キョウ 雲海

はじめに「今日の言葉」を記しておきます。

【今日の言葉】
韓国人研究者の鄭玹汀さんに対し、京都大学文学研究科の某氏がツイッター上で2015年6月21日に行った言動について、某氏は自身の言動が鄭さんに対する「名誉毀損及び脅迫に該当し得る行為であったこと」を認め、自身のツイッターのアカウントを削除するとともに、鄭さんに対して謝罪し解決金を支払うことで10月22日、和解が成立したことをお知らせします。(略)
鄭さんは本年3月、日本キリスト教史の研究を行う目的で来日し、京都大学文学研究科を受入れ先とする研修員になりました。同研究科は某氏の所属先でもあります。6月18日、鄭さんは自身のfacebookページに「SEALDs(シールズ)について」という記事を載せました。この記事に関して某氏は6月21日、自身のツイッター(略)上で、鄭さんの研究者としての名誉を毀損し、さらに鄭さんを脅迫する言動を一方的に行いました。(略)。某氏から受けた脅迫によって、鄭さんは京都大学文学研究科における研究会(某氏が事務を務める)に参加できなくなったのはもちろん、恐怖のために大学に行くことすら困難となりました。こうして鄭さんは、名誉毀損による損害に加え、京都大学研修員として行うべき学術研究が不当に阻害されるという深刻な被害を受けました。さらに鄭さんは、某氏の言動がもたらした苦痛と恐怖のために外出もままならなくなり、日常生活にも多大な支障をきたしました。

鄭さんは8月24日、代理人の弁護士を通じて、某氏に対し、名誉毀損と脅迫についての謝罪と当該ツイートの完全な削除を要求し、鄭さんの受けた損害に対する賠償を請求しました。その後、某氏が鄭さんに対して謝罪し、ツイッターのアカウントを削除したうえで、解決金を鄭さんに支払うことで、上記のとおり10月22日に和解が成立しました。鄭さんと某氏との間で取り交わされた「和解契約書」の第1条の本文は以下のとおりです(文中の「甲」は鄭さんを、「乙」は某氏を指します)。

第1条 乙は,本件言動が名誉毀損及び脅迫に該当し得る行為であったこと,及び甲が本件言動を名誉毀損及び脅迫であると認識して多大なる精神的苦痛を受けたことを真摯に受け止め,一方的な言動を行ったことにつき,甲に深謝する。

この和解に基づき、某氏は上記の言動を行った自身のツイッターのアカウント(略)をすでに削除しました。

ところが、社会運動家の野間易通氏が作った
まとめサイトを通じて、某氏の鄭さんに対する名誉毀損と脅迫の文言は今もなおネット上に流布され続けています。しかも野間氏は、「『社会運動家として』の責任上、まとめを閉鎖する可能性は一切なく、自らの意志をもって今後も意図的に公開しつづけます」などと公言しています。鄭さんの人権を不当に侵害するこうした行為を即刻やめることを、私たちは野間易通氏に要求します。(社会運動上の人権侵害を許さない 2015年10月24日

その「今日の言葉」には以下のような共感の声が寄せられています。

お疲れさまでした!ネット空間での罵倒、誹謗中傷は許しません!

Posted by 酒井 克明 on 2015年10月23日

相手が女性だからと、高を括って威圧的に暴言を吐いているというのもあるんだろう。マッチョな男同士でベチャクチャ、噴きあがって調子に乗って、とんでもない領域に達する。ほんとどうしようもない連中。きっちりと敗北すべき。君らが見てる世界より、幾重にも角度も深度も重層的多層的でラジカル。久しぶりに「雄々しき少女」(=ル・グウィン)という言葉を思い出している。

Posted by 宮城 康博 on 2015年10月23日

 SEALDsのステートメントに対する建設的な批判的意見を正々堂々と述べた鄭玹汀先生への攻撃の一部に対し、一定の名誉回復の措置を得ることができました。議論、つまり意見と反対意見の交換により発展することを放棄し、罵倒とバッシングで意見を押し通そうとする一部の人々のやり方には納得できません。

Posted by 森川 文人 on 2015年10月23日


さて、私がここでさらに指摘しておきたいことは、いまなお鄭玹汀さんバッシングを続ける野間易通という人物を自らの組織に擁して、その人物の人権侵害行為について見て見ぬ振りをし続ける辛淑玉氏や上野千鶴子氏などマヌーバ―な人たちが集まる「のりこえねっと」という人権組織とは名ばかりの組織についてです。

東京造形大学教授の前田朗さんは「植民地支配を問う主体形成を 梶村秀樹『排外主義克服のための朝鮮史』」という記事への応答の中で同のりこえねっと共同代表のひとりの和田春樹氏を「エセ知識人」、その和田春樹氏評価を「度し難い、思想の腐敗の腐敗」とまで批判しています。下記のような文脈の中でです。

「韓国で、いま、梶村さんを読むということは、「植民地近代化論」との闘いだろうと思います。日本側の「植民地主義開き直り」、「歴史修正主義」、要するに「帝国史観」に呼応して、韓国でも「植民地近代化論」が強まっています。朴裕河は、うまく立ち回っていますが、実体は「植民地解放闘争を非難する」ことに主眼を置いています。朝日新聞、和田春樹、大沼保昭をはじめとするエセ知識人たちが朴裕河をひたすら持ち上げるのもよくわかります。それだけではありません。「慰安婦」問題の解決を求めて20年頑張ってきたはずの人の中にも、今年になって、「和田春樹先生は誠実だ」などと、文字通り異常で、狂った発言が出ています。度し難い、思想の腐敗の腐敗です。」(Blog「みずき」 2015.10.04

しかし、その前田朗さんは自らが「度し難い、思想の腐敗の腐敗」とまで批判する和田春樹氏と同じく「のりこえねっと」の共同代表を務めています。その前田さんについて私は以下のようなサジェスチョンの文章を書きました。

「前田さん。あなたが批判する朴裕河、和田春樹、大沼保昭に思想的、人脈的につながっている人として広く知られている人に上野千鶴子さんや辛淑玉さんがいますが、あなたは、その上野さんや辛さんとともにヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」という団体の共同代表をつとめています。さらに同団体にはあなたが「度し難い、思想の腐敗の腐敗」とまで批判する和田春樹さんもやはり共同代表としています。そしてさらにその「のりこえねっと」は、同団体の賛同支援団体でもあった朝鮮人道支援ネットワーク・ジャパン(ハンクネット)から野間易道氏による鄭玹汀さんへの人権侵害に関連して「野間氏の人権侵害に加担している」として決別状を叩きつけられた後もその砕身の忠告すら無視し、被批判者たる野間氏をのりこえTVキャスターとして重用し続けるという形でその人権侵害に加担し続けています。前田さん。あなたはこの矛盾を自身でどのように決着させるおつもりでしょうか?」(同上

上記のようなサジェスチョンをしてすでに1か月近く経っていますが前田朗さんはいまだに和田春樹氏、上野千鶴子氏、辛淑玉氏らとともに「のりこえねっと」の共同代表の地位にいます。前田さんは同じく「のりこえねっと」の共同代表の佐高信氏のことを「兄貴のような存在」と言い、辛淑玉氏のことを「姉御のような存在」と言います。そうした人間関係を一偏に断ち切ることの難しさはよくわかりますが、「度し難い、思想の腐敗の腐敗」とまで批判する人と同じ共同代表として居続けることは和田春樹氏を「度し難い、思想の腐敗の腐敗」とまで批判する前田さん自身もまた「度し難い、思想の腐敗の腐敗」から抜け出すことのできない軟弱な思想の持ち主であることを示しています。そして、上野千鶴子氏や辛淑玉氏も軟弱な、というよりもマヌーバ―な思想の持ち主であることは上記で厳しく批判されている野間易道氏の鄭玹汀さんへの人権侵害を放置し続けている一点からも証明できることです。「のりこえねっと」はこのようなマヌーバ―な人たちによって構成されているのです。

私は、上記の「今日の言葉」の中でグループ「社会運動上の人権侵害を許さない」管理者一同から厳しく批判されている野間易通氏はもとよりその野間氏の人権侵害に実質的に加担している「のりこえねっと」という組織、その組織の共同代表らの思想的なマヌーバ―性を厳しく糾しておきたい。それがここで私がさらに指摘しておきたいことの中身です。
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