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ミソハギ3
ミソハギ
【政治的公平にもとる露骨な偏向報道】
今夜のNHKニュース7をご覧になった方はおわかりのとおり、下記のような見出しのニュースが放送された。衆議院に記録が残る昭和35年以降で、今回の安保関連法案に関するこれまで(13日の時点)の審議時間は6番目に長いというニュースである。「
安保関連法案 審議110時間6番目の長さに」(NHK News Web 7月13日 18時35分)政府・与党が安保関連法案について「十分な審議時間を確保した」「審議は尽くされた」と称して明日以降、特別委員会での強行採決をうかがっているさなかにNHKがこのようなニュースを流すのを見て唖然とするとともに、NHKのニュース番組はもはや「政府広報」というよりも、なりふり構わぬ「政権幇助報道」になりさがっていると実感した。もともと、審議の中身と無関係に審議時間の多寡で採決の前提が整ったかどうかを論じること自体、不見識であるが、同じ今日のニュース7の中で報道されたNHK世論調査(今月10日から3日間実施)において、「安保関連法案について国会審議は尽くされたか」という問いに対し、「尽くされた」 8%/「尽くされていない」 56% /「どちらともいえない」 28%という回答結果を伝えたのと照らし合わせても、審議時間の比較報道は前後矛盾したものであり、NHKニュースが民意おかまいなしの審議日程を強行しようとする政府・与党の国会対策の露払いの役回りを買って出ているといっても過言ではない。(略)折しも、自民党の谷垣幹事長は今日の記者会見で、安保関連法案を15日に衆院平和安全法制特別委員会で採決する方針を表明し、16 日の衆院通過に向けた動きを一気に表面化させた。(「共同通信」2013年7月 13日、21:24)NHKのニュース報道が、こうした自民党の方針と気脈を通じていたと思いたくはない。しかし、先週来、安倍首相が国会答弁で「審議は相当に尽くされたのではないか。決めるときには決める」と審議打ち切りを示唆したと報道されるような発言をする一方、野党5党が結束して強行採決に反対しているさなかに、安保法案の審議時間は既に110時間で記録が残る過去の法案審議の中では6番目の長さ、と題する放送を敢えてしたのは放送法が定めた政治的公平にもとる露骨な偏向報道と言っていっこうに差し支えない。(醍醐聰のブログ 2015年7月13日

【補遺:村田氏の議論は憲法論と法律論をすり替えている】
安保法案に関連して、同志社大学長の
村田晃嗣氏(国際政治学)の中央公聴会での意見陳述が議論を呼んでいます。 産経新聞で発言要旨が掲載されましたので詳しくはそちらをご覧下さい。(略)全体的に見て、安保法制(戦争法案)が合憲だ、という立場からの発言というより、「国際情勢の変化があるんだから憲法違反かどうかではなく安保法制は必要」という議論に見えます。(略)仮に村田氏がいうような国際情勢があるとしても、だからといって憲法違反の法律を作っていい、という結論にはどうやっても至らないのが、最も重要な点なのではないかと思います。村田氏がそこまで我が国の安全保障の問題点を主張するのなら、今まで学者生命をかけて憲法改正を訴えたことがどれだけあるのか、その点が問われているような気がしてなりません。その点を曖昧にして「必要なんだから法律を作るべし」という議論は、独裁者の発想と何が違うのか分かりません。また、自衛隊の能力や政府の政治判断の話をしますが、現在の議論は憲法により絶対的に禁止されていることを、単なる政策(自衛隊の増強)や政策判断の問題にしてしまってよいのか、ということなのです。村田氏の議論は「自衛隊を増強して、政策判断すれば地球の裏側でもOK」ということにもつながるので反論になっていないように思います。また、安保法制について法律解釈を厳格にしなければならないのは、単に政策問題ではなく、安保法制の法律解釈がそのまま憲法違反を問われる事態になっているからです。村田氏の議論は、その点についても曖昧にし、憲法論と法律論をすり替えているように見えます。今日、京都では、一部の市民が夕方6時から同志社の前で村田氏に対する抗議街宣をする、という話も聞いていますが、責任ある立場にいるはずの学者がこういう無責任な発言をすることで、同志社大学の株が下がらないのか、京都に住む者としては心配ですね。(渡辺輝人「Yahoo!ニュース」2015年7月14日

【山中人間話】
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