【放送を語る会「声明」】
すでに報じられているように、6月25日、貴党の国会議員による勉強会「文化芸術懇話会」において、参加議員から「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連などに働きかけてほしい」などとの発言がありました。また、講師の百田尚樹氏が、議員側が沖縄地元紙を批判したことに応え、「沖縄の二つの新聞はつぶさなくてはいけない」と述べ、また、普天間基地について「周りに行けば商売になるということで人が住みだした」など、沖縄の歴史を無視し、住民を侮辱する発言をしました。
【日本新聞協会編集委員会「声明」】
6月25日に開かれた自民党の若手議員による勉強会「文化芸術懇話会」において、安全保障法制等に関する一部報道をめぐり、出席議員から「マスコミをこらしめるために広告料収入をなくすよう働きかけるべきだ」との発言があり、招かれた講師からも「沖縄の二つの新聞をつぶさないといけない」との発言があったことは、極めて深刻な問題である。特に政権与党の所属議員でありながら、憲法21条で保障された表現の自由をないがしろにした発言は、報道の自由を否定しかねないもので到底看過できず、日本新聞協会編集委員会として強く抗議する。わたしたちは、民主主義の根幹である表現の自由、報道の自由を弾圧するかのような動きに断固反対するとともに、多様な言論で「国民の知る権利」に応えていく。(日本新聞協会編集委員会 2015年6月30日)
【山中人間話】
翁長知事、8月にも辺野古承認取り消し・撤回を判断 http://t.co/GxhfTMMndy ▼翁長知事は辺野古承認取り消し・撤回は8月に判断する見通し ▼玉城義和県議が明らかにした。県と県議会与党は調整に入っている ▼第三者委員会は前知事の判断の瑕疵について7月にも結論を出す
— 沖縄タイムス (@theokinawatimes) 2015, 6月 29
報道圧力発言:日本新聞協会編集委員会の声明全文 http://t.co/DWMtgDnIkT
— 沖縄タイムス (@theokinawatimes) 2015, 6月 30
大西英男衆院議員がマスコミへの圧力は必要とあらためて持論を展開したことで、安倍政権に動揺が広がっています。野党は安倍首相ら自民党の責任を追及する構えです。東京新聞:大西議員また持論 収拾急ぐ与党に打撃:政治(TOKYO Web) http://t.co/eNMZZPwBGP
— 東京新聞政治部 (@tokyoseijibu) 2015, 7月 1
懲らしめるという用語や発想がすっかり身についているあたりに「暴戻支那ヲ膺懲ス」と同じ臭い。これで安保法制などとバーターでお目こぼししてもらってきた歴史修正主義でアメリカにハシゴを外されたら「鬼畜米英」が口をつくのかな。 https://t.co/uAKFm4iBBE
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) 2015, 6月 30
みずき注:暴支膺懲(ぼうしようちょう)とは、支那事変(日中戦争。対米英開戦以降は太平洋戦争に含まれる)における大日本帝国陸軍のスローガン。「暴戻(ぼうれい)支那(しな)ヲ膺懲(ようちょう)ス」を短くした四字熟語。「暴虐な支那(中国)を懲らしめよ」の意味。 マスメディアの皆さんには、ぜひこの機会に自民党改憲案第21条について特集してほしい。自民党は言論や報道の自由への弾圧を可能にする第2項を21条に加えています。本音では言論の自由を潰したいのです。大西議員らの発言は本音を表面化させたにすぎず、執行部に処分する資格などありません。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2015, 7月 1
再掲:自民改憲案第21条集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。 2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。 →第2項を追加し第1項を骨抜きにしているのがポイント。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2015, 7月 1
第2項の追加によって、沖縄2紙や安倍政権に批判的なメディアは「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行」ったものとみなされ、合法的・合憲的に弾圧される可能性があります。こんな改憲案が通る可能性は低いかもしれませんが、政権与党が言論弾圧の意思を有していること自体が危険です。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2015, 7月 1
こんな改憲案を掲げている政党なのですから、テレビ局に圧力文書を送ったり、報道ステーションに圧力をかけたり、大西議員らがああした発言をしたりするのはごく当たり前なんです。みんな口では言論の自由が大切だなどと言ってますけど、それが明確な嘘であることを見抜かなければなりません。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2015, 7月 1
表現の自由を巡る自民党と百田尚樹氏周辺の倒錯、大西議員のさらなる問題発言(渡辺輝人) http://t.co/my1S4nCIFv ◎憲法99条「憲法尊重擁護義務」を負う国会議員=公務員の「報道の自由」侵害発言が問題 ◎安倍首相は、その所属政党の党首(総裁)としての責任が問われる
— William Cavendish (@achira49) 2015, 7月 1
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- 今日の言葉――新聞協会、民放連をはじめとする言論界、新聞各社社説が一斉にこの暴言(懲らしめる=暴支膺懲)を批判する論陣を張り、怒りは全国に広がっている。 (2015/07/05)
- 今日の言葉 ――「懲らしめる」(暴支膺懲)というあの満州侵略の時代の言葉のセンスの政治家が自衛隊を「戦地」に送る判断をするのかと考えると慄然とせざるをえない。 (2015/07/01)
- 今日の言葉 ――警戒しなければならないのは偏狭なナショナリズム。国会審議中に安倍政権にとって望ましくない状況が生れれば彼らは必ず対外緊張を作り出すだろう。 (2015/06/30)