ベニバナ
ベニバナ

本日の「山中人間話」 から。

Blog「みずき」注:ただし、スターをつくることに私は賛成しません。上記はあくまでもひとりの若者としての発言であり、ひとりの若者の「思想」の開陳ということでしかありません。そして、若いのだから当然というべきですが、彼の「思想」は幼いところが多いというのが私の見方です。私が「幼い」というのは彼の次のような見方を指しています。

上記の記事で主役とされている若者は次のように言っています。「さらに力を入れたいのは野党の結束だ。全野党に言いたい。主張をぶつけ合っている場合じゃない。小選挙区制度の中でどうすれば与党に太刀打ちできるか真剣に考えるべきだ。14年12月の衆院選も打倒自民で候補者を一本化できれば勝てた。各選挙区で野党候補者を絞る予備選挙の実施を求めたい。この国が立たされている危機的状況を理解できていれば必ずできるはずだ」、と。

しかし、「全野党」という言葉にはワナがあります。たとえば「今の戦後最悪の民主主義破壊政権」は、民主党が政権政党であった時代の自民党以下といってもよい失政と悪政に多くの市民が絶望した結果として生みだされたものであり、その「戦後最悪の民主主義破壊政権」を生み出した責任は大きく民主党にあります。また、維新という政党は、同党創立者としての橋下批判はさておくとしても、つい最近も「労働者派遣法改正案」に関する同党を含む野党3党合意を反故にして、一転与党と修正合意して衆院を通過させるという「前代未聞であり、不可解」(高木民主党国対委員長。NHKニュース 6月19日11時06分)な文字どおりの裏切り行為をしたばかりの政党です。

そうした政治的経緯を無視して「全野党」という言葉で野党をひとくくりにしても「全野党」の同調は決して得られないでしょう。同調、同意の得られない「全野党共闘」などナンセンスというほかないものです。政治の現実を無視した「全野党共闘」という言葉は実際には「野党」の地道な共同行為を妨害する役割しか果たさないということにもなるでしょう。私が彼の思想を「幼い」というのはそういうことです。

さて、「今日の言葉」。

【負け戦になろうともできるだけの抵抗は試みたい】
いま自民党は昭和の前半史を肯定的にとらえ、日中戦争や太平洋戦争の残虐行為や朝鮮・台湾支配に目をつぶり(略)、秘密保護法・武器輸出・集団的自衛権と、どんどん右に進んでいる。さらに党内には東京裁判を見直す動きがある。まさに第二次大戦後の世界秩序であったポツダム体制の否定、「戦後レジーム」の克服だ。(略)ところで我々民衆の力で「安全保障関連法案」の成立を阻止できるか。国会会期中によほどのできごとがあれば別だが、まず止められないと思う。野党民主党にも改憲勢力があるなか、わが方は国会では決定的な劣勢だし、国民の中にわが村議会の多数のように「あなた任せ」思考の人々はかなりいる。これを動かすには運動組織が必要だ。1960年の安保反対闘争のときは「
国民会議」があったのだが、いま護憲勢力はばらばらで人々を反対運動に結集する組織と司令部がない。我々が警戒しなければならないのは偏狭なナショナリズムである。国会審議中に安倍政権にとって望ましくない状況が生れれば、彼らは必ず対外緊張を作り出すだろう。中国もまたこれに呼応して反日の「愛国無罪」を煽るだろう。ナショナリズムの対立が激化すればこれはとめどがない。だが我々の抵抗の仕方によっては、悪法が成立してもそう簡単に集団的自衛権を発揮することはできなくなる。たとえば共産党対策のために1952年に成立した破壊活動防止法だ。激しい反対にもかかわらず国会を通ったが、初めて適用されたのは1961年末の元日本軍将校によるクーデタ未遂の「三無事件」だった。それ以後は「オーム事件」まで適用されなかった。法は成立したものの無力だったのである。負け戦になろうとも(Blog「みずき」注:あくまでも「たとえ負け戦になろうとも」。「廃案」に追い込む「我々民衆の力」は日毎に高まっているというのが私の見方です)、できるだけの抵抗は試みたい。(阿部治平「リベラル21」2015.06.30

【補遺】
自民党若手議員の会合(25日)で百田尚樹氏と議員たちが「言論・報道の自由」へ圧力をかけた問題で、菅官房長官は29日、「百田氏の発言が問題になっている」と述べ、谷垣自民党幹事長も、「党のことは私が責任をもって判断する」と述べるなど、安倍首相に責任追及が及ぶの避けよう躍起になっています。しかし、自民党本部で行われた自民党議員(しかも安倍チルドレン)の会合で、おまけに加藤官房副長官まで出席していたのですから、総理・総裁としての安倍氏の責任は明白です。さらにそれだけではありません。安倍氏は百田氏ときわめて親密な関係にあります。そしてその関係から、安倍氏は総理の権限(放送法第31条)を行使して、百田氏をNHK経営委員に任命したのです(今年2月任期切れ)。放送法(第15条)でNHKは、「公共の福祉のために・・・良い放送番組」を提供する義務が定められています。経営委員会は「経営に関する基本方針」や「予算」などを決定する最高議決機関です(同29条)。特定の新聞・メディアを「つぶさないといけない」と公言する百田氏が、そのNHK経営委員に不適格であることはあまりにも明らかです。安倍首相の「百田氏任命」はけっして形式的なものではありませんでした。かつて2期6年経営委員を務めた小林緑国立音大名誉教授は自身が任命された経緯とくらべ、「問題の両委員(百田氏と長谷川三千子氏)が安倍首相と親しく、気脈を通じるお友達だからこそ選ばれた」ことの異常さを指摘しています(「バウラック通信」No.5)。安倍首相が百田氏をNHK経営委員に任命した責任が、いまあらためて問われなければなりません。安倍首相はなぜ百田氏をNHKに送り込んだのでしょうか。その狙いをうかがわせるものが、第2次安倍政権誕生前に安倍氏が百田氏と行った「対談」です(「WiLL」2012年10月号)。(略)。

〇「左翼系メディア」
百田 民主党ブームは左翼系メディアと手を組むことで作られましたが、橋下市長は逆に左翼系メディアと対立しながら改革を進めている。
安倍 そこは橋下さんの才能だと思いますね。政治家はメディアとの対立を極力、避けます。
百田 テレビにしても、反橋下の声が大きくクローズアップされてしまいますね。
安倍 私も左翼系メディアの代表格である朝日新聞とは良好な関係ではなかったのですが、朝日は新聞だけでなく、テレビ朝日、『週刊朝日』とあり・・・それが全て敵に回るわけです。こちらはたった一人の戦いです。
百田 多くの自民党議員も結局、朝日をはじめとするマスコミの声に惑わされたところが大きかったと思います。・・・マスコミに迎合する日和見によって、保守本道(ママ)にブレが生じてしまう。
安倍 保守本流の道をたじろがずに進んでいきたいと思います。

〇「新生・自民党」
安倍 これまでの自民党は、歴代政府の政府答弁や法解釈などをずっと引きずってきましたが、新生・自民党では、そのようなしがらみを捨てて再スタートを切れる。・・・新生・自民党として、河野談話と村山談話に代わる新たな談話を閣議決定すべきです。
百田 それは大変心強いのですが・・・谷垣総裁の下では「新生:自民党」と言われても、非常に心許ない。

〇「靖国参拝」
百田 ズバリ伺いますが、安倍さんが再び総理の座に就いた時には、八月十五日に靖国参拝を行っていただけますか。
安倍 私ははじめから春季秋季の例大祭の参拝が総理として適切だろうと考えてきました。・・・当然のことながら、いずれかのタイミングで参拝したいと考えています。
百田 僕は是非、安倍さんに総裁選挙に打って出ていただきたいと思っています。
安倍 ありがとうございます。・・・政治家として勝負をかけたいと思っています。


安倍首相が百田氏をNHK経営委員に任命したのは、百田氏のメディア観、歴史観、政治観が自分と一致する強力な応援者だからです。その百田氏が本音を吐露したのが今回の事態です。安倍首相自身の政治責任は免れようがありません。(アリの一言 (「私の沖縄日記」改め)2015年06月30日

【山中人間話】
Blog「みずき」注:ただし、スターをつくることに私は賛成しません。上記はあくまでもひとりの若者としての発言であり、ひとりの若者の「思想」の開陳ということでしかありません。そして、若いのだから当然というべきですが、彼の「思想」は幼いところが多いというのが私の見方です。私が「幼い」というのは彼の次のような見方を指しています。

上記の記事で主役とされている若者は次のように言っています。「さらに力を入れたいのは野党の結束だ。全野党に言いたい。主張をぶつけ合っている場合じゃない。小選挙区制度の中でどうすれば与党に太刀打ちできるか真剣に考えるべきだ。14年12月の衆院選も打倒自民で候補者を一本化できれば勝てた。各選挙区で野党候補者を絞る予備選挙の実施を求めたい。この国が立たされている危機的状況を理解できていれば必ずできるはずだ」、と。

しかし、「全野党」という言葉にはワナがあります。たとえば「今の戦後最悪の民主主義破壊政権」は、民主党が政権政党であった時代の自民党以下といってもよい失政と悪政に多くの市民が絶望した結果として生みだされたものであり、その「戦後最悪の民主主義破壊政権」を生み出した責任は大きく民主党にあります。また、維新という政党は、同党創立者としての橋下批判はさておくとしても、つい最近も「労働者派遣法改正案」に関する同党を含む野党3党合意を反故にして、一転与党と修正合意して衆院を通過させるという「前代未聞であり、不可解」(高木民主党国対委員長。NHKニュース 6月19日11時06分)な文字どおりの裏切り行為をしたばかりの政党です。そうした政治的経緯を無視して「全野党」という言葉で野党をひとくくりにしても「全野党」の同調は決して得られないでしょう。同調、同意の得られない「全野党共闘」などナンセンスというほかないものです。政治の現実を無視した「全野党共闘」という言葉は実際には「野党」の地道な共同行為を妨害する役割しか果たさないということにもなるでしょう。私が彼の思想を「幼い」というのはそういうことです。
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