堀茂樹さん(慶大教授、仏文学)のツイッター上の小出裕章さん(元京大原子炉実験所助教)批判を読みました。以下は、堀さんの2015年6月1日から5日までの連ツイの私流の要約です。6月2日のツイートを中心にまとめています。堀さんは連ツイを終えるにあたって「小出氏ら『脱被曝』系の問題に関して必要が生まれるかも…と思っていた連続ツイも終えましたので、3日前に決めたとおり、今後暫くツイッターでの発信をお休みいたします」と述べています。おそらく堀さんはこの小出さん批判を渾身の思いで書かれたのでしょう。その気迫が読む者にも伝わってきます。堀さんの小出さんの思想についての指摘は最近の私の思いとも重なります。堀さんの指摘する「事実」について思いを凝らしたいものです。

以下、堀茂樹Twitterより。

【6月2日】
一見誠実に
語っておられるように見えるだけに、唖然。実際、裏表なくご自分でもご自分の発言の中に入り込んでおられのかも知れない。ならば、科学者ではなく、「神がかり」のグルでしょう。原発事故直後から非専門家市民の間で期待のヒーローとなった人が、「期待される役割」を演じている。脱原発派はこの種の煽りおよび偽善とは、もうそろそろ、きっぱり袂を分かつべきです。小出裕章氏が連携した相手について、小野昌弘氏はきちんと論拠を示して明言。「〔カルディコット氏の〕科学的正確さに対する無関心と真摯さの欠如には気が遠くなってしまう。これは、まっとうに教育をうけた医師や科学者のすることではない。」 いわゆる「脱被曝」の言説や運動は、そのカルト的性格と、だんだんバレていくデマによって、常識ある国民に脱原発オプションを敬遠させるから、何もかもうやむやにして原発再稼働を果たし、やがて昔どおりの原発推進エネルギー政策に立ち帰ろうとしている強者たちにとって、願ってもないコラボである。専門家面で吐く漠然としたデマ。「東北地方と関東地方の広大なところを、もし法律を守るというなら、無人にしなければいけないほどの汚染なのですが、今現在、数百万人もの人々、子どもも赤ん坊も含めて、そういう場所に捨てられて…」(小出裕章氏)(略)どこからの引用か不明ですが、無人化すべき区域が1万4千Km2などというのは、途方もない幻想。大被害は現実にあったのです。なぜ過剰に誇張するのでしょう?(略)小出さんの話の要点は、『今の基準値』と『過去の実測値』を比較する論理のスリカエにあります。生協の陰膳検査で示されたように『今の食品の実測値』と『過去の食品の実測値』を比較すると、ほとんど変わった点はありません。(略)熱い聴衆を得て、ヒーロー視され、期待される役柄に迎合。後戻りできず、かと。(略)低線量環境と向かい合い、日々線量を計り、安全と危険を切り分けて自律的に暮らしている福島の方々には、小出氏の言説などとうの昔に屁でもなくなっている訳ですが、観念的にしか状況を知らぬ遠隔地の者の間では、小出氏ヒーロー神話がなお存続している。これと訣別しなきゃ何も始まらんぞと思う次第。(略)当初のショックの下、一般人が乗せられたのは仕方なかったかと。でも、2年くらい早く手を切るべきだった。今はもうサッと頁をめくるべき。(略)小出氏は自らの義憤とルサンチマンをコントロールしかねる「思想家もどき」なのだなと思いました。科学者には向いていらっしゃらない。

【6月5日】
万一私の勘違いだといけないので念のため、小出発言を紹介された
住友さんに、その「法律」が真に存在するか否か、存在するならその典拠は?とお尋ねした。お答えがなかった。そこで当方で若干調べたところ、案の定そんな法律は実は存在しないと判明しました。小出氏の発言は法治の要求どころか、無根拠なのです。参考:日本保健物理学会山本太郎議員の質問主意書への答弁書環境委員会調査室、大嶋健志氏の報告書

引用者注:「1ミリシーベルトの法的根拠」←左記は、発電所の外に排出する放射性物質の濃度を線源で規制しているだけで、一般住民の被曝限度についての事後的な規制をしているものではない。

放射線管理区域は線源管理のために事業者への規制に適用される用語。低線量汚染地域をレントゲン室のようにイメージするのは間違いです。誰が本当に現地の具体的実態を踏まえて公共の安全を護ろうとしているのでしょうか?ありもしない法律を前提に法治の要求し、現存被曝状況に放射線管理区域という誤解のレッテルを貼る人々ではないと思います。(略)原発事故以来、誰も現状を尋常とは思っていませんが、東北関東で今なおあの広大な福島県を上回る面積の地域が無人化しなければならない状況にあると吹聴するのは為にするデマでしょう。例えば福島の米は全袋調査で安全確保されています。
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