今日の言葉(「私」と総選挙)は沖縄から2本。岡留安則さん(元『噂の眞相』編集長)の「世論が動かない日本。せめて沖縄は正しく民意を示そうではないか」と目取真俊さん(作家)の「日米開戦から73年と県知事交代、そして特定秘密保護法施行」。さらに小澤俊夫さん(小澤昔ばなし研究所所長)の「私達はアベノミクスという目くらましにだまされず、原発再稼働反対、秘密保護法廃棄、集団的自衛権廃棄を掲げる政党の候補者に投票しよう」から。

私には「小選挙区、比例代表で自民単独で衆院の3分の2(317議席)を超える勢い」という新聞各社の世論調査そのものが政府と政府官報と化したメディアのなにか底意のある壮大な「目くらまし」のように見えてなりません。すなわち、「ホンマカイナ」という疑問の思いが払拭できません。あと4日で結果は出てはっきりするのですが。
 
岡留安則の『東京-沖縄-アジア』幻視行日記」(2014年12月8日)から。
 
自民党は在京テレビ局に「公正、中立、公平の確保」を求めた文書を送りつけた。テレビ・メディアを牽制し、委縮効果を狙った圧力である。強権的な専制政治を得意とする安倍政権の独裁指向が露骨すぎる。そのくせ、麻生太郎は、「女が子供を生まないことが悪いなどと選挙演説でぶち上げた。麻生太郎の失言や差別発言は麻生という人格にしみついた体質なのだろう。仲井真元県知事は県知事選で大敗したにもかかわらず、任期切れ直前に防衛局が出していた埋め立て工事にまつわる計画変更二件を認めた。まさに最後っ屁であり、晩節をけがするようなやり口に、野党は当然としても自民党議員からも不満が出ている。衆議院選挙の最中に、こうした仲井真元知事の県民に反感を持たれるようなやり方は、衆議院選をたたかっている前職の自民党議員にとっても、マイナスの効果しか生まないだろう。(略)仲井真氏はすでに東京の田園調布に愛人との愛の巣を準備しているといわれており、飛ぶ鳥あとを濁さずで、去って欲しい。しかし、そんな美学はこの人物にはカケラもないのだろう。(略)自民党が全国的に勝利しても、沖縄で負ければ喉仏に棘が刺さったみたいなもので、いずれ安倍政権のアキレス腱になるだろう。その意味でも、沖縄から裏切り者の自民党議員を一掃しておくことが必要だろう。小選挙区で敗北しても比例での復活はあるかもしれないが、それは選挙制度の問題だから沖縄県民の責任ではない。しかし、それにしても、消費税増税、集団的自衛権行使のための法整備、原発再稼働など、国論を二分する難題は山積だ。鳴りを潜めているが、TPPも問題大ありだ。それでも世論が動かない日本はどうなっているのか。これが悲しい現実ということなのか。せめて沖縄は正しく民意を示そうではないか。
12月8日は真珠湾攻撃から73年目だった。(略)仲井真知事の離任式が9日に県庁で行われた。辺野古工法変更に抗議する住民が県庁ロビーで仲井真知事糾弾の声を上げ、怒号と拍手が交錯するなか仲井真知事は県庁を後にした。4年前の県知事選挙で打ち出した「県外移設」の公約を破棄し、県民を欺いたことへの反省も謝罪も最後まで無かった。すべては事務処理上の問題であるかのように話す口振りは、政府の指示するがままに動く官僚の答弁そのものであり、翁長氏との10万票の大差に示された民意を直視する誠意も勇気もない裸の王様の醜態を見せ続けた。明日10日に翁長新県政がスタートする。同時に特定秘密保護法も施行される。14日の衆議院選挙が終われば、安倍政権は辺野古新基地建設高江ヘリパッド建設にむけ作業を再開するだろう。名護市長選挙、名護市議会議員選挙、沖縄県知事選挙、そして衆議院選挙でどのような結果が示されようと、政府の望むものでなければ無視し、民意を踏みにじる。名護市民、沖縄県民がどうあがいても政府のやることは止められない、というあきらめを作り出し、無力感を植えつけるのが政府の狙いだ。そこには民主主義の精神のかけらもない。辺野古新基地建設反対を打ち出している翁長新県政に対し、政府は懐柔、恫喝、瞞着、取り引きなど多様な手法で迫ってくるだろう。そして、県内メディアや新基地建設反対運動に対しては、特定秘密保護法が新たな弾圧の手段として利用される
 
全国メディアは、衆議院選挙で自民党単独で300議席超の圧勝もあり得ると報じている。ウチナーとヤマトゥの状況はかくも乖離し、断絶は深まるばかりだ。沖縄で今、保守も革新もないとオール沖縄が強調されるのは、たんなる選挙戦術にとどまらない意味を持つ。沖縄が一つにまとまらなければ、日本のファシズム化の波に飲み込まれ、沖縄が基地負担だけでなく再び戦争の犠牲を強いられかねない、という強い危機感がそこにはある。戦争体験者は誰もが証言の締めくくりに、戦争の苦しみを子や孫には味わわせたくない、戦争を二度と起こしてはいけない、と話す。証言を聴いたものはその願いに応えなければならない。沖縄人にとって戦争は過去のものではない。「本土防衛」のために沖縄を「捨て石」にし、犠牲を強要する意思は、日本人の多数の中に変わらずにある。沖縄人にとって危険なのは中国よりもそのような日本人である。
 
小澤俊夫リベラル21」(2014年12月10日)から。
 
自民党はアベノミクスの成果を問う、といっているが、それはこの三つの大問題を隠すためである。もしまた政権にありついたら、この三つの根本的大問題も国民の審査に合格したと称して突っ走ることは目に見えている。多くのマスコミは暗黙のうちに自民党の戦略を国民のなかに広げる役割を果たしている。アベノミクスで生活が楽になったと感じるかどうか、ばかり話題にとりあげているが、それは暗黙のうちに自民党の戦略を広げていることなのである。私達は、そういう目くらましにだまされず、原発再稼働反対、秘密保護法廃棄、集団的自衛権廃棄を掲げる政党の候補者に投票しよう
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