キョウ しんきゅうじょうろん

Blog「みずき」(1):加藤哲郎さん(一橋大名誉教授)の「『安倍首相=日本会議=読売新聞』合作の改憲案は、純国産? 日米合作?」(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2017年5月15 日)という論説の中で特に重要な指摘と思われるのは、加藤さんも安倍晋三の「9条3項改憲案」といわゆる新9条論派(今井一、小林節、伊勢崎賢治氏ら)の「新9条論」を相似のものと見ていることです。その上で加藤さんは今回の安倍改憲案提案の狙いは「『護憲派に反安保のような統一戦線をつくらせない』という分断工作」にあると指摘しています。すなわち、新9条論者の「新9条論」は敵の分断工作の罠にわざわざ自ら嵌りにゆくような愚論だという指摘だと思います。そうした新9条論者をこれまで重用してきた共産党をはじめとする政党、いわゆる護憲組織は大反省するべきではないか。

(2)鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の「天皇制」と「人々の想像力」の関わりに関する重要な指摘と引用。
 
『今では天皇は、積極的に求められているわけでも、積極的に拒否されているわけでもありません。むしろ日本人には、天皇制のない日本というものが、もはや想像することすらできなくなっているのではないでしょうか。』(吉見俊哉さん、東大大学院教授・社会学)

『一つの合理的解釈として、人々が巨大な「惰性」「慣性」の中にいるのではないか、という推察が成り立つ気がするのです。…先生がおっしゃる「天皇制に対するなんとなくの肯定」を支えているのは、案外そうした「惰性」「慣性」かもしれません。』(木村草太さん、首都大学東京教授・憲法学)


【山中人間話目次】
・加藤哲郎さん(一橋大名誉教授)の「新9条論」は敵の分断工作の罠にわざわざ自ら嵌りにゆくような愚論だという指摘
・加藤哲郎さんの紹介する「『新9条論』は危険な悪手」という論
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の「天皇制」と「人々の想像力」の関わりに関する重要な指摘と引用
・豊島耕一さん(元佐賀大学理工学部教授)はメディアの共謀罪報道の不作為を「広い意味で『虚偽報道(ポスト・トゥルース)』である」と批判します
・美濃加茂市長事件上告趣意書を最高裁に提出。名古屋高裁「逆転有罪判決」の杜撰さ、不当性を改めて実感(郷原信郎Twitter 2017年5月16日)