キョウ チョウシュン
長春の路面電車
 
Blog「みずき」:以下の大田英昭さん(東北師範大学教員)の論考は、私もこちらで同様の事態について多少の言及をしていますが、共産党の「右旋回」批判に関してより論理的、より説得的に論を展開されています。ほんとうは今年最後の「今日の言葉」としては来年度に希望のつながる言葉を紹介するべきところなのでしょうが、この国の政治革新のためにはこの重大な指摘を不問に附すことはできません。現実の事態を直視してこそ克服すべき課題も見出されるように思います。

(前略)

当事者である元慰安婦被害者の方々の思いを踏みにじる日韓両政府のこうしたまやかしの「合意」に対し、日本のマスメディアはどのように反応しただろうか。「両政府がわだかまりを越え、負の歴史を克服するための賢明な一歩を刻んだことを歓迎したい」(
『朝日新聞』12月29日社説)、「戦後70年、日韓国交正常化50年という節目の年に合意できたことを歓迎したい」(『毎日新聞』12月29日社説)、「ようやく解決の道筋ができた。一九九〇年代に元慰安婦の支援事業として取り組んだ「アジア女性基金」や、民主党政権時代に提案された救済案など、これまで蓄積された日本の取り組みが実を結んだといえよう」(『東京新聞』12月29日社説)。このように日本の「進歩的」(?)マスメディアが、日韓両政府の「合意」に軒並み「歓迎」を表明し、これまでの「日本の取り組み」を自画自賛しているのは、この国の言論状況の頽廃ぶりを示して余りある。(略)
キョウ ダイコンソウ

日本軍「慰安婦」問題に関する日韓外相会談に対する弁護士有志の声明
2015年12月30日

1 2015年12月28日日本の岸田文雄外相と韓国の尹炳世外相は、日本軍「慰安婦」問題の解決に関する共同記者会見を行った。

2 記者会見において岸田外相は、第一に、「慰安婦」問題が当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から日本政府は責任を痛感していること、安倍首相が日本国の内閣総理大臣として改めて、「慰安婦」として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する、と述べた。これは、安倍内閣も含めて歴代内閣が踏襲するとしてきた河野談話の一節とほぼ同じ表現である。

 これまでの歴史研究や裁判所の判決等の成果を踏まえるならば、日本軍が主体的に「慰安所」を立案・設置し、管理・統制していた事実や、慰安所での性暴力が国際法や国内法に違反していたことなどを認めることができる。日本政府が今日「慰安婦」問題の事実と責任に言及するのであれば、これらの研究成果等も踏まえるべきであり、それが被害者の求めていることでもある。その点で、岸田外相の上記言及は不十分と言わざるを得ない。
キョウ ニッカン2
OCHLOS(オクロス)  2015年12月29日

【50年を経て日韓は再び米国の圧力の下合意を結ばされた】
軍「慰安婦」問題について、米国屈従、国家ご都合の日韓合意がなされた。思えば、日本政府が金科玉条のごとくすがる、日韓請求権協定も、米国の圧力の下に締結された。米国はベトナム戦争に対する韓国軍の派遣拡大を求め、その見返りとして、日本に対して韓国に対する経済的支援を求めた。日韓併合の合法性・有効性をめぐって厳しく対立していた両国が1965年に急転、合意に至ったことは米国の圧力なしには説明ができない。50年を経て、両国は再び米国の圧力の下、ほぼ無理矢理に合意を結ばされた
キョウ ニッカン

【「軍の関与」は日本政府の組織的な戦争犯罪を言い逃れする表現】
28日の日韓両政府による「慰安婦問題合意」に対し、日本のメディアはほとんどすべて「歓迎」「評価」しています。恐るべき事態です。今回の「合意」は、これまで被害者たちが求めてきた「法的責任」の明言をさけ、したがって「賠償金ではない」と断言し、さらには被害者と支援団体が「歴史の象徴物であり公共の財産」とする「少女像」(平和の碑)の撤去を「約束」し、なによりも当事者の被害者たちを蚊帳の外に置いた「政治決着」という点で、絶対に容認できません。とりわけ重大なのは、日本のメディアや「街の声」(略)が、この問題を「日韓政府間」の問題とし、まるで私たち「日本国民(日本人)」には直接関係ないかのような論調・空気が蔓延していることです。「慰安婦」問題は、けっして“ひとごと”ではありません。(略)
キョウ ヤスダ2

【お金で解決しようと持ちかけるニルス・ビルトの行為は無思慮で非常に危険】
きょう、
常岡浩介さんがテレビ「いま世界は」で安田純平さんの件でスタジオ出演した。(略)安田さんの件は、事柄の性質上、たくさんの事実が公表されていないため、多くの誤解を招いている。常岡さんが語った範囲で、今の事態にいたる経緯を書いておこう。
キョウ されど

【「十年の後」に】
六全協の決定は、ぼくらがそれまで信じてきたもの、信じようと努力してきたものを、殆ど全て破壊しただけではなく、その誤ったものを信じていた、あるいは信じようとしたぼくらの努力の空しさをはっきりさせることによって、ぼくらの自我をも、すっかり破壊してしまったのです。ぼくらは、いわゆる新方針を理解することも、批判することもできなくなってしまいました。ぼくらは、茫然自失の状態で、世の中に何か正しいことがあるということすら信じられなくなっていました」。

柴田翔の『されど われらが日々――』の中で「六全協」体験を回想する佐野という元学生党員の言葉です。
キョウ きょうさん2

下記のおひとりの大学教員とおふたりの弁護士の「共産党の国会開会式出席」対応批判に私は深く同意し、共感するものです。

そのうちのおひとりの大田英昭さん(中国・東北師範大学教員)は「一星忽焉として墜ちて声あり、嗚呼自由党死す矣、而して其光栄ある歴史は全く抹殺されぬ」という幸徳秋水がかつての同志たちに宛てた憤激の言葉をもって志位共産党執行部の今回の痴態と愚行を批判しています。まさに今回の事態は「一星忽焉として墜ちて声あり、嗚呼共産党死す矣、而して其光栄ある歴史は全く抹殺されぬ」事態といわなければならないでしょう。

近年の共産党の激しい「右傾化」の様相については一昨日も私は記事にしています。そこで挙げた「天皇」問題にかかわる「日本の知識人」批判として、かつて辺見庸ノーム・チョムスキーに「まさに鉈でぶち切るように」聞かされたという話をここにも再度記しておきます。

辺見によれば、チョムスキーは次のように語ったと言います。

「戦後日本の経済復興は徹頭徹尾、米国の戦争に加担したことによるものだ。サンフランシスコ講和条約(1951年)はもともと、日本がアジアで犯した戦争犯罪の責任を負うようにはつくられていなかった。日本はそれをよいことに米国の覇権の枠組みのなかで、『真の戦争犯罪人である天皇のもとに』以前のファッショ的国家を再建しようとした。一九三〇年代、四〇年代、五〇年代、そして六〇年代、いったい日本の知識人のどれだけが天皇裕仁を告発したというのか。あなたがたは対米批判の前にそのことをしっかりと見つめるべきだ」、と。

辺見は、このチョムスキーの「日本の知識人」批判を「陰影も濃淡も遠慮会釈もここにはない。あるのはよけいな補助線を省いた恥の指摘だ」と書いています(朴日粉(パク・イルブン)「朝鮮新報」2015年12月14日から)。
キョウ ケンブリッジ ハーバード大学
ケンブリッジ (マサチューセッツ州)

【辺野古建設 米国市議会の反対決議と米識者70人の抗議声明】
米国のケンブリッジ市議会で、辺野古建設反対決議が上がったと報じられています。「アメリカの議会、また辺野古建設反対決議 全会一致でケンブリッジ市議会」(
沖縄タイムス2015年12月24日)その決議の内容も素晴らしいです。「新基地建設計画の当事者を米政府と位置付け、大浦湾の環境破壊や県民の人権侵害など、新基地建設をめぐる米側の責任に言及。大浦湾に生息する262種の絶滅危惧種を含む5334種の生物を守ろうと日米両国の環境団体などが米国防総省を相手取り訴訟を起こしたが、日米両政府が工事を強行しようとしている現状を批判。キャンプ・シュワブ前などで非暴力で抗議する民間人らが逮捕されるなど沖縄の民主的権利が侵害されていると指摘した。」
キョウ ヘイワの礎

Blog「みずき」:下記で「報道ステーション」(テレビ朝日)の今年最後の放送が批判されているにもかかわらず、今日のメディアを賑わしているのは同「報ステ」キャスターの古舘伊知郎番組降板の話題です。そこでは古舘はまるで「リベラルの星」そのものです。ここでもここでもここでも。しかし、「天皇賛美」の特集を組み、そこで「陛下の内省を見習わなければならない」などという天皇礼賛発言をして得々としているキャスターは「ジャーナリストとしては失格者」ということはいえても「リベラルの星」などであるはずがありません。その「ないもの」を「あるもの」にメディアと「識者」、そして「ファッション・サヨク」なるものが率先してしたてあげているのです。この国は残念なことですがまさに「一億総白痴化」の様相を帯びているといわなければならないでしょう。その残念な事態をつくりだしているのはほかならぬメディアであり、左翼を自称する「ファッション・サヨク」であるということ。これがこの国の「現実」です。

附記:
「天皇」問題にかかわる「日本の知識人」批判として、かつて辺見庸ノーム・チョムスキーに「まさに鉈でぶち切るように」聞かされたという話をここにも記しておきます。

辺見によれば、チョムスキーは次のように語ったと言います。「戦後日本の経済復興は徹頭徹尾、米国の戦争に加担したことによるものだ。サンフランシスコ講和条約(1951年)はもともと、日本がアジアで犯した戦争犯罪の責任を負うようにはつくられていなかった。日本はそれをよいことに米国の覇権の枠組みのなかで、『真の戦争犯罪人である天皇のもとに』以前のファッショ的国家を再建しようとした。一九三〇年代、四〇年代、五〇年代、そして六〇年代、いったい日本の知識人のどれだけが天皇裕仁を告発したというのか。あなたがたは対米批判の前にそのことをしっかりと見つめるべきだ」、と。

辺見は、このチョムスキーの「日本の知識人」批判を「陰影も濃淡も遠慮会釈もここにはない。あるのはよけいな補助線を省いた恥の指摘だ」と書いています(
朴日粉(パク・イルブン)「朝鮮新報」2015年12月14日から)。

【「天皇タブー」と「天皇賛美」で終わる「敗戦70年」という年】
23日の「天皇誕生日」にNHKが「
天皇皇后両陛下 戦後70年慰霊の旅」と題した「特番」を流したのは意外ではありませんでした。しかし、「報道ステーション」(テレビ朝日)が「天皇陛下 沖縄への思い受け継がれた『つとめ』」として、かなりの時間を割いて「天皇賛美」の特集を行なったのには驚きました。その内容、政治的効果(狙い?)は、けっして見過ごすことができません
キョウ ヤスダ
                                                                                               (写真:ロイター/アフロ)

【安田純平さんの身の安全と健康、そして一日もはやい帰国をいのる】
あるグループの声明で、ジャーナリスト安田純平さんの拘束事件が一斉にマスコミに出た。《(略)国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は22日、フリージャーナリストの安田純平さん(41)がシリアで武装勢力に拘束されているとして、早急な解放を求める声明をホームページに掲載した。安田さんの救出に向けてあらゆる手段を取るよう日本政府に促している。声明によると、武装勢力は身代金要求に応じなければ殺害するなどと脅迫している。 安田さんの知人らによると、安田さんは6月下旬にトルコ南部からシリアに入った後、連絡が途絶えた。フリージャーナリストの常岡浩介さん(46)は「私が知る限り、安田さんに関して身代金の要求はない。国境なき記者団の声明は信ぴょう性に疑問があると思う」と話している。》
キョウ オオサカ地裁2 
「君が代起立条例」をめぐる訴訟の判決後、記者
会見で厳しい表情を見せる原告の奥野泰孝さん
21日午後、大阪市の司法記者クラブ


【大阪地裁(内藤裕之裁判長)はファシズムの道を容認した】
大阪府立支援学校の教員がキリスト教の信仰を理由に君が代斉唱の際に起立を拒否したことが、何と減給処分。しかも驚くことに大阪地裁(内藤裕之裁判長)が処分の取り消しを認めなかったのです。最高裁判決は、不起立に対し、戒告処分は認めたものの、それ以上の減給処分には極めて慎重な姿勢を示しています。それは「累犯」であろうとも同様です。大阪では、かの有名な府内公立学校の教職員に、行事の際の国歌の起立斉唱を義務づける全国初の「国旗国歌条例」がある異常な地域です。このような条例は当然に違憲とされるべきものであり、このような条例に基づく処分が適法などとは夢にも思いませんでした。
キョウ ミズアオイ3

【「おらは年とってからいいかと思って」と笑った】
このあいだクリニックの待合室で、うしろに座っていた3人のおばあさんの会話が、何とはなしに聞こえてきた。ひとしきりの世間話のあと少し間があって、突然、1人のおばあさんが「海側遮水壁なんてやったって、放射能は海に流れてっぺなぁ。そんなのだれだってわかる。おめぇ、放射能は水が一番危ないんだかんな。息子なんて、いまも水を買って飲んでっから」と話し始めた。
キョウ のざかあきゆき

Blog「みずき」:野坂昭如のこの末期の言葉は昨日の「今日の言葉」で引用した星野智幸さん(小説家)の現代日本社会の「言葉」への慨歎とも通底するもののように私には感じられます。「いま」の日本社会がいかに不毛の地と成り果てているか。辺見庸の慨嘆とも通底する「言葉」のようにも私には思えます。老いさらばえて、私たちはこうして「嘆き節」を遺したまま死んでゆくのか。あまりに悲しすぎる現実を眼のあたりにして私は言うべき言葉を持たない。
キョウ 流砂

日本科学者会議は共産党系の人文科学系、社会科学系、自然科学系の幅広い科学者、研究者を擁する団体として有名ですが、その日本科学者会議の「政治的」な右傾化も甚だしいものがあるようです。近年の共産党の激しい右傾化にともなう余波としての共産党系科学者の「右傾化」と見てよいものですが、その共産党系科学者を含む科学者、研究者たちからも「科学をまとった政治運動ですね」という批判が続出しています。その科学者、研究者たちからの日本科学者会議批判の概要を見てみようと思います。

以下の左巻健男氏(法政大学教授)の「『日本の科学者』誌編集委員会は非民主的な酷い対応をしたと思う」という報告がその批判の概要をわかりやすく明示していますのでまず参照させていただこうと思います(改行は引用者)。
キョウ ハッコウ事件3

朝日新聞の2015年12月21日付けの「天声人語」は以下のようなものです。

その新刊広告は、今の新聞なら1面トップにあたる位置に載っている。美濃部達吉と並び称された憲法学者、佐々木惣一の『立憲非立憲』が発売されたのは1918年。当時の本紙を見ると、版元は「国民の必読すべき良著なり」とうたっている。佐々木は著書の冒頭で断言する。立憲主義は「現今世界文明国の政治上の大則」である、と。権力は憲法によって制限されなければならないという思想が、当然のこととして扱われている。思えば戦前の政党は、政友会民政党も「立憲」の2文字を冠していたのだった。

普通の人々も聞き慣れていたはずのこの言葉。戦後は忘れられたとも指摘された。確かに民主主義の語が脚光を浴びたのに比べて目立たなかった。2000年以降に国会での憲法論議が本格化しても、立憲主義はなかなか人々に浸透しなかった。安倍首相が返り咲いてからの知名度の急上昇は、ご案内の通りである。集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈の強引な変更は、立憲主義を壊す行為だと多くの人が受け止めたのも無理はない。安保関連法が成立しても憲法違反は憲法違反。そう考える学者の会やママの会、学生団体SEALDs(シールズ)などの有志が
「市民連合」を結成し、きのう記者会見した。来年の参院選に向け、法の廃止や立憲主義の回復で一致する野党候補を支援するという。右か左かでなく、保守か革新かでもない。立憲か、非立憲か。佐々木の著書から100年近く、再び鮮明になってきた対抗軸である。(朝日新聞「天声人語」2015年12月21日
キョウ サクラ

【メディアも私たちも「言葉」を橋下に乗っ取られてしまった】
「彼が政治家になった7年半で、ずいぶん荒っぽい言葉が社会に蔓延するようになった。それまではネットの中にとどまっていた攻撃的で排他的、汚い言葉遣いで誰かを罵るような人が増えた。彼の悪影響は大きいと思います」彼とは、
橋下徹・前大阪市長。大阪のテレビ局で行政を取材してきたベテラン記者の感想である。
辺野古岬

私は12月18日付けで「トンデモ・デマゴーグの増山麗奈に応援メッセージを送るような「現実認識力」のない人物が沖縄・辺野古運動のリーダーというこの国の市民運動の現状と悲惨 ――政党としての最低限の「倫理」さえ喪失した社民党の末路(その3)」という記事をエントリしましたが、同記事で援用した増山麗奈のツイートは以下のようなものでした。
 

しかし、すでに削除されていますが、上記の山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)の映像と音声は増山麗奈が山城さんの別の集会での映像と音声をさも自分への激励メッセージのようにみせかけて偽造した詐欺ツイートであることが判明しました。

それが増山の詐欺ツイートであることは下記のツイート中のツイキャス録画の山城証言で明らかです。
 

このような詐欺ツイートを恥ずかしげもなく発信する増山麗奈の行為は明らかな詐欺行為であり、犯罪そのものといってよいものです。その増山の行為が決して許されないものであることはいうまでもありませんが、こうした増山の詐欺ツイートを自党の公式ツイッターに掲載した社民党の責任もきわめて大きなものがあるといわなければならないでしょう。

社民党は同党の名誉のためにも増山麗奈の参院東京選挙区候補者の公認取り消しをただちに行うとともに増山の犯罪行為に結果として加担したことに対し、同党支持者及び全国の市民に自らの不明を謝罪すべきです。それが最低限の公党としての責任でもあるでしょう。

最後に社民党の公式ツイッターに掲載された増山麗奈の詐欺ツイートに欺かれたうえでの弊記事であるとはいえ、同記事中での山城博治さんへのいわれのない批判と非礼を心からお詫びしなければなりません。標題のとおり山城さん批判に関する当該箇所は全面的に誤りであることを認めるとともに山城博治さんに深く謝罪するものです(ただし、該当記事自体は証拠として残します)。
キョウ いわなみ2 キョウ いわなみ

【この本は歴史家や思想史を選考する学者では書き得なかった】
 
この本は歴史家や思想史を選考する学者では書き得なかったと、私は、正直に思います。1937年は確かに南京虐殺のときであり、ここにはその事件の内容が詳しく書かれています。しかしその「じんじょうならざる」ことが、辺見は、「「いま」となって墓穴からたちあがる。かつて「ヒットラーを羨望させた」(丸山真男)ほどのニッポンのファシズムは、新たなよそおいで、古くかつ新しい妖気をはなちつつ、いままた息をふきかえしてある。「日本はこんな国なだと思わないでください」・・・・。それでは、ニッポンとは、いったい、なんなのだろうか。」と問うのです。

彼は1937年の「じんじょうならざること」を記すのに、
堀田善衛の小説『時間』を軸にします。日本人小説家が中国人を主人公にして、彼の目から見た南京事件を語らせるのです。その解説を書いた辺見は、「南京事件を中国人知識人の視点から手記のかたちで語り、歴史と人間存在の本質を問うた戦後文学の金字塔」としています。1955年に書かれた本です。小説のできに関しては異論があるでしょうが、確かにこの中国人知識人の目を通して語らせる堀田の思いは、当時の中国に渡った多くの文筆家の中においても、もっとも高く評価されるべきであろうと私も思います。出版当時、この作品が大きく取り上げられなったのさもありなんです。しかし辺見は2015年、堀田の『時間』を不朽の名作にしたように思います。
キョウ キョウト2

鄭玹汀さんバッシング問題で重要な進展がありました。鄭さんから京大A教授の不作為の行為についてアカデミック・ハラスメントの申し立てを受けていた京大当局(全学ハラスメント調査委員会)が鄭さんの同申し立てを正式に受理することを決定したということです。A教授直属の研究会の研究者の鄭さんに対する名誉毀損・脅迫行為について被害者の鄭さん自身から直接訴えを受けていたにもかかわらずその名誉毀損・脅迫行為を責任者として適切な対応をすることなく不問に附していたA教授の不作為の行為が大学という学問の府で裁かれるに到ったという事態です。

同大のハラスメントガイドラインに従えば同大調査委員会はアカデミック・ハラスメントの存在をほぼ認めるものと思われます。京都大学という学問の府である公の組織が鄭玹汀さんバッシングの不当性、人権侵害性を正式に認めるという事態は、野間易通氏らの「鄭さんを罵倒するのが人権侵害でない」などの強弁は弁解の余地なく文字どおりの強弁でしかないことを白日の下に晒すことになるでしょう。

その野間氏らしばき隊の人権侵害行為をこれまで容認、擁護してきたシールズのりこえねっと、共産党系、社民党系団体などの責任も免れないことも白日の下に曝け出されるということにもなるでしょう。

ケガは一刻も早く治療することが先決です。左記団体は野間易通氏とただちに手を切るべきでしょう。それが遅きに失するとはいえ名誉回復のひとつの方法でもあり、階梯ということでもあるでしょう。
【訂正】
本エントリの山城博治さん批判の箇所は「全面的に訂正」しています。12月20日付け「12月18日付け記事の山城博治さん批判の箇所は全面的に訂正します ――先日の増山麗奈の「山城博治さんから応援を受けた」というツイートは詐欺ツイートでした。」 をご参照ください。(12月22日追記)

辺野古岬


以下、大きくこの国の「政治革新」の問題に関わる問題であると私は認識しています。

沖縄辺野古運動の代表のひとりの山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が来年の参院選東京選挙区で社民党から立候補することが決定した増山麗奈氏に応援メッセージを送ったということです。当の増山氏が自身のツイッターで得意げに披露しています。

キョウ キリ

高世仁:雑誌を片付けていたら、東田直樹さんの特集号が出てきて、ぱらぱらめくっていたら引き込まれて読みふけってしまった。東田さんは23歳。「会話のできない重度の自閉症。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助なしでのコミュニケーションが可能」とプロフィールにある。数年前、彼の文章を読んで感動し、自閉症というものへの認識をあらためさせられた。彼は日本より海外で知られていて、「2013年7月に発売されたイギリス版「自閉症の僕が跳びはねる理由」は、(略)イギリスのアマゾンUKでは、発売前からすでに6千部の予約が入っており、ベストセラー・リストでも1位に入る。引き続きアメリカ、カナダで出版され、10万部を突破し、話題になる。現在、世界20か国以上で翻訳、出版されている。」

【自閉症の私が、この社会で存在する意味】
東田さんは、自閉症である自分について、こう書いている。
キョウ オール沖縄会議

Blog「みずき」:共産党の「右傾化」が甚だしい今日、「オール沖縄会議」(しんぶん赤旗)の結成を単純に喜んでばかりもいられません。アリの一言氏が指摘するように「翁長翼賛体制」化、すなわち、「オール沖縄会議」の総右傾化の危険性は大きなものがあるように私も思います。いまの沖縄は、「『保守』の翁長氏で一本化したのだから翁長氏の『保守流』は許容すべき」という事態をはるかに超えた右傾化の事態に立ち至る危険性を私もひしひしと感じます。

【「翼賛議会」の様相も呈し始めている】
今月11日付の沖縄タイムス、琉球新報両紙に、驚くべき記事が載りました。

「県議会、質問権生かさず 与党 時間を大幅短縮」(
沖縄タイムス

「与党県議12人 “県に配慮”質疑短縮」(
琉球新報
キョウ あさまさん

Blog「みずき」:以下の記事もあわせてご参照ください。
 
2015.11.13 「福島甲状腺がん50倍」論文に専門家が騒がぬわけ ――越智小枝医師(相馬中央病院)の理路のある津田論文批判(疑問の呈示)
2015.11.14 日本科学者会議京都支部(共産党系)、石川県保険医協会(同左)のおそまつと共産党員、同党支持者の批判 ――「『福島甲状腺がん50倍』論文に専門家が騒がぬわけ」余滴
2015.11.04 今日の言葉(2)――原発・放射線への政治的立場と先鋭化する市民運動がなす誹謗中傷は分けて考えなければならない。非科学的なデマに基づく誹謗中傷。これは、深刻な人権侵害・差別問題だ。

以下、村瀬洋一Twitterから。
キョウ スガワラ7

私はすでにカルトレイシストを跋扈させている「緑の党」のデマゴギー体質については例をあげて指摘しています。こういう政党には早々と消えてもらわなければなりません。
 
2015.06.21 「緑の党」という新人政党の「脱原発」の主張に隠れたデマゴギー体質を批判する ――レイシスト内海聡(医師)と三宅洋平山本太郎の泥濘の関係を通して 
2015.07.21 桑満おさむさん(五本木クリニック院長)の山本太郎というカルト派参院議員と内海聡というカルト派医師批判 ――このカルト派の反知性の者たちを跋扈させているのは誰か?
2015.06.27 内海聡(医師)とはどういう人物なのか?――小野昌弘さん(イギリス在住の免疫学者・医師)のコメント

いま、その「緑の党」とまったく同じ愚行を「革新」の党である社会党時代から数えると老舗といってよい社民党が犯そうとしています。政党としての「倫理」感など呈していない社民党の末期症状を示すできごとといってよいでしょう。もはや、社民党は国民の期待を担う存在ではありえません。以下、ツイッターから拾った「保守」や「革新」という括りではくくれない人たちのナマの声です。社民党も早々と国会を去るべきときが来ているように私には思えます。
キョウ スガワラ6

【今回の仏選挙、別に嬉しいことなど何一つない】
第一回目では極右政党である
国民戦線の圧勝だったフランス地方議会選挙。決選投票である第二回では、ほとんどの県で共和党・社会党が第一党となった。これをもって国民戦線の敗北と称する動きもあるが、あまり頂けない。
キョウ スガワラ(3)

Blog「みずき」:辺見庸の「日録1」の2015/11/24の記に次のようなくだりがあります。「道新インタビュー。/『1★9★3★7』のこと。付箋をたくさんつけた本をもってきている。読んでどうおもったのか、なにも言わない。面白かったのか面白くなかったのか。じぶんのことはなにも言わない。/。北の大地の、さいはての役場の書記なら、なにか言う。このインタビューは「小さな記事」にするという。(略)「赤旗」のことはなにも訊かれない。知らないのかもしれないし、知っているのだが、訊かないのかも知れない。(略)安倍晋三はまだしもりっぱだよ。命がけだもの。ちっとも命がけじゃないハナクソどもが、大いに命がけのファシストに勝てるわけもないじゃないか。と言ったら、記者、おどろいて顔をあげ、また顔をふせて、メモをとってる。発狂ジジイの話をメモってやがる。/新聞に載せる気もないくせに」。

この書評記事を書いた道新記者がおそらく辺見にクソミソに書かれたインタビュアなのでしょう。あるいは辺見にクソミソに言われて意気阻喪した若い記者のピンチヒッターとして立った優しき編集委員の手によるものか? いずれにせよ、いささか距離を置いた批評のように見えるのはそのせいでしょう。かつて小林秀雄は批評という行為について次のように書きました。「批評するとは、他人の作品をダシに使つて自己を語る事である」(「アシルと亀の子」昭和5年)、と。そうであれば、いささか距離を置いた書きぶりの評者の姿勢もまた「自己を語る」ひとつのなにがしかの「語りえないもの」の仕草ということにもなるでしょう。

【自分も先は長くない。書くべきことは書いておかなければならないと思った】
78年前のきょう、1937年(昭和12年)12月13日、旧日本軍は中国・南京に侵攻し、おびただしい数の中国人を殺し、略奪し、強姦した。だがその事実は今、歴史修正主義によりなかったことにされようとしている。
本書は反骨の作家南京大虐殺を直視し、日本人の加害責任を問い直した臓腑に響く論考である。
キョウ スガワラ2

【たった1日で平和国家に生まれ変わったのだから、たった1日で戦争をする事にだってなりかねない】
 
野坂さんは、永六輔さんがパーソナリティーのTBSラジオ「六輔七転八倒九十分」(月曜午後6時)に、毎週手紙を寄せていた。前身番組「永六輔その新世界」時代の03年12月、脳梗塞で倒れた野坂さんのリハビリや近況報告を兼ねて始まった。7日放送の最後の手紙は、太平洋戦争開戦の日に思いをはせ、日本の現状を憂う内容だった。14日の同番組では、生前の音声で野坂さんをしのぶ。

<7日にラジオ放送された野坂さん最後の手紙(原文ママ)>
キョウ スガワラ

【「減税」と現金のばらまきの背後にある安倍政権の妄想】
2017年4月より消費税率が8%から10%に上がることが既に既定路線とされています。この消費税が国民にとっては、非常に評判が悪いものです。収入に関係なく課せられるという最悪の大衆課税だからです。このように消費税大増税によって庶民の懐からむしり取っておきながら、食品について軽減税率だなどとあたかも庶民の味方であるかのような演出が自民党と公明党との間で繰り広げられています
キョウ 流砂

Blog「みずき」:私は辺見とともに共産党という「世間」への「怒り」をともにします。辺見はこの件について「もっともっとかんがえつづけるだろう」という。再開後のブログには「かんがえつづけ」た考察があらたに書き加えられることになるでしょう。その日を俟ちたいと思います。


いつまでもこうしているわけにはいかない。ないものにたいしいらだった。あるいは、なにもないふりをするものに、血管が切れるほど怒った。どうしようもない「鬆」(す)に憤慨しつづけた。しかし、なにもおきてはいない。だれもが無関係をよそおう。顔をみせない。声をあげない。責任はどこにもないふりをする。