キョウ みなづき90  
Blog「みずき」:辺見庸「日録」の昨日のタイトルは「見世物――トランプのすばらしい、偉大な貢献!」。辺見は先の米朝首脳会談を「トランプのすばらしい、偉大な貢献!」を演出したトランプの自作自演の見世物(スペクタクル)と見ているようだ。そうには違いない。が、いまはその前に私たちのこの国の問題としてまだ言わなければならないことがあるだろう。社会学的にはこの国のメディアの異常なまでの「嫌北」という情念の由来の問題。政治学的には端的に北朝鮮バッシングの問題……。辺見の今回の米朝首脳会談批判は話の展開としてはいささか飛びすぎている。いまのこの国の問題としての批判の着地点はそこにはないだろう、というのが今回の私の辺見評価だ。

『トランプはおしえてくれた。女郎屋の下品な強欲オーナーにだって国際政治がしきれることを。トランプがトランプであったからではない。政治とは、もともとそのていどのものなのだ。「罪人が刑場にひきたてられ、あるいは処刑されるのを眺めようと走ってゆくときの人の激しい欲望は、(高尚な)演劇をみにゆくときをしのぐ」・・・カントだったか。売春宿の金髪オヤジと栄養過多系デブの演じる見世物(スペクタクル)に異常こうふんするメディア。上記のことばをおもいだす。で、「嘲笑せず、嘆かず、呪わず、理解する!」は無理だ。逆。デブの義務―まず死刑をやめて、それから美食をひかえ、貧者と弱者をおもうこと。』(辺見庸「日録」2018年06月14日)


【山中人間話目次】
・辺見庸は先の米朝首脳会談をトランプの自作自演の見世物と見ているようだ。そうには違いない。が、いまはその前に私たちのこの国の問題としてまだ言わなければならないことがあるだろう
・これは朝鮮戦争終結宣言締結に向けての米側からの目に見える形のシグナルの手はじめと見ていいだろう――米、韓国との主要演習を「無期限停止」 米高官 AFPBB News
・高世仁さん(放送ジャーナリスト)の誰も言及していない視点から見た米朝首脳会談会談以後の朝鮮(北朝鮮)の将来の長期的スパンの歴史的ペースパクティブです
・日本政府及び外務省、防衛省への沖縄メディアからの理論的で強力な論理の一石です――琉球新報社説 朝鮮半島非核化声明 新基地の必要論崩れる
・仲宗根勇さんの辺野古埋め立て承認撤回を求める5度目のうるま市「島ぐるみ会議」・知事要請行動報告した――ある宗教者は「翁長知事は結局、撤回をしないだろう」と私に言った
・日本のメディアよ。安倍のたわごと(パフォーマンス)にいちいち付き合うのは止めろ!国民、市民から苛斂誅求した血税を浪費しまくっている安倍を利するだけのことだ!そうではないか!
・大島隆明以下袴田事件再審決定取消決定に関わった三名の裁判官を四度激しく糾弾する――岡口基一‏さん(現職裁判官)ツイッターコメントから
キョウ みなづき76
小泉純一郎・元首相が新潟知事選の告示日前日に池田千賀子氏を応援

Blog「みずき」:黒薮哲哉さん(「メディア黒書」主宰)の「野党連合の限界を露呈、新潟知事選で池田氏が落選」という論。このことを指摘する者は少ない。しかし、きわめて重要な視点だと思います。黒薮さんの論には細かい点ではちょっとした異論はありますが、見出しを含めてほぼ全面的に賛成するものです。

『10日に投票が行われた新潟知事選で、花角英世氏(自・公明支持)が、池田千賀子氏(立・国・共・自由・社推薦)との接戦を制して当選した。(略)花角氏と池田氏の得票率は僅差だった。これは半数の人が、現在の安倍政権を承認して、半数の人が承認しなかったことを示している。勝ち負けとは無関係に、これは深刻な実態だ。公文書の破棄や隠蔽など中央省庁では前代未聞の不祥事が発生し、森友・加計事件で首相夫妻に疑惑の目が向けられている状況からすれば、池田氏が圧勝しなければおかしい。が、実際は、僅差で破れたのだ。(略)なぜ、野党連合は国民からの支持を得られないのだろうか。答えは簡単で、共闘自体に無理があるからだ。有権者は、原発再稼働に賛成か反対かだけで投票先を決めているわけではない。柏崎市とその周辺では、その傾向が強いだろうが、全県的にみれば決してそうではない。それに共闘を組んでいる野党間の基本的なスタンスがばらばらであれば、議会が機能しないことを有権者は知っている。このあたりの事情に共産党は配慮しているのか、野党共闘が始まってから急激に右傾化した。新自由主義=構造改革の旗手で、二大政党制(小選挙区制)の導入者である小沢一郎氏と共闘歩調を取ってみたり、小泉純一郎氏の批判を控えるようになった。広義のしばき隊など市民運動に親和的なスタンスをもつ識者なども、『しんぶん赤旗』に登場するようになった。一部の共産党候補は、しばき隊の支援も受けているようだ。こうなるとしばき隊の言動を嫌い、新自由主義=構造改革こそが諸悪の根源と考えている者は、共産党支持から離れてしまうのだ。(略)こんなふうに考えると1990年代に小沢一郎氏らがはじめた構造改革=新自由主義の導入と、それに伴う二大政党制が、諸悪の根源だったことになりそうだ。さらに不幸なことに、構造改革=新自由主義だけではなく、保守系議員の数にまかせて、軍事大国化も段階的に進み、改憲の手前まで来てしまったことだ。筆者が不思議に思うのは、野党側が小選挙区制の廃止を求める国民運動を展開しないことである。小選挙区制がある限り、野党側は政策のすりあわせをせざるを得ない。そして、その調整の方向は自民党よりになる可能性が高い。と、いうのも構造改革=新自由主義の推進に反対している政党は共産党と社民党しかないからだ。』(MEDIA KOKUSYO 2018年06月11日)

【山中人間話目次】
・黒薮哲哉さん(「メディア黒書」主宰)の「野党連合の限界を露呈、新潟知事選で池田氏が落選」という論。このことを指摘する者は少ない。しかし、きわめて重要な視点だと思います
・これほどの稀代の労働法改悪への反対運動が怒涛の国民的怒りにまで高まらなかったのはその悪法のネーミングに問題があったのではないか?――「働かせ方改革」が日本経済の息の根を止める - kojitakenの日記
・私は満腔の怒りを込めて大島隆明以下この決定に関わった裁判官を糾弾する――袴田事件 東京高裁は再審認めず 釈放は取り消さず NHKニュース
・道浦母都子(歌人)の改竄と転向について――承前。内野光子さん(歌人、短歌評論家)の「短歌における「改ざん」問題 ~斎藤史を通して考える」(内野光子のブログ 2018年6月9日)
・沖縄県知事 翁長雄志殿 前知事の辺野古埋立承認行為の即時撤回を求める5度目の要請書―― 「うるま市島ぐるみ会議」 6月13日(水)午後3時45分ころまでに県庁ロビーに関心ある県民集合を乞う
・パレスチナ人の悲しみと痛みを翁長知事の悲しみと痛みにたとえるのは私は違和を感じる――軍事植民地と占領政策 米国の良心どこに 沖縄・パレスチナに共通の苦しみ 平安名純代の想い風 沖縄タイムス
・パウル・ツェラン「ハンザ自由都市ブレーメン文学賞受賞の際の挨拶」(1958年)から――もろもろの喪失のなかで、ただ「言葉」だけが、手に届くもの、身近なもの、失われていないものとして残りました - 読む書く歌う旅をする
キョウ みなづき72

Blog「みずき」:マヌーバー(「野党共闘」戦術)は人の心を捉えることができない。結局、こういうところに回収していく。いかざるをえない。

新潟県知事選 自民・公明支援の花角氏 当選確実 NHKニュース 2018年6月10日 22時23分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180610/k10011471741000.html?utm_int=news_contents_news-main_001

『なぜこれほどしばき隊周辺に、愚劣な文化人・知識人・研究者が蝟集したのだろうか? 恥ずかしい。』(高島章(弁護士)Twitter 2018年6月8日)

『高島章弁護士がここまで憤慨するのは、私にも理解できます。』(小菅信子Twitter 2018年6月10日)

『Retweeted nobuko m kosuge (@nobuko_kosuge): 高島章弁護士がここまで憤慨するのは、私にも理解できます。』(黒薮 哲哉Twitter 2018年6月10日)

『類は友を呼ぶ。。』(くりたんTwitter 2018年6月9日)


【山中人間話目次】
・マヌーバーな戦術は人の心を捉えることができない。結局、こういうところに回収していく。いかざるをえない。
キョウ みなづき71

Blog「みずき」:この記事を書いている21:30現在、新潟県知事選についてはNHK記事には「新潟県知事選 花角氏と池田氏 激しく競り合う」とあり、候補者の当落はまだ出ていない。しかし、私は、どちらが勝とうが負けようが関心はない。私は現在の「野党共闘」は政治革新とは関係のないマヌーバーでしかないと思っている。マヌーバー、すなわち、安倍政治に真に対峙しえない悪政の延長コード(悪政は延々と続く)としての選挙に加担するつもりはない、というのが私の立場だ。閑話休題。辺見庸が今昔記者観を書いている。

総論「むかし、記者は立派なスーツなんか、よほどのバカでないかぎり着なかったものだ。歌手じゃないんだから、ポケットチーフなどしなかった。いまは、言うこと書くことはスカスカでも、身なりだけはいい。」

Blog「みずき」注:ということは、後藤謙次(現『報道ステーション』コメンテーター)は「よほどのバカ」だということ。私は後藤が筑紫の死後、 『NEWS23』のメインキャスターをするようになってテレビを観るのをやめた。もう10年になる。

昔:筑紫哲也評「筑紫哲也さんの話は、水で割りすぎの水割りだった。でも怒りが顔にでた。軽べつもあまり隠さなかった。なによりテレビを恥じていた。会うと口癖のように「いや、もうやめますよ」と言っていた。」

今:後藤謙次評「いまは、言うこと書くことはスカスカでも、身なりだけはいい。後藤というひともさうだ。このひとには、なにを語っても怒りがない。哀しみもない。だいたい、真実味がないんだよ、あんたは。自民党のゲスどもとちゃらちゃらして「取材」とかえらそうにいうんじゃないよ。共同にいたときもポケットチーフなんかしてたっけ?」

『ヘルパーさんが、ちがう町からイチゴジャムのコッペパンを買ってきてくれる。おいしい。この町ではクリームのコッペパンしかない。イチゴもときどきあるが、すぐに売り切れるらしい。アイスキャンデー食う。犬が、わちきにもおくんなましというので、木のバーをなめさせてやる。食ってたらもう一本食いたくなり、冷蔵庫にとりにいって(歩行練習)、また食う。『月』第10回(最終回)着手。むかし、記者は立派なスーツなんか、よほどのバカでないかぎり着なかったものだ。歌手じゃないんだから、ポケットチーフなどしなかった。いまは、言うこと書くことはスカスカでも、身なりだけはいい。後藤というひともさうだ。このひとには、なにを語っても怒りがない。哀しみもない。だいたい、真実味がないんだよ、あんたは。自民党のゲスどもとちゃらちゃらして「取材」とかえらそうにいうんじゃないよ。共同にいたときもポケットチーフなんかしてたっけ?筑紫哲也さんの話は、水で割りすぎの水割りだった。でも怒りが顔にでた。軽べつもあまり隠さなかった。なによりテレビを恥じていた。会うと口癖のように「いや、もうやめますよ」と言っていた。』(辺見庸「日録」2018年06月09日)


【山中人間話目次】
・辺見庸が今昔記者観を書いている――むかし、記者は立派なスーツなんか、よほどのバカでないかぎり着なかったものだ。ポケットチーフなどしなかった。いまは、言うこと書くことはスカスカでも、身なりだけはいい
・内野光子さん(歌人、短歌評論家)の「短歌における「改ざん」問題 ~斎藤史を通して考える」。内野光子さんはもうほんとうに数の少なくなったほんもの(絶滅危惧種)の「闘う『リベラル=左翼』の歌人」といってよいでしょう
・シンガポールに向かったトランプの後ろにはボルトン国家安保補佐官を帯同している。出発の際の会見では「これは一度きりのチャンスだ」とも発言している。また、なにかが変わっている。一瞬、イヤな予感が走る
・社会主義の理想そのものは消滅してしまったわけではない。宇野弘蔵の言うように「資本主義経済が決して避けることのできない欠陥を」持っているのだとすれば――カール・マルクス 交換を強いる「物神」の力 柄谷行人
・人を「ゴミ」のように捨てるということ――二十数年ほど前に、関東のある都市で、ホームレスが連続して殺されるという事件がありました。遺体は「ゴミ箱」に入れられていました
・すぐに排除されるだろうけれども、私はあなたの行動に共感する――京大立て看板 4回目の撤去に抗議の人間立て看
・「軍事研究に関わらぬ」北海道大学 防衛省の資金を辞退というニュースがある一方、大教職員組合に入ってはじめての団体交渉に行ってきたけど文科省から来た役人が役人話法で時間をつぶすだけという悲鳴もある
・八幡黎二詩集『石の情話』(1978)から。贋作新古今集 巻一ノ一・河――夢や夢うつつや夢とわかぬ河があり春の夜の手枕の岸を流るる河があり
キョウ みなづき66

Blog「みずき」:大田英昭さん(日本近代思想史、社会・労働運動史研究者。東北師範大学(長春市)教員)の山尾志桜里(立憲民主党憲法調査会事務局長)及び立憲民主党の「立憲的改憲論」批判。大田さんはこの論の結論を以下のような評言で締めくくっています。

『為政者の最大の義務は、戦争の可能性を限りなく遠ざけることだ。しかし、なぜか今の日本の政治家には、与党・野党を問わず、戦争を近寄せるような提言ばかりが目立ち、メディアもそれに迎合しつつある。劣化現象というべきか。』

同感。が、さらに一言。立憲民主党に期待するのはかつての民主党政権時代の民主党政治(結果としての大悪政)に期待した二の舞の過ちを繰り返すことになるだろう、というのが私の認識です。

なお、上記にいう民主党政権時代の民主党政治の大悪政とは「今の戦後最悪の民主主義破壊政権を固定させた立役者は民主党」であることをいいます。そのことを指摘した秋原葉月さん(Afternoon Cafeブログ主宰者)の当時の民主党批判は以下のようなものでした。

『結局民主政権になってみたら自民と変わらず大失望。だから今回「他にどこもない」とますます政治に関心を失って、安倍消極支持が続いてるのだと思うのです。何が民主党の罪かと言えば、これが一番の大罪です。民主党政権の失敗は、特に小泉内閣以降、日本が急速に戦前回帰の憲法破壊というゴールに向かって転がりおちてる速度を、更に加速させました。今の戦後最悪の民主主義破壊政権を固定させた立役者は民主党なのです。』(Afternoon Cafe 2015/02/28)

【山中人間話目次】
・大田英昭さん(日本近代思想史、社会・労働運動史研究者。東北師範大学(長春市)教員)の山尾志桜里(立憲民主党憲法調査会事務局長)及び立憲民主党の「立憲的改憲論」批判
・韓国大統領府の「終戦宣言のための南・北・米首脳会談が12日にシンガポールで開かれる米朝会談に続いて行われる可能性は低くなった」という発表報道と「米朝首脳会談で朝鮮戦争終結合意の調印の可能性がある」という時事通信の報道の差異
・トランプ政権のボルトン国家安保補佐官に関する下記の2本の報道には齟齬があります――ハンギョレ紙の記事とワシントン発の共同通信の記事と
・この山極寿一という元「ゴリラ研究の第一人者」¥という男(京都大学総長)は危険人物ですね。京大の立て看撤去容認もこの男の下で行われた――豊島耕一さん(佐賀大学名誉教授)の山極寿一京大総長批判
・「ニュースは、芸能人ではなくニュースのプロが伝えるべきだ」という池上彰のブラフに対する早尾貴紀さん(東京経済大学教員)の「ハッタリ的な『話芸』で食っている芸能人だろうに」という池上彰評は言い得て妙です
・ノルウェー議会の教員、生徒などのニカーブ着用禁止法案に対して内藤正典さん(同志社大教員、中東政治)のヨーロッパ社会のムスリムへの排外主義批判を対置する
・姜信子「カシワザキ「空白」をめぐる旅 父と打つ その2」 (『生きとし生ける空白の物語』(港の人)所収)から――父のけじめのない優しさを想う。その優しさは何か誰かと無性につながりたかった父の寂しさの裏返しなのだろう
キョウ みなづき59

Blog「みずき」:鹿砦社編集部の田中宏和(「世に倦む日日」主宰)への絶縁状。松岡利康さん(鹿砦社代表)の「皇室への過剰なまでの賛美と、テレビメディアに一喜一憂する軽薄さ」という「世に倦む日日」氏評価は私の評価とも完全に一致します。正直言って、私はこれまで、鹿砦社が、「しばき隊」問題については評価が一致するところがあるとはいえ、なにゆえに田中宏和の本を出版するのか。その意図を解しかねるところがありましたが、これでスッキリしました。むしろ、田中宏和との絶縁は遅すぎた、というのが私の率直な感想です。

我慢の限界だ! 鹿砦社は「世に倦む日日」主宰の田中宏和氏と絶縁し、彼の出版物を絶版とする! 鹿砦社編集部 2018年6月6日 『田中宏和氏と鹿砦社の出会いは、2016年『ヘイトと暴力の連鎖』の取材で、社長松岡以下編集部2名が東京で顔を合わせたのが、初めてだった。ブログ「世に倦む日日」は独自の視点から時事問題、国際情勢、そして「しばき隊」批判を積極的に展開していたので、私たちは彼の意見を聞きたい、と虚心坦懐に初対面に臨んだ。…』(松岡利康FB 2018年6月6日)


【山中人間話目次】
・鹿砦社編集部の田中宏和(「世に倦む日日」主宰)への絶縁状。松岡利康さん(鹿砦社代表)の「皇室への過剰なまでの賛美と、テレビメディアに一喜一憂する軽薄さ」という「世に倦む日日」氏評価は私の評価とも完全に一致します
・森裕子議員と菊田真紀子議員の不正税還付問題と新潟県知事選の「野党共闘」問題の関係――森裕子議員の不正税還付問題で新潟地検が捜査開始
・「中指を立てる」行為は英語圏では相手を極度に侮辱するときのポーズだという。その写真を平然と冒頭に載せて恥じるところのないメディアの感度と「市民」の行為は劣化しきっている。
・浅井基文さん(元外交官、元広島平和研究所所長)が先の文在寅の南北米三者終戦宣言構想の否定的な評価は「軽率」だったとして改めて同構想の実現可能性と現実性について述べています
・沖縄の県民投票運動に対する「闘争宣言」――宮城康博さんのFB(2018年6月5日)と横山知枝さんのFB(2018年6月5日)から
・「5年半にわたる安倍政権下で、日本人の道義は地に堕ちた」。私もまったく同じ思いでいる――安倍内閣の退陣を求める 世界平和アピール七人委員会
・姜信子さんの「カシワザキ「空白」をめぐる旅 父と打つ その1」 (『生きとし生ける空白の物語』(港の人)所収)から――生きている父と最後に話したのは、11年前に早逝した妹の葬儀の日のことでした。話したというより、なじった
キョウ みなづき54

Blog「みずき」:昨日も問題提起的にアップした自由法曹団常任幹事弁護士(日本共産党員?)の神原元の「懲戒請求者のリストを公安警察に提供せよ」という主張といい、最近のリベラル・左派の思想は限りなく右派の思想と大差ないものになってきています。そんな「左派」が「右派」を批判するといういまの政党政治の現状。そして、そこから派生する市民運動レベルの「右派批判」もまったく説得力がありませんね。なにしろ、実質的「右派」でしかない「左派」が「右派」を批判するというまやかしの構図ですから。いまの社会は、「合理性を無視しているために論証不能なレッテルが言論封殺に使われる世の中は危険ですね」というtoriiyoshikiさんが指摘する構図そのもの。

【前提ツイート】
『赤旗新聞に続いて今朝は東京新聞。2面に渡って杉田水脈大特集(笑)私の「科研費追及」は、「改憲の国民投票時、自由な議論をされては困るので、学者を黙らせ、萎縮させようと仕掛けている。」のだそうです。すごいな、私😅』(杉田水脈Twitter 2018年5月29日)

【ツイート】
『天皇機関説について蓑田胸喜が美濃部達吉攻撃を始めたとき、当時の知識人の多くは「跳ねっ返りの狂信右翼」程度に考え歯牙にもかけていなかった。しかし、蓑田らに利用価値を認めた軍部や政治家の介入によって、学問の自由はおろか、戦争反対の論陣を張る道も奪われ、日本は破滅する。歴史に学ぶべし。』(toriiyoshiki Twitter 2018年6月3日)

『論点をスピンオフさせると、実は、蓑田胸喜ら天皇機関説の撲滅を主張した者たちの国体論は、万世一系の皇統と君民一体の道徳的関係性を基本にしている点で、美濃部達吉の国体論と変わりはなかったのです。にもかかわらず排撃するというのは思想の問題というより政治の問題だったということでしょう。』(住友陽文Twitter 2018年6月4日)

『「現人神」であるはずの天皇を「機関」(国家の歯車の一つ)と表現したことに対する脊髄反射的反発が大きかったのではないかとも思います。昭和天皇自身が「機関説で差し支えないのではないか」と言ったという話もあるぐらいで、合理性を重視する法学の議論を感情的なレッテル貼りで圧殺したわけで…。』(toriiyoshiki Twitter 2018年6月4日)

『このとき蓑田胸喜らが天皇機関説に貼りつけたレッテルが「国体に反する」というもので、以降この言葉が思考停止の決まり文句になっていったことはご存知の通りです。昨今で言うなら「反日」というところですか、合理性を無視しているために論証不能なレッテルが言論封殺に使われる世の中は危険ですね。』(続き 同上)

【山中人間話目次】
・最近のリベラル・左派の思想は限りなく右派の思想と大差ないものになってきています。そんな「左派」が「右派」を批判するといういまの政党政治の現状――toriiyoshikiさんの指摘から考える
・実質「右翼」のリベラル・左派のまやかしの思想に影響されたメディアの目の不確かさ――〈時代の正体〉ヘイト集会阻んだ市民の力 差別根絶への意思示す|カナロコ|神奈川新聞ニュース
・「しばき隊」問題――「『真実と暴力の隠蔽』発売1週間のできごと」(鹿砦社特別取材班)続編。鹿砦社代表・松岡利康さんの視点。しかし、私には、松岡さんの木下ちがや評価には少なくない異議があります
・県民投票推進チラシ。「県民投票論」勢力の本音がもろに出ていますね。こうした「『辺野古新基地を作らせない』ですらない」県民投票実施にオール沖縄と県議会与党会派のすべてが賛成しているという。ここまで「沖縄」を毀したのは誰だ!
・浅井基文さん(元外交官、元広島平和研究所所長)の中露を含むアジア情勢の大局的流れというマクロの視点と米朝政治マターのミクロの視点から見た米朝首脳会談のかなり俯瞰的なパースペクティブです
・批判されている側の当事国としては満を持しての当然の論評というべきでしょう。安倍チャンネルのNHKが報道しているところに逆にこの朝鮮中央通信論評の正鵠性(リアリティ)を際立たせていると言ってよいでしょう
八幡黎二詩集『石の情話』「梵字の情話」から――さして寒さ厳しい朝ではなかったが、一人の写經僧が冷水を前に命を名もなく終えた
キョウ みなづき52

Blog「みずき」:すでに紹介した猪野亨弁護士の神原元弁護士批判(東本高志FB 2018年5月28日)に続く黒薮哲哉さん(「メディア黒色」主宰)の神原元・自由法曹団常任幹事批判。「神原元・自由法曹団常任幹事が公安警察との協力を示唆、ツィッターで意見表明、懲戒請求者のリストを提供か?」(MEDIA KOKUSYO 2018年06月04日)。自由法曹団常任幹事の神原元弁護士の左翼ならぬ右翼思想(ファシズムの思想)は徹底的に批判され尽くされなければならないでしょう。

ことに黒薮さんの「神原弁護士のツィッターのプロフィールには、自由法曹団常任幹事と付されている。つまり、自由法曹団常任幹事の肩書で、前出のツィートを行ったことになる。その自由法曹団は、日本共産党と親密な関係にある。自由法曹団の弁護士全員が共産党員ではないが、組織として両者が良好な関係にあることは間違いない」という指摘は、わが国の民主主義運動を正常なものにするためにはこのまま放置して終わらせることのできないきわめて重大な指摘と言わなければならないでしょう。


【山中人間話目次】
・猪野亨弁護士の神原元弁護士批判に続く黒薮哲哉さんの神原元・自由法曹団常任幹事批判。「神原元・自由法曹団常任幹事が公安警察との協力を示唆、ツィッターで意見表明、懲戒請求者のリストを提供か?」
・鹿砦社特別取材班の田所敏夫さんの「雪崩うち崩壊に向かう「しばき隊」─『真実と暴力の隠蔽』発売1週間のできごと」という記事は「しばき隊」の末路に関して興味深い事実を摘示しています
・このkojitakenさんと猪野亨さんの2本の記事はいまの「リベラル」と呼称される陣営の根底に巣くう「ヘイト」体質が革新政治の実現の大きな障害になっているという共通の問題意識に立っている相似形の記事
・いま、「沖縄意見広告運動」としてスローガンを掲げるならば、前知事が出した「埋め立て承認」を無効化する「承認撤回」を翁長知事に求める「辺野古埋め立て承認即時撤回を!」とするのが道理というべきだろう
・田尻久子さん(熊本橙書店店主)の姜信子著『現代説経集』書評――私は水のようにぐるぐるこの世をめぐりたい旅するカタリであります、と著者は言う
キョウ みなづき41

Blog「みずき」:猿田佐世さん(弁護士・東京)が新外交イニシアティブ(ND)の新代表に就任するというニュースに関する私の感想を先ほど配信しましたが、5年前に書いた同ND立ち上げの際の私の危惧を改めて表明しておきます。

「新NGO組織「ニュー・ディプロマシー・イニシアティブ(新外交イニシアティブ)」の設立プレシンポジウムについて」(Blog「みずき」2013.01.22)抜粋。

私は今年のはじめに「「沖縄イニシアティブ」批判を「New Diplomacy Initiative」批判と読み替えて比屋根照夫「『沖縄イニシアティブ』を読む」を読む」という新NGO組織としての「ニュー・ディプロマシー・イニシアティブ(新外交イニシアティブ)」の立ち上げを批判する記事を書きました。それは以下のようなものでした。

「NDI(New Diplomacy Initiative)という新NGO設立の動きは私にはあの悪名高い「沖縄サミット」の際のかつての「沖縄イニシアティブ」の論者たちの動きとオーバーラップして見えました。NDI批判として「沖縄イニシアティブ」を持ち出したのは私としては意味のあることなのです。「『沖縄イニシアティブ』批判」において比屋根照夫氏(琉球大学法文学部教授。日本政治思想史)の指摘する「発話者の『位置』」、「言論人・知識人の社会的責任」を問う問題として。それが私のいう知識人の志の確かさ、不確かさということの意味です。」

なぜ私は年のはじめに、すなわち今年最初の記事として新市民組織としてのニュー・ディプロマシー・イニシアティブの立ち上げを批判する記事を書いたのか?

その理由は、昨年末の総選挙における「日本の歴史を否定する右翼ナショナリスト」(ニューヨーク・タイムズ)党派としての自民党を国会で改憲を発議できるまで(衆議院議員のほぼ3分の2)に圧勝させた責任はひとえに民主党のこの4年近くの腐れきった政権運営の失敗にある、という私の認識にあります。この民主党の4年近くの政権運営は単にこの4年近くの期間を政治的に無駄(ロス)にしたという政治責任にとどまりません。その腐れきった政権運営の失敗の結果、やっと終焉を迎えたかに見えた戦後連綿と続いた自民党の長期政権を復活させ、さらに少なくとも今後4年間、政治革新にとって致命的な合計8年間の政治的空白(ロス)の期間をつくりあげてしまったのです。その民主党の政治責任は言葉では言い現わせないほど重大です。若い人にとっての8年間は成長の8年間ということになるのかもしれませんが、老人、高齢者にとってはこの8年間は文字どおり生死にかかわる致命的な8年間の空白(ロス)ということにならざるをえません。その中の少なくない老人たちは8年後には屍になっているのかもしれないのです(この中には私も入っている可能性があります)。

ニュー・ディプロマシー・イニシアティブは国民全体に対してそうした重大な政治責任を負っている民主党のかつての党首、かつての総理大臣を講師に迎えて新NGO組織の設立プレシンポジウムを開くという。同新NGO事務局長の猿田佐世さん(弁護士)は「イベントに鳩山元総理を招いたのは『普天間基地の県外移設』を模索するも結局断念することになった過程が日本の外交の問題点、閉塞感を象徴していると感じたからでした」(琉球朝日放送報道部 2013年1月11日)と言う。しかし、それでよいのか。少なくとも8年間の政治空白をつくり、いまもつくりつつある民主党の元総理大臣の重大な政治責任を不問に付してそれでよいというのか。私はここにこの新NGO組織の政治認識の愚かさと至らなさを思わずにはいられないのです。反省のない政治認識はまたあらたな過ち、同じ過ちを犯すのは必定といわなければならないでしょう。まして、前政権は政治革新にとって致命的な合計8年間の政治的空白(ロス)の期間をつくりあげてしまったのです。その責任を問わない政治認識とはなにか。同じ過ちの轍を踏まない、踏ませないためには新しいNGO組織の政治認識をそうした政治認識が流通する以前に厳しく批判しておく必要があるでしょう。


【山中人間話目次】
・猿田佐世さん(弁護士・東京)の新外交イニシアティブ(ND)の新代表就任にあたって私の同NDが沖縄で果たそうとしている危険な役割についての改めてのアラーム・メッセージ
・戦前も戦後も日本は一貫して非合理の国でした。しかし、いまの「リベラル・左派」にこういう反省は皆無です。そこに現代という時代の悲劇も存在(あ)る――皇室と宗教、切れない関係 仏教伝来以降、手厚く保護:朝日新聞
・坂井定雄さんの目は「リベラル」そのものです。こういう環境問題についても「リベラル」の目はゆきわたっている。だから、中東の人々の生存権に関わる問題についても優れた視点のヒューマンな記事も書けるのだと私は思う
・この韓国大統領府のメディア批判は日本のメディアにおいて特に言えることでしょう――大統領府、論評で朝鮮日報・TV朝鮮を批判「足を引っ張るのをやめてほしい」 hankyoreh japan
・大阪地検特捜部は 森友文書改ざん問題で「佐川氏ら不起訴」を決定したというが、これ(「佐川前理財局長の国会虚偽答弁は43回」同左 2018年5月28日)がどうして犯罪でないなどと言えようか
・八幡黎二詩集『石の情話』(1978)から――雹のふる村であった。沼の林の水芭蕉の花は天をさし牛の舌のような葉っぱもろとも打ちくだかれていた
・辺見庸が石原吉郎のいう「もっとも暗黒な時代」と重ねて46年というときの流れについて述べている。「暗黒な時代にあってさえ、ひとすじのことばは他者にとどいたのだが、いまはとどくまえに、はやくも拡散してしまう」、と
キョウ さつき133

私は人としての恥辱についてもっと語りたいのです。おそらく戦後最大の恥辱といってもいいくらいの恥辱、汚辱……そうしたものが浮きでた、特別の時間帯があった。そのとき、私たちの多くは、しかし、だれも恥辱とは思わなかった。が、恥を恥とも感じないことがさらに恥辱を倍加させる。ひょっとしたら、それは私の脳出血に関係するかもしれません。私はカーッとしました。「これをただ聞きおくとしたら、思想も言説もまともに生きてはいられないはずだ」と思いました。それはいつ起きたか。忘れもしない二〇〇三年の十二月九日です。名前を口にするのもおぞましいけれど、コイズミという一人の凡庸な男がいます。彼が憲法についてわれわれに講釈したのです。まごうかたない憲法破壊者が、憲法とはこういうものだ、「皆さん、読みましたか」とのたまう。二〇〇三年十二月九日、自衛隊のイラク派兵が閣議決定された日です。(辺見庸『いまここに在ることの恥』)

Blog「みずき」:kojitakenさん(「kojitakenの日記」主宰)の「働かせ方改革」法案衆院委員会強行採決と志位和夫(日本共産党委員長)批判。『私が一番呆れたのは、今回の「働かせ方改革」法案強行採決の直前に共産党の志位和夫が上げたツイートだった。

『小泉元首相、池田氏にエール」 小泉純一郎元首相からの嬉しいエールです! 今日から開始された新潟県知事選挙! 「原発ゼロ」の声を新潟から発信しよう! 私も2日には応援にうかがいます!』(志位和夫Twitter 2018年5月24日)

前述のように、小泉政権時代に派遣労働が製造業に解禁になった。これと、派遣労働の対象を一部限定から原則容認へと変えた1999年(小渕政権時代)の二度の法改正が、派遣労働による貧困を招く元凶となった。小泉純一郎は、それにとどまらず竹中平蔵と組んで新自由主義の悪政を敷いた。なんと言っても「格差のどこが悪いんですか」と国会の答弁で言い放った男だ。そんな小泉が新潟県知事で「野党共闘」の候補を応援すると言って狂喜する共産党の委員長。これも11年前には考えられなかった光景だ。そして、この志位のツイートに「いいね!」をつけた人間がこの記事を書いている時点で1,345人もいる。どうしようもない。これでは「高プロ」が易々と国会を通るはずだ。(略)こうしたせっかくの下部の活動をぶち壊しにしているのが、小泉純一郎の新潟県知事選応援に狂喜し、昨年秋には希望の党設立に小沢一郎が関与したことを不問に付した上、岩手3区で小沢を支援までさせた志位執行部だというほかない。これは、土台と上部構造とが合致していない状態にしか私は見えないが、このように土台と乖離した上部構造を守っているのが「民主集中制」なのではないか。(略)そんな「階級政党」がゴリ押しした「働かせ方改革」法案によって日本の労働者はますます疲弊し、国力は衰える一方だ。深い絶望感を抱かずにはいられない。』(きまぐれな日々 2018.05.28)


【山中人間話目次】
・kojitakenさん(「kojitakenの日記」主宰)の「働かせ方改革」法案衆院委員会強行採決と志位和夫(日本共産党委員長)批判――私が一番呆れたのは共産党の志位和夫が上げたツイートだった
・目取真俊さん(作家、沖縄在住)が「海鳴りの島から」に私が昨日書いた添田評価及びオール沖縄評価と真っ向から対立する添田評価「添田充啓さんの死を悼む。」という文章を書いています
・東京都(小池百合子知事)のただ「外国籍」というだけで「外国籍の者」を犯罪者視する発言(訴訟上の準備書面)は許しがたいヘイトスピーチ・クライムだという鬼原悟さん(「アリの一言」主宰)の指摘
・国際社会からはもうとうに三行半状態の安倍政治。もうこのどこかの国の首相らしい男ははっきりいって誰からも相手にされていない――米朝会談中止「たった1カ国、支持した」 菅長官
・姜信子の「今日、大阪で話したこと。~金時鐘シンポジウム基調講演  私の「切れてつながる」」その1
キョウ さつき123

Blog「みずき」:この相沢侃さんの「選挙至上主義者は、「左」や左の右傾化の波の高まりのなかで必ず愛国主義者の言動と共振する。「科学的社会主義」党がその選挙応援団に内田樹などを据えるのも、その現れ」という指摘は、鬼原悟さんの「安倍首相はなぜ平然と国民・国会に対してウソがつけるのでしょうか?★野党の不在。それはたんに数が少ないということではありません。基本政策で自民党との違いがなくなり、自民党政治に代わる政治・社会像を示すことができなくなっている野党」(アリの一言 2018年05月24日)という指摘、安倍内閣支持率が一斉に回復して下げ止まりを示していることに対する美浦克教さん(共同通信記者、元新聞労連委員長)の「結局は政権交代をうかがうまでの野党がないことに尽きるのではないか」(ニュース・ワーカー2 2018年05月23日)という指摘とも呼応するでしょう。

『2015年2月25日に安倍首相は加計孝太郎氏と会って「獣医大学の考えはいいね」と言った、という加計学園の説明を記録した愛媛県の文書を、安倍氏は全面的に否定しました。安倍首相か、加計学園か、愛媛県か、3者のうち誰かがウソをついているわけですが、事態の推移、動機から考えて、ウソをついているのが安倍首相であることは明白でしょう。また、「ない」と言い続けていた財務省の森友学園との交渉記録がなぜ突然「あった」ということになったのか。防衛省の「PKO派遣記録」の隠ぺいがなぜ「組織的ではない」(小野寺防衛相)のか。この一両日で浮き彫りになっているのは、平然とウソをついて国民・国会を愚弄し続ける安倍首相・安倍政権の底なしの厚顔無恥です。「主権在民」(憲法前文)、「国会は国権の最高機関」(憲法第41条)である社会で、こんな人物が首相に居座り続けていることが許されるはずがありません。にもかかわらず、その許されないことが横行しているのはなぜでしょうか?安倍首相はなぜ平然と国民・国会に対してウソがつけるのでしょうか?★野党の不在。それはたんに数が少ないということではありません。基本政策で自民党との違いがなくなり、自民党政治に代わる政治・社会像を示すことができなくなっている野党。それは、「日米軍事同盟=安保条約体制」と「(象徴)天皇制」という2つの根本的問題で、日本共産党も含め、国会が翼賛化している実態が端的に示しています(憲法違反の「天皇退位法案」を全会一致で可決・成立させた<2017年6月>のはその典型)。★たたかわない「労働組合」。「連合」の発足(1989年11月)以来、「労資協調」が定着し、労働組合が資本とたたかわなくなりました。組織率も低下の一途。たたかわない「労働組合」に存在意義はありません。自民党のスポンサーである財界・大企業の横暴は野放しです。この2つが大きな要因・背景ですが、安倍首相が国民・国会をなめているのは、もっと単純な理由だと思われます。それは「内閣支持率」です。この1週間以内に各メディアが発表した「最新の内閣支持率」は、例外なく、「支持」が前回より5㌽前後上がり、「不支持」が同じくらい下がっています。この「支持率の回復」が安倍氏の慢心を助長しているのは間違いないでしょう。』(「安倍首相はなぜ平然とウソがつけるのか」アリの一言 2018年05月24日)

『結局は政権交代をうかがうまでの野党がないことに尽きるのではないかと感じます。安倍氏にこれ以上、首相を続けてほしいとは思わないが、政権運営はやはり自民党で、という層が厚いのではないかと思います。』(「安倍内閣支持率、一斉に回復、下げ止まり~加計学園「疑惑晴れない」83%(朝日調査)、首相説明「納得できない」77%(読売調査)でも」ニュース・ワーカー2 2018年05月23日) http://news-worker.hatenablog.com/entry/2018/05/23/083934

『あえて書く、見ものだね、見せてもらおう、と。選挙至上主義者は、「左」や左の右傾化の波の高まりのなかで必ず愛国主義者の言動と共振する。「科学的社会主義」党がその選挙応援団に内田樹などを据えるのも、その現れ。見たくはないが、見せてもらおう。→「 「候補者下ろさず『本気の共闘』志位委員長、リベンジ誓う」週刊朝日でのインタビュー。次の参院選では、共通政策をさらに豊かなものにするとともに、相互推薦・相互支援の「本気の共闘」をぜひとも実現したい。そうすれば情勢の激変は必ずつくれます!」(志位和夫‏Twitter 2018年5月22日)』(相沢侃FB 2018年5月24日)


【山中人間話目次】
・相沢侃さんの「選挙至上主義者は、「左」や左の右傾化の波の高まりのなかで必ず愛国主義者の言動と共振する。「科学的社会主義」党がその選挙応援団に内田樹などを据えるのも、その現れ」という指摘の重要性
・半澤健市さんの白井聡論「「国体」論による鮮烈な戦後批判」(リベラル21)はひとことで言って白井聡という「新進気鋭」の若者(学者)の買い被りすぎです。私の白井聡=池澤夏樹批判論を対置しておきます
・「『1968』既成の『物語』を剥がす」とは、「既成の『物語』」が伝説のままに語り継がれているという現状に照らして通過しておかなければならない儀礼的課題というべきものだろう――ピープルズ・プランの興味深い企画
・「鹿砦社対李信恵訴訟」続報。5月23日、第4回口頭弁論の模様――李被告「反訴」を取り下げ、しかし別訴を提起、さらにはこれを本訴と併合審理を要求するという不可解な動き――姑息な引き延ばし戦術か!?
・「琉球新報がしばき隊の機関紙みたいになった」根拠のひとつとして琉球新報「金口木舌」の「ヘイト行動への対抗」(2016年4月21日付)という記事をあげておきます
・上野駅が「単なる通過駅」となってしまったことの意味は日本鉄道歌謡史上の意味をはるかに超えているだろう――原武史の松村洋著『日本鉄道歌謡史 1――鉄道開業~第二次世界大戦』(2015) 書評
・石に時間がある。さざれ石が苔むすではないか。だから、石に情話がある――八幡黎二詩集『石の情話』(1978)から
キョウ さつき115
野間易通氏(旧しばき隊主宰)

Blog「みずき」:弁護士懲戒請求者らを提訴した自由法曹団常任幹事の神原元弁護士もそうですが、猪野さんの論の第6弾で批判されている香山リカさん(精神科医、立教大教員)も元しばき隊の隊員です。その「しばき隊の暴力問題をマスコミはなぜ報道しないのか?」という田中宏和さん(「世に倦む日日」主宰)のツイッター上の短文の論。私は下記の田中さんの指摘は当たっていると思います。田中さんの「マスコミにしばき隊の工作員が大量にいるからだよ」という指摘は「しばき隊≒共産党」と理解すればその影響力の大きさもわかりやすいでしょう。しかし、田中さんはなぜか共産党は批判しません。天皇主義者の田中さんにとっては共産党の右傾化=天皇主義政党化は願ってもないことだからでしょう。共産党の右傾化は田中宏和さんなどエセリベラルにとっても利用価値があるのです。いまや共産党はそういう存在になりおおせてしまいました。それがしばき隊が蔓延る大原因にもなっているのですが、その辺のところは田中さんにはわからないようです。

『しばき隊のスゴイところは、しばき隊の悪事と実態を一度もマスコミの表に登場させないところだ。完璧に押さえ込んでいる。タブーにして封殺することに成功している。物凄い権力。しばき隊の批判者がいない。しばき隊の対象化を阻止している。恐くて誰も批判しないし、分析研究の対象にしようとしない。なぜ、マスコミの表にしばき隊の報道が出ないのか。しばき隊の悪事と実態が封殺されているのか。大阪のリンチ事件が闇から闇に葬られるのか。マスコミにしばき隊の工作員が大量にいるからだよ。法曹にもいて睨みを利かせているからだ。右翼マスコミも迂闊な記事は書けない。例の週刊実話みたいになる。右翼マスコミがしばき隊について書かないのは、ある意味で「泳がせている」からでもある。安倍支配=右翼支配を続ける上で悪くない存在だ。右翼からすれば、何やら不気味で、かつ滑稽で、マイノリティ・エンスージアスティックなイメージの、「都市伝説」的な暴力表象に止めておくのが都合がいい。』(世に倦む日日Twitter 2018年5月22日)


【山中人間話目次】
・「しばき隊の暴力問題をマスコミはなぜ報道しないのか?」という田中宏和さん(「世に倦む日日」主宰)のツイッター上の短文の論――神原元(弁護士)、香山リカ(精神科医)なども隊員のしばき隊批判
・鹿砦社対李信恵裁判第4回口頭弁論、本訴について被告側は「新たな反論は不要」との「上申書」提出、「反訴」を裁判所がどう扱うかに注目! 鹿砦社代表・松岡利康
・6月25日から1週間は「ハンセン病週間」とされています。なぜか。この日が裕仁天皇の母、貞明皇后(節子)の誕生日だからです――ハンセン病と沖縄と天皇制 - アリの一言 
・原武史(放送大教授)と作家・高山文彦の高山文彦著『宿命の戦記』をめぐって」の対談――天皇制とハンセン病の関わりについて
・「表現の自由」という憲法上の権利としての大原則を掲げた圧巻の論陣です――京大出身弁護士有志138名連名による「京都大学の『立て看板』撤去問題に関するアピール」
・韓国記者団の朝鮮(北朝鮮)の豊渓里核実験場廃棄の取材は米朝首脳会談に向けての情勢は好転していますのでおそらく実現するのではないか――明日以降の報道を注視
・姜信子「ミナマタからハンセンへ ~語りえぬ命の記憶のために~ 9.人はいかにしてつながるのか?」(熊本日日新聞 2013年4月21日~6月23日)から

キョウ さつき113

Blog「みずき」:ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」という言葉に倣えばこちらは「革新の凡庸」とでも言えばよいか。どちらも無条件に「NHKよい仕事をしています」「沖縄の新聞の自由さ」などという。ほんとうにそうか? 

NHKには「NHK(政治部)のアベチャンネル化」という大問題があるでしょう。また、沖縄の新聞(琉球新報、沖縄タイムス)にも「無批判な翁長県政礼賛」という大問題があるでしょう。こういう必要以上の讃嘆と褒め言葉は報道やテレビ番組を吟味することもなくただ受動的に受け入れるだけという批判の多い市民の受け身体質をさらに助長するだけで、報道やテレビ番組の問題点を衝くという市民の批判精神を結果として殺ぐことにならないか。こうして反省心の希薄な「凡庸な社会」=右傾化社会が形成されていくのです。あなたたちの発言はそうした無定見な発言のたぐいといってよいでしょう。私はそう思います。

『NHKスペシャル「日本の諜報」、政府によるネット諜報について機密ファイルに基づき告発。防衛省電波部は、米NSAと共同でマラードというシステムで民間衛星を経由するネット情報を1時間に50万回の能力で傍受しているという。プライバシーは政府にだだ漏れではないか。。』(宮本徹(共産党衆院議員)Twitter 2018年5月19日)

『沖縄の新聞の自由さ。』(金平茂紀FB 2018年5月21日)


【山中人間話目次】
・今日の言葉 ――ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」という言葉に倣えばこちらは「革新の凡庸」とでも言えばよいか
・映画『ハンナ・アーレント』のトピックスの映像紹介と同映画監督のフォン・トロッタの貴重なインタビュー(この映画の核心場面のアーレントの有名な「悪の凡庸さ」の解説。映画、インタビューとも日本語字幕)
・米津篤八さん(朝鮮語翻訳家。元朝日新聞記者)の公共の電波を私物化=アベチャンネル化して「北朝鮮が約束を破ってきた」と大嘘を平然というNHK批判
・NHKスペシャル「日本の諜報-スクープ・最高機密ファイル」の映像と同ドキュメンタリーを観ての鬼原悟さん(「アリの一言」主宰)の感想
・宮城康博さん(沖縄在住、劇作家)の説経祭文語り(床屋談義調)の再度の「県民投票論」批判
・黒薮 哲哉さん(「メディア黒色」主宰)の「集団による弁護士懲戒請求事件、「反訴」した弁護士側の請求方法に問題、被告を増やすことで賠償金の高額化を狙ったスラップまがい」(MEDIA KOKUSYO 2018年05月21日)
・第5弾『真実と暴力の隠蔽』 ついに被害者M君の手記公開! 鹿砦社特別取材班――しばき隊NO.1の野間易通が過去ネトウヨとして暗躍した動かぬ証拠が発覚など 
・先週に続いて安倍内閣支持率の回復傾向がさらに顕著になりました。今回のNNN世論調査では安倍内閣の支持率は32.4%。前回調査から5.7ポイント上昇。この厚い右翼の岩盤を打ち砕くためにはどうすればよいか? 
・朝日新聞の世論調査でも安倍内閣の支持率は36%で前回調査の31%から5ポイント上昇

・原武史(放送大学教授・政治思想史)の奥泉光著『東京自叙伝』(2017)書評
キョウ さつき111

Blog「みずき」:「人権派」弁護士(自由法曹団常任幹事ら)の弁護士懲戒請求者ら提訴問題――猪野亨さん(弁護士)の「「正義」とは何か 大量懲戒請求者に対する損害賠償請求の意義」第4弾。佐々木亮弁護士と北周士弁護士の記者会見での主張の反論がここでの論点になっています。繰り返しになりますが、私は、猪野弁護士の主張の方に「真」と「信」を見ます。私が繰り返し批判している「リベラル・左派」の右傾化の弁護士版の現象のひとつと見てよいのだと思います。振りかざす「正義」がうそっぽい(自己合理化のための「正義」でしかない)ということです。猪野亨さんの論は実例でよくそのことを証明していると思います。

なお、この問題については黒薮哲哉さん(フリーライター)もいち早く「現段階では、懲戒請求者全員が被告にされたわけではないが、かりに神原氏が勝訴した場合、次々と同じ主張の裁判が起こされる可能性が高い。それにともなって、神原氏が次々と賠償金を受け取ることが出来る構図になる。実際に、裁判がどう展開するかは、現段階では分からないが、少なくとも、訴訟の提起が弁護士を経済的に潤す構図が生まれはじめていることは否定しようがない。提訴の一次的な目的が原告の権利の回復にあるにしても、副次的には、損害賠償金が莫大な額になる可能性があるのだ。これにより裁判戦略がさらに広がる恐れもある」と猪野亨さんとほぼ同様の指摘をしています(「元「しばき隊」隊員で自由法曹団常任幹事の神原元弁護士が弁護士懲戒請求者らを提訴、エスカレートする差別をめぐる問題、訴訟社会の到来が言論の萎縮を招く危険性」MEDIA KOKUSYO 2018年05月11日)。


【山中人間話目次】
・「人権派」(リベラル・左派)弁護士の掲げる「正義」はうそっぽい――猪野亨さん(弁護士)の「「正義」とは何か 大量懲戒請求者に対する損害賠償請求の意義」第4弾
・私たちは安倍晋三によって殺される(1)――大学教員問題にとどまらない。この劣悪化した社会
・私たちは安倍晋三によって殺される(2)――事態は4年前よりさらに数段と劣悪化している
・私たちは安倍晋三によって殺される(3)――その安倍晋三を支持する愚かな、劣かなやからたち
・高林敏之さんが「この事案が落とし所というところか」という聯合ニュースの記事には「女性従業員の集団脱北は韓国情報機関が強制か ソウル地検が捜査」とあります
・木村剛久さんの「滝村国家論をめぐって(まとめ1)」――木村さんは滝村隆一を「アカデミズムに属することなく、生涯をかけて国家とは何かを考えつづけた世界的政治学者である」と紹介する
・醍醐聰さんが久しぶりにブログを更新してこれまで「森友問題をスクープしてきた」NHK大阪の記者の左遷問題を厳しく批判しています
キョウ さつき107

Blog「みずき」:柳美里さん

あなたの「『ネトウヨ』という先入観は捨てた方がいいです」という18日付ツイートの意味合いは、もう1本の同日付ツイートにある「ネトウヨ、という言葉は実態に即さないので、やめた方がいい。いまや、ネット内に留まらず、街に出てヘイトデモを繰り返し、政界や教育現場でも幅をきかせている。差別主義者・排外主義者は、社会的地位が高い、成功者の中にも数多く存在するので、10年前とは様相が異なる。深刻な事態です」という謂いですね。

それをあなたのツイートの文意を読めない者、すなわち、いわゆる「リベラル」(大学教授(あなたのいう「教育現場でも幅をきかせている」人)や市民活動家)が前者のツイートだけを特化して拡散しています。その大学教授や市民活動家らのリツイートの意図は、世間から「ネトウヨ」と先入観をもって呼ばれている人たちの大多数は「野球やサッカー好きの子煩悩な父親、看護師、医師、教師、編集者、社長、東日本大震災の被災地に度々訪れているボランティアーー、善人」だ。だから、「先入観は捨て」て彼ら彼女らを仲間として迎え入れよう、あるいは胸襟を開いて接しようというものでしょう。これは世間総体の「ネトウヨ」化=日本社会の「右傾化」現象を分析的、批判的に検証しようとすることもなく、ただあるがままに(ネットによる「デマ・ヘイト」の拡散という「深刻な事態」を野放しにしたまま)なし崩し的に許容しようとする軽薄な動きと見るべきものです。こうしてあなたの「深刻な事態です」というアラートは骨抜きにされて事態をさらに深刻化させる役割を負わされようとしています。これこそ「深刻な事態」だと私は思うのですが、柳さん、いかがでしょう?

『 「ネトウヨ」という先入観は捨てた方がいいです。彼らのアカウントに飛んで、TLを遡ってみてください。野球やサッカー好きの子煩悩な父親、看護師、医師、教師、編集者、社長、東日本大震災の被災地に度々訪れているボランティアーー、善人が、教養人が、平気で差別やデマを拡散していることが、怖い。』(柳美里Twitter 2018年5月18日)

『ネトウヨ、という言葉は実態に即さないので、やめた方がいい。いまや、ネット内に留まらず、街に出てヘイトデモを繰り返し、政界や教育現場でも幅をきかせている。差別主義者・排外主義者は、社会的地位が高い、成功者の中にも数多く存在するので、10年前とは様相が異なる。深刻な事態です。』(柳美里Twitter 2018年5月18日)

【山中人間話目次】
・柳美里さん。あなたのツイートの文意を読めない「リベラル」」(大学教授(あなたのいう「教育現場でも幅をきかせている」人)や市民活動家)があなたのツイートの文意を誤って拡散しています
承前。自由法曹団常任幹事ら弁護士の弁護士懲戒請求者ら提訴問題――池田賢太弁護士(札幌市 北海道合同法律事務所)と猪野亨弁護士(札幌市 いの法律事務所)のそれぞれの主張( 資料1~4)
・「世に倦む日日」の「朝日新聞ソウル支局の牧野愛博はCIAの工作員だよ」という見方はどうやら正鵠を射ているようだ――(朝鮮日報日本語版) 「核搬出打診は虚偽」 韓国大統領府が朝日を出入り禁止に
・わが国のリベラル(これに「左翼」を加えてもよい)という世間の「知名度依存症」という疾患がこの国を根っこから腐らせている、と私は再び、三度思う
キョウ さつき104

Blog「みずき」:黒薮哲哉さん(フリーライター)が「元しばき隊の弁護士・神原元氏が懲戒請求者らを提訴、エスカレートする差別をめぐる問題、訴訟社会の到来が言論の萎縮を招く危険性」(MEDIA KOKUSYO 2018年5月11日)という神原元弁護士の弁護士としての節操のなさを批判する記事を書いています。(略)こうした黒薮さんのような神原元弁護士批判がある一方、同じ問題について澤藤統一郎さん(弁護士)のような神原弁護士を積極的に擁護する主張もあります(澤藤統一郎の憲法日記 2018年5月13日)。(略)

しかし、澤藤弁護士の神原弁護士擁護の主張は上記の黒薮さんの問題提起と論点を異にしています。もちろん、両者のこの主張の相違は、黒薮、澤藤間の直接的な論争ではありませんので当然と言えば当然ですが、私は澤藤弁護士に黒薮さんが提起している言論の自由の質の問題、訴訟行為から副次的に生じる弁護士の経済的利益の問題、さらに言えば弁護士のありうべき倫理観の問題について見落としている問題があるように思います。この点について札幌の猪野亨弁護士が参考になる意見を述べていますので、以下、紹介させていただこうと思います(「大量懲戒請求を受けた者として述べる 大量懲戒請求に対する訴訟提起はかえって弁護士としての品位が問われないか」猪野 亨のブログ 2018年5月17日)。

『(前略)神原元・弁護士も高島章弁護士のフェイスブックに見解を書き込んでいますが、ツイッターのものですが神原弁護士の見解にも違和感があります。(略)神原弁護士は「元朝日新聞記者植村隆さんの勤務先に届いた脅迫状の束は、私の所属弁護士会に届いた懲戒請求書の束と同質のものである。もしかしたら、同一人物によるものかもしれない。」とまで言ってしまって(根拠があるのでしょうか)、大学自治への攻撃と対比しています。しかし、大学自治への攻撃と大量懲戒請求が弁護士自治への攻撃と同じでしょうか。植村さんへの攻撃は脅迫行為が伴っているものですが、今回の大量懲戒請求は箸にも棒にもかからないもので、確かに弁護士会の事務作業量は膨大なもので、非常に大きな迷惑を被っていることは確かです。妨害ということでしょうか。脅迫行為とは明らかに違います。弁護士自治の観点から言うのであれば弁護士会としてどのように対応するのかが問われているのであって、対象となった個別の弁護士が賠償請求によって対処するというのとは違うでしょう。今回の大量懲戒請求は、大きな社会勢力から挑戦を受けたものでもありません。一部の世間知らずの人たちが乗せられてしまったという問題ですが、それ自体、社会の病理ではありますが、そういったレベルの人たちに訴訟まで起こすのか、ということです。私にしてみれば、今回の佐々木弁護士、北弁護士の行っている請求自体が過大であり、それこそ弁護士としての品位を欠く、つまり弁護士自治を貶める行為と考えざるを得ません。』

私も黒薮哲哉さん、 猪野亨さんの見方に賛成します。猪野亨弁護士の神原元、佐々木亮、北周士各弁護士の今回の行為は「弁護士としての品位を欠く、つまり弁護士自治を貶める行為と考えざるを得ません」という指摘はとても重いものがあるように思います。


【山中人間話目次】
・自由法曹団常任幹事ら弁護士の弁護士懲戒請求者ら提訴は実質的な過大請求事件と言うべきであり、彼ら弁護士の今回の訴訟提起は言論の自由の問題というべきではなく、弁護士としての品位を欠く、弁護士自治を貶める行為というべきではないか
・黒薮哲哉さん(フリーライター)の「前田朗氏がM君リンチ事件の大阪地裁判決を批判、被告弁護士らにも苦言、『人権侵害を許さない職業倫理をどう考えるのか』」
・この件は国立だけが対象ではない。私立や公立にもアンケート取るべき――大学の授業料無償化に関する政府の要件7割反対 「筋通らず」 毎日新聞
・ものごとの理非が国民の見ている公の場で捻じ曲げられたにもかかわらず、それを浄化する機能が失われた国家は必ず衰退する――佐川前国税庁長官を不起訴へ 「森友」決裁文書改ざん問題
・日本のメディアの報道の記録として――1980年NHK 戦争証言アーカイブス 「韓国・光州事件 戒厳軍が市民を鎮圧」
・1980年のこの日、韓国全羅南道の光州を中心に民衆蜂起が起こった。光州事件という――同じ五月に生きながら 同じ位置に居ない事を 共に死ねない生を恥じた
キョウ さつき98

Blog「みずき」:この場合、前田朗さんの紹介は東京造形大学教授とするよりも、のりこえねっと共同代表のひとりとしておいた方がよいでしょう。同のりこえねっとの実質的代表の辛淑玉は前田さんからも批判されている李信恵(フリーライター)の擁護者という側面があり、また、前田さんはその辛淑玉との長年の同志的親愛関係を隠さない人であり、前田さんの今回の李信恵批判は人権団体を標榜するのりこえねっとという組織そのものへの批判にもつながっていく可能性をも持つものだからです。ぜひ、そうあってほしいと私は思います。「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」を看板にしている団体が「唾棄すべき低劣さは反差別の倫理を損なう」とまで批判されている人物や団体(この場合は野間易通を主宰者とする旧しばき隊。現C.R.A.C.)を擁護するような行為は自ら民主主義を自壊させる行為そのものです。

『先に本件リンチ事件について論評された前田朗東京造形大学教授が、「カウンター大学院生M君リンチ事件」一審判決について怒りの論評をされました(『救援』5月10日号)。ここで、李信恵(文中では「C」と記載)を「唾棄すべき低劣さは反差別の倫理を損なう」と批判され、さらに加害者側弁護士らに対しては「被告らの弁護人には知り合いが多い。かねてより敬愛してきた弁護士たちであるが、彼らはいったい何のために何をやっているのだろうか。(中略)あまりにも情けないという自覚を有しているだろうか。差別と暴力に反対し、人権侵害を許さない職業倫理をどう考えるのか」と厳しく喝破されています。この論評にはあらためてコメントします。まずはご一読お願いいたします。』(松岡利康さん(鹿砦社代表)FB 2018年5月16日)


【山中人間話目次】
・前田朗さんはこの場合はのりこえねっと共同代表のひとりとしておいた方がよいでしょう――前田朗教授がM君リンチ訴訟一審判決に怒りの論評!
・気になるニュースが飛び込んできた。朝鮮(北朝鮮)国営の朝鮮中央通信は16日未明、韓国とアメリカが行っている空軍などによる定例の共同訓練を非難して、16日に予定されていた韓国との閣僚級会談を中止すると表明したという
・南北閣僚級会談中止問題。ひとつの見方。とはいえ、朝鮮側のねらいは過剰発言を繰り返すトランプ政権内強硬派のボルトンの押さえ込みにあるのではないかと言う本質を押さえたとても参考になる説得的な見方だと思います
・歴史的な南北首脳会談は和平に向けた地ならしとなった(それに対するワシントンの評論家たちの憎悪反応)――Peace Philosophy Centre Monday, May 14, 2018
・いまの日本の「民主主義」社会なるもののありさま――なんだこれ。なんでこの日の社説(東京新聞)に沖縄を取り上げておいて、「野中」なの。絶句
・いまの「民主主義」社会なるものの正味の正体と「リベラル」を標榜する陣営(政党、市民団体)の正味の問題点をよく剔抉されていると思います――自民VS野党と言う構図しか頭にないようだ。実は、どちらもあまり変わらないのだが
・気づけ、はやくポスト翁長を協議すべきだ。本人は元気でやる気満々なのだとしたら、なおのこと、承認撤回を一刻でも早くだ――翁長知事、膵臓がんの切除公表 知事選の対応は明言せず:朝日新聞デジタル
・私の個人的な備忘録として阿部治平さん(中国在住歴11年。青海省青海師範大学講師など歴任)の「ダライ・ラマ15世はなぜインドに行ったか」(リベラル21  2018.05.15)という論を記録しておきたい
キョウ さつき88

Blog「みずき」:共同通信がこの12、13両日に実施した全国電話調査によると安倍内閣支持率は38.9%で、前回比1.9ポイント増で微増しました(ただし、不支持率も50.3%と依然として高い)。前回の世論調査から今回の世論調査までの間、メディアもいわゆるリベラル世論もこのときとばかり柳瀬首相秘書官(当時)のうそと麻生太郎の「はめられた」発言を糾弾してきました。にもかかわらず、この世論調査の結果を見る限り、「安倍内閣を退陣に追い込む」はずの国会追及は世論になんらの影響も与えていなかった、と断ぜざるをえません。世論はこの国会での野党の追及に本気さを感じず、安倍内閣の揚げ足取り程度にしか見ていなかったということなのでしょう。正直なところ、私も、「野党の追及」なるものに田舎芝居の匂いは感じても、本気さを感じることはできませんでした。私は彼ら(野党勢力とリベラル世論)と同じ土俵に立つ気はせず、私のブログやFBでもこの件をとりあげることはしませんでした。それはおそらく「野党共闘」なるものに対する私の決定的な不信感からきているでしょう。私の「野党共闘」に対する不信感は理念的なものですが、それは形としては野党間の単なる数合わせや離合集散という現象として現れます。単なる数合わせや離合集散に本気さが感じられないのはいわば当たり前のことです。国民世論はその野党間の本気度のなさを敏感に感じ取っているのではないでしょうか。それが今回の世論調査の結果にも反映しているのだろう、というのが私の見方です。ここから導き出される結論は「真の野党共闘の確立を」というほかありません。しかし、いまの野党間のありさまではそれも期待できないのです。この絶望感・・・

【山中人間話目次】
・国民世論は野党間の「安倍内閣を退陣に追い込む」はずの国会追及について本気度のなさを敏感に感じ取っている。それが今回の世論調査の結果にも反映しているのでしょう――共同通信全国電話調査、内閣支持率は38%
・目取真俊さん(作家、沖縄在住)の再々々度の「県民投票」論批判。ただ、目取真さんには、「県民投票」論者を揶揄するだけでなく、翁長知事自身が「県民投票」論者であることの不条理の意味についてさらに考察を重ねていただきたいものです
・1980年光州の映像――市民を虐殺した後の光州市内で笑いながら握手する軍幹部たちの姿も
・日本人こそが手に取るべき一冊、「過去から学び、現在に橋をかける」――朴日粉朝鮮新報文化部記者(この5月まで現役)の小田実、辺見庸、三國連太郎など作家、文化人など35人の本音を聞き出すインタビュー
・姜信子「ミナマタからハンセンへ ~語りえぬ命の記憶のために~ 1.巡礼」(熊本日日新聞 2013年4月21日~6月23日)から。
キョウ さつき71

Blog「みずき」:河津聖恵のブログ「詩空間」の頁を開く。その頁はこのところ紙幅の大部分をしんぶん赤旗「詩壇」に連載されている詩評で埋められている。たとえば4月20日付の「『モダニズム』の自覚」と題のある詩評。

『現代詩とは、形式とテーマにおいて「絶対に現代的であらねばならない」(アルチュール・ランボー)詩のジャンルだ。では「現代的」とは何か。それは、詩人が自分と自分の生きる時代を考え尽くすことから獲得される、時代を乗り越える言葉の新しさ、ではないか。現代詩から思想やテーマが消えたと言われて久しい。自己愛や幼い叙情、仲間うちだけで了解しあう曖昧な晦渋さが、実際眼につく。ある種の若い書き手たちは「ゼロ年代」と呼ばれるが、それも年代というより思想やテーマの希薄さを指す。そうした「不毛さ」において、詩が唯一依拠しうる思想があるとすれば、それは「モダニズム」ではないか。希薄さの下ではあれ、誰もが新しさを求めて書いているのだから。問題は書き手が自分の「モダニズム」をどう自覚し、深めていくかだ。中原秀雪『モダニズムの遠景』(思潮社)は丸山薫、春山行夫、金子光晴を扱う。いずれも一九二〇年代に隆盛したモダニズム詩で、大きな役割を果たした詩人たちだ。特に春山論は力作だ。春山は明治期以来の理論を持たず旧態依然たる詩に、「理論化され、方法化された詩的思考」で対抗した。その詩は現実離れしたメルヘンにも見まごうが、そこには詩を絶対に現代的にしようとする意図があった。戦争詩を書かないことで権力に抵抗したという見方もある―。だがモダニズム詩に生まれたかすかな抵抗の萌芽も、やがてファシズムに摘まれていく。その後戦争詩を書いた詩人もいれば、少数ながらコミュニズムに向かった詩人もいる。その差は何によるのか。一九二〇年代から百年が経とうとする今、モダニズムという視点から今と過去を繋げてみたい。』

私は2月5日のFB記事に「詩壇の芥川賞とも呼ばれるH氏賞受賞詩人の河津聖恵が今年から「しんぶん赤旗」文化欄の「詩壇」を担当しているという。河津も「赤旗」の「有名人縋りつき作戦」に籠絡したかという思いが走る」と書いた。私は本人の主観的な思いはどうであれ、客観的に見て今日の右傾化した「赤旗」に利用されるところに本質のある「詩評」を拒否する。そのこと自体が河津の「批評」の眼のなさを示している。


【山中人間話目次】
・河津聖恵さんの赤旗「詩壇」連載詩評――私は本人の主観的な思いはどうであれ、客観的に見て今日の右傾化した「赤旗」に利用されるところに本質のある「詩評」を拒否する
・黒薮哲哉さんの「写真が露呈した民族差別反対「市民運動」のでたらめぶり、立憲民主・有田芳生の写真も確認、国際感覚の欠落か?」(MEDIA KOKUSYO 2018年4月25日)
・太田昌国さんの「板門店宣言を読み、改めて思うこと」。太田さんの言うように「社会は何ものかに向かってさらに転げ落ちてゆく」のか? 私たちは日本社会の今後についても希望のない「展望」しか持ちえないということか?
・浅井基文さん(元外交官、元広島平和研究所所長)の王毅中国外交部長訪朝の見方――中朝関係(王毅外交部長訪朝) 浅井基文のページ 2018年5月6日
キョウ さつき68

Blog「みずき」:今日はカール・マルクスの生誕200年の誕生日だという。

マルクスの『資本論』にある「およそこのような反省規定というものは奇妙なものである。たとえば、この人が王であるのは、ただ、他の人々が彼にたいして臣下としてふるまうからでしかない。ところが、彼らは、反対に、彼が王だから自分たちは臣下なのだと思うのである」という有名な注の言葉は、民衆の「自発的服従」の精神を戒める言葉であること。いまの「リベラル・左派」の天皇および天皇制に対する精神のありようはまさにその「自発的服従」そのものであること、をどれほどの「リベラル・左派」が自覚し、認識しているだろうか? 実態を見ると、自覚も認識もしているとは思えない。それがこの国のいまという時代の現実である。いまの「リベラル・左派」に果たしてマルクスの生誕を祝う資格はあるか。私たちはそのことを自らに問わなければならない。それがマルクスの生誕200年の誕生日を祝うということではないか。


【山中人間話目次】
・カール・マルクスの生誕200年の誕生日に寄せて――自発的服従ということについて
・「認める方向で調整」という与党の検討が新聞に堂々載るという異常事態について――「あー、ようやく認めたのか」程度にしか受け取られなくなっていることに強い危機感を感じる
・昨日に続いてNHKの番組からもう1本――ETV特集「平和に生きる権利を求めて〜恵庭・長沼事件と憲法〜」
・米朝首脳会談ははおそらく板門店か平壌のどちらかで開催されることになるのでしょう――朝鮮戦争終結宣言のための四者会談を念頭にして
・一方、わが日本の安倍内閣の閣僚の面々は自ら国際的孤立化を招く行脚を続けている。愚かしいとしか言いようがない――小野寺防衛大臣や自民党岸田政務調査会長などのの「外交」について
・立夏。夏の始まり。すがすがしい風が吹き、美しい緑が生い茂る季節。風立ちぬ、いざ生きめやも