キョウ あべしんぞう

Blog「みずき」:「なぜ改憲勢力がこれほどまでに大勢を占めるようになったのだろう。その答えを日本の政界の動きと世界的な潮流から解説するのは、「右傾化する日本政治」などの著書がある上智大の中野晃一教授(政治学)だ。まず日本の政界について語る。「四半世紀前の(小選挙区比例代表並立制を導入した)政治改革から始まり、構造改革、郵政民営化改革など、この国ではずっと改革ブームが続いています。政治とは改革をするものであり、改革を語れない政治家は守旧派と見なされる。その流れの中で憲法も語られ『改革イコール改憲』とされる一方、護憲派は旧態依然としているというレッテルを貼られてしまうのが現状です」と指摘する。 」(毎日新聞 2017年9月19日 東京夕刊)

中野晃一さん(日本共産党の代表的なシンパサイザー。おそらく日本共産党員)は「政治とは改革をするものであり、改革を語れない政治家は守旧派と見なされる。その流れの中で憲法も語られ『改革イコール改憲』とされる一方、護憲派は旧態依然としているというレッテルを貼られてしまうのが現状です」と言う。なるほど。その流れに乗り遅れてはいけない、という「危機感」から日本共産党も「新9条論」(改憲論)を擁護しているわけですね。安倍改憲反対の旗を掲げる勢力が別の改憲論(実態は同じです)を唱える。不思議な光景です。あなたたち自身が「改憲勢力」になっているのです。中野晃一さんの論にはその肝心要の分析がすっぽりと抜け落ちている。私に言わせれば論の体をなしていないのです。


【山中人間話目次】
・安倍改憲反対の旗を掲げる勢力が別の改憲論を唱える。不思議な光景です。あなたたち自身が「改憲勢力」になっているのです。中野晃一さんの論にはその肝心要の分析がすっぽりと抜け落ちている
・国会冒頭解散が確実視される政治情勢の中で安倍晋三は強気に9条改憲を選挙の争点にする構えを見せています
・渡辺治(一橋大学名誉教授)が「天皇制」論に関して「論壇で活躍している憲法学者たちをなでぎり」にしているという――原武史(放送大学教授・政治思想史)書評から
・原武史(放送大学教授・政治思想史)の書評(『平成の天皇制とは何か 制度と個人のはざまで』『生前退位―天皇制廃止―共和制日本へ』)
キョウ じえいたい

Blog「みずき」:伊藤真さん(弁護士)も金平茂紀さん(ジャーナリスト)も「新9条論」反対論者だと認識していますが、いまひとつ立ち位置が明確ではありませんね。コーディネーターの梓澤和幸さん(弁護士、NPJ代表)はNPJ(弁護士らでつくる電子メディア)の仲間内に新9条論者を多く抱え、さらに立ち位置が明確ではありません。「新9条論(改憲論)」の危険性に切り込むことなくして安倍改憲論を本質的に批判することはできないでしょう。本勉強会で「新9条論(改憲論)」の問題性の議論を決してスルーするようなことはあってはならないでしょう。伊藤真さんと金平茂紀さんはこの件に関してもっと自らの立ち位置を明確にして議論に臨むべきです。

東京革新懇代表、すなわち、代表的な共産党シンパサイザーの五十嵐仁さん(元法大教授)の「『安倍9条改憲NO!』というのは改憲や9条の変更一般に反対するのではなく、それには賛成する人であっても安倍首相が今行おうとしている9条の改憲には反対だという趣旨(安倍晋三の9条改憲には反対だが、たとえば前原誠司のそれならOKという主張)」「一般の改憲と安部首相が現在進めようとしている9条改憲とは、どこがどう違うのでしょうか。ここで書き込まれる自衛隊は以前の自衛隊ではなく、2015年9月19日に成立した安保法によって変質し、集団的自衛権の行使が一部容認された自衛隊だということです(安保法成立以前の自衛隊を認めることはOKという主張)」(五十嵐仁の転成仁語 2017年9月14日)などという「新9条論」擁護の主張を容認するようなことはあってはならないでしょう。

【山中人間話目次】
・伊藤真さん(弁護士)も金平茂紀さん(ジャーナリスト)も「新9条論」反対論者だと認識していますが、いまひとつ立ち位置が明確ではありませんね。コーディネーターの梓澤和幸さん(弁護士、NPJ代表)はさらに立ち位置が明確ではありません
・今月28日に臨時国会召集。冒頭解散。衆院選挙は来月10日公示、22日投票の流れがほぼ確定したという
・Jアラート作戦余話――安倍内閣のJアラート作戦という愚策と共謀者としてのメディアの責任
・原武史(政治学者)の古井由吉『半自叙伝』(河出文庫、2017年2月)評
キョウ やなぎみさと

Blog「みずき」:原武史(政治学者)の柳美里著『JR上野駅公園口』(河出文庫、2017年2月)の書評が目についた。書評される側の柳美里はいまこの小説の舞台となった福島県八沢村(現・南相馬市)に住んでいる。

原の書評は次のようなものだ。

『その男の人生に、天皇や皇后は大きな影を落としていた。そもそも生まれたのが現天皇と同じ昭和8年。妻の名は貞明皇后の名と同じ漢字の節子。息子が生まれた日は、現皇太子と同じ昭和35年2月23日だった。男は、常磐線の鹿島という駅に近い福島県八沢(やさわ)村(現・南相馬市)に住んでいた。昭和22年8月5日、天皇を乗せた列車が鹿島の隣の原ノ町駅に停(と)まったとき、天皇陛下万歳を叫んだ2万5千人のなかに、その男もいた。東京オリンピック前年の昭和38年12月27日、男は出稼ぎのため、常磐線に乗って上京した。昭和天皇が皇太子時代に狙撃された虎ノ門事件から40年目の日であった。それから息子が死に、妻が死んだ。帰郷していた男は、孫娘に面倒をかけるのが耐えられなくなり、再び上京して上野恩賜公園でホームレスになる。平成18年11月20日、現天皇と現皇后が上野の日本学士院を訪れるのに先立ち、「山狩り」が行われた。ホームレスの暮らす「コヤ」が立ち退きを迫られたのだ。男は、自分と同じ年齢の天皇が皇后と車に乗り、手を振っているのを見て、反射的に手を振り返す。その瞬間よみがえったのは、昭和天皇を原ノ町駅で迎えたときの光景であった。天皇、皇后が外出することを行幸啓という。行幸啓は、明治から敗戦までの天皇制を継承するものだ。民主主義という名目のもと、ふだんは見えない天皇制の権力が露出するとき、その権力は本書の主人公のような、排除される側の人々すらも熱狂の渦に巻き込んでゆくのだ。そしてあの震災が起こる。故郷は津波にのまれ、男は帰るべきところを失う。東京オリンピックの開会を宣言する昭和天皇の声が男の胸に迫る。男にとって、天皇制の呪縛から逃れるには、もはや命を絶つことしか残されていなかった。暗く重い余韻がいつまでも消えない小説である。』


【山中人間話目次】
・原武史(政治学者)の柳美里著『JR上野駅公園口』(河出文庫、2017年2月)の書評――その男の人生に、天皇や皇后は大きな影を落としていた
・「君逝くか遠き彼岸の道なるを」という標題の下にある「(比紗)」の意味がわからなかった――太田昌国さんの大道寺将司君への惜別の歌
・倉田秀也防衛大教授の「つくられた北朝鮮危機」の分析はたしかに「非常に冷徹でリアル」ですね
・ZEDさん(「Super Games Work Shop Entertainment」主宰者)訳の韓国の作家金甲洙氏のコラム「荒波の太平洋」を予告する国連対朝制裁案通過――朝鮮の「挑発」なのか、強大国の「蛮行」なのか」
・しかし、これは大衆というものではない。人の弱みにつけこむ単なるゴロでしかない――ロヒンギャからの「ぼったくり」横行、通常の200倍の渡し賃
キョウ きょうさんとう26

Blog「みずき」:東京革新懇代表、すなわち、代表的な共産党シンパサイザーの五十嵐仁さん(元法大教授)は本日の自身のブログに「安倍9条改憲構想の危険性を直視しなければならない」という論を掲げ、そこで「前回のブログで「『安倍9条改憲NO!』というのは改憲や9条の変更一般に反対するのではなく、それには賛成する人であっても安倍首相が今行おうとしている9条の改憲には反対だ」という趣旨だ」と書いています。先に私はこうした主張について「要するに、安倍晋三の9条改憲には反対だが、前原誠司のそれならOKという意味不明な話」という批判があることを紹介しておきましたが、批判されるまでもなく自らそのことを認めて居直っているわけです。

さらに、では、「一般の改憲と安部首相が現在進めようとしている9条改憲とは、どこがどう違うのでしょうか」と自身で疑問点を設定した上でその答として「ここで書き込まれる自衛隊は以前の自衛隊ではなく、2015年9月19日に成立した安保法によって変質し、集団的自衛権の行使が一部容認された自衛隊だということです」と書いています。安保法成立以前の自衛隊を認めることはOKと言っているわけです。これは五十嵐さん個人の意見というより彼の東京革新懇代表という立場を考慮すれば現在の共産党中央の主張を反映している見方と見ていいでしょう。

共産党がいまのように変質する前の2000年の日本共産党第22回大会決議には「憲法9条にてらすならば、自衛隊が憲法違反の存在であることは、明らかである」。「憲法9条と自衛隊の現実との矛盾をどう解決するか。わが党は、改憲派がとなえるような自衛隊の現実にあわせて9条をとりはらうという方向での『解決』ではなく、世界史的にも先駆的意義をもつ9条の完全実施にむけて、憲法違反の現実を改革していくことこそ、政治の責任であると考える」と宣言されていました。 http://www.jcp.or.jp/jcp/22taikai/22th_ketugi_201125.html

共産党は往時(まっとうな主張をしていたとき)の主張にくらべてずいぶん遠いところまで来てしまったものです。

【山中人間話目次】
・共産党は往時(まっとうな主張をしていたとき)の主張にくらべてずいぶん遠いところまで来てしまったものです
・乗松聡子さん(Peace Philosophy Centre主宰者)の重要な運動側(高江ヘリパッド建設反対運動、山城さんたちの完全無罪を勝ち取る会)への問題提起
・「多くの裁判官もその毒に侵されている」。そのとおりです。ここに一片の裁判官の「良心」(憲法第76条)も見ることはできません。腐れきっている――「朝鮮学校生弁護団声明」を読んで
・さすがジャーナリスト(元NHK・ETVディレクター、ハーフリタイア)のtoriiyoshiki‏さん。なにが問題なのか。いかさま記事の多い産経新聞記事の問題点をズバッと指摘しています
・この琉球新報記事のポイントは1996年当時の米国防長官だったウィリアム・ペリー氏が移設先の決定要因は「政治的な背景が原因だった」と証言したところにあるでしょう
キョウ きょうさんとう29  
Blog「みずき」:自民党が改憲議論を急ぐ姿勢に戻った背景を「加計学園の獣医学部新設問題などを巡り急落した内閣支持率が回復傾向にあることで、安倍政権は改憲を急ぐ姿勢に再び転じた」とする東京新聞の見方は的を射た見方というべきでしょう。が、もう1点、民進党の代表が9条改憲に前向きな前原誠司に変わったという国会情勢の変化の影響も大きなものがあるだろうと私は思います。 その民進党に「野党共闘」という大義名分を掲げていまなお共産党は擦り寄ろうとしています。最近結成された同党をバックとする市民団体「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」のスローガンも「安倍9条改憲NO!」というものであって、安倍と同じ9条改憲論者の前原民進党とは「共闘」できるしくみのものとなっています。この新組織の大義名分は「野党共闘」であって決して「9条改憲NO!」ではないのです。そういう野党間事情も自民党が改憲議論を急ぐ姿勢に戻った大きな要因のひとつとしてあげておくことができるでしょう。真の意味で「安倍9条改憲」を阻止するためにはこうしたマヌーバーな野党・市民団体(共産党及び共産党系)の策謀もあわせて阻止する必要があるでしょう。共産党はいまや政治革新の事業に大きな困難をもたらす存在となっています。

【山中人間話目次】
・自民党が改憲議論を急ぐ姿勢に戻った背景のひとつにあくまでも民進党に擦り寄ろうとする共産党の「野党共闘」路線がある
・五十嵐仁さん(元法政大教授)の「安倍9条改憲NO!全国市民アクションによる3000万人署名運動の成功を」という論に反対します
・内野光子さん(歌人、短歌評論家)の「天皇の代替わりに向けて~「おめでとう」の前に」(内野光子のブログ 2017年9月12日)
・明らかな憲法違反――何で都庁のツイッターが特定政党の宣伝してるんですか
・「グリーン小池」衣の下から“全体主義の鎧”が見えてきた メディア万華鏡 山田道子 毎日新聞「経済プレミア」
・ロヒンギャとは……自分たちの言葉で――ロヒンギャ問題でミャンマー政府への支持を表明した中国の対応は間違っている(内藤正典Twitter 2017年9月12日)
・朝鮮学校無償化めぐる裁判 東京地裁は原告の訴え退ける
キョウ こいけゆりこ12

Blog「みずき」:中野晃一(上智大教授)さん

都民ファーストの会や小池百合子を批判することは重要なことだと私も思います。しかし、あなたたち(共産党及び共産党員)は今年のはじめまで小池百合子を礼賛していました。
https://twitter.com/itallmatuzaki/status/827031759858470916/photo/1

私は何度も同じことを言っていますが、その反省もないままに都民ファーストの会と小池百合子をただ批判するのは筋が通らないのではありませんか?

あなたたちのそうした態度を欺瞞というのです。

中野晃一さんがリツイート
『都民ファーストの会小池百合子代表が選挙後に突然辞任したと思ったら、今度は野田数代表が突然辞任しました。全体主義国家の人事異動のように、何をやっているのかまったくわかりません。公式ツイッターでもウェブサイトでも何の説明もなく、都民はまったくの置き去りです。情報公開が聞いて呆れます。』(藤原かずえTwitter 2017年9月11日)


【山中人間話目次】
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(19)(小景編)――「小池与党」を標榜してきたことの反省もないままに都民ファーストの会と小池百合子をただ批判するのは筋が通らないのではありませんか?
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)20――内田樹の商才
・日放労がたたかう組合だった頃の「昔話」だという。しかし、昔話であってよいはずがない。いまという時代、なにかが(それは、「革新」の堕落に関わる問題だ)決定的に間違っている
・民主主義は民衆の絶え間ない運動によって勝ち取り、維持していくもの――韓国からのメッセージ-吹禅 Yuki Tanaka 田中利幸 2017年9月11日
・私たちは沖縄県の保守政治家の翁長雄志知事の「革新」パフォーマンスをもう信用するべきではないでしょう――翁長氏が提出した「改定案」は「抜本的な解決」には程遠く、かえって地位協定の重大な問題点を固定化するものです
・NHK世論調査 新党結成の動き「期待しない」50%余りに NHKニュース 2017年9月12日
・太田昌国さん(評論家、編集者)の「米軍の在外兵力の現状から見えてくるもの」(「太田昌国のコラム:サザンクロス」第4回目)という視点
・冤罪はこうして生まれる。警察の杜撰な捜査に怒りを禁じ得ない。それにしても、女性はよく頑張りぬいた。それにしてもまた、この中3女子とはなにものか。人を陥れて恥ともしない。この女の子はおそらく世間というものはそういうものだと思っている。そういう世間を見て育った。そういう意味ではこの女の子も犠牲者だ。
キョウ なかしまたけし

Blog「みずき」:京都大学の研修員だった2005年に『中村屋のボース』という作品で大佛次郎論壇賞を受賞して一躍注目されて以来、その後、北大大学院准教授や東工大教授の職を得るとともに週刊金曜日編集委員や朝日新聞書評委員、毎日新聞論壇時評担当にもなって順風満帆の新進気鋭のリベラルの論客のようにみなされている中島岳志ですが、私は、リベラルは中島の仮装であって、その本質は右翼言論人だと見ています。が、この一両日立て続けにその中島を主題にした文章に私は遭遇しました。ひとりはべた褒めに近いもので、もうひとりの文章はべた褒めではありませんが、それでも中島の著書について「中島の読み込みと分析はスリリングであり大きな知的刺戟を受ける」と評価しています。これは放ってはおけない、と思って私はいまこの文章を認めています。

【山中人間話目次】
・私は、「リベラル」は中島岳志の左翼だましの仮装であって、その本質は右翼言論人だと見ています
・いずれも安倍がらみのニュースだが、当の安倍自身は逮捕もされずに逆に支持を伸ばしている。無節操に政権(権力)に迎合し、北朝鮮のみを悪者にして「核の脅威」を煽っているメディアの責任が大きい
・田中宏和さん(「世に倦む日日」ブログ主宰者)の「何が護憲派で何が改憲派なのか - 定義を明確にさせようではないか」――私は田中宏和さんの論には総じて批判的ですが、この論には100%賛成します
・NHKスペシャル「スク―プドキュメント 沖縄と核」(2017年9月10日(日) 午後9時00分~9時49分放送」 映像プラス全文文字起こし)
・承前。伊江島と普天間に取材した大森淳郎ディレクターらの「戦後史証言・沖縄 〜 “焦土の島”から“基地の島”へ〜」(ネットで公開中)を合わせて観るとより立体的に把握できると思う
キョウ きょうさんとう28

Blog「みずき」:昨日付けの弊ブログ記事に以下のようなコメントがついた。

「改憲阻止の新しい市民団体立ち上げ。次の日には、「共謀罪法の廃止」を謳った「新」組織結成の記者会見。呼びかけ人を見ると、ちっとも「新しく」ない。高田某をはじめ、常連のはしご。「学者」と自称し、他称されても、専門研究の実績を評価されて市民運動でリーダー的役割を担っている人物はほぼゼロ。政党の後ろ盾で市民運動で地位を得た人物がほとんど。ここにも、日本の市民運動の政党(共産党)への従属性が現われている。どうやら、自分たち「著名人」がこれだけ名前を連ねたら、世間は注目するはずだと勘違いしているらしい。記者会見に並ぶ面々はスピーチをし、カメラに収まってお開き。日常、地味な運動に関わる人はまずいない。「他人に担がれるのは大好き、他人を担ぐのは気が進まない」という人がほとんど。迷惑するのは末端で運動を担う人たち。次々、会ができても末端で参加する人はほとんど同じ顔ぶれだから、スケジュールが増えて疲弊するだけ。しかし、大半は迷惑がるどころか、呼びかけ人の名前を見て歓喜し、「アベ政治を許すな!」、「野党と市民の共闘!」とカルトのように唱和するのだから、始末におえない。私も「野党と市民の共闘」と唱和する面々に、「市民」という言葉を身勝手に束ねて使うなと言いたい一人です。 」(やまぼうし)

同感だ。私は「小さな同感」の束がやがて大きな力になるだろう、と信じている。


【山中人間話目次】
・昨日付けの弊ブログ記事に以下のようなコメントがついた。同感だ。私は「小さな同感」の束がやがて大きな力になるだろう、と信じている
・朝鮮が核開発に執着する理由を理解するための3本の論攷。真剣に考えてみなければならない、真剣に考えてみるべきことだと思います
・もう1本。東アジア核危機に関する太田昌国さん(評論家、編集者)の論点
・森川文人弁護士の主張を支持します。「弁護士会の屈服について」(森川文人FB 2017年9月10日)
・スー・チー氏のノーベル賞取り消しを!請願運動に36万人超の署名
キョウ きょうさんとう27

Blog「みずき」:民進党崩壊の始まり。「民進の5人 来週にも離党へ」(産経新聞 2017年9月9日)。 

だが、私は、記事中の「共闘を維持しなければ自民党候補への勝機がないのだから、前原氏は必ず選挙協力に応じるはずだ」と言い切る共産党幹部の発言の方により一層のいまの共産党員の堕落と同党の奈落を感じる。ここには9条改憲を主張する前原批判はいっさいない。安倍晋三の9条改憲には反対だが、前原誠司のそれならOKというわけだ。この共産党幹部の「前原氏は必ず選挙協力に応じるはずだ」という発言は同党のそういう理念の後退を前提にしないと出てこない発言だ。

一方で共産党のシンパサイザーの中野晃一(上智大学教授)はこの2、3日、これまでの前原ヨイショ論を取り下げて前原・民進党批判を展開している(おそらく共産党内の議論を反映している)。前原が「野党共闘」に応じない場合に備えての前原・民進党批判ということだろう。

『連合が民進党を離党したら応援しないと言いつつ都ファと実際には一部連携し、しかも前原さんが離党した細野さんたちとも一緒にやりたいと言っているのも、有権者を愚弄する欺瞞。民進党の民社党化・新進党化の行き着く先は、有権者に選択肢のない保守二大政党制という悪夢の翼賛体制。』(中野晃一FB 2017年9月7日)


【山中人間話目次】(必ずしも日付順ではありません)
・民進党崩壊の始まり。だが、私は、記事中の共産党幹部の発言の方により一層のいまの共産党員の堕落と同党の奈落を感じる
・護憲派が大同団結して新組織を結成したのだという。その新組織にも私は期待できない。すぐに裏切られることになるだろう
・いわゆる「市民」の思想というものと私の思想が嚙み合わない。おそらくそれは理想にかかわる問題だ
・日本の退行の責任は、日本のリベラルにある――徐京植『再び、日本を考える―退行する反動期の思想的風景』書評(ハンギョレ 2017.08.31)
・内閣支持率横ばい44% 民進前原代表51%期待せず - 共同通信 47NEWS
キョウ きたちょうせん5

Blog「みずき」:居酒屋に客は私ひとり。焼酎を一合注文した(氷で割って飲む)。カウンター越しのテレビから漫才の突っ込みの口調で朝鮮(北朝鮮)の核実験とミサイル発射をしきりに非難している30代と思しき若い男の声が聞こえる。番組の司会者らしい。横の女子アナもこちらは東京弁らしい言葉で盛んに相槌を打っている。品性の度合いは30代の男に相応している。これがいまのテレビ業界の現状というものか、と画面に映し出された若い男と女の顔を観ながらつい口吻が零れる。今朝の毎日と朝日の社説も不愉快きわまるものだったが(毎日は「残念だ」と書いていた。なにが残念なのかと思って読み進めると、プーチンが安倍・プーチン会談で「圧力よりも『関係者すべてが対話に参加することが大切だ』と改めて訴えた」ことが残念ということらしい。トランプと安倍と一緒になってもっと「制裁」を強めろ、と言っているのだ)、とますます酒が不味くなって店を出た。

【山中人間話目次】(必ずしも日付順ではありません)
・カウンター越しのテレビから漫才の突っ込みの口調で朝鮮(北朝鮮)の核実験とミサイル発射をしきりに非難している30代と思しき若い男の声が聞こえる
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の「北朝鮮の核実験」批判が欠落させている3つの問題
・元外交官で政治学者の浅井基文さんが朝鮮(北朝鮮)の核問題に関して朝鮮外務省のスポークスマンが朝鮮中央通信社の記者の質問に答えたという発言について現在の国際政治の混迷の打開に関わる重要な見方を示しています
・来月18日の5年に1度の中国共産党大会前の中印戦争の可能性と緊迫性を論じた阿部治平さん(青海省青海師範大学講師など歴任)経由の第1級の情報
・フリージャーナリスト杉本祐一さんと担当弁護士が旅券返納命令二審判決を強く批判し最高裁に上告の方針
キョウ ながつき3

Blog「みずき」:今日から中国南部の福建省アモイで中国やロシア、インドなど新興5か国でつくるBRICSの首脳会議が開かれる。会議では中国の習近平とロシアのプーチンの個別会談も開かれる予定で北朝鮮問題について協議する。中国では来月18日に指導部メンバーの大幅な交代を伴う5年に1度の共産党大会が開かれるが、習近平としては今回の会議で成果を挙げ、人事をめぐる党内の駆け引きを有利に進めたい思惑があると見られるという。

それにつけても、一昨々日には米国と日本の2大ファナティスト(クレージーともいう)の大統領と首相が2日連続で電話協議をしてなにやらを謀議した。ファナティストはトランプやアベだけではない。プーチンも習近平もその姑息さで詭略を調して権力を必守している点ではトランプやアベに劣らない。いや、知略という点では優に勝るだろう。世界を見渡してもかつてのマルキスト、リベラリストの多くはポピュリストに変質した。いま、世界は、ファナティストとポピュリストによって調略されている。むろん、それを許しているの...は大衆なる市民だ。一方で、ひそかに、かつ、つつましやかに生きようとすることすらかなわない少衆なる大衆がいる。少衆の絶望の底からの吐息が聴こえる。私は戦後のデカダンスの風景を想起する。そこには安吾がいた。石川淳もいた。安部公房がいた。太宰も井伏鱒二もいた。みんな必死で戦後という時代の暗中を手探りしていた。それがあの時代の文学のデカダンスの正味の正体であった。「堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない」(「堕落論」)と安吾は言っていた。


【山中人間話目次】
・世界を見渡してもかつてのマルキスト、リベラリストの多くはポピュリストに変質した。「堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない」(「堕落論」)と安吾は言っていた。
・関東大震災当時の文学者たちほどに私たちの中に批判精神はあるのか。甚だ疑問だ――芥川龍之介ら文豪たちが記録した関東大震災朝鮮人虐殺
・加藤哲郎さん(元一橋大学教授)の2017年9月1日付ネチズン・カレッジ。「ヒトラー容認の国と見られる日本の軍事化・ファシズム化の現在!」
・国民」はいつも政府(権力)の恣意によって翻弄される――政府統計から消される「自主」避難者 醍醐聰のブログ 2017年8月30日
キョウ みんしんとう2

Blog「みずき」:こういう政党になお期待を寄せる「野党共闘」とはなにか。私の根本的な疑念はそういうものです。ゆきつく先は戦前の社会大衆党の末路ではないか。

『戦前の無産政党は長く離合集散を繰り返していたが、1931年7月に労農党・全国大衆党・社会民衆党合同賛成派が合同し、全国労農大衆党が結成された。これがきっかけとなり、さらに1932年7月24日に全国労農大衆党と社会民衆党が合同して、社会大衆党が結成された(安部磯雄委員長・麻生久書記長)。こうして、無産政党の統一が実現した。事実上の二大政党制を担ってきた民政党と政友会に対する、いわゆる日本憲政史上初の“第3極”である。

しかし、社会大衆党は陸軍統制派・革新官僚に迎合・接近していく。親軍路線を主導したのは、麻生久を中心とする旧日本労農党系のグループであった。麻生は1934年「戦いは文化の母である」と主張する「陸軍パンフレット」を「広義国防論」(戦争協力とひきかえに国民の社会権の保障を求める主張)の観点から支持。1937年に行われた総選挙で第3党に躍進する倍増の38名当選の成果を得たが、同年の日中戦争勃発を受けて、「国体の本義」を支持する新綱領を制定。その後も軍部との関係を強化し、1940年3月には、斎藤隆夫の反軍演説による懲罰動議に対して反対の姿勢を示し欠席・棄権した党首の安部磯雄、西尾末広、片山哲、水谷長三郎、鈴木文治ら8名に対し、麻生主導で除名処分にするなど、より親軍部の立場を鮮明にした。同7月に二大政党よりも早く、先頭切って自発的解散の形をとって消滅、大政翼賛会に合流した。』(ウィキペディア『社会大衆党』)


【山中人間話目次】
・こういう政党になお期待を寄せる「野党共闘」とはなにか。私の根本的な疑念はそういうものです。ゆきつく先は戦前の社会大衆党の末路ではないか
・朝鮮(北朝鮮)の「ミサイル発射」問題に関する辺見の問いは重層的だ
・デモクラシー・ナウ!は8月29日付けで安倍政権のJアラートによる緊急避難指示について「国民が避難に駆り立てられた」という見出しを立てて暗に同政権の拙速を批判する記事を書いています
・トランプ政権の末期的症状を示すニュースです――トランプ政権:「ポジティブニュース収集担当」が辞任 - 毎日新聞
・12年前の8月9日、以下の番組が放送されました。文字どおり谷口稜曄さんの「赤い背中」は原爆を背負い続けた60年でした
キョウ うすいよしみ2

Blog「みずき」:これもいまの社会の絶望的状況のひとつの様相である。誰がこうした絶望的状況をつくったか。臼井吉見(文芸評論家)は1964年に次のように書いている。

『十九年かかって、モトノモクアミに仕立ててしまったということ、これをすべて反動勢力のしわざにしてしまうわけにはいくまい。その勢力がものを言ったことを疑うものではないが、責任はむしろ革新勢力にあるのではないかと思われてならない。浮き足だって突っ走り、自分の金切り声に自分で酔い、口を開けば、ソレ戦争にナル、ヤレ戦争につながるの一点ばり、そのすべてが逆用されたといえば、言い過ぎであろうか。』(臼井吉見「戦没者追悼式の表情」)

臼井の1964年の観察はいま、2017年の観察のようである。

というよりも、1964年よりもさらにさらに悪化している。


【山中人間話目次】
・これもいまの社会の絶望的状況のひとつの様相である。誰がこうした絶望的状況をつくったか ――内閣支持率46%、4ポイント上昇
・戦後民主運動の貴重な記録 京都で大量に見つかる 
・民進党代表選。民進党になんら期待するところはない、と私は先に述べましたが、「法人増税を」という枝野氏の主張は肯定できます
・絶望の中で生きている人に私は共感する ――永遠の不服従のために
キョウ しんきゅうじょう2
左から 伊勢崎、 井上達夫(東大教授、法哲学)、 長谷川三千子(日本会議
代表委員、元NHK経営委員)、楊井人文(弁護士、日本報道検証機構代表)

Blog「みずき」:この田中宏和さん(「世に倦む日日」ブログ主宰者)の伊勢崎賢治論は私のFBでもすでに紹介している同氏の2017年8月24日付のツイートをまとめたものですが、いわゆる昨今の「リベラル・左派」(ここで「左派」というのは端的に言って共産党のことを指しています)評価に関して重要な指摘を含んでいます。田中宏和さんの思想については私はさまざまな点で違和を持っていますが(とりわけ天皇主義者としての側面)、この指摘は現在政治の重要な要点について的を射ていると思います。最初の2段にその要点は示されています。すなわち、伊勢崎賢治の論は、民進党を離党しておそらく小池百合子の「国民ファ(シスト)」に合流することになるあの細野豪志の主張と瓜二つであること、「伊勢崎賢治は、大学教授という立場で外務省と防衛省のタカ派官僚の代弁をして、世論の洗脳工作を行っている」こと、その伊勢崎が「左翼から熱烈に支持され」ていることなどの指摘です。

【山中人間話目次】
・この「世に倦む日日」ブログ主宰者の伊勢崎賢治論はいわゆる昨今の「リベラル・左派」(主として共産党)評価に関して重要な指摘を含んでいます
・自衛隊を活かす新9条論者は、来るな!! ――こうしたプロパガンダがもう何年も前から日常的なレベルで行われています。共産党(系)の政治的反動(右傾化)の罪は万死に値すると言っていいでしょう
・いままた民進党に期待をかけようとしている「リベラル市民」を見るにつけ私の谷底の底の絶望はさらに深まるばかりです
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(18)(小景編)――天皇を「日本最大の平和主義者」と礼賛する金子兜太という俳人の似非平和主義は以下のごとし
・魑魅魍魎と逆説――プーチンのおかげで高まるスターリン人気
・だとしたら、死刑とはなんなのでしょうか、と辺見は問う。死刑は究極的な国家暴力というほかない。しかし、人は、無関心然としてなにも言わない。そうして日々は過ぎてゆく
キョウ きょうさんとう26

Blog「みずき」:「野党共闘」という1点に限っていえばたしかに五十嵐仁さん(元法大教授)も指摘するようにともに民進党代表選に立候補している前原誠司元外相と枝野幸男前幹事長とには前者は野党共闘に消極的ないしは反対、後者はやや積極的ないしは否定しないという違いがあります。しかし、憲法問題に関しては枝野は「改憲を否定しない」と言い、前原は「9条3項などの形で自衛隊の明記を」と言い、どちらも改憲派という点では変わりはありません。

ところが五十嵐さんは「両者ともに安倍さんの目指す改憲スケジュールには与しない姿勢を示しているという・・・点では、共産党など他の野党とも共通して」いると見ます。そして、そのことは「今後の改憲阻止の運動にとって極めて重要」なことだと言います。すなわち、五十嵐さんは、改憲論者であっても「安倍さんの目指す改憲スケジュールには与しない」限り、その改憲論は認めると言っていることになります。

五十嵐さんと共産党とはもちろん違う存在ですから両者を同一視することはできませんが、五十嵐さんは共産党の実質的な下部組織の東京革新懇の代表世話人ですから、五十嵐さんの政局の...見方と共産党のそれとはほぼ同じものと見てよいでしょう。だとすれば、共産党はこれまでの改憲反対政党から改憲を認める政党に変質したものとみなされます。同党の「野党共闘」第一路線はとうとう自らのこれまで掲げてきた「護憲」の理念を捨てさるところまできてしまったのです。これは仮に安倍改憲に反対する「野党共闘」が実現したとしても「護憲」は実現しない、実現する気はないということです。

そういう政党、「野党共闘」に私たちの日本の未来を託せるでしょうか。私は託せないし、託するべきではないと考えるものです。このままでは共産党が日米安保条約廃棄の理念も捨て去る日もそう遠い日のことではないといわなければならないでしょう。「これで闘えると思っているのが末期的。 “共産党との共闘打ち切り要請、前原氏「同じ思いだ」 TBS NEWS”」(渡辺輝人(弁護士)Twitter 2017-08-24 )などと前原を批判しているような状況、次元の問題ではないのです。


【山中人間話目次】
・東京革新懇代表の五十嵐仁さん(元法大教授)の論を論のままに追ってみれば共産党はこれまでの改憲反対政党から改憲を認める政党に変質した、と見るほかありません。
・関東大震災の朝鮮人虐殺に関して小池都知事が追悼文を断ったことが批判されているが、」小池百合子ブームを煽ってきたのはメディアと「革新」政党ではなかったか。そのことの反省のない小池批判に説得力はない
・東大や早稲田の非常勤講師の「雇い止め」問題は東大と早稲田だけの問題ではありません。全国の大学の非常勤講師、非正規労働者の問題でもあります
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(17)(小景編)――田中宏和さん(「世に倦む日日」ブログ主宰者)の伊勢崎賢治、しばき隊、佐藤圭、鈴木耕、大月書店評
・太田昌国さんの「レーバーネット」ウェブ連載コラム「サザンクロス」の第3回目。「21世紀初頭の9月に起こったふたつの出来事」
キョウ まえはら2

Blog「みずき」:民進党代表選:「小池新党」対応に差 前原、枝野両氏( 毎日新聞 2017年8月21日)――というタイトルの記事に目がとまった。「小池新党」に対して前原と枝野にどう対応の差があるのか。記事には「次期衆院選へ向け小池百合子東京都知事に近い議員が年内にも結成するとされる新党との連携に前原氏が含みを残す一方、枝野氏は否定的な見解を示した」とあるだけで、特段の新情報はない。そういうことよりも、前原と枝野は国会議員初当選の同期で、枝野は弁護士から国会議員になったことは知っていたが、前原は京都大学、松下政経塾という経路をたどった後国会議員になるまでなにをしていたのだろうという疑問がふと湧いた。調べてみると国会議員になるまでは松下政経塾を卒塾後、被選挙権を得た最初の京都府議会議員選挙に立候補し、当選していたようだ。政治家志望という点では一貫している。

が、Wikipediaには、「高坂正堯の下で国際政治学を学ぶ。卒業にあたり、外交官の道に進むか大学に残るか、あとは漠然と政治家にと考え高坂に相談したところ、『学者は天才でなければならない、外交官は東大が羽振...りを利かせているし、おまえはおやじがいないからどうか。山田宏を紹介してやるから』との助言を得て松下政経塾への入塾を決断した」という逸話が紹介されている。高坂というつまらない男に師事し、助言を承けて、それを実行したところから前原の政治家ではない、まっとうな人間としての失敗は始まったのだ、と思った。

昔から、貧しさを肥やしにする者もいれば、自らもその中で育った貧しさを逆敵視し、「見返してやる」などというくだらない野心をもって富者になろうとする者もいる。前原は後者の立場を選んでしまった。私はそこに真の貧困のむごたらしさを感じる。


【山中人間話目次】
・雑感――前原誠司民進党代表選候補者のの政治的野望と貧困の哲学
・とどろとどろと鳴神も、ここは桑原よも落ちじ落ちじ――雷と神と「祭り」の起源
キョウ あさひそしょう2

Blog「みずき」:朝日訴訟以来、憲法学者や弁護士の間でも生存権を大上段に構えたこういう切り込み方はめっきり減ってしまった。そうした思潮が労働組合運動やかつての国鉄、全日自労運動の停滞や実質的消滅にも大きな負の影響を与えてきたのではないか。木村草太さん(首都大学東京教授)は先日の「生活扶助基準」引き下げ違憲東京訴訟にも傍聴に来ていたといいます。こうした地道な取り組みを大きなものにしていく必要があると思います。

【山中人間話目次】
・朝日訴訟以来、憲法学者や弁護士の間でも生存権を大上段に構えたこういう切り込み方はめっきり減ってしまった。そうした思潮が日本の労働組合運動に大きな負の影響を与えてきたのではないか
・哲学者たちはただ世界をさまざまに解釈してきたにすぎない。肝腎なのは、世界を変革することである(マルクス「フォイエルバッハに関するテーゼ―11」)
・辺見はこの日経の記事にいう「『暴力』はミスリードではありません」と言います。では、国家暴力に対抗するわれわれの側の「暴力」とはなにか?
・昭和天皇が占領期にカトリックに接近していたということを事実は日本の「象徴天皇制」論を根底から揺るがす一大要因といえるのではないか
・中島京子さん(作家)の朝日新聞に掲載された朝日新聞批判。これを朝日新聞編集部の度量と見るべきか。度量がほんものならば中島さんの指摘に対するコメントの1本や2本はあってもしかるべきではないか
・人はなぜ安易にデマを流すのか。現在の日本のポピュリズム社会のひとつの断面としてのテレビ 文化を私は忌避する
キョウ へんみよう24

Blog「みずき」:辺見庸は言います。「日本共産党は天皇制を徹底的に厭う『生理と論理』をついにかくりつも伝播もできなかった」、と。この辺見の言葉は重い。日本共産党という政党のアイデンティティーの根底に関わる問題だからです。日本共産党はこの辺見の問いに答えなければならない。しかし、いまの共産党にはそれはできないでしょう。その問いが重い問いであるということすらわからない共産党員によっていまの共産党は構成されていると思われるからです。同党をここまでにした同党執行部の責任はきわめて重い。いずれミネルバの梟によって裁かれるでしょう。しかし、そのときまで、おそらく私は生きてはいない。ミネルバの梟は黄昏に飛び立つからです。

【山中人間話目次】
・辺見庸曰く。「日本共産党は天皇制を徹底的に厭う『生理と論理』をついにかくりつも伝播もできなかった」、と
・辺見庸の「戦後日本」批判――8.15の大ウソ――反復と麻痺
・阿部治平さん(青海省青海師範大学講師など歴任)の中共中央、習近平批判(続)
・内海信彦さん(画家、早大「ドロップアウト塾」主宰)の北村西望(長崎市平和公園の「平和祈念像」制作者)、丹下健三(広島平和記念公園設計者)批判
・「慰安婦募集は誘拐事件」強制性立証、日本の警察文書あった Joongang Ilbo 中央日報
・白人至上主義者をあんな行動に駆り立てた反差別の連中も責任があるとでも言いたいんだ。この大統領は

Blog「みずき」:8月15日。敗戦の日。

再録:「時間の芯の腐蝕」「ひどい夏(抜粋)」

時間の芯の腐蝕
『この夏、かつての夏もそうだったのですが、メディア最大の企画は「かれはなぜ裁かれなかったのか」であるべきでした。あるいは「父祖たちはなぜかれを裁かなかったのか」であるべきでした。東京裁判の核心的問題は、裁いたことではなく、かれを裁かなかったことにあります。

70年以上すぎても、時間の芯がくさっているのは、そのせいです。石牟礼さんはそのことをよくご存知だったはずです。ミッチーがどれほどりっぱなひとかをかたることより、戦争、原爆、水俣、原発をつうじ、くさった時間のながれがいまも滔々とながれている、そのことを、かつてのようにおっしゃるべきでした。

時間の芯の腐蝕と天皇家賛美には、なんらかのかんけいがあるとおもいます。満州事変から敗戦の詔勅まで、すべてにかかわった人物とその一族、万歳をさけびつづけた民衆にかんし、新しい物語をつくるうごきに加担してはならないとおもいます。』(辺見庸「日録」2017年08月10日)

ひどい夏
『げんざいの天皇夫妻をしきりに賛美する記事と番組はこの夏も、いくらでもあるそうです。いまやかれは、じじつじょうの「現人神」であり、かのじょはニッポンの「聖母」になってしまいました。石牟礼さんまであのひとを公然と敬うようになったといいます。理由は自明ではありません。大きな「変化」が生じています。なにが起きているのでしょうか。

原爆は、大元帥陛下の在所であったあそこに、なぜ投下されなかったのでしょうか。これも、答えはまったく自明ではありません。原爆はなぜ皇居に投下されなかったのかーーという企画はなぜ提案されないのでしょうか。その答えも自明ではありません。ひどい夏ですね。』(辺見庸「日録」2017年08月09日) 

【山中人間話目次】
・8月15日。敗戦の日。
・いまある日本の「リベラル・左派」という存在はかつての自民党ハト派の河野洋平さんの認識にも届いていない。新9条論者(共産党員、支持者に多い)はその端的な例といえるでしょう。
・私はこれまで前文科省事務次官の前川喜平氏を英雄のように持ち上げる「リベラル」が多すぎることに辟易してきました。この特定の人物の「英雄化」はこれまでもそうだったように必ず民主主義運動の前線に負の影響をもたらす
・今日も沖縄の地元紙には翁長知事礼賛の文字列が並ぶ。「翁長知事の覚悟に喝采 辺野古新基地反対県民大会」 (沖縄タイムス 2017年8月14日)。しかし、私は、翁長知事に「覚悟」など見ない。*
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(15・続)(小景編)――渡辺輝人という弁護士(日本労働弁護団常任幹事、京都弁護士会)の性暴力事件の民事裁判で女性への不法行為を認定され賠償命令を受けたばかりの菅野完擁護のセンスを疑う。
キョウ はんざわけんいち

Blog「みずき」:「私は2009年に起こった民主党の政権奪取は、結局は二大保守独裁体制の開始だと考えてきた。」

「我々が自覚も乏しく信じてきた「二大政党」の実態は、日本においては「一党独裁プラス優しげな補完勢力」部隊であった。」「我々も馴らされているメディアのいう「受け皿」とは、自民党別働隊の謂いである。」

「戦後72年の今になってそんな迷いごとをいうのか。そうである。仕方がないのだ。我々は課題への対決を延ばしに延ばしてきたのだから。」

半澤健市さんの問題意識は私の問題意識と重なります。

いま、共産党が盛んにイニシアティブを握ろうとしている「野党共闘路線」なるものは、「二大保守独裁体制の開始」への加担にすぎないというのが私の認識です。こうした「二大保守独裁体制の開始」への加担にすぎない「野党共闘」で日本の政治は変わりはしない。だから、私は、いまの「野党共闘路線」に断固として反対する。そういうことです。


【山中人間話目次】
・いま、共産党が盛んにイニシアティブを握ろうとしている「野党共闘路線」なるものは、「二大保守独裁体制の開始」への加担にすぎないというのが私の認識です
・菅野完事件に関して、原告(被害者)及び原告側弁護士の靑瀧美和子さんからの声明が出ました
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(15)(小景編)――渡辺輝人弁護士の菅野完擁護のセンスを疑う
・沖縄の地で「翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない」云々という堕ちきっていない人たちのたわけた集会がきょう開かれるという
・トランプ米大統領が朝鮮(北朝鮮)に「誰も見たことないこと起きる」 と北朝鮮本土への核攻撃を強く示唆する警告を発したという