キョウ きょうさんとう25

Blog「みずき」:私のかつての(といっても、いまも正式にはやめているわけではありません)メーリングリスト仲間で歌人の大津留公彦さんが「以下の歌5首が今日(7・19)付けの赤旗日刊紙9面の文化欄にに掲載されました。お読み下さい。」というメールを本日づけで発信しています。私は大津留さんの短歌の評価はともかくとして良心的な共産党員らしい彼にはぜひ言っておかなければならないことがあると思って以下の返信を認めました。

大津留さん、お久しぶりです。お久しぶりではあるのですが、私としては大切なことだと思いますので大津留さんにとっては気に染まないことかもしれませんがひとこと述べさせていただきます。

私がここで述べようとすることは大津留さんの短歌自体の評価ではありません。その短歌掲載媒体の赤旗歌壇の右傾化の問題についてです。大津留さんは宮中歌会始の選者のひとりの今野寿美が一昨年の12月に共産党(中央執行部)及び赤旗編集局の意向によって赤旗歌壇の選者に抜擢されたことはご存知ですよね。現在の党綱領(2004年改定)においても「天皇制の存続を認めた天皇条項は、民主主義の徹底に逆行する弱点を残したもの」と規定されている「民主主義の徹底に逆行する」存在としての宮中の歌会始の選者をしていた歌人を赤旗歌壇の選者に抜擢するというのは私としてはどう見ても綱領の精神に「逆行する」行為としか思えないのですが、大津留さんはその赤旗歌壇に自身の短歌がとりあげられたことを誇りに思っていらっしゃるようです。おかしいのではありませんか? 私がひとこと述べたいというのはそういうことです。

以下、短歌評論家で歌人の内野光子さん(ちなみに醍醐聰さん(東大名誉教授)のお連れ合い)のこの問題に関しての共産党批判を引用した弊ブログの「今日の言葉」です。私の言いたいことも結局そういうことです。(以下、略)


【山中人間話目次】
・宮中歌会始の選者のひとりの今野寿美が選者の赤旗歌壇、文化欄に自身の短歌を投稿することは共産党綱領に反する行為というべきではないか
・時事通信の世論調査結果に続き、ANN(テレビ朝日系) でも安倍内閣の支持率が29.2%に下落し、内閣存続の「危険水域」と言われる20%台に突入しました
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主催者)は辺野古訪問記の3回目。「『本土の日本人』にとって『辺野古』とは何か」という問い
・高林 敏之さん(研究者)、猪野亨さん(弁護士)、kojitakenさん(ブログ主宰者)の根底的な蓮舫の戸籍謄本開示問題批判
・メディアはの連合執行部批判の社説が続く。これはメディアと労働者のスクラムによるささやかな、ささやかな前進というべきでしょう
・兵庫県立大学客員研究員、松浦章さんの「裁量労働制 「連合」修正案のまやかし」 という論
・信濃毎日が大きな見出しで稲田防衛相を大々的に叩いています。インパクト十分。メディアの本領発揮というところです。全国紙も負けずに大きな活字で大々的に報じてほしい
キョウ へんみよう13


Blog「みずき」:内海信彦さん(画家、早大「ドロップアウト塾」主宰)の心を傷ませない限り読めない記事です。「学生反乱を制圧した日本が辿った道を、共産党はよく研究した」とはなんという歴史の皮肉か。

私は「中流階級は、比較的リベラルな人々さえ、反体制派を軽蔑している」という言葉から辺見庸の20年前に書いた怒りの言葉を思い出します。辺見は次のように書いていました。

「まっとうな怒りをせせら笑い、まあまあととりなして、なんにもなかったように見せかける(略)。記憶するかぎり、老いも若きもこんなにも理念をこばかにし、かつまた、弱きを痛めつけ強きを支える時代ってかつてなかった。これほど事の軽重をとりちがえながら賢し顔を気取っている時代もなかった」(『眼の探索』)

辺見はそこに「鵺(ぬえ)のような全体主義化」を感じとっていました。


【山中人間話目次】
・内海信彦さん(画家、早大「ドロップアウト塾」主宰)の「中流階級は、比較的リベラルな人々さえ、反体制派を軽蔑している」という観察と批判
・高世仁さん(フリージャーナリスト、報道制作会社「ジン・ネット」経営)の劉暁波の死続報
・小倉利丸さん(富山大学前教員、ピープルズ・プラン研究所共同代表)の私的な経験を理念的な問いに止揚させた再々度、さらに再度のオリンピック批判
・長崎にはいまもなお脈々と隠れキリシタンの篤い信仰の血が受け継がれている
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(1)(小景編)
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(2)(小景編)
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(3)(歴史編)
・最近の応答から(1)
・最近の応答から(2)
キョウ うみがめ
toriiyoshiki Twitter

Blog「みずき」:toriiyoshikiさん(元NHK・ETVディレクター、ハーフリタイア)の日本共産党の「民主集中性」組織理論批判。toriiyoshikiさんの同批判は劉暁波の死を悼むところからから書き始められています。そういう意味では高世仁さん(ジャーナリスト)の文章と同じような劉暁波への追悼文の一種と見てよいかもしれません。以下、昨日から今日にかけてのtoriiyoshikiさんのツイートです(改行等は「Blog「みずき」)。ただ、私としては、toriiyoshikiさんの意見に基本的に同意するものの異論を持つところも少なくありません。その異論を少し述べておきます。第1は「(いまの共産党の国会)議員の質もずば抜けて高い」というtoriiyoshiki‏さんの認識についての違和です。先の森友・加計問題国会を見てもわかることですが、共産党の質問力は全盛時にくらべて格段に落ちています。これは議員個人々々の資質の低下ということももちろんあるのですが、それ以上に組織力(総体)としての質問力の低下ということの方がより大きいように思います。以前は主だった官公庁に共産党は相当根を張っており、そこからもたらされる資料や証言が質問力の源泉になっていましたが、今やその力は相当に衰えています。それにともなって議員の質問力も相当に落ちています。これは私ひとりだけの観察ではありません。ここでは具体例は出しませんが名だたる共産党ウォッチャーが口をそろえて言っていることです。第2に「志位さんは人格識見ともに安倍某とは比べものにならない優れた人材だと思う」という認識にも異議があります。もちろん、安倍某との比較で言えば志位氏の人格識見の方が優れていることはいうまでもありませんが、志位氏の論理的矛盾をものともしない理念的後退の甚だしさは目に余るものがあります。これも赤旗をよく読んでいればわかることですのでここでは詳述しません。志位氏はいまの段階ですでに「碌でもない奴が専制的な権力を握って(党内の)民意に基づかず君臨」しているというのが私の志位評価です。第3は「いまの日本共産党は当時に比べてマトモになっているだろうとは思う」というtoriiyoshiki‏さんの認識への違和です。もちろん、若干の社交辞令も入っているのでしょうが、そうだとしても、私は、toriiyoshiki‏さんの左記の共産党評価は宜えません。同党の民主集中制という組織体質の点でいえば当時もいまもなんら変わっていませんし、上意下達のしくみが甚だしくなっているという点ではいまの日本共産党の方が当時よりもさらに悪くなっている(ひとりひとりの党員の劣化に相応しているというべきか)」というのが私の認識です。


【山中人間話目次】
・toriiyoshikiさん(元NHK・ETVディレクター、ハーフリタイア)の日本共産党の「民主集中性」組織理論批判
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)が最近の韓国の文在寅政権の対米傾斜について中国紙の環球時報社説を引用する形で警告を発しています
・政府の「残業代ゼロ法案」について連合が容認へ方針転換した件について、朝日新聞や北海道新聞、信濃毎日新聞が本日の紙面で一斉に連合批判の社説や記事を掲げています
・高世仁さん(ジャーナリスト)の「劉暁波氏の死を悼む」 ――高世さんの文章は劉暁波への追悼の言葉と劉の法廷陳述書の全文
・時事通信も7月度の世論調査結果を発表しました。この時事通信の世論調査結果ではじめて永田町で危険水域と言われる内閣支持率20%台に突入しました
キョウ きょうさんとう21

Blog「みずき」:「kojitakenの日記」ブログの記事(2017年7月12 日付)に対する私のコメント3つ。第1。メディアは恣意的な質問を設定して世論を誘導しようとします。朝日新聞もその例外ではないということでしょう。よき例証です。第2。「民進党支持者の方が共産党よりも護憲志向が強い」というこの調査結果は右転落を重ねているいまの共産党の惨状をよく示してあまりあるといえるでしょう。しかし、そうした現状に批判的な共産党員の多くもそういうことよりも自らが同党組織の一員であることにアイデンティティを求める。いうまでもないことですが、これも一種の利己主義思想(マルクス主義流に言えば「プチブル」思想)です。そうした利己主義思想から真の共産党批判は生まれようがないことも明らかと言わなければならないでしょう。共産党員総体も堕落していることを示しています。第3。蓮舫の国籍問題を蒸し返す右翼議員の側に加担する元社会党員、社民党員の阿部知子の奈落の果て。自己中心主義(利己主義)は人を(「民主主義者」と自称してきた人すら)奈落の果てに導くのです。

【山中人間話目次】
・メディアは恣意的な質問を設定して世論を誘導しようとすること。民進党支持者の方が共産党よりも護憲志向が強いという世論調査結果など
・琉球新報と沖縄タイムスの那覇市議会議員選挙の結果についてのそれぞれの社説に異議がある
・NHK世論調査でも安倍内閣支持率が暴落しています。内閣支持率が13ポイント暴落したのに対して、不支持は12ポイントハネ上がっている
・3弁護士の「連合 残業代ゼロ法案賛成」批判。こういう組合が民進党を支えている。民進党という政党にも期待できないことは明らかというべきではないか
・東海林智さん(労働ジャーナリスト)の「連合 残業代ゼロ法案賛成」批判
・太田昌国さん(評論家、編集者)の労働運動への問いは非労働組合「連合」批判の記事としても読むことができるでしょう
・劉暁波よ、なんとやつれた姿か。あなたの骸骨のような姿に私は政治というものの本来的な非道と酷薄性を見ないわけにはいかない
・ニューヨーク州選出民主党下院議員Thomas Suozzi のタウンホールにでっぱって沖縄問題を訴えた志津子さんの行動力に驚嘆する
・障害者はなぜ人里離れた施設で生涯を送らなければならないのか?――ある朝日新聞記者の秀逸な目
キョウ へいかいちゅうしんさ
自民党・民進党参議院国会対策委員長会談

Blog「みずき」:メーリングリストで見たある「野党共闘」路線賛成派の人の意見。「民進党はまた国民を裏切って」という断言は的を射ています。「安倍首相がいない時に証言させても、ほとんど意味が」ないと言うのもそのとおりです。「自民党は都議選での惨敗など無かったかのごとく、延命する」可能性はおおいにありえます。民進党は「今や自分たちが生き残るために自民党と取引している」というのも、私は民進党と自民党との「取引」はいまに始まったことではないとは思いますが、当たっています。「野党共闘を語るなら、民進党抜きで考えないと意味がありませんよ」というのはまったく同感です。民進党=旧民主党支持者の人でさえ上記のように憤慨しているのです。共産党はその「民進党を中心とする野党共闘」(志位共産党委員長、小池同党書記局長)路線にまだこだわりますか? 良識的な(「護憲派」の)市民はますます離れていくばかりだというべきではないでしょうか(もちろん、私の意見です)。

【山中人間話目次】
・民進党はまた国民を裏切って、安倍首相が外遊中の前川前時間国会招致に応じましたね。安倍首相がいない時に証言させても、ほとんど意味がありません
・toriiyoshiki‏さんの民進党論とその源流のひとつとしての旧社会党論、かつての同党の最大の支持組織だった総評論
・岩月浩二弁護士(「街の弁護士日記」ブログ主宰者)の逸品たる都民ファースト代表野田数論と「ヘタレな日本国憲法無効論」批判
・平安名純代さん(沖縄タイムス米国特約記者)のダニエル・エルズバーグ再論
・土井敏邦さん(フリージャーナリスト)の久しぶりのパレスチナ報告――パレスチナ占領地報道の第一人者のイスラエル人ジャーナリスト、アミラ・ハスさんの紹介
・乗松聡子さんの「7月7日、盧溝橋事件80周年を記憶する」――小林はるよさんの「私にとっての中国(2)7月7日に寄せて」
・やはり朴槿恵前政権が、この「慰安婦」映像追跡の研究チームを妨害していたのだ
 キョウ きょうさんとう23
「小池与党」を標榜する共産党東京都議団
徳留道信都議(元衆院選東京11区共産党公認候補)

Blog「みずき」:東京都議選で都民ファーストの会が大勝し、自民党が大敗した。都ファの大勝を見てある人は「見ろ! 東京が大阪のようだ!!」と言った。むろん、「大阪のようだ」とは橋下維新の会の大阪でのあの狂乱を指している。kojitakenさん(「きまぐれの日々」ブログ主宰者)は都ファを「都民ファ□スト」と表記するが、「ファ□スト」は「ファースト」ではなく「ファシスト」の意だ。都ファと敗れたりといえど自民党を合計すると東京は「超ファシスト」自治体となる。都議選の選挙戦後半は対決姿勢を見せたとはいえ、今年の年頭にいち早く「小池与党宣言」を出していた共産党の責任は大きい。こうした一切の流れが東京に「超ファシスト」自治体をつくり出した。当然、自民党に「お灸をすえた」などという事態ではない。


【山中人間話目次】
・東京都議選で都民ファーストの会が大勝し、自民党が大敗した
・東京都議選の結果について、ほぼ私と同様の認識の3者(toriiyoshikiさん、浅井基文さん、半澤健市さん)の論をあげておきます
・ふたりの共産党支持者の論。2人の論者とも自民党の惨敗と共産党の「善戦健闘」を「欣快の至り」と喜ぶだけで、今年の年頭にいち早く「小池与党宣言」を出していた共産党の責任を問う視点はありません
・私もそうですが、少なくない良識派の人たちもいまの共産党を下記のように見ているということでしょう。この6年ほどで共産党には繰り返し失望させられた・・・
・今度はいまの共産党支持者のレベルの話です。作家で法大教授の中沢けい‏さんは「日の丸がネトウヨや行動保守のメルクマークになっているのを取り戻したい」というスピリッツの持ち主なのですね
・1年前の投稿――先の都知事選の選挙運動を通じて「革新・リベラル」勢力の側にも「民主勢力ムラ」とでも呼ぶべきある意味での排他的利益集団が存在していることを知ることになりました
・トランプ氏、「CNN」をボコボコに殴る動画を投稿――トランプの1日も早い弾劾を
・トランプ弾劾運動は全米で高まっています
・これがいまのわが国の最高裁の実態です――最高裁は、桜内前衆院議員(当時日本維新の会)の吉見義明中央大学名誉教授に対する名誉毀損事件について、吉見教授の上告を棄却した
キョウ しーるず5
「そして、抗議活動終了後、ゴミを黙々と拾う
シールズのメンバー。彼らこそ、真の英雄だ。」
(神原元Twitter 2015年9月17日)

Blog「みずき」:相沢侃さんが小熊英二(慶大教授、歴史社会学)の「右派の改憲 今なぜ『反体制』なのか」という「論壇時評」について「SEALDs生みの親の一人」と短評していますが、まさにそのとおりだと私は思います。小熊は同時評の最終段落で「体制変更は、体制内の法律改正では対処できない問題を解決するには必要かもしれない。だが、それ以外の体制変更は時間と政治的資源の浪費だ。そのような「改憲」には反対である。建国72年を迎える「日本国」の未来のために、もっとやるべきことが他にあるはずだ」などと主観的に論断していますが、この小熊の論は、人(とりわけ若者たち)をどこに導くことになるか。「いまの日本には『体制変更』は必要ない」というこの小熊の論から必然的に導き出されるのは、人よ、あるいは若者よ、「体制変更」などという無駄な願望を持つな。無駄な労力は費やすな。いまの体制の中で変革(体制変更)を求めず、体制従順的に暮らせというメッセージにしかならないでしょう。こうして小熊の論は「闘わない若者たち」「闘おうとしない若者たち」への応援歌になっていきます。そうならざるをえません。SEALDsとはそういう従順で、かつ、「体制」とは決して闘わないことをモットーとする若者組織ではなかったか。これでは私たちの「世の中」はいまの「世の中」のままであり続けざるをえなくなるでしょう。小熊のメッセージはそういうものです。まさに「SEALDs生みの親の一人」にふさわしいというべきではないか。

【山中人間話目次】
・小熊英二の論から必然的に導き出されるのは、人よ、あるいは若者よ、いまの体制の中で変革(体制変更)を求めず、体制従順的に暮らせというメッセージにしかならないでしょう
・宮森小の悲劇 忘れない 米軍機墜落58年。私は、報道写真家の嬉野京子さんの証言のことを思っていました。そして、その証言に関わる一枚の写真のことを
・それにしてもこの記事は仲宗根勇さん(元裁判官)のこれまでの著書をよく読んだ上で書かれています。そこにはよく鍛えられた記者としての炯眼の目が光っています。
・「日本軍性奴隷」問題に関して最近メルボルンで起きた右翼の蠢動事件
・メディアにジャーナリスト魂があるならば稲田朋美防衛相の発言は「明確な違法行為だ」と断定調に書くべきところでしょう
・ただ、今回の朝日新聞の社説はいいですね
・東部労組事務所に1976年に出た戦後日本労働運動の写真集が寄贈された。労働者の表情が真剣そのもの。それでいて悲壮感ではなく腹を括った者の明るさがある
・「戦後も「話したら殺される」と思っていた父は、「もう、殺されても構わない」と息子に731部隊のことを、旧日本軍による人体実験のことを語りました。
・労組なのに「味方じゃない」 愛社精神要求、解雇臭わす ――職場の不満をすくい上げようとしない労組は、いったい誰のためにあるのか
・一方でこういう企業もあるようです。この企業の実態を私はまったく知りません。ただ、この企業の以下のコンセプトは共感できるものです
キョウ きょうさんとう22
2016年から『赤旗』は宮中歌会始の選者を同紙の歌壇選者にした

Blog「みずき」:私はこの1か月ほど1年以上にわたって投稿をやめていたいくつかのメーリングリストへの投稿を再開した。そして、今日をもって再開した投稿もやめる。私は以下のようにその理由をメーリングリストに書いた。「この投稿をもって最後にします。この1か月ほどの私の投稿の再開は、この国の市民運動に大きな影響を持つ共産党という政党はすでに「左翼」とはいえない政党に転落していること、その右傾化の凄まじさの一端を明らかにすることによって私たちの持っている従来の「共産党観」もすでに崩壊していることを世の「左翼」を自認する人たちに警鐘を鳴らすことでした。従来の「共産党観」はすでに崩壊しているというこの認識は日本社会の変革を展望するためにはその土台(変革主体)の部分に関わる欠かすことのできないもっとも緊要というべき認識だというのが私の認識です。私が、沖縄の翁長県政とオール沖縄の問題性をとりあげるのは、この問題は、オール沖縄を主導する共産党の右傾化と深くかかわっている。その端的な現われが沖縄の市民運動が日本共産党によって歪められていること、それが「オール沖縄」という問題だ、と私は見ているからです。」なお、最後に投稿した記事は「五十嵐仁さん(元法大教授)の「米・仏・英と同様の『左翼バネ』が都議選でも働くのか」(2017年6月28日付)という論を批判する。」というもの。

【山中人間話目次】
・1年以上にわたって投稿をやめていたいくつかのメーリングリストへの投稿を再開し、今日をもって再開した投稿もやめた理由
・都議選は「豊洲移転」だけがクローズアップされていますが、首都東京の基地問題、、極右の小池知事の下で自衛隊の教育への浸透はどうなっているのかという視点も重要
・カタールにある中東で唯一の自由な国際衛星TV局として有名なアルジャジーラが閉鎖の危機にある
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)のとりわけ「『北朝鮮脅威論』に固執する安倍政治をどう見るか」という視点は重要だと思います
・昨夜の報ステ、獣医師会の北村氏にインタビュー。竹中さんの発言、真っ向から否定されてる。
キョウ ふじわらきいち

Blog「みずき」:昨日の「首相動静」(たとえば日経紙)を見ると「19時14分 公邸。藤原帰一東大教授と会食。21時2分 藤原氏出る。」という記載があります。すなわち、東大教授(政治学者)の藤原帰一さんは昨日の19時過ぎから21時頃まで約2時間安倍首相と会食したという記載です。藤原帰一さんと安倍首相は2人だけ(ほかにも「首相動静」には記載のない何人かがいたのでしょうが)で会食するほど仲のよい間柄だったのでしょうか? 少なくとも私には初耳です。天木直人さんが言うように「藤原帰一教授が、憲法9条改憲に突っ走っている安倍首相の懐に入った」と見るほかないでしょう。以前からそういう匂い(すなわち、ニセリベラルの匂い)は感じていましたが、いまどきの「リベラル」の無惨な末路を見るような思いがします。

【山中人間話目次】
・昨日の「首相動静」――安倍晋三と藤原帰一東大教授の会食はなにを意味するか?
・自分の主張でしかないものを「沖縄県」民全体の主張のように歪曲する翁長知事の「平和宣言」。そのまやかしの「平和宣言」を絶賛する琉球新報と沖縄タイムス
・翁長知事の「日米安保に貢献する県民」発言をただの「県民」と書く共産党の翁長支持のゆきつくところはなにか
・阿部治平さん(青海省青海師範大学講師など歴任)の「天安門事件の死者はいまのところは『犬死』である」という言葉は重い
・共産党支持者の58・5%が「小池氏を支持」という世論調査結果をどう見るか?
・クロ現5分延長の謎――NHK政治部と社会部の軋轢と相克
・鈴木美穂毎日新聞記者が昨年3月から6月にかけて行った約10時間に及ぶ大田昌秀さんインタビューを渾身の力でまとめた記事
キョウ こいけゆりこ5

Blog「みずき」:kojitakenさんの主宰する「きまぐれな日々」ブログ(2017.06.26付)から小池百合子と「都民ファーストの会」は東京都民を欺く「『鵺』的な存在」でしかないことを明白に指摘する一節を要約して引用しておきます。これは同時に「自民の票と議席を減らそう」とは言いながら「都ファの票と議席を減らそう」とは決して言わない「『鵺』的な存在」としての共産党批判ということにも当然なりえるでしょう。

【山中人間話目次】
・小池百合子と「都民ファーストの会」も「小池与党」を標榜しながら選挙用に都ファを批判する共産党も東京都民を欺く「『鵺』的な存在」でしかない
・高林敏之さん(アフリカ国際関係史)の適切な小池百合子、都民ファーストの会批判
・安倍晋三は、来年の衆院選で、3分の2を維持することが絶望的となったことを自覚して先手を打って自民改憲案の前倒しを画策してきた
・国会図書館デジタルコレクションで公開された「蟹工船」改訂版の表紙。「削除処分モノ」という決裁が書き込まれている
キョウ きょうさんとう16
「小池与党」を標榜する共産党東京都議団

 キョウ こいけゆりこ9

Blog「みずき」:澤藤統一郎さんは「自民の票と議席を減らそう」と言いながら、「都ファの票と議席を減らそう」とは言わない。なぜか? 都民ファ-ストの会は支持すべき政党なのか? そうではないでしょう。都ファを率いる小池百合子はつい最近こそ同党の代表につくため自民党を離党しましたが、それまでは自民党の中でも超タカ派の議員として鳴らし、日本会議の国会議員懇談会副会長もつとめる極右、改憲派の国会議員でした。核武装論者であることでも有名です(『Voice』発言、2003年)。そうした極右、改憲派の小池百合子に率いられた都ファが支持すべき政党であるはずがありません。しかし、共産党は、最近こそ都議選では複数の選挙区で都ファと議席を争うことになり選挙戦術として対決姿勢に転じていますが(毎日新聞、2017年6月23日)、いち早く小池与党宣言をしていたことは広く知られていることです(いたばし区民タイムス、新年挨拶号)。そうした事情によって「都ファの票と議席を減らそう」とは言わないのか。おそらくそういうことでしょう。

しかし、それが大きな間違いでしかないことは上記で述べたことからも明らかでしょう。「問題は小池新党(都ファ)の評価である。その基本性格は自民党凋落分の保守の受け皿。その機能は自民党離れ票の革新政党への流れを堰き止めるための防波堤。それが客観的な小池新党の役割」(澤藤統一郎の憲法日記、2017年6月23日)という評価だけでは弱すぎるし、甘すぎるのです。「自民党を減らす。だが自民離れ票を小池新党に止めてはならない」というあなたのかけ声は共産党の近視眼的な選挙戦術を復唱するだけの体のものであり、説得力はありません。共産党は「革命」(社会変革をめざす)の党であるはずです。それが、小池百合子の率いる都ファの本質的な危険性を喝破し、批判できないようでは「革命」(社会変革をめざす)の党として選挙を戦う資格なし、と言わなければならないでしょう。小池与党を標榜する(いまは選挙戦術上、対決姿勢をとっていますが)共産党に投票してなにが変わるというのか。さらに政治=東京都政を劣化させることにしかならない、というのが私の評価です。


【山中人間話目次】
・澤藤統一郎さん(弁護士)の「自民の票と議席を減らそう。自民離れ票を小池新党にまわさず、日本共産党へ。」という論を読んで
・平安名純代さん(沖縄タイムス記者)も沖縄県ホームページにあらたに掲載された「差止訴訟提起の表明について」という記事のフェイク(偽)性を問題視しています
・昨年の参院選挙で沖縄県の「革新」の代表(オール沖縄候補)として立候補し、当選した伊波洋一さんもこと「(象徴)天皇制」に関する認識は下記のありさまです
・昨日のニュースのハイライトは文科省の前川前事務次官の記者会見だったでしょう

キョウ こいけゆりこ11

Blog「みずき」(1):山本宣治の選挙ポスター発見 治安維持法に反対し暗殺(京都新聞 2017/6/15)。私は「山宣ひとり孤塁を守る」という山本宣治の有名な墓碑銘の言葉を思い出します。山本は戦前の労農党議員として有名ですが、実は共産党員であったことがいまでは明らかになっています。山本は死後、党員として日本共産党の隊列に加えられています。しかし、山宣は草葉の陰で、いまの共産党の凄まじいまでの右傾化の現状(ありさま)を見て、かつて自身が日本共産党員であったことを後悔しているでしょう。

Blog「みずき」(2)内海信彦さん(画家、早大「ドロップアウト塾」主宰)の何(十)度目かの内田樹批判。私も基本的に同意しますが、ここでの内田樹評価に関しては酒井克明さん(予備校講師)の「変心(転向)したのではなく『「天皇主義者』が内田樹の本質だ。元全共闘シンパで日和見主義者の内田樹をもてはやしているリベラル勢力も情けない!」(酒井克明FB 2017年6月21日)という内田批判の方により強く同意します。

Blog「みずき」(3)「小池百合子の本質は大日本帝国ファースト!」という酒井克明さん(予備校講師)の一言コメントにも深く同意します。しかし、この「大日本帝国ファースト」でしかない小池都政に「反戦、反天皇制」であったはずの日本共産党がいま支持を表明しています。まさに憂うべき日本の「革新」(カッコつき「革新」)政治の状況です。


【山中人間話目次】
・山本宣治の選挙ポスター発見 治安維持法に反対し暗殺――私は「山宣ひとり孤塁を守る」という山本宣治の有名な墓碑銘の言葉を思い出します
・内海信彦さん(画家、早大「ドロップアウト塾」主宰)の何(十)度目かの内田樹批判――内田樹さん、「天皇主義者」宣言 「変心」の真意語る:朝日新聞デジタル
・「小池百合子の本質は大日本帝国ファースト!」という酒井克明さん(予備校講師)の核心をつく一言コメント
・作家の平野啓一郎さんも「天皇制を下支えする」通俗の「リベラル知識人」の域を出ていないようです。残念なことです。
・永原あつしさんの永田浩三氏(元NHKプロデューサー、現武蔵大学社会学部教授)批判。こういうきめの細かい視点も重要ですね
・ここまで公然と人間=人たる者を畜生のように愚弄する政権=官房長官がかつてあっただろうか? 人に殺意が生じるときがあるとすればこういうときではないか
・「共謀罪」法成立を承けた国連特別報告者ケナタッチ氏のコメントの全文訳
キョウ こいけゆりこ9

Blog「みずき」:共産党になにか変化でも生じたのでしょうか? つい最近まで「小池与党」宣言をしていた同党(同党都議会議員団)が、「都民ファーストの会は、都議選において公明党と選挙協力しています。「共謀罪」法の強行や「加計学園」問題などの国政私物化に怒り、「安倍自公政権に厳しい審判を下したい」との都民の願いを託すことはできないようです」などと小池百合子と都民ファーストの会に批判的になっています(「加計」、「共謀罪」強行の安倍暴走政治-都民ファースト何も語らず - しんぶん赤旗 2017年6月20日)。同党はこの6月18日に朝日新聞と毎日新聞に都議会選に向けた全面広告を出して少なからず東京都民を驚かせましたが、これについて元外交官で評論家の木直人は「野党共闘のかけらもない。少なくとも都議会選挙に限ってはそうだ。政局は、都議会選挙後は、衆院解散・総選挙に向かって一直線である。都議会選と国政は違うといって、衆院選では再び野党共闘にもどり、安倍9条改憲阻止で共産党は民進党と共闘するのだろうか。民進・共産の野党共闘で、安倍首相の自衛隊合憲の9条改憲を阻止できるのだろうか」と批判しています。一方で共産党と公明党の「仁義なき戦い」も深刻になってきています(私立高の授業料軽減にみる-共産党都議団 都民・父母の願い実現に真剣に向かい合う-公明の「共産は実績横取り」はデタラメ -しんぶん赤旗 2017年5月16日)。

しかし、上記のことをもって共産党になんらかの政策上の変化が生じたと判断するのは早計でしょう。民進党東京都連会長の松原仁が小池都知事が築地市場を活用しつつ、市場を豊洲へ移す方針を固めたことについて「わが党は条件付きで豊洲移転賛成だ。わが党が都議会で主張してきたことが実現する」と評価したことに対して、共産党の志位委員長は19日の党会合で、知事の正式な態度表明を待つ考えを示した上で「豊洲移転は中止し、築地を再整備するしかない」と小池都知事の新方針に反対する姿勢を示したと言います(
時事通信 2017年6月19日)。ここでも共産党は「知事の正式な態度表明を待つ」と小池都知事に対して親和的です。小池都知事に対して批判的になったという評価は当たっていないでしょう。要は同党の戦略は都知事選を含む各種選挙で勝利を収める(躍進する)ことであって、上記の小池都知事に対する若干の対応の変化も選挙での躍進という自党中心主義の姿勢から一歩も出るものではないことは明らかです。つまり、共産党は本質的に自己利益だけを追及する保守党となんら変わらない自党勢力の数の最大化だけに血道をあげる政治屋集団の党になってしまったということでしょう。そこに従来の共産党の政治理念の確かさをうかがうことはできません。そういう政党が「野党共闘」「野党共闘」と連呼しているのです。多少の合従連衡はありえても真の政治革新につながる「野党共闘」は実現しないと見た方がよいでしょう。そういう「野党共闘」路線に私は信を置きません。

【山中人間話目次】
・共産党になにか変化でも生じたのでしょうか? しかし、共産党は「転向」路線という点でなにも変わっていない
・安倍晋三の「おわびと反省」会見なるものを解説する石川慶子という広報コンサルタントのコメントを聞いて私は嘔吐した
・「共謀罪」法成立に関する徐京植さん(在日朝鮮人作家、東京経済大学教授)の重要な視点からの大切な問題提起
・加計学園問題で決定打となるスクープといわれる「総理のご意向」の決定的証拠を報道したNHK『クローズアップ現代+』の映像
・青木理さん(ジャーナリスト)の「理の眼」――仮に共謀罪が必要だと考える人でも、今回の政権与党の態度には否を突きつけるべきなのです
・先に世界平和アピール七人委員会は安倍1強政権を「ファシズム政権」と指弾しましたが、今度は「マフィア政権」という「右寄り」と言われたきた学究からの指弾です
・渡辺輝人弁護士(京都)の「安倍首相の印象操作-記者会見で黒ファイルを見るタイミング」(2017年6月21日)という実証的な論
キョウ せろんちょうさ

Blog「みずき」:安倍内閣の支持率の急落。それが日本における昨日の最大の(といってよいでしょう)ニュース・バリューのある報道でした。しかし、鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)は逆に「安倍内閣の支持率はまだこんなにあるのか。なぜ支持率は暴落しないのか」と問います。私も同様の「問い」を持ちます。そして、前2本の引用記事がその問いへの私なりの答でした。(1)タイムリーな相沢侃さんの「今読む辺見庸」における辺見庸を援用した相沢さんの見方(2)これもタイムリーな内海信彦さん(画家、予備校講師)の「一般人」批判における内海さんの見方。すなわち、現在の政党運動、市民運動は総じてポピュリズム(ないしは右傾化)の弊に陥っている。そのポピュリズムの弊の持つ問題性ゆえに安倍内閣の高支持率を支え、同内閣の支持率の暴落を妨げているという見方です。前2本の記事を遡ってご参照ください。

【山中人間話目次】
・鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)の「安倍内閣の支持率はなぜ支持率は暴落しないのか」という問いへの私なりの答
・タイムリーな相沢侃さんの「今読む辺見庸」における辺見庸を援用した相沢さんの見方
・これもタイムリーな内海信彦さん(画家、予備校講師)の「一般人」批判における内海さんの見方
・安倍内閣の支持率はなぜ暴落しないか――現在の政党運動、市民運動が総じてポピュリズムの弊に陥っていることとの関連性を示すひとつの具体例。
・われは一人の死の意味にながく苦しまむ六月十五日の警官として
キョウ がくしゃのかい
安全保障関連法に反対する学者の会‏の
共謀罪法案の強行採決に対する抗議記者会見

Blog「みずき」(1):朝日新聞の6月17日付の「温故知新」欄に掲載された樋口陽一さん(東大名誉教授、憲法学)の「『きれいはきたない』の氾濫」という文章を紹介する人がいましたので読んでみました。一読して言葉が軽い、と思いました。安易に過去の文学者の有名な小説の一説や現代日本の有名な漫画家(故人)の一世を風靡した漫画のネタをつなぎ合わせて、さらにはリンカーンやケネディ、与謝野晶子まで投入して恣意的な論をつくる。そこに見られるのは自分の教養(それもたいしたものでもない)をひけらかそうとする学者のうぬぼれた自尊心のようなものだけです。私は一読してこの学者の来し方の生き方の生ぬるさを思わざるをえませんでした。言葉が軽いから「人々の魂を動か」さないのです。そういう論をつくってどうする? そういう論を紹介してどうする? 樋口陽一さんは主に学者で構成される立憲デモクラシーの会の大御所的存在です。民主主義、立憲主義の重要性を言いながら、民主主義とは矛盾する天皇制(象徴天皇制)を支持してはばからないいまの学者界隈のていたらくを示してあまりある事例、というのが私の評価です。

Blog「みずき」(2):対して盛田常夫さん (在ブダペスト、経済学者)の日本の現代ポピュリズム=安倍政権批判は、たとえば以下の辺見庸の日本の「革新」批判ないしは「リベラル・左派」批判と相補する関係を構築しているように私には見えます。盛田さんの論は辺見庸言語の学者流の翻案と言ってみてもよいかもしれません(もちろん、盛田さんの論はオリジナルなものです )。私は両者の論に近似性を感じました。品のよさは学者としての盛田さんの論の方が一枚上回っていますが、「胸底につきささってくる」(宮崎悠さん、政治学者)という点では辺見の文章は群を抜きます。両者の論を相補って読めばポピュリズムというものへの理性的、感性的な理解の幅はさらに深まるのではないか、とは私の思うところです。盛田さんは鋭い目を持つ、さらに信頼のおける学者だというのが私の評価です。

【山中人間話目次】
・文章が軽いということについて――樋口陽一さん(東大名誉教授、憲法学)の「『きれいはきたない』の氾濫」
・盛田常夫さんの日本の現代ポピュリズム=安倍政権批判は辺見庸の日本の「リベラル・左派」批判と相補する関係を構築している
・鄭玹汀さんの三谷太一郎の日本近代史観、天皇観批判――『日本の近代とは何であったか―問題史的考察』(2017年)を読んで
・安倍内閣の支持率が第3次安倍内閣になってはじめて30%台に落ち込み、安倍内閣支持率の急落傾向ははっきりとしてきました
・共謀罪法案9つの論点の東京新聞の徹底検証(取材記者のコメント付)
キョウ たかむらかおる2

Blog「みずき」:「共謀罪」法成立。作家、高村薫さんの反省。

「しかし、悪いのはぜんぶ私たちですよ。政権のウソを見抜くことができず、高い支持率を与え、好き勝手にさせてしまったのだから。」「私たちは本当に取り返しのつかないことをした、今は、そのことを肝に銘じることしかできない。」

高村薫さんはこの6月10日付で「国会が死にかけている」という声明を発表した世界平和アピール7人委員会のメンバーのおひとりでもあります。その声明には以下のように記されていました。

「政府と政権与党のこの現状は、もはや一般国民が許容できる範囲を超えている。安倍政権によって私物化されたこの国の政治状況はファシズムそのものであり、こんな政権が現行憲法の改変をもくろむのは、国民にとって悪夢以外の何ものでもない。」

高村さんの反省はその声明の危機意識の延長線上にあるものといっていいでしょう。しかし、「私たち」とは誰か? その「私たち」の中にはむろん政党や市民団体も含まれているでしょう。しかし、政党や市民団体、その構成員の中に高村さんのような自省はあるか? 私には覚束ないことのように思われます。しかし、この覚束ないところから変えていかなければ社会は変わらない、というアポリアを私たちは同時に抱えています。この難問をどう突破するか。正念場はそこにあるように私は思います。

【山中人間話目次】
・「共謀罪」法成立。作家、高村薫さんの反省
・今回は辺見庸のメディア批判というべきか。題して「共謀罪とパンダの出産」
・「いまの日本はファシズム前夜!」と論断する加藤哲郎さん(元一橋大学教授)の「加藤哲郎のネチズン・カレッジ」6月15日付の論
・国際民主法律家協会(IADL、1946年10月設立)の日本での共謀罪の成立抗議声明(邦訳:日本国際法律家協会)
・世界も歴史も少しずつ動いている。そういう当たり前のことを実感するときがある
キョウ きょうぼうざい16

Blog「みずき」:元法大教授の五十嵐仁さん。以下の論は牽強付会も甚だしい論ですね。「自民党と公明党の与党と、それに手を貸した日本維新の会の暴挙を断固として糾弾する」というのはいいでしょう。「『中間報告』という異例の奇策による完全な『だまし討ち』」というのもそのとおりでしょう。しかし、「政府・与党があえてこのような『禁じ手』に訴えたのは、危機感の裏返し」といえますか? 安倍政権は、ここで共謀罪法案を強行採決しても安倍内閣の高支持率は下がらないという驕り、すなわち、自信があったから「だまし討ち」をしてでも強行採決に打って出た、と見るのがごく常識的なふつうの見方というものでしょう。それを五十嵐さんは、「政府・与党があえてこのような『禁じ手』に訴えたのは、危機感の裏返しでもあります」、「追い込まれていたのは安倍首相です」と事態を真逆に描いて見せます。そうして、牽強付会の論をつくった上で、「こうなった以上、都議選できっぱりとやり返すほかありません」とアジ演説をぶつ。あなたの論は、人々に恐怖感を煽って自らの支持に結びつけようとしてきたこれまでの数々のデマゴーグの手法とまったく同じ論法であることに自分で気がつきませんか? 共産党は共謀罪を成立させた自民党に懲罰をと言いながら、自民党の別働隊でしかない「都民ファ」にすり寄っています。あなたの論はそうした一切のことを不問にした我田引水の論にすぎないのです。

こうした我田引水のアジ演説では人々の心を真につなぎとめることはできません。人々はやがてそのうそに気がつきはじめるからです。そして、うそに気がつけば、その人やその団体、その政党を支持しなくなるのは当然の現象です。あなたたち、すなわち、共産党やら社民党、「安全保障関連法に反対する学者の会」やら「立憲デモクラシーの会」、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」、「市民連合」、「‏未来のための公共」やらが共謀罪法案を阻止できなかった大元の原因はそういうところにあるというべきではありませんか?

あなたはまた、「来る都議選で自民党と公明党、維新の会を惨敗させなければなりません」とも言います。しかし、その「惨敗させなければ」ならない政党の中には「来る都議選で」他を圧倒して第1党になるだろうと各世論調査で予想されている小池都知事率いる「都民ファーストの会」の名はありませんね。小池百合子はつい最近「都民ファ」の代表につくため自民党を離党したようですが、それまでは「日本会議」にも所属し、自民党の中でも超タカ派と目されてきた超危険人物でした。「日本会議」つながりで安倍晋三とも密接なつながりを保っていることも周知の事実です。その小池百合子にすり寄り、「小池与党」と自ら進んで名乗り、相宣伝に努めているのはあなたの支持する共産党の都議会ではありませんか? 「来る都議選で自民党と公明党、維新の会を惨敗させなければなりません」、「自民党には天罰を、公明党には仏罰を、そして手助けした維新の会には懲罰を」とアジ演説をぶちながら、実のところ自民党の別働隊でしかない「都民ファ」にはすり寄る。そうした政党を支持するためのアジ演説にどのような正統性があるというのでしょう? 人々は離れていくばかりでしょう。あなたの論はそうした一切のことを不問にした我田引水の論にすぎないのです。もう少し頭を冷やされてはどうでしょう?


【山中人間話目次】
・元法大教授の五十嵐仁さん。以下の論は牽強付会も甚だしい論ですね
・いつものごとく一部の、そして多くの「リベラル」を自称する軽薄な「リベラル」氏たちが自由党の参院議員、森ゆうこをまたまた「英雄視」しています
・辺見庸の「首相を逮捕せよ」という「革新」批判、あるいは「リベラル・左派」批判。この辺見の感覚こそ正当であると私は思う
・辺見庸の「共謀罪」成立に関する「革新」批判、あるいは「リベラル・左派」批判、あるいは「知識層」批判の思考は続く
・「共謀罪」法成立――各紙社説。私の見るところもっとも明確に「共謀罪」反対を主張しているのは琉球新報の社説です
・「共謀罪」法成立を海外はどう報じた?(ハフィントンポスト 2017年06月15日)
・相沢侃さんと都藤邦さんが紹介する「のちの時代のひとびとに」というブレヒトの詩を共有したいと思います。
・教育関連17学会代表らが教育勅語に関する閣議決定反対表明。教育研究者によるその怒りの表明というべきものでしょう。ロイターも報道しました
・内閣支持、4カ月連続減=不支持3割超。時事通信の6月の安倍内閣支持率世論調査
キョウ こじきこうしん
「乞食行進」のあった時代

Blog「みずき」:狂気のきわみ。しかし、自民党の3分の2体制を許した(先の総選挙で自民党に投票した)国民がこの狂気の沙汰をつくった。その国民に自民党を批判する資格はない。一緒に地獄に落ちるしかない。「今夜成立図る 委員会採決省略、与党が提案」(毎日新聞 2017年6月14日 13時11分)

しかしまた、自民党に投票しなかった国民を地獄の道連れにすることは許されない。当然のことだ。しかしさらにまた、彼ら、彼女たちは自分が地獄に落ちるまでエヘラ、エヘラと笑い続けるだろう。先の太平洋戦争時もそうだった(巷では敗戦後、突然、民主主義者に生まれ変わる校長、教頭、教師、町内会組織のリーダーたちが相次いだ)。しかしさらに、そうした卑怯者の社会をつくってきたのはほかならない私たちそのものだ。私たちはすべからく断罪されなければならない。そうではないか。

私はとりわけ民主主義の面の皮を被った共産党員や社民党員を許せない。偉そうに「民主主義社会はこうあるべきだ」、どうだこうだ、と講釈を垂れまくってきた末に現在の社会をつくってきたのはお前たちではないか。そうではないか。


【山中人間話目次】
・狂気のきわみ。しかし、こういう事態を招いた責任、こういう社会をつくった責任は誰にあるか? 私はいわゆるリベラルのその責任をこそ問いたい
・共謀罪法案が成立する前のいまでもこういう不法行為が「警察権力」を笠に着て公然と行われています
・共謀罪法案が数の力で強行採決されようとしている「いま」だからこそなおさら読んでおきたい高橋哲哉さん(哲学者)へのインタビュー記事
・大竹秀子さんのジョン・ミッチェル『乞食行進の信念——伊江島の農民抵抗運動』の貴重な翻訳に感謝します
・米国のセッションズ司法長官の上院公聴会の証言に関するロイターの詳報。記事の書きぶりからはセッションズ司法長官の証言の信憑性を疑っている模様が見てとれます
・同じくロイターの「米民主党議員がトランプ大統領提訴、外国政府からの資金受領で」という記事。米国の司法がどういう判断を下すか。注目しておきたい情報です
キョウ かくしんこん2
その「野党共闘」に疑義あり

Blog「みずき」:自ら「リベラル」の矜持を捨て去る「リベラル21」紙の掲載する「明仁天皇の退位をめぐって」(小川洋)という論について。リベラルを自称する「リベラル21」というインターネット紙が6月13日付の同紙で平然と天皇と天皇家を賛美する「明仁天皇の退位をめぐって」という小川洋さん(大学非常勤教師)という人の論を掲載しています。「リベラル21」の運営委員会は「発刊にあたって」(2007.03.15付)という記事によれば、田畑光永(代表)、岩垂弘(副代表)、伊藤力司、内田雅敏、大貫康雄、河辺一郎、田尻孝二、丹藤佳紀、出町千鶴子、原田克子という運営委員によって構成されているようです(同紙の常連執筆者もいれば、初見の人もいます)。田畑光永さん(元TBSニュースキャスター)の発信する中国情報には見るべきものがあり、岩垂弘さん(元朝日新聞記者)の発信する反核、平和情報も右傾化した現状の平和運動に批判的視点を持ちえない懐かしのメロディーだけを歌うオールド・リベラリストの病弊を私は見るものの、同氏の平和主義者としての実直さはわからないわけではありません。やはりオールド・リベラリストの伊藤力司さん(元共同通信論説副委員長)の右傾化した現状肯定の平和運動論(見る目のなさ)については私は何度か批判してきました。総体として「リベラル21」には私は批判的です。にしても、天皇と天皇家を賛美する論を掲載して恥じるところのない同紙は「リベラル」を自称する資格はない、と強く否定しないわけにはいきません。それは同紙のレーゾン・デートル(存立根拠)としての「リベラル」を自ら捨てようとすることにほかならないと私は思うからです。


【山中人間話目次】
・自ら「リベラル」の矜持を捨て去る「リベラル21」紙の掲載する「明仁天皇の退位をめぐって」(小川洋)という論について
・詩人の研ぎ澄まされた感性による天皇批判。茨木のり子の「四海波静」。あなたは思い出すだろうか。かつてリベラルはこうした感性の人たち(市民、研究者、演劇人、詩人・・・)によって構成されていたのです
・澤藤統一郎さんの「アベ政権打倒に世論は変わりつつある」という認識に同意します。ただ・・・・
・下記の2本の報道(沖縄タイムス、NHK)を見比べると、ニュースは取りあげ方(記者の視点、編集部の視点)がもっとも重要だということがわかります
・大田昌秀さんという元沖縄県知事を理解するためにはこのインタビュー映像は欠かせないもののひとつといえるでしょう
・最近の応答から(10本)
キョウ かくしんこん

Blog「みずき」:相沢侃さんの熾烈かつ的確な山口二郎(北海道大学名誉教授、法政大学教授)批判。深く同意します。そして、この山口二郎は、「安全保障関連法に反対する学者の会」や「立憲デモクラシーの会」などの代表的な構成員、すなわち、幹部のひとりであり、その「学者の会」や「立憲デモクラシーの会」などが共産党や社民党と一緒になって「野党共闘」路線を推進する一翼を担っていることは、「野党共闘」路線なるもののマヌーバー性と非革新性を物語ってあまりあるということができるでしょう。そしてさらに、そうした山口の主張と論理の矛盾に気づかない(気づこうとしない、というべきか)のがいまの共産党や社民党であるということ。また、いまの共産党員や社民党員であるということ。またさらに樋口陽一や長谷部恭男、和田春樹、水島朝穂、上野千鶴子、内田樹、小熊英二、小林節、小森陽一、浜矩子などなど肩書だけはことごとしい「知識人」が名前を連ねる「学者の会」や「立憲デモクラシーの会」であるということ。そして、さらにさらに、その元凶は戦前の社会大衆党の転向よりも甚だしい日本共産党の想像を絶するばかりの右傾化と変節にあるということを私たちは決して忘れてはならないでしょう。日本社会が総右傾化しているというのはこういうこと、こういう現象を言うのです。「死にかけている」(世界平和アピール七人委員会、2017年6月10日アピール)のは安倍内閣や国会だけではないのです。

『山口よ、アベの暴走はあんたの言う「市民革命成就」の結果、あんたの待ち望んだ「真の二大政党制の完成」の結果だろうが。

山口は、「非武装中立」など非現実路線を続けても政権交代は起こせないし、自衛隊の意義と限界を憲法に明記して初めて、PKOなど国際舞台での軍事面を含む貢献ができると考えて、一九九一年に初めて「創憲」を提唱した。改憲派山口の登場だった。

その後、小沢一郎とともにあったから、「いかに敵失が大きいとはいえ、民主党が前回の大敗からわずか4年間で政権交代を成し遂げることができたのは、ひとえに小沢一郎前代表の下で、政策を転換し、選挙戦術を変えたからである。民主党は様々な主張が雑居した政党であったが、小沢は「生活第一」というスローガンの下で、自由放任を旨とする自民党に対して、平等と再分配を追求する姿勢を明確にした。これにより、ようやく二大政党の対立構図が鮮明になった」と言い、「その意味で、今回の政権交代は日本の政治史上画期的な出来事である。投票率が選挙制度改革後の最高を記録ことも、国民が歴史の新しいページを開くことに参加したいと願ったことの表れであろう。今回の政権交代によって、ようやく本物の民主主義が日本に現れたということができる。いわば、政権交代によって市民革命が成就したのである」と、恥ずかしげもなく書いた。

そして、忘れてはならぬのは、「真の二大政党制とは、自民党がもう一度政権を奪還することによって、完成するのである」と言っていたことだ。』(相沢侃FB 2017年6月11日)


【山中人間話目次】
・山口二郎を重用する安全保障関連法に反対する学者の会、立憲デモクラシーの会の右傾化批判と右傾化の元凶としての共産党の転向批判
・平安名純代さん(沖縄タイムス米国特約記者)の『想い風(うむいかじ)』「工事止める「撤回」こそ必要」(沖縄タイムス 2017年6月12日)の重要な指摘
・醍醐聰さん(東京大学名誉教授)がコーディネーターをつとめる「森友・加計問題を考えるシンポジウム」の開催が明日の6月13日のことになりました。
・大田元沖縄県知事への哀悼の意をこめて――「壁の向こうに友人を作る」と題された7年前(2010年7月)の同知事インタビューの未発表日本語版記事(Peace Philosophy Centre)の紹介