キョウ ひせいき

Blog「みずき」:本当にこうした声がもっと拡がってほしいと思います。がまんにも限度というものがありますよね。堰はとっくに切れている。非正規労働者よ怒れ。立ち上がれ。こんな世の中、どう考えてもふつうじゃない。

『かつて非正規労働者として働き、
雇止め解雇と闘った1人として思うことがある。
非正規労働者が無知なままなら、
この差別はなくならない。
その無知は差別を助長する。
自分たちの無知や無力感が、
自分たちに向けられた差別を温存させていることに気づいてほしい。』(TSUBAKI twitter 2017年8月22日)

【山中人間話目次】
・かつて非正規労働者として働き、雇止め解雇と闘った1人として思うことがある
・日本政府 国会で「個人請求権」認めていた=「自己矛盾」との批判も
・新基地中止の是非、米審理へ ジュゴン訴訟、連邦高裁が差し戻す 原告主張一部認める
・安部真理子さん(海洋環境学)の今回の米国のジュゴン訴訟の進展を受けた識者評論(沖縄タイムス 2017年8月23日)
・元裁判官で高江のヘリパッド建設反対運動の闘争現場にも連日のように身を投じてきた仲宗根勇さんでなければ書けない「山城さんたちの違法逮捕勾留・公判の法的諸問題」という論
・ジャーナリストはなぜ、なにを、どのように伝えるのか イスラエル人ジャーナリスト、アミラ・ハス氏との対話
・本日2017年8月23日、東京都労働委員会にて、アリさんマークの引越社の不当労働行為を違法と認め救済命令が交付されました
・いまからでも間に合うのであれば。「用意したスピーチはスイスでマスコミを集めて街頭で堂々と読み上げたらいいと思う」
キョウ ひまわりうんどう
立法院を占拠した学生たち(台湾・ひまわり運動)

Blog「みずき」:東アジアに広がる「いまどきの『独立』」(野嶋剛元朝日新聞記者)という記事に関連して気になる点について私の意見を述べておきます。興味深い記事ですが、ただ、記事中に台湾のひまわり運動、香港の雨傘運動、日本のシールズ運動を比較して台湾や香港の青年運動は政治参加を志向したが、「日本のシールズは対照的に政治参加を志向せず」云々と記されている箇所がありますが、シールズは青年の独立した組織というよりも、背後に政党が控えるその政党のひもつき組織というべき運動体だったから「政治参加を志向せず」ということなのだろう、というのが私の見方です。その点、同記事は、日本の政治情勢について知見が足りておらず、その分分析も表層的であるというのが私の評価です。

【山中人間話目次】
・東アジアに広がる「いまどきの『独立』」(野嶋剛(元朝日新聞記者) Yahoo!ニュース)寸評
・もうひとりの「埋め立て承認撤回 機は熟した」論。本田博利さん(元愛媛大学法文学部教授・行政法)の見解
・常岡浩介さん(フリージャーナリスト)の内藤正典同志社大学教授批判
・人の人権に関わる問題を国家の取引材料にするプーチンを私は許せない
・ネーミングがよい――「so-called President(いわゆる大統領)」(マイケル・ムーア)×「でんでん無知無恥宰相」(太田昌国)会談
キョウ いーゆーりだつ

Blog「みずき」:英国のEU離脱をどう見るか。私には判断しかねることにうろうろしている。経済的な(とりわけ株価の値動きの)視点からのみ見るEU離脱の解説は以下でも批判されているグローバリゼーションの視点でしかなく、本質を衝いているようには見えません。英国在住経験を誇示するたぐいの論説も要は自慢話を超えません。うろうろしたあげくに以下の論説とコメントに英国のEU離脱解読の本質的なヒントがあるように思えました。


【英国のEU離脱をどう見るか】
最終的にどちらが勝つにせよ。階級社会の英国でさえ、経済的に下の階層の人達が、既成の「左派」政党を支持しなくなったということ。結局、離脱問題に関しては、
労働党保守党と一緒になって階級の固定に手を貸したようにみえてしまう。エリートやインテリの思考は合理的なのだが、富や権力から遠い人々は、その合理性を破壊してやりたいという方向に出ている。これは、世界の「先進国」に共通の傾向だろう。原発が危険、戦争などしたくない、格差の拡大は嫌だと考える人が多数を占めていながら、これらの主張に特化する政党に対する「飽き」が来ている。ここを真剣に考えないと日本も危機的な方向に進む。離脱派が勝つ勝たないによらず、ドイツでもAfDPEGIDAのような勢力に大きな力を与える結果となるだろう。従来の対抗軸による政党政治は運営が難しくなり、より、弱い立場の移民や難民には新たな困難にさらされることになろう。スコットランドでは残留が多数を占めている。スコットランド与党のSNPは、労働党よりも社会保障や教育問題について政策が具体的かつ、イングランドに対する対抗意識もあり、昨年の総選挙で全国政党の労働党を食った。党首のスタージョンの無駄のない発言も魅力的だったのだろう。

英国が内向きかどうかの問題ではないと思う。どの国でも、
グローバリゼーションから逃れることなどできないし、それに対する領域国民国家としての必死の抵抗が、今回のEU離脱となって表れている。勿論、国内的には「英国独立」UKIPのような主張がわかりやすいが。領域国民国家の断末魔が、図らずも、国家連合からの離脱というかたちで現れた。大陸側の小国は苛立ちながらも諸国家連合のEUから離れることはできない。しかし、国家主権の弱体化との狭間で揺れ動くことに変わりはないだろう。大陸ヨーロッパは、EUにしがみつくことで「ヨーロッパ的アイデンティティ」を強調し、その結果、押し寄せる難民(多くはムスリム)の排除に向かうだろう。内戦が止まらず、ヨーロッパに滞留する難民は行き場を失うことになれば、イスラムとの関係は悪化する。(内藤正典Twitter 2016年6月24日
キョウ さんだーす9

Blog「みずき」:保立道久さんは本日付けのご自身のブログにも「今日の言葉」として先に紹介したツイッター記事をさらに詳しくした記事を書いています。重複(するところも多い)を厭わずご紹介させていただこうと思います。

【サンダースは今日、オバマ大統領と会って何をいうか】
バーニー・サンダースは今日9日(木曜日)の夕方にオバマ大統領と会う。サンダースは今週早い時期にも行うという報道があったクリントン支持宣言をやめよとオバマに対して要請するのであろう。大統領が民主党党大会前に一方の候補を支持するというのはアメリカ大統領の性格からいってもふさわしくない。これを原則問題として主張するのは当然だろう。同時に私はサンダースがオバマに対してクリントンが侵略と戦争に積極的な政治家であることを明瞭に指摘するだろうと思う。もしオバマが「党内融和のために」クリントンを支持せよなどという要請をしたら、そういう候補を支持せよと言うのかと反論するだろう。7月のフィラデルフィアでの民主党大会での選挙綱領の議論の中心も戦争と平和の問題になる可能性が大きい。今日の独立派のヴィデオニュース「デモクラシー・ナウ」にでてきたサンダース支持でカリフォルニアから下院議員に立候補しているノマン・サルマンがおもに主張していたのも、クリントンが、リビアへの介入をはじめ、オバマのキャビネットのなかでももっとも軍国主義的な行動をとった人物であり、彼女を支持することはむずかしいということであった。サンダースの選挙運動においてもっとも注目すべきなのは、サンダースがイスラエルとイスラエルロビーを明瞭に批判し、イスラエル一辺倒の立場をとらないと述べたことである。これがアメリカの大統領選挙で正面から発言され、サンダースが支持を集めたことの意味はきわめて大きい。イスラエルの人口は約400万人、アメリカのユダヤ人口は500万人といわれるから、この動きは中東の平和にとって決定的な意味をもつ。ともかく、最低、明瞭な平和綱領がでなければクリントンは危険である。アメリカの女性たちの反戦運動団体、コードピンクのツイッターは「ヒラリーは CA で13%のマージンで勝った。いま、我々は、歴史上はじめて、女の鷹が上空を旋回して国家安全の名目に急降下する準備をしているのを見ているのだ(We can now watch the first female hawk pivot right on national security.)」「ヒラリー・クリントンの外交政策は、戦争、軍国主義と侵略の推進である。私たちの平和のための大統領はどこにいる?」と述べている。

たしかに、これが現在のアメリカにとっても世界にとってももっとも根本的な問題だろう。先のノマン・サルマンの発言からしても、民主党大会での選挙綱領の議論の中心議論は戦争と平和の問題になるだろう。中東からの撤兵プランである。国内問題は選挙政策にかいてあっても、弁解と変更が可能な部分がある。しかし、平和綱領はもう少し確実な保障となりうる。逆にいえば、もし明瞭な平和と撤兵の計画を民主党の選挙綱領に書き込めないまま、大統領選挙決定戦でクリントン支持を呼びかける、あるいは否定しないというような態度をとらざるをえないなどということになれば、それは結果としてアメリカの戦争体制を容認することになる。それではサンダースを支持した人びとからも大きな失望を呼ぶはずである。サンダースはそれは十分に分かっているはずだ。しかし、私が心配なのは、サンダースが「戦争は最後の手段」というアメリカでよく聞くの口調を、そのまま繰り返していることである。アメリカ史の研究を一見すれば明瞭なように、19世紀からアメリカは「戦争は最後の手段」といって戦争の道を歩み続けてきた。サンダースはその歴史を知らないはずはない。サンダースは月曜のカリフォルニアの集会で、「アメリカの経済的正義、社会正義、人種的正義、環境的正義」を追究し続けるといった。しかし、アメリカの抱えている問題の根本原因はアメリカの戦争体制にある。この問題に正面から答えなければならない。これはけっしてアメリカの国内問題ではないのだ。サンダースの
今日のツイッターには「私たちの使命はただトランプを破るということではない。それは私たちの国を変えることだ。人びとはただ反対するということでなく、投票にあたいすることを必要としている」とあった。先の動きは分からない。サンダースが秋の大統領選挙に第三党の立場から立候補することは危険が多い。過半数をとれなければ、共和党多数の下院での決選投票にもちこまれることになる。アメリカの大統領選挙は徹底的に二大政党に有利にできている。こういう状態のなかで、サンダースにとって、もっとも分かりやすいのは60年代以来のベトナム戦争に反対するという初心を明瞭に打ち出すことだと思う。(保立道久の研究雑記 2016年6月9日
キョウ さんだーす32

Blog「みずき」:保立道久さんは「今日の言葉」の前段では次のようにも言っています。「画像部分の翻訳「ヒラリーだらけの世の中だけど、あなたはバーニーであれ」。これが支持者の期待だろう。サンダースは明日オバマにあうが、サンダース支持のみで押すのは無理。民主党の選挙綱領の交渉に入るということであろう。どうするつもりか。「ヒラリー・クリントンの外交政策は、戦争、軍国主義と侵略の推進である。私たちの平和のための大統領はどこにいる?」これが現在のアメリカにとっても世界にとってももっとも根本的な問題だろう。サンダースはこれに正面から答えなければならない。コードピンクから。「ヒラリーは CA13%のマージンで勝った。いま、我々は最初の女の鷹が国家安全の名を狙って上空を旋回するのを見ている」これがもっとも正しい現状分析であろう。」

【アメリカの問題の根本原因はアメリカの戦争体制にある】
サンダース氏が明日9日(木曜日)にオバマと会うらしい。サンダースの側から会談を要請したということだから、まずはオバマが示唆しているクリントン支持宣言をやめよという要請であろう。大統領が民主党党大会前に一方の候補を支持するというのはアメリカ大統領職の性格からいってもふさわしくない。これを原則問題として主張するのは当然だろう。同時に私はサンダース氏がオバマに対して
クリントンが侵略主義者、戦争主義者であることを明瞭に指摘すべきであると思う。オバマが「党内融和のために」クリントンを支持せよなどといったら、そういう候補を支持せよと言うのかと反論するこ とである。【サンダース】7月の民主党大会での選挙綱領の議論の中心も中東からの撤兵要求であってほしいと思う。明瞭な撤兵計画を民主党の選挙綱領に書き込めないまま、もし大統領選挙決定戦でクリントン支持を呼びかける、あるいは否定しないというような態度をとらざるをえないことになれば、それは結果としてアメリカの戦争体制を容認することである。もしサンダースを支持した人びとからも大きな失望を呼ぶはずである。

私が心配なのは、サンダースが戦争は最後の手段というアメリカ・イデオロギーの口調を、そのまま繰り返していることである。アメリカ史の研究に明瞭なように、アメリカ帝国は戦争は最後の手段といって戦争の道を歩み続けてきた。サンダースもそれを知らない訳ではないだろう。サンダースは月曜夜の集会で、アメリカの経済的、社会、人種、環境の正義を追究し続けるといった。しかし、アメリカの問題の根本原因はアメリカの戦争体制にある。世界にとってはサンダースの選挙運動においてもっとも注目すべきなのは、サンダースがイスラエルとイスラエルロビーを批判しイスラエル一辺倒の立場をとらないと述べたことである。コー ド ピンクは「
いま、我々は、歴史上はじめて女の鷹が国家安全の名を狙って上空を旋回するのを見ているのだ。ヒラリーの外交政策は、戦争、軍国主義と侵略の推進である。平和のための大統領はどこにいる?」と述べている。これが現在の根本問題だろう。サンダースはこれに正面から答えなければならない。これはけっしてアメリカの国内問題ではないのだ。(保立道久Twitter 2016年6月9日
キョウ さんだーす31

Blog「みずき」:17日に民主党予備選の投開票のあった南部ケンタッキー州と西部オレゴン州ではオレゴン州でサンダースが勝利を確実にし、クリントン優位の地盤といわれていたケンタッキー州でもほぼ互角の戦でいまだ勝敗は確定していません。この予備選の結果ははなにを意味しているのか。こちらで若干の分析を試みていますのでご参照ください。神保哲生さんも強調しているように「民主党の候補者選びはまだ終わって」いません。これは私の見方ですが、むしろこれからが勝負どころと見るべきではないか。特別代議員の間で「クリントンではトランプに勝てない」という風雲の思いが急を告げて高まっていく予感が私にはします。

【民主党の候補者選びはまだ終わっていない】
アメリカ大統領選挙の候補者選びは、相次ぐ不規則発言で物議を醸してきたドナルド・トランプ候補が共和党の公認候補となることが確実となり、話題をさらっている。一方、民主党の候補者選びは、代議員獲得数で大幅にリードするヒラリー・クリントン候補の勝利がほぼ確実視されているとの報道が目に付く。そして、興味の対象は誰が両党の候補になるかから、トランプとクリントンが戦った時、どちらが勝つかにシフトしてきているようだ。しかし、民主党の候補者選びはまだ終わっていない。終わっていないどころか、クリントンとバーニー・サンダース候補の差は、実際はごく僅かと言っていい。民主党は党の幹部に特別に大きな影響力を与える
特別代議員という制度を採用しているため、結果的に代議員の獲得数でクリントンが大きくリードした形となっているが、民主党の一般党員の支持は依然として拮抗しているのが実情だ。民主党の大統領候補者選びは、5月13日の時点で、クリントンが2,235人の代議員を獲得し、過半数の2,383人に迫ろうかというところまで来ている。しかし、党員の投票によって割り振られる一般代議員の獲得数では、クリントンの1,719人に対してサンダースも1,425人を獲得しており、その差は全代議員の5%ほどしかない。実際の党員による投票では両者は僅差で拮抗しており、辛うじてクリントンがリードしているという状態に過ぎない。

ところが民主党には合計で4,765人の代議員のうち、713人にのぼる特別代議員枠というものが設けられている。上下両院議員や州知事、そして党組織の幹部などが占める特別代議員は、一般代議員と異なり、予備選や党員集会における党員の投票結果とは一切関係なく、自らの意思で支持する候補を決める権限を与えられている。そして、民主党の特別代議員713人のうち、542人が既に態度を明らかにしているが、そのうち500人がクリントン支持に回っている。これに対して、特別代議員でサンダースを支持しているのは僅か42人だけだ。圧倒的な特別代議員からの支持が、クリントンをサンダースに対して優位に立たせているのが現実なのだ。

逆の見方をすれば、特別代議員の多くがサンダース支持に回れば、サンダースの獲得代議員数がクリントンのそれを上回ることも十二分に可能なのだ。実はクリントンとサンダースの支持基盤は世代間でくっきりと分かれている。若者が熱烈にサンダースを支持し、中高年がクリントンを支持する構図だ。富裕層や企業への課税を強化し、大学の無償化など若者の支援策を積極的に進めることで格差の是正を主張しているサンダースを若者は圧倒的に支持しており、その境界線が45歳にあると言われる。そして、ほぼ全ての特別代議員が45歳以上であり、クリントンの支持層なのだ。民主党の幹部から成る特別代議員は、民主党のクリントン政権のファーストレディや民主党の上院議員、そしてオバマ民主党政権の国務長官を歴任したクリントンにとって、いわば身内のようなもの。特別代議員という身内による、いわば「あげ底」の支持を受けたクリントンが、このまま民主党の候補に選ばれた場合、クリントンは専ら中高年層と党幹部の支持で接戦の予備選を制した候補者ということになる。身内からの贔屓で党公認候補を辛うじて勝ち取ったクリントンで、本当にトランプに勝てるのかを不安視する声は根強い。(
神保哲生「ビデオニュース・ドットコム」2016年5月14日
キョウ さんだーす26

Blog「みずき」:ウェストヴァージニア州でのサンダースの勝利をどう読むか。歴史学者の保立道久さんのひとつの解。その中でいう保立さんのアメリカ合州国憲法批判は鋭く、本質を衝いていると思います。保立さんは言います。サンダースはそのアメリカの積年の弊をいま自省というデモクラティック精神で弾っているのだ、と。
 
【「福祉」という言葉の原義は「弱者救済」ではない】
昨日、5月10日、サンダースがウェストヴァージニアでクリントンに
15%近い差をつけて勝った。この15%というのは、サンダースが一般代議員でクリントンに勝つために必要な票差といわれている。まだ目がはなせない。サンダースのツイートより。(略)「すべての他の主要な産業国に加わって、それと同じように国民全体の健康保険を作るべきときだ」(Kenedyi)(略)これがケネディから説き起こされるのが、いかにもアメリカである。アジアにとってはケネディはベトナム戦争の拡大者だが、そこは我慢。今回のサンダースの主張で注目すべきものはアメリカ大国意識がないことである。アメリカは世界の文明国のなかでも異様に問題のある国だというのを正面から述べていることである。これはある意味でトランプも同じことをいっている訳だが、トランプにはみずからの社会を内省し、反省するというのではなく、他国のおかげでアメリカは豊かでなくなってしまったという被害者意識のみが目立つ。これに対して、サンダースの主張は、なぜこんなことになってしまったのかという自省を含んでおり、ずっと品がいい。

ノーム・チョムスキーは、デモクラシー・ナウの4月26日のインタビューでサンダースの国民の権利としての健康保険という主張について重要なことを述べていた。レーガンの時代には70%の人々がそれは憲法上の権利としてあるべきであると考えていたという。それが逆進的(ロバート・ライシュの表現)にひっ くり返された過程が問題になるが、これはアメリカの民主党よりの判事たちが、結局、アメリカ合州国憲法を改正し、現代化するという展望をもたず、いわゆる アメンダメント、修正箇条のうちの言論思想の自由などの項目を護持するという視野を超えられなかったためであろう。アメリカの社会の最大の欠陥は修正箇条のいくつかを大事というだけで正面から「健康で文化的な生活」その他、日本国憲法にあるような社会権を体系的に国政的要求として提出してこなかったことにある。アメリカ憲法の人種主義を含む古色蒼然さに対する真の反省がなかったのではないか。

人の國の憲法を評価し評論するのは悪いが、しかし読めば分かるようにあんなつまらない憲法はない。各州植民地エリートの妥協で積み木細工のように作られたという性格が強く、ああいう人種主義丸出しの憲法をもっていててんとして恥じないから他国を侵略するのだと思う。根本的に間違っている。(略)アメリカ法では、その代わりに
正当な法手続き(due process of law)の規定が煩瑣なまでに強調され、現実には、それによって逆に法的な強者のみが利益をえる訴訟社会という結果がもたらされている。それにしてもアメリカ合州国憲法と比べると、日本国憲法はよく整っている。とくに「公共の福祉」という言葉はいい。それがいいというのは、「福祉」という言葉の語義に関わっている。「福」も「祉」も「示」偏がつく言葉である。「福祉」は「祉福」ともいって、ようするに神より授かる幸福という意味である。世上では「福祉」というともっぱら弱者救済のことであるというが、こういう感じ方ほど神を蔑しろにするものはない。神より授かる幸いを協同のものにしようというのが、その原義なのだと思う。(保立道久の研究雑記 2016年5月11日
キョウ さんだーす23

Blog「みずき」:サンダースの戦いは続く。この後も今日10日にウェストバージニア州で、17日にケンタッキー、オレゴン両州で予備選がある。対して、この国の「戦い」はどうか? もはや「革命」や「社会主義」という語は死語と化し、変わってあるのは「政局」という陣取り合戦のみ。そこには「社会変革」という志も当然ありはしない。


【社会主義は21世紀において何を意味するのか】
ミレニアル世代が率いる運動は、政治家に対するアンビバレンスを払拭し始めているように見える。では、彼らは何ができるのか。深い欠陥をかかえたアメリカの民主制において、そもそも何が可能なのか。オキュパイ運動に参加し、サンダースを支援する「People for Bernie」(ピープル・フォー・バーニー)を共同で立ち上げたウィニー・ウォンに言わせると、できることはたくさんある。(略)ウォンは、自らボランティアとして密接に関わっているサンダースの選挙運動について、アメリカの左派に対して国家権力について真剣に考える新しい余地を切り開いたとみている。「私たちが選挙運動を始めた当初に急進左派から受けたシニシズムは消えた」と、ウォンは言う。「それどころか、急進左派が彼から多くを学んでいる」重要なのは、オキュパイ運動などの力によって駆り立てられたサンダースの選挙運動が、候補者たちだけでなく大衆的な規模で新しい考え方に対する余地を生み出したことだと、ウォンは言う。

「彼とさまざまな運動のすべてが、社会主義はひどいものだという考え方を押し返した」と、ウォンは言う。「そんなことが起こりうると誰が思っていただろうか。1960年代以降の左派の失敗は、そこに理由があった。つまり、これを効果的に成し遂げる方法を考えつけなかったということだ」民主社会主義者という言葉が新たに受け入れられはしても、サンダースが大統領選に勝つことはないかもしれない。そして現実として、サンダースの社会主義は
ユージン・V・デブスよりもニューディールの「ウォーレン派」民主党員と重なる部分が大きいかもしれない。

しかし、最近の世論調査が示しているように、アメリカでは若い層ほど、アメリカ政治で長年汚れた言葉とされてきた社会主義を肯定的に捉える人が多い。社会主義が21世紀において何を意味するのか、それを明確にして大衆化すること──クライメート・ジャスティス(気候変動に関する公正)であれ、補償、
ベーシック・インカム、あるいはそのすべてであれ──を、サンダースより50歳ほど年下の世代の活動家たちが担うことになる。新しい社会主義が本当にアメリカで台頭してきたのだとしたら、それは世界のどこにあるものとも違って見えることになるだろう。反緊縮政策を掲げて躍進したスペインの新興政党「ポデモス」、あるいはイギリス労働党の反主流派の党首ジェレミー・コービンを取り巻く草の根勢力のように、きわめて地域色の強い文脈の産物となるだろう。若く、分散型で、有色人種の人々が中心に位置するオープンソースの政党が地平線上に見えている。冒頭のニューヨーク市議のウィリアムズが言うように、サンダースが「革命のムーンショット」であるとするなら、現在の運動は──あらゆる困難にあらがって──火星に行く宇宙船をつくり上げようとしている。(ケイト・アロノフ ローリングストーン 2016/05/07




Blog「みずき」:サンダースが言っていることはあまりにも明瞭なことです。そのあまりにも明瞭なことがなぜニッポンという国では圧倒的な世論にならないのでしょう? ここにこの国のいつまでも自立しえない「民主主義」の最大の問題点があるように私は思います。それは、ひとことでいえば、庶民(市民)なるものの抜きがたい「おねげえしますだ、お代官さま」根性。すなわち、「お上(政府・自治体)」「社長さま(企業)」依存体質、「おまかせ民主主義」体質ということになるでしょうか。これはもちろん「政治」の問題以前の私たちの「民主主義」の感性の問題というべきものです。これでは「政治」は1ミリも動かない、というのが私の感想です。

【ウォルトン・ファミリーだけでもこの国の下位40%以上の富を所有している】
不正に操作された経済とは、こういうことです。これもテレビでは言いませんよ。今日の社会で企業メディアが果たす役割(略)これもまた非常に大きな問題です。「本当の問題は何か?」を決めるのは皆さんです。「皆さん」が決める必要があります。
CNNABCテレビではありません。問題はここです。たとえば我が国が貧困国だったら、こんな討論になるでしょう。「皆に良い教育を受けさせたい、国民皆保険も欲しいし、インフラも整備したい。だけどお金がない・・・」アメリカは貧困国ではありません。アメリカは世界の歴史上最も富んだ国です。でも多くの人は、そのことに気付きません。何故なら新たな収入や財産のほとんどが上位1%に行ってしまうからです(怒涛の歓声と拍手)。つい先ほど、ある記者が来て、「あなたが話している政策の財源は一体どこにあるのですか?」と私に尋ねました。財源を説明します。過去30年の間に、膨大な富が中間層から上位0.1%に移行しました。兆単位の額ですよ。いいですか、私たちはそれを中間層に取り戻しに行くのです(怒涛の歓声と拍手)。

不正に操作された経済とは、こういうことです。不正操作された経済とは、上位0.1%が、1%ではありませんよ。0.1%が下位90%とほぼ同等の富を所有している現状です。不正操作された経済とは、米国で20人の超富裕層が、人口の半分である下位1億5千万人分の富を所有している状況です。不正に操作された経済とは、ある家族、
ウォールマートウォルトン・ファミリーがこの国の下位40%以上の富を所有している状況です。不正操作された経済とはどのように機能するか説明します。単に富の格差の問題ではありません。ウォールマートの従業員はあまりにも低賃金のため、多くはメディケイドフード・スタンプに頼らざるを得ません。これらのフード・スタンプやメディケイドの支払いは誰がしていますか? 皆さんです。不正操作された経済とは、アメリカ一番の大富豪に、労働者が助成金を支払っている状態です。ウォルトン・ファミリーに言います。「生活保護から抜け出て、従業員がまともに暮らせる賃金を支払え!」(怒涛の歓声と拍手)。(バーニー・サンダース「大手メディアでは放送されない動画」 2016年5月5日
キョウ フランシスコ

Blog「みずき」:ローマカトリック教会教皇フランシスコが聖職者であることを前提にして言うのですが、彼は柄谷行人も指摘するように「左翼」的なものに近しい感情を持つ思想の持ち主ですね。そういう人に私も親近感を持ちます。彼が最近語った言葉としてまだ記憶に新しいのは「それがどこであろうと、壁を作ることしか考えず、橋を架けることを考えない人は、キリスト教徒ではありません」とドナルド・トランプを評して述べた言葉です。また、私には、最近のサンダースとの対話も記憶に新しいところです。

【アルゼンチンの世界的作家ボルヘスも彼の親密な友人であった】
英BBCニュースを見ていたら、ローマカトリック教会教皇
フランシスコは、他宗派はむろん、他宗教の信者、さらに無神論者にも人気があるという。彼が類例のない教皇であることは、つぎの事実からもいえる。彼はアメリカ大陸から出た最初の教皇であり、イエズス会から出た最初の教皇であり、また、フランシスコを名乗った最初の教皇である。そして、この三つの点は密接につながっている。

第一に、中南米のカトリック信者は、北米に移住した者もふくめると、世界中の信者の半数を超える。だから、この地域からこれまで教皇が出なかったほうがおかしいぐらいだ。ただ、そのことは、第二の点に原因がある。イエズス会は中南米において「
解放の神学」を生み出した。また、それは過激な政治運動をもたらした。フランシスコはそれに対して批判的であったものの、もともとアルゼンチンで左翼のペロン派を支援していたし、その後もつねに「貧者」の側に立って行動していた。彼が教皇となって、貧者の友、アッシジのフランシスコにちなむ名を選んだことは至極当然である。

このような中南米に固有の状況は、それ以外の地域のカトリックにとって理解しがたい、むしろ許しがたいものであった。だから、彼のような人物が教皇となったことは空前の出来事である。彼は中南米だけでなく、新自由主義の下に苦しむ世界中の人々にとって「希望」を与える人となった。しかし、そのことこそ、現状がいかに絶望的なものであるかを物語る。本書は、いかにしてフランシスコのような人物が出現したかを、複雑な中南米の政治・宗教史から説明しているが、数多いエピソードの中で、私にとって最も印象深かったのは、彼が若い時期からアルゼンチンの世界的作家
ボルヘス(まったく非宗教的であった)と親密であったということである。(柄谷行人「朝日新聞」書評 2016年5月1日
キョウ さんだーす23
中央はキング牧師
 
Blog「みずき」:私はアメリカという国は国内的、国際的にさまざまな問題を抱え込んでいるとしてもなにはともあれ民主主義の国には違いないと認識していましたので思いがけない指摘でした。アメリカという国の政治的ディフィクト(欠損)の根底には歴史的に指摘されるような構造的な問題が伏在していたのですね。サンダースの登場はその問題が政治的なものであるにせよ文化的なものであるにせよ現代アメリカ社会の抱えるもろもろを私たちの前に鮮明な画像としてわかりやすく明らかにしてくれました。アメリカという国にレボリューションは近い将来必ず訪れるでしょう。


【アメリカの社会運動は社会権を体系的に国政的要求として提出してこなかった】
チョムスキーは権利としての健康保険というサンダースの主張について、レーガンの時代には70%の人々がそれは憲法上の権利としてあるべきであるとしていた。それが逆進的にひっくり返されたと指摘。そもそもアメリカ憲法は古色蒼然たる憲法で国家機構組織法にすぎない。意味があるのは修正箇条だけ。アメリカの社会運動の最大の欠陥は修正箇条のいくつかを大事というだけで正面から「健康で文化的な生活」その他、日本国憲法にあるような社会権を体系的に国政的要求として提出してこなかったこと。アメリカ憲法の人種主義を含む古色蒼然さに対する真の反省がなかったのではないか。
キョウ さんだーす22

昨日投開票のあったペンシルベニアなどアメリカ東部5州における予備選で同大統領選予備選は終着したかに見えます。その東部5州におけるバーニー・サンダースの予備選結果をどう見るか。いくつかのツイッター上のコメントを拾っておきます。奇妙な言い方ですが、米大統領選予備選は終着しても終着していないことがわかると思います。また、サンダース勝利の可能性もまったく潰えたわけでもありません。

最後に今回の予備選結果の概況を知るためにNHKの昨日4月27日付けの報道も副えておきます。いまの段階では私のコメントは述べないことにしておきます。

キョウ さんだーす21
HUFFPOST BLOG
 
Blog「みずき」:この方は嫌いな人ではありませんが、はっきり言ってこうした
評論家的なものの言い方は私は嫌いですね。サンダースが予備選で負けることを前提にしないとできないものいいです。私もサンダースは負ける公算の方が高いとは思ってはいますが、まだ可能性は閉じられているわけではありません。だとすれば、勝利を信じて最後の最後まで戦い抜こうとするのが支持者魂(そういう魂があったとして)というものではないでしょうか?  少なくとも私は勝っても負けてもいいような人ははじめから支持したりはしません。勝ってほしいからこそ支持するのです。であれば、評論家的なものいいなどできないでしょう。

【300万人の独立無党派のニューヨーカーへの政治的不公平】
ニューヨークでの敗北 は、サンダースにとって厳しいものであった。もちろん、実際には、サンダースへの支持が拡大している様子は、ほとんど他の州と変わりはない。実際にサンダースは郡部ではほとんど勝利しており、しばしば圧倒的な支持をえている。ただ、大きかったのは、ニューヨークの予備選の投票システムが厳しいことで、そのためニューヨークの人口の30%以上を占める独立無党派の人びとの意見がまったく反映しないことであった。民主党予備選のシステムでは、アメリカ50州のなかでも11州が、投票権を予備選選挙当日に付与することはできない、不在投票なしなどの制約をもっているが、ニュヨークは、そのなかでももっとも厳しく、党員登録を昨年の11月までにしていなければならないというものであった。しかも、投票場が時間通りに開かなかったり、投票機械機会が不調であったり、さらにもっとも政治的にアクティブなブルックリンで125,000ほどの投票者が民主党登録をしてあるにもかかわらず投票権者リストにのっていなかったり、などの不祥事が頻発した。そういう事情はあったにしても、このニューヨークでの敗北によって、サンダースが、7月の民主党大会で大統領候補に選出される可能性は極小化し、減少したことは明らかである。しかし、ここまでくれば、サンダースとその支持者が撤退することは考えられない
キョウ さんだーす20

Blog「みずき」:下記のNHKの報道には「事前の世論調査で女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官が55%の支持を集めたのに対し、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が40%となっています」とあります。しかし、サンダースは、最近の民主党の党員集会(予備選)では7連勝中です。ニューヨーク市民がどのような判断をするか。サンダースがどこまで事前の予想を翻すことができるか。注目したいと思います。投票は日本時間の19日夜から20日にかけて行われるようです。明日の朝には結果を知ることができるでしょう。

【特別代議員という複雑怪奇な制度】
米大統領選挙は破天荒な発言を繰り返す共和党の
トランプに注目が集まりがちだが、民主党の候補者選びにも大きな異変が生じている。当初、泡沫候補と目されていたバーニー・サンダース上院議員が、大本命のヒラリー・クリントン元国務長官を相手に大善戦しているのだ。特に直近の予備選・党員集会では8州のうち7州で勝利を収めるなど、中盤から後半に差し掛かった予備選で、クリントンを脅かし始めている。実際、ここまで予備選・党員集会を終えた37の州と地域のうち、クリントンが20州で勝利したのに対し、サンダースも17州で勝利している。ニューヨーク州、ペンシルバニア州、カリフォルニア州などの大票田の予備選の結果次第では、逆転も夢ではない
キョウ さんだーす19
CNN

米国最高裁は2010年1月、企業・団体献金に制限を加える連邦法は表現の自由に反するとして、違憲判決を下している。ウォール街もネオコンも思い通り政治資金をつぎ込めるようになり、マネーによる米国政治の支配は永遠に続くかとすら思われ、絶望的な気分に覆われた。だから、今、サンダースが個人の小口献金でエスタブリッシュメントを脅かす戦いをしていることは、軍産複合体やウォール街、米国に巣食う犯罪的な食糧メジャー、肥大医療メジャーなど、世界の国民を食い物にするグローバル企業に対する“革命”なのだ。(
街の弁護士日記 2016年4月10日

サンダースは革命を続ける 今日はワイオミング州で勝利 7連勝 街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋...

東本高志さんの投稿 2016年4月10日

保立道久さんがCNN Politicsをリツイートしましたワイオミングもサンダース勝利。

東本高志さんの投稿 2016年4月10日

ワシントンポスト http://wpo.st/iaPT1 「彼女が8年の間上院議員をつとめた州でサンダーズに敗北することは、ウィスコンシンで起こったことよりはるかに大きな後退となる」とするが、ニューヨークではサンダースが勝つことを予告しているかのような口調である。

東本高志さんの投稿 2016年4月10日
キョウ さんだーす18
ロイター

Blog「みずき」:ロイターという国際的な報道機関にサンダースを称揚する下記コラムが掲載されたことの意味は小さくないと思う。ブルームバーグの最新の全国世論調査でクリントンを僅差で上回ったことも小さくない兆候といえる。ひょっとするとひょっとするかもしれない。アメリカという国での新しい形のレボリューションに期待を抱かせる。


【サンダースは大統領選だけで終わらない新しいエネルギーを解き放った】
[29日 ロイター] - 米大統領選で民主党候補指名を争うバーニー・サンダース上院議員に撤退を求める声が、権力層から雨あられのごとく降り注いでいる

「バイバイ、バーニー」と題した社説をワシントン・ポスト紙は早々と掲載し、数多くのニュースキャスターなどに同調した。一方、米政治情報サイトのポリティコは、民主党議員たちが水面下でサンダース氏に撤退を促していると報じている。オバマ大統領でさえ、今こそヒラリー・クリントン前国務長官を支持する時だと、富裕層の献金者に暗に訴えた。(大統領、すでに彼らはそうしていますよ)こうした「サンダース降ろし」の一部はクリントン陣営が広めたものだが、大半は全くの愚行と言える。サンダース氏が今、撤退するなどあり得ない話だ。サンダース氏が民主党候補指名を獲得するチャンスはまだある。西部6州のうち5州で圧勝したばかりだ。
キョウ なおみくらいん
ナオミ・クラインのクリントン不支持の理由

この22日、アメリカ西部の
3つの州で民主党の党員集会が行われ、サンダースはユタ州とアイダホ州の2つの州を制し、ヒラリー・クリントンはアリゾナ州で勝利を確実にしました。また、今月上旬、民主党では170カ国以上の国・地域の在外有権者を対象にした「グローバル予備選」が行われ、サンダースは約69%の得票率で勝利しました。国別では投票者が最多だった英国でサンダースが6割強を得票、カナダやフランス、ドイツなどでも圧勝しました。日本では投票した1356人のうち、9割近い1178人がサンダースに投票したということです。ここで私が注目したいのは、米国ではインディペンデントと呼ばれるらしい無党派層の動向です。上記の在外有権者の投票動向からもインディペンデント(無党派層)がサンダースを圧倒的に支える大きな力になっていることがわかります。
キョウ とらんぷせんぷう
トランプ旋風

【トランプはペテン師だ。だが、ほかの人たちのペテンを告発する役割も担っている】
米共和党の大統領候補選びでトランプ氏が勝ち続けている。はじめは、「まさか」と思っていたのだが。この現象をアメリカの識者はどうみているのか。興味深い分析を二つ紹介しよう。

リベラル派の大御所、
ノーム・チョムスキー氏(マサチューセッツ工科大学名誉教授)は、アメリカ社会に深く根ざした「恐れ」と「失望」が火をつけている側面があるという。トランプ氏は、女性、ラテン系、イスラム教徒、その他マイノリティーを標的にした憎悪と暴言をよりどころにして旋風を巻き起こしているのだが、その「原動力は低学歴の白人労働者層だ」という。チョムスキー氏によると、「白人で低学歴で中年男性という特定の層は寿命が短い」という。「自殺の急増、アルコール依存症による肝疾患、そしてヘロインの過剰摂取や麻薬の処方が原因」で、「特定の世代に怒り、絶望、不満を残した政策の影響で、彼らは自らを傷つける行動に走って」おり、これがトランプ氏の人気の背景だという。
キョウ さんだーす17

【ユダヤ系知識人とアフリカ系アメリカンの政治的融合と連携はどこまで深いところで可能か】
サンダースの動きは、
アメリカの二大政党制をくずす結果をもたらすだろう。具体的にどういう形になるかはまだわからないが、サンダース支持の運動は拡大の一途をたどっている。民主党本流に対する強い不満がサンダースの動きのバネになっているから、これが民主党とは区別された勢力を構成することになる可能性は高い。とくにもし、クリントンが州レヴェルではサンダースに競り負け、スーパーデレゲートの数によってどうにか民主党大統領候補となるというような状況が起こると、状況は一挙に流動化するだろう。いずれにせよ、来年の今頃には、その方向は明らかになっているだろうが、第二次世界大戦後の世界の政治史は、アメリカの二大政党制の奇妙な安定によって支えられていた。これが崩れることは、必然的に世界の状況の、これまでとは異なる流動化をもたらすことになる。(略)
キョウ ふらんしすこ  

【大統領予備選のゆくえを左右するキリスト教会の動き】
サンダースは善戦を続けている。3月5日は、カンザス・ネブラスカでサンダースが勝ち、ルイジアナでクリントンが勝ち、サンダースが州の数では2勝1敗で勝ち越し。ただ、獲得代議員の数では、ルイジアナが大きいので、クリントン47(みずき注:55)対サンダース55(同左:47)で若干開いてしまった。クリントンの方が7(同左:8)多く獲得したのである。しかし続く6日は、サンダースはメイン州でも勝利し、州の数でいうと、クリントン11対サンダース8にまで追い上げている。これは勝ち続け、州の数だと早晩、サンダースがリードすることになるだろう。これは予備選全体のムードを変える上で大きい効果がある。(略)

さて、状況は後になればなるほど大統領選はサンダースのような人物に有利になる。私は重要な要素として、キリスト教会の動きがあると思う。