キョウ さんだーす22

「サンダース現象」に寄せて、岩月浩二さん(弁護士)の心に響く言葉です。前エントリの追記としてここに置きます。

アメリカ大統領選挙・予備選挙で起きているドラマに着目することで、多くの未来へのメッセージを読み取ることができます。それは、気がついて見れば、まもなく参議院選挙を迎えようとする日本の政治の場から発信される「言葉の衰弱」を浮き彫りにすることにも、つながります。アメリカが陥っている格差社会の極限状況を手本に...して、日本社会は変容してきました。「サンダース現象」は、否定するべき格差と絶望を聴衆と共有しながらも、一緒に「未来への扉」を開こうと呼びかけています。そこには、従来の既成政党の築いた特権層の閉鎖的政治空間を突き破る参加があり、若者たちとの協働がほの見えてきます。

テンキ バラ

【「過去を美化し賛美する国家」で生きるということ】
あくまで仮定の話ですが、もしドイツ政府が「
アウシュヴィッツの嘘」を強弁して、連合国教育科学文化機関に強硬に抗議し、断固たる措置を取るとまで言ったなら、間違いなくドイツ国家はナチの全体主義の歴史を肯定し、ドイツ国家が侵した戦争犯罪を無かったことにして、国際社会全体を敵に回してでも歴史修正主義を国是としたと看做されるでしょう。
本日、午後2時。首都で全国で、国民が主権者として、政権の前に立ち
現れた。そして、主権者の意思を明確にし、議会や政府を掣肘した。まさ
しく、今日こそは、国民主権原理が、真っ当に正しく機能した記念すべき
日となった。(略)まだ、大群衆のコールが耳に残る。「戦争法案今すぐ廃
    案!」「安倍内閣は今すぐ退陣!」

安倍よ、山口よ、中谷よ、谷垣よ。この主権者の声を生で聞いたか。この
主権者の声をなんと聞くのか。(略)戦争法案の廃案を求める主権者の
意思が明確になった今日以後も、安倍政権は敢えて主権者の意思に逆
らおうというのか。夏の陣が終わると、切れ目なく、いよいよ決戦の「秋
の陣」が始まる。さあ、正念場だ。自信をもって、今日のコールを追求しよ
う。「戦争反対!」「9条守れ!」「憲法破壊絶対反対!」「安倍内閣の暴走
    止めよう!」「強行採決絶対反対!」
                  (澤藤統一郎の憲法日記 2015年8月30日

【写真実況】

ナガタ2
先日のBlog「みずき」の7月27日付けで紹介した「自分の言葉、自分のスタイルのさわやかさ」とは真逆ともいうべき鄭さんバッシング問題についてSEALDs近縁の市民、社会人グループからも反省の声が聴こえ始めたようです。以下の河添誠さんの連ツイとその連ツイに呼応したさまざまな人たちの一連のツイートを一瞥すると変化の兆しが見え始めていることがおわかりいただけると思います。
これはお伝えしたい写真です。

カメラマンに望遠レンズを向けられ、武器かと思って両手をあげたシリア難民の女の子。この写真が深い悲しみと共に、インターネットで広まっています(BBC News Japan 2015.3.31)。

シリアの女の子

本エントリは「川辺川ダム問題を追いかけ続けたジャーナリスト、高橋ユリカさんの死を悼む」の追記として書いています。高橋ユリカさんの友人だった保坂展人さん(現世田谷区長・前社民党衆院議員)の追悼文を追記としてご紹介させていただこうと思います。

写真:高橋ユリカさん(1998年撮影) 
   
高橋ユリカさん(1998年撮影)

人間中心の暮らし願ったジャーナリストの死 (Asahi Shimbun digital[and]保坂展人 2014年9月2日)
 
8月20日朝、「訃報」と題したメールを受け取ってドキリとしました。もしや、と思いながら開くと、やはり、ユリカさんが亡くなったという知らせでした。
 
<高橋ユリカさんは、長年ガンと闘って来られましたが、今年に入ってから体調が思わしくなく、自宅ならびにホスピスで療養を続けられました。しかし、今月に なって急に体力を落とされ、ついに今朝4時に静かに息を引き取られたそうです。 懸案の下北沢の本の原稿を最後まで執筆され、完成を楽しみにされていましたが、力尽きたという感じです>
 
発信元は、ユリカさんと一緒に『シモキタらしさ――まちと暮らしの未来を拓く』という本を執筆していた建築家の小林正美さんでした。
 
私はかつて、超党派の国会議員でつくる公共事業チェック議員の会の事務局長をしていたので、ジャーナリストのユリカさんとは議員会館でよく顔をあわせました。ユリカさんは熊本県の川辺川ダムを取材していて、国土交通省ヒアリングの時には、いつもその姿がありました。2008年に蒲島郁夫・熊本県知事が劇的な「川辺川ダム計画白紙撤回」宣言をするまでの42年間、巨大公共事業計画に翻弄(ほんろう)され続けた住民たちの声を拾い、『川辺川ダムはいらない 「宝」を守る公共事業へ』 (岩波書店)という本にまとめています。
 
久しぶりに再会したのは、世田谷区長に就任した2011年春のことでした。ユリカさんは下北沢に住むひとりとして、小田急線の地下化にともなう連続立体交差事業にからんで市民の側からまちづくりの提案をする活動の中心にいました。「小田急線の跡地を考える会」をつくり、その後に「グリーンライン下北沢」 の代表をつとめていました。ジャーナリストとしての活動のかたわら、民主主義を担う市民としても積極的に活動されていました。
 
ニューヨークの「ハイライン」について詳しく教えてくれたのもユリカさんでした。マンハッタンで古い貨物列車が通っていた高架線が、若者たちを中心にした「保存・活用」の声を受けて、いったん撤去が決まりながらも、人々が散策する公園として整備されたというのです。現地に飛んで取材してきたユリカさんがいつものように早口でまくしたてる報告を聞きながら、心を動かされたことを覚えています。
 
昨年3月。小田急線は地下にもぐり、地上の線路を走る小田急線の最終電車がニュースになりました。その日のことは、私も「カオスのまち・下北沢の変わらぬ魅力」(2013年4月2日)と題してこのコラムで書きました。
 
最終電車を待ち受ける人々の中に、こんなコピーが掲げられていました。「さよなら踏切、ようこそシモチカ」。もう2度と降りることのない踏切が最後に開くと、線路の両側から人々が流れ込み、ハイタッチを交わしながら祝ったそうです。思えば、あのコピーも、あのハイタッチも、ユリカさんが呼びかけたものでした。
 
8月26日、その小田急線の線路跡地(上部)をテーマにした、「北沢デザイン会議」が開かれました。代々木上原から梅ケ丘までの2.2キロに及ぶ空間をどのように活用すべきか。市民が意見交換する場を設けようと、世田谷区が主催したものです。
 
「何とか26日まで頑張ろうと思って。5分でいいから車椅子で会場に行って、一言だけ言えたら…」
 
亡くなる直前に私が訪ねた病室で、ユリカさんは小さな声でそう話していました。
 
「待ってますよ。その時、会いましょう」という私に、重ねるようにユリカさんは言いました。
 
「みんなに会えないけど、よろしく伝えてくださいね」
 
情熱を傾け続けたシモキタの未来について発言したいという思いの一方、みずからの死期を悟っているかのようでもありました。息を引き取ったのはそれから3日後、シンポジウムを6日後に控えた早朝でした。
 
葬儀には多くの人が参列しました。会場の一角には、ユリカさんの書いた記事や本が並べられていました。30代半ばにガンを患い、『キャンサー・ギフト ガンで死ねなかった私から元気になりたいあなたへ』『病院からはなれて自由になる』『医療はよみがえるか――ホスピス・緩和ケア病棟から』などの著書も残していました。
 
「北沢デザイン会議」には200名の参加者が集まり、シンポジウムの発言者として予定されていたユリカさんの席には、白い花が置かれていました。
 
「公園・緑が少ないので、公園や花壇を全地域で整備して緑を増やしてほしい」
「緑の連続性が大切だ」
「駐輪場は確保してほしい」
「歩行者が安心して歩ける通路にしてほしい」
「線路跡地から見える富士山の眺望を残してほしい」
 
そういった提案や要望から「道路計画を見直すべきだ」という意見まで、たくさんの声が寄せられました。1時間半を超える議論を、どこかでユリカさんが見ているように感じました。
 
人間中心の都市デザイン、ゆっくりと歩いて楽しいまちづくり。彼女が強く願い、握りしめてきたバトンは多くの人に引き継がれていくことでしょう。

秘密保護法案、憲法踏みにじる 法学者ら270人が反対声明
(共同通信 2013/10/28)

政府が今国会に提出した特定秘密保護法案に反対する法学者ら10人が28日、東京の衆院議員会館で記者会見し「法案は基本的人権の保障、国民主権、平和主義という憲法の基本原理をことごとく踏みにじり、傷つける危険性の高い提案」などとする声明を出した。

憲法・メディア法と刑事法の研究者が、それぞれ声明を作成。全国の大学教授や弁護士ら計270人以上が賛同した。

記者会見では、「21世紀の治安維持法」、「どこからのチェック機能も働かない法案は認めるわけにいかない」などの反対意見が相次いだ。

秘密保護法案反対声明呼びかけ人
 
憲法・メディア法
 愛敬浩二(名古屋大学教授)、青井未帆(学習院大学法務研究科教授)、石村善治(福岡大学名誉教授)、市川正人(立命館大学教授)、今関源成(早稲田大学法学学術院教授)、上田勝美(龍谷大学名誉教授)、★右崎正博(獨協大学教授)、浦田賢治(早稲田大学名誉教授)、浦田一郎(明治大学法学部教授)、浦部法穂(神戸大学名誉教授)、奥平康弘(憲法研究者)、小沢隆一(東京慈恵会医科大学教授)、阪口正二郎(一橋大学大学院法学研究科教授)、★清水雅彦(日本体育大学准教授)、杉原泰雄(一橋大学名誉教授)、★田島泰彦(上智大学教授)、服部孝章(立教大学教授)、水島朝穂(早稲田大学教授)、本秀紀(名古屋大学教授)、森英樹(名古屋大学名誉教授)、★山内敏弘(一橋大学名誉教授)、吉田栄司(関西大学法学部教授)、渡辺治(一橋大学名誉教授)、和田進(神戸大学名誉教授) =★印は世話人=
 
刑事法
 村井敏邦(代表、一橋大学名誉教授、弁護士、日本刑法学会元理事長)、斉藤豊治(代表、甲南大学名誉教授、弁護士)、浅田和茂(立命館大学教授)、安達光治(立命館大学教授)、海渡雄一(弁護士、日本弁護士連合会前事務総長)、川崎英明(関西学院大学教授)、葛野尋之(一橋大学教授)、斎藤司(龍谷大学准教授)、佐々木光明(神戸学院大学教授)、白取祐司(北海道大学教授)、新屋達之、(大宮法科大学院教授)、武内謙治(九州大学准教授)、土井政和(九州大学教授)、豊崎七絵(九州大学准教授)、中川孝博(國學院大學教授)、新倉修(青山学院大学教授)、渕野貴生(立命館大学教授)、本庄武(一橋大学准教授)、前田朗(東京造形大学教授)、松宮孝明(立命館大学教授)、三島聡(大阪市立大学教授)、水谷規男(大阪大学教授)、守屋克彦(弁護士、元東北学院大学教授)
(「しんぶん赤旗2013年10月29日より)
あるメーリングリストに首都圏脱原発連合野間易通氏を批判する崔勝久さん(「原発体制を問うキリスト者ネットワーク」共同代表)の「原発反対に日の丸は必要なのか?」(OCHLOS 2013年6月14日)という論攷を紹介したところ、北神戸九条の会代表世話人の大西誠司さんから「日本政府に抗議するための署名サイトで、世界の人から一目で日本を表す事が分かる日章旗をイラストに使う事がそのような批判の仕方をされる。くだらない」(要旨)、という反批判がありました。
 
しかし、上記の論攷で崔さんが応援団を買って出た「反原発運動で使われる『国民』は日本人を意味するのでしょうか?」OCHLOS 2013年5月25日)というもともとの論攷の筆者の朴鐘碩さん(在日2世・日立現役非正規社員)は、その論攷のはじめに野間氏が擁護する「日本は原子力輸出政策を凍結せよ 日印間原子力民間交渉の即時停止を求める声明」が「勿論、原発を世界に売り込む日本を批判していることは、理解します」と述べたうえで、上記の声明文に日本の国旗の「日の丸」を登場させることへの違和感を表明していました。つまり、朴さんは、「日本政府に抗議するための署名サイト」上の「日の丸」のイラストであることを十分に理解したうえで、それでもなおかつ上述の違和感を表明しているのですから、その朴さんなり、応援団の崔さんなりへの反批判はそのことを十分にわきまえたうえでの反批判でなければ反批判の体をなさないでしょう。

それを「日本政府に抗議するための署名サイトで、世界の人から一目で日本を表す事が分かる日章旗をイラストに使う事がそのような批判の仕方をされる。くだらない」と鸚鵡返しのような批判をする。これでは問われていることへの反論になりえないことはいうまでもありません。