キョウ しもつき26

Blog「みずき」:『奄美群島での奉迎風景を見て、原敬が皇太子の行啓に先立ち山陰を訪れた1907年5月16日の日記を思い出した。「人民の歓迎最も盛んにして殊に甚しきは両手を合せて余を拝するものあり。途上に土下座する者あり。内閣員に対してすら此くの如き次第なれば殿下の行啓に際しては其情況想ふべし」』

上記は、原武史(放送大学教授・日本政治思想史)の天皇夫妻の16日、17日両日の奄美群島行風景を見て、ふと思いだした感想である。私もこの風景をビデオで見た。島の老女が天皇夫妻の渡島に感涙に咽んでいた。いつもながらの庶民なるものの風景であった。

内田隆三(社会学者)は天皇制の問題を「路地」の視点から小説化しようとした中上健次の死にふれて、天皇制とは、この国の「恐るべき内閉性」の問題だと書いている。その「内閉性」の問題のひとつに島の老女のような涙があろう。しかし、この問題は、「まだ十分に開示され」ているとはいえない。その問題を解くのはこれからの課題である。その課題を解き終えたとき、新しい民主主義の地平も生まれよう。

『天皇について論じることは、知らず知らずのうちにある歴史=物語の内部に誘われることである。それは天皇についての言説の宙空に吸いこまれ、その言説に固有の歴史にのめり込んでいく危険を伴っている。実際、天皇というより、記紀以来延々と続く天皇についての言説の拘束力のほうが重大な問題をふくんでいる。すなわち「日本人を呪縛する天皇制」というよりも、「日本人は天皇制論議に呪縛されている」と言うほうがより事実に近いのである。しかしながら、天皇の存在と天皇についての言説を分離できないことも事実である。考えてみれば、天皇の呪縛と天皇についての言説の呪縛とが等価であるような位相に、むしろ天皇という存在の実質があるのではないだろうか。天皇の存在は天皇についての言葉から不可分であり、その意味で天皇とは、天皇による統治の言葉に従属する普通の対象ではない。それはこの国の「自然」を生成させながら、それ自身は「自然」に属すことを逃れている何かなのである。天皇による統治の言葉から抜け出すことが可能だとしても、その試みが天皇の言葉を異貌の次元でだが模擬し、どこかでそれに似てくるのだとすれば、この恐るべき内閉性はどのように考えたらいいのだろうか。もちろん結論はまだ早すぎるのかもしれない。場所(=トポス)の言葉、日の光が沁みる言葉、雨に濡れて緑色に輝く言葉の世界は、まだ十分に開示されたとはいえないからである。だが残念なことに、中上はもうその冒険の場所(=トポス)を去ってしまったのである。』(内田隆三『国土論』2002)


【山中人間話目次】
・原武史(放送大学教授・日本政治思想史)の天皇夫妻の奄美群島行風景を見て、ふと思いだした感想である。私もこの風景をビデオで見た。島の老女が天皇夫妻の渡島に感涙に咽んでいた。いつもながらの庶民なるものの風景であった
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)の紹介する「『朴槿恵弾劾』が市民が選んだ歴史的事件第2位に…では第1位とは?」というハンギョレ日本語版記事(2017年11月14日付)から学ぶこと
・朝日新聞の「ロシア革命100年」と題された不破哲三日本共産党前議長インタビュー。このインタビューではなぜか不破哲三著「レーニンと『資本論』第5巻、一九一七年『国家と革命』」(新日本出版社、2000.2)」にはあったレーニン批判は消えている
・横浜事件裁判は終わっていない。終わらせてはいけない。これだけ有意な弁護士たちが志を貫徹している以上、裁判は必ず勝訴すると信じている
・言葉を失う地平で考え続けるということ。生きるとは結局そういうことではないか。そういう作家をしか私は信用しない
・「私」の翁長県知事批判の重要性について
・李信恵さんの損害賠償請求訴訟勝訴。もうひとつの視点から問題点を考える
キョウ へのこ49
早朝7:30に奥の漁港に着いた。小学校の横から入っていく漁港への道は、
機動隊に封鎖されて一般車両は入れないようになっていた(やんばる日記)

Blog「みずき」:翁長知事の奥港使用許可問題。ここでは翁長県政だけでなく、翁長知事を支える県議ら、すなわち、オール沖縄、沖縄地元紙の責任も問われている。その上で平安名記者は言う。

『9月上旬、沖縄県は辺野古の新基地建設に使用する石材の海上搬入を請け負った業者に、奥港(国頭村)の岸壁と港湾施設用地の使用を許可した。県は港湾関連法に基づいて審査した結果と説明し、法に則って許可せざるを得なかったと自身の正当性を主張するが、それでは翁長雄志知事が普段から強調している「あらゆる手段で建設を阻止する」ことは果たして可能なのか。米側では県の許可を歓迎する見方が広がっている。ある国務省筋は「埋め立て承認の効力は生きており、県もそれに沿って対応していくということが確認できた」と述べ、県には法的に工事を止める手段がないのだから、工事は今後も進んでいくとの見通しを語る。国防総省筋は「陸路に比べ、大量の資材搬入が可能になった。工事を加速する手助けであることは間違いない」「事態はまた一歩前進した。埋め立て承認を撤回したとしても、今回の許可との矛盾で展開は県に不利になるのではないか」との見解を示す。県外移設を掲げていたのに埋め立てを承認し、「法的に不備がないから許可した」と自己弁護を繰り返した仲井真前県政、そして「法に則って」のフレーズを多用して工事を強行する安倍政権。米側には翁長県政も同一線上に並んだと分析する声もあるようだ。今回の奥港の使用許可をめぐっては、沖縄地元紙の第一報は県が許可した9月上旬から2カ月も遅れたうえ、琉球新報が2日付の2面1段、沖縄タイムスは3日付の2面3段の扱いだった。事態の重要性を伝え、県民の注意を喚起するのに果たして妥当な大きさだったのか。翁長知事を支える県議らの動きも見えてこない。知事が間違った判断をした場合に軌道修正を求めず、監視能力もなくしてしまったというのであれば、沖縄の三権分立はもはや機能していないということになり、残るは民意、つまり現場で闘っている人々次第ということになりかねない。新基地建設計画をめぐり責任を問われるべきは工事を強行する日米両国だ。その両政府に沖縄が立ち向かうには、一寸の緩みもないほどに内側を引き締め、一枚岩となる必要がある。「あらゆる手段で建設を阻止する」と言いながら、工事を加速させる許可がなぜ出せるのか。知事は自身の言行不一致への理解を求めるのではなく、直ちに許可を取り消す必要がある。』(米国特約記者・平安名純代)


【山中人間話目次】
・知事は言行不一致、判断に疑問 港の使用許可すぐ撤回を――平安名純代の想い風 沖縄タイムス
・米大統領訪日と沖縄切り捨て 首脳会談前 問答無用の護岸工事――金平茂紀の新・ワジワジー通信 沖縄タイムス
・「アメリカのメディア —— 採算最優先の呪縛」/ ロドニー・ベンソン――ル・モンド・ディプロマティーク日本語版
・「この事件は「『世界一無能』の実績を上積みしている」致命的に愚劣というべき警視庁公安の体質に関わる問題です 」続報――週刊金曜日ニュース 
・カンボジア:死に瀕する民主主義――裁判所が野党解散を命じれば、外交官とドナー国政府は行動を起こすべき
・ロヒンギャ迫害非難決議を採択、国連委 日本は棄権――日本は法治国家にあらずして、呆痴国家である
・ラッカ陥落後の中東の不安――中東から世界を見る視点
・こうして人との出会いがあり、別れがある。芭蕉にとっては俳諧の革新運動とは結局そういうものであった。それが「新しみ」の源ということでもあっただろう。

キョウ きょうさんとう35

Blog「みずき」:渡辺輝人弁護士の「息子とはいえ、他人」(人権は個々人にある)という視点はとても重要です。28年前の宮崎勤事件のときもこの「犯罪者家族責任」論とその論を大方が肯定する社会的風潮が宮崎の父親を自殺にまで追い詰めたのでした。日本社会はこうした前近代的な「家族」観からいい加減に卒業すべきでしょう。ここでも日本共産党は社会主義云々以前の問題として自らの政党が民主主義の理念すら理解していない前近代的な政党でしかないことを自白したようなものです。その党のいう「民主主義的中央集権制」とはなにか? 民主主義にほど遠いものであることだけはたしかだといえるでしょう。

注:この問題については柄谷行人(文芸評論家・哲学者)が『倫理21』(平凡社 2000年)という著書の第1章「親の責任を問う日本の特殊性」という論でカントの「批判論」(『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書)から説き起こして「犯罪者家族責任」論が成立しえないことを論理的に明らかにしています。柄谷行人にしてはわかりやすく平明な論です。17年前、私はこの論を読んで目を開かされました。

【山中人間話目次】
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)39 ――共産党は社会主義云々以前の問題として前近代的な政党でしかないということ。または、渡辺輝人弁護士の「息子とはいえ、他人」(人権は個々人にある)という視点の重要性
・保立道久(歴史学者)の「(「議会制民主主義はもう機能していない」という論を)最初に明瞭かつ暴力的に主張したのが全共闘運動であり、それが今も現代思想のベースにある」という認識は正しいか?
・11月14日付の毎日新聞に掲載された内田樹(思想家)の我田引水の小選挙区制批判論の当を得た批判になりえていると思います――小選挙区制に八つ当たりして失敗の責任を転嫁する内田樹と中野晃一 世に倦む日日
・TPP11「大筋合意」の真実――大筋合意とは交渉が決裂した項目は外して、合意できた部分だけをもって合意を偽装する姑息な用語でしかない(東京大学教授 鈴木宣弘)
・またまた、翁長知事の沖縄県民の怒りをガス抜きさせるためのマヌーバー(策略)か? しかし、翁長知事が県民の凄まじい怒りに追い詰められていることは確かでしょう
・そうだとしても、中国の不当な圧力に抗議もせず、やすやすと従った安倍政権には渡りに船としてその圧力を逆に利用しようとする思惑があったのではないか――平和大使演説、圧力は中国 日本の被害強調嫌う? 政府、他国の同調恐れ見送り(西日本新聞)
キョウ へのこ48  
Blog「みずき」:『県民会議がようやく正しい立ち位置に立った。我われ市民組織も翁長県政への波状攻撃をかける。翁長知事の話クワッチーと化した「撤回やるやる」を知事再選の戦略とする政治屋の策謀を疑え!「翁長知事とともに頑張る」と論理なくのたまう人々よ、目覚めよ!』(仲宗根勇FB 2017年11月15日)

その仲宗根さんによれば、一昨日の11月13日には「核兵器から命を守る県民共闘会議」の結成総会(260人参加)も開かれ、そこで「翁長県政が奥港について辺野古新基地建設のための使用を許可をしたことは、『あらゆる手段で新基地を作らさない』という知事の方針に反する大きな問題であり、それに対する抗議と使用許可取り消しを求める県庁要請行動」をすることも全会一致で決定したといいます。


【山中人間話目次】
・沖縄・辺野古 奥港石材搬入抗議 翁長知事の責任重大(5)――県民会議がようやく正しい立ち位置に立った。 我われ市民組織も翁長県政への波状攻撃をかける
・沖縄・辺野古 奥港石材搬入抗議 翁長知事の責任重大(1)――石材搬入!翁長知事の責任重大、今こそ「承認撤回」させる時
・沖縄・辺野古 奥港石材搬入抗議 翁長知事の責任重大(2)――沖縄県がどんなふうに板挟みになってるか知らないが、巨大な台船との間で海上で文字どおり板挟みに遭うかもしれない人がいることを思え
・沖縄・辺野古 奥港石材搬入抗議 翁長知事の責任重大(3)――住民無視の強行 - 小さな集落の小さな漁港の朝
・沖縄・辺野古 奥港石材搬入抗議 翁長知事の責任重大(4)――ダンプカーが砕石を積み込み 国頭村奥港の大型船へ 住民ら涙の抗議
・金平さん(TBS「報道特集」キャスター)。「テレビ的」とは「韓国は反日国家」「慰安婦像は反日」などという歪んだ民族的偏見やレイシズムを垂れ流すフェイク番組を擁護することなのか?
・このトランプの傲岸不遜かつあからさまな武器購入要求は日本という国がいまいかにアメリカの手下に成り下がっているかをこれ以上ないほど雄弁に示していよう
・しかし、希望の持てる現実もあります。ただし、日本の話ではありません。これはアメリカの若者の話です。以下にはロシアの若者の話もあります
・いまの日本の現状を確認しておきたいと思います。最新の世論調査の結果とその分析です
キョウ おなが

Blog「みずき」:「『あらゆる手段で阻止』のはずが」という見出しに着目すると、沖縄タイムスの翁長知事批判とも読み取れなくもありませんが、その見出しを「沖縄県の苦悩」と結ぶのではいかにも批判は弱い。逆に翁長知事擁護論になっている。沖縄のメディアの土性骨を見せるのはいまこのときではないか。沖縄のメディアはメディアらしい論陣を張って正攻法の翁長知事批判をいま強めるべきでしょう。沖縄の民意ははじめに翁長ありきではなく、はじめに辺野古埋め立て反対ありきなのです。沖縄タイムスも琉球新報も「沖縄の民意は明らか」と言い続けているではありませんか。

[衆院選 沖縄選挙区]反辺野古 民意揺るがず 沖縄タイムス 2017年10月23日
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/159916
「オール沖縄」3勝 それでも新基地造るのか 琉球新報 2017年10月23日
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-599262.html

【山中人間話目次】
・沖縄のメディアの土性骨を見せるのはいまこのときではないか。沖縄のメディアはメディアらしい論陣を張って正攻法の翁長知事批判をいま強めるべきでしょう
・この記事のコメント欄の議論も重要です。私流の解釈では私たちはいま、なにをなすべきか、という議論です――仲宗根勇FB 2017年11月13日
・TBSキャスターの松原耕二さんらが「本土と沖縄の溝が深まる中、その橋渡しの役割を果たす一翼を担いたい」という思いからこのほど『沖縄を論じるサイト「OKIRON」を開設したと言いますが
・私は本来はこの種の下ネタ記事をFBにアップすることを好まないのですが、この事件は「『世界一無能』の実績を上積みしている」致命的に愚劣というべき警視庁公安の体質に関わる問題です
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)38 ――一難去るとまた一難。これがいまの市民社会といわれるものの現実だ。そういう社会=市民をつくってきたのは誰だ!!
・韓国の放送界では労組がストで社長解任に追い込んでいる――文化放送のキム・チャンギョム社長解任、「公営放送正常化」が始動した
・盛田常夫さん(在ブダペスト、経済学者)の「ロシア革命100年から何を学ぶのか」(リベラル212017.11.13)。これからの社会主義の展望に関する重要な指摘にもなっている、というのが私の評価です
・盛田常夫さん(在ブダペスト、経済学者)の「ロシア革命100年から何を学ぶのか(2)」(リベラル212017.11.14)。昨日の続き。ハンガリーの「社会主義」のその後
・竹内好は「中国の近代と日本の近代」(『日本とアジア』所収、1948年)という文章の中で日本人のドレイ根性、あるいはドレイ的性格を以下のように喝破している

キョウ しもつき18

Blog「みずき」:なんとも・・・ 凄まじいまでの経済格差。こういう社会でいいわけがないじゃないか!

『米国では一部の大金持ちへの“富の集中”が加速している。ワシントンDC本拠の左派系のシンクタンク「Institute for Policy Studies(IPS)」が先日発表したレポートで、米国人の経済格差の実態が明るみにでた。同シンクタンクはフォーブスが毎年発表する富豪リスト「フォーブス400」のデータをもとに資料を作成した。最大の発見と呼べそうなのは米国で最も裕福な3名(ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、ジェフ・ベゾス)の合計の資産額が、下位50%の米国人(約1億6000万人)の合計資産額を超えている点だ。さらに、「米国人のおよそ5人に1人は資産額がゼロ、もしくはマイナスとなっている」とレポートの著者は述べている。一方で、ベゾス、ゲイツ、バフェットらの資産額の合計は今年9月中旬の時点で2485億ドル(約28兆円)となっている。その後、アマゾン株の値上がりによりベゾスの資産額は130億ドルも増加し、3名の合計資産額は2630億ドル(約30兆円)に達している。』(Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) 2017年11月10日)

『この記事のいう3人の資産って、個人資産よね。個人ではないところに蓄積される資産も考えれば、富の偏在はさらにとんでもなく凄まじいってことだわね。』(塩見卓也Twitter 2017年11月11日)


【山中人間話目次】
・なんとも・・・ 凄まじいまでの経済格差。こういう社会でいいわけがないじゃないか――米国で進む富の集中、上位3名の資産が国民50%の合計以上に Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
・でたらめ極まりない。こういう社会を許せるか!――会計検査院、警備の特殊性認めず 防衛局、契約「言い値」 辺野古新基地 琉球新報
・仲宗根勇さん(元裁判官、沖縄うるま市在住)のここでの発言にはポイントは3つあるように思います――今日11日午前中の辺野古ゲート前で「(知事批判の)山城もようやく仲宗根勇に達した」こと云々 仲宗根勇FB
・美浦克教さん(共同通信記者、元新聞労連委員長)の「トランプ米大統領の『威嚇』と日本、憲法9条~思い起こすゲーリングの警句」。メディア人のメディア批判といってよいでしょう。まっとうな指摘だと思います
・スペイン・カタルーニャからの報道によれば、昨日の11日、バルセロナで75万人が参加する(地元州警察推計)カタルーニャ独立宣言後の最初の大規模集会があったということです
キョウ うちのみつこ3

Blog「みずき」:内野光子さん(歌人、短歌評論家)の国立歴史民俗博物館に「<1968> 無数の問いの噴出の時代」という企画展を観に行った感想。私がいつも内野さんの文章を読んで共感を抱くのは内野さんの「人を見る」内省的な眼です。今回も内野さんは以下のような感想を書いています。「苦悩をしているふりをしながら、陽のあたる場所を歩いている人」とは誰か。「『元活動家』を売りにしている人」とは誰のことか。その内野さんの「見る目」の底には煮えたぎるような憤りが詰まっているに違いありません。

『最も関心のあった第2部は、東大と日大の闘争に焦点を当てた内容であった。東大は、医学部学生の処分問題が発端であったし、日大は、20億円の不正経理の発覚が端緒となった。首都圏や地方の大学も、各々独自の問題を抱えていたことがわかる。.大学管理だけがきつくなってゆく中、二大学の闘争の激化は、管理者との攻防という枠を超えて、周辺の市民たちにも大きな影響を与え、先行していたべ平連の運動や各地での同時多発的な住民運動と無関係ではありえなかったこともわかる。ただ、学生運動の一部は、突出した過激な闘争となり、内ゲバも激化、1970年6月には安保条約が自動延長になるなどすると、住民運動や市民運動は、多様化するが、個別の運動となっていくような沈静化みられるようになった、と私には感じた。

しかし、この時代の運動を担った世代の人々が、現在に至るまで、ジャーナリストになったり、出版社を自力で興したり、あるいは教職についたり、地域の住民運動のリーダーになったりして、独自の道を歩んできた人に出会ったりすると、旧友と再会したような気分にもなる。その一方で、見事に企業人になり切った人、ここまで変節・変貌できるのかと思える人、何かはっきりしないけれど、あるいは苦悩をしているふりをしながら、陽のあたる場所を歩いている人、「元活動家」を売りにしている人と様々だが、かける言葉を失う。持続し、継承することの難しさを痛感してしまう。』
 

【山中人間話目次】
・内野光子さん(歌人、短歌評論家)の国立歴史民俗博物館に「<1968> 無数の問いの噴出の時代」という企画展を観に行った感想。私がいつも内野さんの文章を読んで共感を抱くのは内野さんの「人を見る」内省的な眼です
・これまで翁長知事礼賛を続けてきたオール沖縄に変化が生まれる予兆か? ダイナミックな変化を期待したい――山城議長、知事を批判 新基地資材海運認可で
・辺野古基地建設・辺野古埋め立て反対運動にはこうした国際的な熱い支持がある――『辺野古基地建設反対のバナーに「I love fighters」とパレスチナのイヤード・ブルナートさんが支援のサインをしてくれました
・ロシア革命100年 若者に増える“革命肯定 ” NHKニュース  2017年11月7日
・ロシア革命100年。改めて「インターナショナル」(革命歌)を聴く。以下のワンシーンは映画「レッズ」から。背景に「インターナショナル」が流れている
・原武史の安藤礼二『折口信夫』書評。中学生のとき国語の教科書で釈迢空に出会って以来、折口信夫は私にとってもずっと謎の人である。長い間書架に眠っている『死者の書』 も読み解けずにいるままだ
ハンナ・アーレントと母

Blog「みずき」:辺見庸の読書感想は続く。「見なれ聞きなれて」いる言葉だが「あらためて、ふるえるべきだ」という。そうだ。私たちはいま、おのれの感性を総動員して「倦怠」の底にある闇の深さを思うべきであろう。あるいは知るべきであろう。1919年のとある日、ハンナ・アレントの母マルタは娘に向かって叫んだ。「よく注意しなさい、これは歴史的瞬間です!」。母の叫びは娘の記憶に残った。

『「日本はすでに戦争の〈前史〉を歩んでいる」「世界」12月号の笠原十九司さんインタビューに深く同感。タイトルは「戦争の〈前史〉と〈前夜〉」。戦争にはかならず〈前史〉と〈前夜〉があり、〈前夜〉までくると、戦争阻止は不可能。これはかれの近著『日中戦争全史』上下巻にもくわしいが、インタビューは要点をうまくまとめている。笠原氏は「政権中枢が南京事件などの史実を否定する歴史修正主義に染まっていることの異常性については、どれほど強調しても強調したりない・・・」とかたり、この歴史修正主義は、政権中枢からジャーナリズム、教育分野にかくだい、中国・北朝鮮脅威論をあおりたてていると指摘。笠原氏の結論は「日本はすでに戦争の〈前史〉を歩んでいる」で、戦争回避が不可能となる〈前夜〉になるまえに手をうたないとたいへんなことになる、と言う。必読!』(辺見庸「日録」2017年11月08日)

『笠原十九司さんは「安倍政権は、確実に、日中戦争に至ったかつての道を再び歩んでいると思います」と断言する(「世界」12月号)。安倍ー歴史修正主義ー憲法破壊ー戦争・・・の、ことばのならびは、もう倦怠をさそうほどに、見なれ聞きなれてはいる。だが、わたしは戦慄すべきだ。なんどでも戦慄すべきだ。あらためて、ふるえるべきだ。あしもとのリアルな戦争〈前史〉を見つめるべきだ。(同上 2017年11月09日)


【山中人間話目次】
・「日本はすでに戦争の〈前史〉を歩んでいる」。 「世界」12月号の笠原十九司さんインタビューに深く同感――辺見庸「日録」2017年11月08日付から
・辺見庸の読書感想は続く。「見なれ聞きなれて」いる言葉だが「あらためて、ふるえるべきだ」という。ハンナ・アレントの母マルタは娘に向かって叫んだ。「よく注意しなさい、これは歴史的瞬間です!」
・重要な指摘が続きます。鬼原悟「天皇明仁とトランプ大統領の危険な会話」(アリの一言 2017年11月09日)から
・トランプ大統領があからさまに米国製の武器の購入増を要求―― 死の商人トランプと「トランプの忠実な手下役を演じる」安倍晋三(1) ニュース・ワーカー2 2017年11月08日
・トランプ大統領があからさまに米国製の武器の購入増を要求―― 死の商人トランプと「トランプの忠実な手下役を演じる」安倍晋三(2) アリの一言 2017年11月07日
・トランプ大統領があからさまに米国製の武器の購入増を要求―― 死の商人トランプと「トランプの忠実な手下役を演じる」安倍晋三(3) Everyone says I love you ! 2017年11月07日
・トランプ大統領があからさまに米国製の武器の購入増を要求―― 死の商人トランプと「トランプの忠実な手下役を演じる」安倍晋三(4) ワシントンポスト記事
・トランプ大統領があからさまに米国製の武器の購入増を要求―― 死の商人トランプと「トランプの忠実な手下役を演じる」安倍晋三(5) NHKの海外記事紹介
キョウ おなが16

Blog「みずき」:安倍政権の辺野古政策と翁長沖縄県知事の「辺野古埋め立て承認」撤回宣言の度重なる延期は連動していると言わざるをえない。安倍真理子さん(海洋環境学)曰く。「許可をした沖縄県。許されるものではない。暴動が起こってもおかしくないと思う。『あらゆる手段を用いて辺野古新基地建設を阻止する』が聞いてあきれるだ!」(安倍真理子FB 2017年11月6日)

そして、沖縄のいまに続く現実。

『「核抜き本土並み」の沖縄返還を決めた1969年11月の日米首脳会談では、二つの密約が交わされた。沖縄核密約と繊維密約。日本の繊維製品の対米輸出に歯止めをかけたい米国は「核」をカードに日本から譲歩を獲得。しかし「縄(沖縄)と糸(繊維)の取引」を受け入れた日本は密約を守れず、二つの衝撃的事件に直面する。』(共同通信 太田昌克 特別連載「沖縄の核Ⅱ」)


【山中人間話目次】
・沖縄のいま 写真(1)
・沖縄のいま 写真(2)
・沖縄のいまに続く現実――沖縄と核(共同通信 太田昌克 特別連載「沖縄の核Ⅱ」)
・トランプと安倍の「北朝鮮への圧力最大化」宣言(トランプ・安倍共同記者会見。6日)にもかかわらず、日本の防衛政策を事実上決定する元防衛事務次官と制服組指導教官の防衛大教授は「北朝鮮の脅威なるものはない」と言う
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)37 ――共産党とその支持者の最近の論法にはもはやかけらも理を見ることはできなくなりました。同党は崖っぷちに立たされているといっていいでしょう
・そのときあなたは満々とひろがりひろがる満ち潮の海面にすっくと立っている。(木下順二『子午線の祀り』)
キョウ あべ22

Blog「みずき」:NHKには最近復調の兆しがあった。最近、『スクープドキュメント 沖縄と核』『731部隊の真実~エリ―ト医学者と人体実験~』『戦慄の記録 インパ―ル 告白~満蒙開拓団の女たち~』などが立て続けに放映された。そのことがNHKの復調の兆しを示していただろう。しかし、NHK「政治部」というところはどうやらそのNHKとは違う空間にあるらしい。昨日のトランプ来日に関するライブ報道は醜悪そのものだった。NHKは米軍の横田基地からトランプを出迎えるために安倍首相の待機する埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」までの目下に道路があり、建物があり、ときに小山が見えるだけの大統領専用ヘリコプターの変哲のない軌跡を延々とライブ報道した(おそらく別のヘリコプターをそれも何機もチャーターしてのことだろう)。単にライブ報道のための莫大な費用を無駄遣いしただけのことだ。なんの報道価値もありはしない。「ごますり中継」と指弾されるゆえんだ。本来のNHKのためにも安倍内閣の傀儡の記者の巣窟になっているらしいNHK「政治部」なるところは解体する必要があるだろう。そうでなければNHKは腐っていくだけだ。

【山中人間話目次】
・NHKには最近復調の兆しがあった。しかし、NHK「政治部」というところはどうやらそのNHKとは違う空間にあるらしい。昨日のトランプ来日に関するライブ報道は醜悪そのものだった
・乗松聡子さん(カナダ在住、「ジャパンフォーカス」エディター)の前書きの指摘は重要です――ジェレミー・コービンへの期待と不安:ジョン・ピルジャー「英国『新政治』の台頭」
・沈着冷静な学究・安倍真理子さんさえ、かく憤慨する―― 「許可をした沖縄県。許されるものではない。暴動が起こってもおかしくないと思う。」
・原武史(放送大学教授)の滝口悠生『高架線』の書評。『高架線』の風景は心の片隅に誰しもが持っている。そして、ときどきそれが現実の風景として立ち上がる
キョウ しもつき8

Blog「みずき」:太田昌国さん(評論家)が東京タワーの展示室で開かれていた「山本作兵衛原画展」を観に行ってたまたま天皇・皇后と出くわした友人の話を書いている。「どこからともなくわらわらと大勢の黒い服の男たちが現われ、見る見るうちに会場を制圧した」。「その奥から、天皇・皇后の姿が現われた」、と。この後、太田さんは、筑豊の炭鉱の鉱山労働の様子を描いた山本作兵衛の原画展にまで出かける皇后の関心の広さ(あるいは、目配りのよさ)についての感想を述べた上で、友人の作兵衛画の鑑賞を突然断ち切った皇后なるものの存在について次のように書いている。

『だが、ひとりの人間として――というためには、他の人びととの在り方と隔絶された特権を制度的に享受する立場に立たない、という絶対条件が課せられよう。作兵衛展に出かけるにしても、一般人の鑑賞時間を突然に蹴散らしてでも自分たちの来場が保証されるという特権性に、彼女が聡明で優れた感度の持ち主であれば、気づかぬはずはない。自分たちが外出すれば、厳格極まりない警備体制によって「一般人」が被る多大な迷惑を何千回も現認しているだろうことも、言うを俟たない。「弱者」に対していかに「慈愛に満ちた」言葉を吐こうとも、己の日常は、このように、前者には叶うはずもない、そして人間間の対等・平等な関係性に心を砕くならば自ら持ちたいとも思わないはずの特権に彩られている。その特権は「国家」権力によって担保されている。この「特権」と、自らが放つ温情主義的な「言葉」の落差に、気が狂れるほどの矛盾を感じない秘密を、どう解くか。

凶暴なる国家意志から、まるで切り離されてでもいるかのように浮遊している「慈愛」があるとすれば、それには独特の「役割」が与えられていよう。彼女が幾度も失語症に陥りながらも、皇太子妃と皇后の座を降りようとしなかったのは、自らの特権的な在り方が「日本国家」と「日本民族」に必要だという確信の現われであろう。高山文彦に『ふたり』と題した著書がある(講談社、2015年)。副題は「皇后美智子と石牟礼道子」である。そのふるまいと「言霊」の力に拠って、後者の「みちこ」及び水俣病患者をして心理的にねじ伏せてしまう、前者の「みちこ」のしたたかさをこそ読み取らなければならない、と私は思った。「国民」の自発的隷従(エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ)こそが、〈寄生〉階級たる古今東西の君主制が依拠してきている存立根拠に違いない。』(太田昌国FB 2017年11月4日)

石牟礼道子や水俣病患者まで「心理的にねじ伏せてしまう」その力とはなにか。それは「国民」の自発的隷従というものだろう、と。

【山中人間話目次】
・だが、ひとりの人間として――というためには、他の人びととの在り方と隔絶された特権を制度的に享受する立場に立たない、という絶対条件が課せられよう。彼女が聡明で優れた感度の持ち主であれば、気づかぬはずはない。
・金光翔さん(元岩波『世界』編集部員)のフリージャーナリストの安田浩一批判
・毎日新聞の伊藤智永記者(編集委員)は文章上の小細工を弄しながら結局のところ安倍首相を擁護する。こういう詭弁の論を「乾いた笑い」などと言えますか?
・57億円のイバンカ基金への拠出は正しいか――あまりに低賃金のため家族で暮らせない。子どもに月1回会えればいいのがイヴァンカが大事だというワークライフバランスの実態
・しかし、ここにも笑止千万な事態があります。これは弁護士団体すらもなし崩し的に右傾化=保守化(実は総右傾化=保守化と言いたいところ)しているいまのありさま
キョウ しもつき6

Blog「みずき」:加藤周一は天皇制の探求を『記』『紀』の読み込みから始めている。

たとえばこうだ。

『 『記』・『紀』の内容からさかのぼって考えると、地方的な素材には、大きくみて、『記』・『紀』以前に、二つの系統が成立していたようである。出雲系は、カミムスヒ、スサノヲとその子孫(殊にオホナムチすなわち大国主)を主な神とし、大和系は、タカミムスヒ、アマテラスとその子孫を主な神とする。それぞれ出雲および大和の支配者家族の先祖神であったらしい。『記』・『紀』の神代が、その二系統を大和側の立場からまとめた体系であることは、その本文のなかで、両系統の神のつなぎ合わせ方に無理があることや、また『記』・『紀』と『出雲風土記』の記述にくいちがいのあることから、容易に察せられる。』

『 『記』・『紀』が地方的な神々を一箇の体系にまとめようとした原理は、一言でいえば、神代以来の血統による大和朝廷の王権の正統化である。正統化の必要は、『記』・『紀』の編纂を命じたといわれる天武天皇において、殊に大きかったにちがいない。天武帝は激しい王位継承戦争(壬申の乱、672)で勝利したばかりであった。(……)血統以外に王権を正当化する原理は、『記』・『紀』にはみられない。これは「天命」による正統化を重んじた中国の伝統と著しい対照をなす。また血統と関連して、姻戚関係においても、極端な近親結婚をみとめる『記』・『紀』的原則は、独特であって、儒教的中国の風習と大いにちがう。『記』・『紀』の近親結婚は、古代日本の少なくともある時期の慣行を反映していたはずであり、地域的に集中して住む一氏族にとって族外結婚が強制されなかったろうことを想像させる。もしその想像が正しいとすれば、それは日本における地域共同体の著しい閉鎖性を、またしたがって高度の組みこみ性を、支えてきた要因の一つと考えられるかもしれない。』(『日本文学史序説 上』1980年)

その天皇制批判の射程は長い。すなわち、根底的だ。むろん、あの戦争で多くの友を失った経験が彼をそうさせたのだ。


【山中人間話目次】
・加藤周一は天皇制の探求を『記』『紀』の読み込みから始めている。その天皇制批判の射程は長い。すなわち、根底的だ
・こういうときにこそ全労働者は団結し、一団となってゼネスト(闘争)に打って出るべきではないか。なんのための労働組合か。労働者は資本の側に完全にナメラレきっている
・田中宏和さん(「世に倦む日日」ブログ主宰者)の東京新聞の二枚舌を批判――「憲法公布71年 平和主義は壊せない」という文化の日の東京新聞の社説
・こういう政権(安倍政権)はいまからでも大規模な国民運動(韓国の「ロウソク革命」を見よ)で打倒する以外に道はありません
・トランプの朝鮮に対する認識に対して安倍首相が強い影響力を及ぼしているとする韓国・中央日報のワシントン総局長・金玄基(キム・ヒョンギ)のきわめて重要な指摘
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)36 ――右傾化政党に転落した共産党とかつての小選挙区制論者、山口二郎との共闘とねじれ
・自称「護憲派」は「安倍9条改憲NO!」というまやかしのスローガンの有害性にいい加減に気づくべきではないか
キョウ しもつき5

Blog「みずき」:徐京植『民主主義の廃墟―大量消費の果てに』ハンギョレ 2017.11.03より。徐京植(在日朝鮮人作家、東京経済大学教授・現代アジア思想)は現在の日本の置かれている位置を「『全体主義』の状態とし、「『リベラル派の頽落』が、とうとうこの水位にまで至ったのだ」と日本の現在のリベラル派を強く論難しています。加藤周一が戦後すぐの1946年の時点に「「天皇制を論ず」という論を発表し、天皇制という制度の廃絶を主張していたことを例にあげ、対していまは「安保法制反対などを主張するリベラル派の論客(内田樹)までもが『「天皇主義者に変わった』と宣言した」。「これはフランス革命以来、人類社会が積み上げてきた人権、平等、自由、民主といった普遍的価値にたいする破壊行為ではないか」というのが徐京植の日本のリベラル派(というよりも、内田樹と共産党はいまは蜜月関係にありますからリベラル・左派と表現する方が正確でしょう)批判です。

20年ほど前までは11月3日の「文化の日」には決まって加藤周一や大岡昇平などの正真正銘のリベラルの論客が新聞紙面で論陣を張り、天皇制度と戦争の危険な関わりを説き、平和の重要性を訴えていたのですが、いまの様変わりは甚だしいものがあります。まさに「『リベラル(・左)派の頽落』が、とうとうこの水位にまで至ったのだ」というほかありません。


【山中人間話目次】
・徐京植『民主主義の廃墟―大量消費の果てに』ハンギョレ 2017.11.03より――20年ほど前までは「文化の日」には決まって加藤周一や大岡昇平などの論客が新聞紙面で論陣を張り、天皇制度と戦争の危険な関わりを説き、平和の重要性を訴えていた
・出会いとはそういうものかもしれない。あとから思い出すと私の場合も友というべき人との出会いの日にはいつもいましがた陽光の林の中を通り抜けてきたような透明な風が吹いていた
・9条に自衛隊明記、52%反対 共同通信世論調査。そして 内閣支持率54%に上昇 憲法に自衛隊明記、賛成44% 日経。同じ日の記事と思えん
・猪野亨弁護士(札幌市在住)の「野党支持者が野党に対する期待は憲法9条改憲に反対すること」という指摘は当たり前のことのようですが、とても重要な視点だと思います
・朝日対産経のメディア対決に期待したい――産経新聞コラムのウェブ版、「排他的」見出しに批判次々 朝日新聞
・平安名純代さん(沖縄タイムス米国特約記者)の翁長知事の「言動不一致」批判。平安名さんのペンの力に期待する
・安倍自民党の国会の議席比率による発言権云々などの屁理屈にまったく道理はない
・再び問われる政府の日本人救出の責任 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
キョウ おなが15

Blog「みずき」:鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)も「『辺野古埋立承認撤回』の”タイミング”は今しかない」「翁長氏が『撤回』を棚上している間に、辺野古新基地建設をめぐる事態は重大な局面を迎えています」と翁長知事の度重なる「撤回延期」手法に危機感を募らせています。

しかし、この翁長氏の「撤回延期」手法を擁護し、手助けしているのが沖縄の地元メディア(琉球新報、沖縄タイムス)であり、オール沖縄であり、共産党、社民党という自称「革新」政党なのです。失礼を承知で言います。沖縄県民は、共産党、社民
党のいう「革新」は自称でしかないことにいい加減に気づくべきではないか。私はそう強く思います。

【山中人間話目次】
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)も「翁長氏が『撤回』を棚上している間に、辺野古新基地建設をめぐる事態は重大な局面を迎えています」と翁長知事の度重なる「撤回延期」手法に危機感を募らせています
・原武史(放送大学教授・日本政治思想史)氏は「被災地訪問などで国民一人ひとりと向き合うことで、ソフトだが市井の人々の内面まで届く強固な『国体』が確立された」と分析し、「おことば」後の流れに危惧を抱く
・(平成と天皇)第3部・政治の波間で:3 陛下の「おことば」、権威なのか:朝日新聞 2017年11月1日
・ヴェーバーは近代ヨーロッパの合理化を賛美したのではない。ヴェーバーはマルクスを読み、ニーチェを読んだ。『プロテスタンティズムと資本主義の精神』にはヴェーバーの西洋近代の合理化への懐疑と格闘が刻印されている
・buu34さんが「ルモンド記事から色々考えた」と題してルモンド(2017年10月20日付)の「安倍晋三、代々受け継がれるレヴィジョニズム(歴史修正主義/改憲論)」と題された長文の安倍晋三批判の記事を翻訳紹介しています
・戦後、富士正晴という売れない小説家がいた。私の師匠の松岡さんの友人で、私も松岡さんに竹藪に囲まれた丘の上にあるというボロ家に「会いに行ってみないか」と誘われたことがある
・ミス・コンテストは「美貌」と「容姿」だけを競うコンテストではない、と彼女たちは主張しているようだ――ミス・ペルー選考会、出場者らが女性への暴力に抗議
・アメリカでは労働組合がまともに機能していると思われる話。翻って日本の労働組合のありさまはどうか? 彼我の違いに悲嘆せざるをえない。
・藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表)が「生活保護基準引き下げは誰も幸せにしない」理由を4つのポイントに整理して発信しています。わかりやすいまとめ
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)35 ――「真実を伝える『しんぶん赤旗』」は「真実」を伝えない。元赤旗記者(共産党員)のデマゴギー体質
・「ワンコリアインタビュー中村敦夫」より―― 「オンエアされた電波は釜山に届き、韓国国民は金大中の帰国を知ることになる
・忌野清志郎と同世代の坂本龍一(音楽家)と金平茂紀(ジャーナリスト)が忌野清志郎の魅力を友情熱き心で語りあっています
キョウ かんなづき53

Blog「みずき」:田中宏和さんが本日付の自身のブログに「共産党はなぜ後退したのか - 敗因を分析する」という論を掲載していますが、今回の共産党の総選挙結果分析として当を得た説得力のある優れた論説になっているというのが私の評価です。ツイッターやインターネットをはじめとするSNS界隈では今回の総選挙での共産党の敗因(議席の大幅減。ほぼ半減)を立憲民主党の選挙区での当選を助けるために候補者を降ろした共産党の自己犠牲の結果だとする美談づくりの俗説が流布していますが、田中宏和さんは、それは共産党サイドの自画自賛の謬論にすぎないことをこの8年間(2009年~2017年)の同党の得票率の推移の分析を通して説得的に論証しています。また、「誰も指摘しない問題」としては、しばき隊運動の盛衰と今回の共産党の敗因との関わりを説得的に分析しているのも本論の功績と見てよいものです。

『今回の衆院選で最も大きく惨敗したのは共産党で、議席を21から12へとほぼ半減させる結果となった。2013年から続けてきた党勢拡大が止まり、深刻な後退の局面を迎えている。比例得票数は440万票。ネットやマスコミでは、枝野幸男の立憲民主党に風が吹き、その影響を受けて比例票を奪われたためだという見方が一般的だ。共産党の支持者からは、立憲民主党の選挙区での当選を助けるために候補者を降ろした共産党の自己犠牲は立派だという類の、何やら敗北の真因を直視することから逃避する美談工作的な自画自賛の弁も横溢している。しかし、もし選挙区での候補者を降ろすことが比例区での得票減や議席減に自動的に繋がるのであれば、そもそも共産党の「野党共闘」作戦は最初から自滅の戦略だったということになり、戦略が間違いだったという結論になるだろう。昨年の参院選では全国32の1人区で「野党共闘」を実現させたが、共産党は比例で601万票を得ている。4年前の2013年の参院選での共産党の比例票は515万票で、このときは「野党共闘」はなかった。共産党は単独で全国に候補を立てて戦っている。2016年と2013年の二つの参院選を比較して言えば、「野党共闘」のために選挙区で候補を降ろしたことが、必ずしも比例の得票減を招いた原因だとは即断できない。』

『もう一つ、誰も指摘しない問題だが、しばき隊の関与について論点に上げないわけにはいかない。2013年からの共産党の台頭と党勢伸張は、しばき隊の出現と勢力拡大と二人三脚の関係で、しばき隊運動によって媒介された政治現象と言っても過言ではない。しばき隊はネットと街頭で共産党を強力にサポートし、左翼のデモを流行させてマスコミ報道で公民権を与える活躍を演じた。この間、しばき隊は政治の世界でプラスシンボルの評価を固め、2015年から2016年のSEALDs運動も朝日(テレ朝)や毎日(TBS)が正義の英雄として賛美した。しばき隊は、自らを美称化して「3.11以後の社会運動」と呼んでいる。「3.11以後の社会運動」は、まさしくしばき隊運動のことに他ならないが、この運動の興隆が共産党の党勢を押し上げ、政治のプイレヤーとしての存在感を高める原動力となっていた事実は否定できない。私は、2012年の頃からしばき隊運動(反原連)を批判し、その運動の中身を分析して問題点を抉出する作業を続けてきたが、一貫して言ってきたのは、しばき隊と共産党との関係が嘗ての解同朝田派と社会党との癒着と同じだという主張である。社会暴力を政党の栄養分にして寄生していた問題に他ならない。(略)共産党の党勢拡大の槓桿だったものが桎梏となった。まさに弁証法における反対物への転化を示している。』

【山中人間話目次】
・共産党はなぜ後退したのか - 敗因を分析する(最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ34)
・オール沖縄シンパで朝日新聞記者の谷津憲郎さんが「左折の改憲」という言葉を使っているのであれっと思った
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編。標題を一部改訂)33 ――私は、左派が無用だとは思わないが、こういうメッセージが、くだらない、情けない発信という批判と嘲笑を招くことに気づかないのなら、もうお辞めになった方がいい
・こちらのツイートには批評精神と怒りを感じます。福島みずほのツイートとの違いはそこ。福島みずほのツイートはポピュリズムそのもの、すなわち、怒りは感じられず、大衆迎合のみがある、というのが私の評価です
・山口敬之の「私を訴えた伊藤詩織さんへ」というあまりに卑劣な反論への再反論3本――核心からは逃げ、印象操作と陰謀論で詩織さんを攻撃
・サルトルの民主主義とはなにか、民主主義者とは何者か、あるいは人間とはなにか、という問い
・網野善彦のいう「現代の『無縁』の思想」とはどういうものか。関係はあるのか、ないのか。なぜか、カタルーニャという地のことに思いはゆく