キョウ きさらぎ59

Blog「みずき」:私は先に「OKIRON」2018年2月16日付掲載の「『オール沖縄』と世代の断絶~沖縄県知事選へ向けて~」という山本章子(沖縄国際大学非常勤講師)の論を「これは『オール沖縄』へのさらなる右傾化の勧めにほかならない」と批判しておきましたが、山本はその論を「(『オール沖縄』が勝利するかどうかは)県内の若者に希望を持たせる経済政策を打ち出せるかどうかだろう」という結語で結んでいました。いままた山本と同様の視点で同世代の島田尚徳という元沖縄タイムス県政担当記者が「沖縄ビジネス展望~活況を呈する飲食業界~」(2018.02.23付)という記事を書いています。この島田尚徳も「OKIRON」のエディター・チームの一員のようです。「OKIRON」というインターネット誌が沖縄で果たそうとしている「オール沖縄」をさらに右傾化させようとしている発刊のねらいがますます明らかになってきたと言っておくべきでしょう。「OKIRON」は沖縄の民主主義にとって負の存在以外のなにものでもない、というのがこれまで「OKIRON」を観察してきた私の評価です。

【山中人間話目次】
・「OKIRON」は沖縄の民主主義にとって負の存在以外のなにものでもない、というのがこれまで「OKIRON」を観察してきた私の評価です
・沖縄をいまだに「植民地」にしている者は誰か? 安倍政権だけではない。日米安保=米軍基地の存在を肯定する翁長県政もまた「沖縄植民地化」の一端を担っている――米軍ヘリ、普天間第二小の上空飛行 軍が認める 「回避」の合意ほご
・予期されたことだった――名護市長選で当選した渡具知武豊市長の露骨な「記者選別」
・宇井純 公害原論「開講のことば」より――個々の公害において、大学および大学卒業生はほとんど常に公害の激化を助ける側にまわった。その典型が東京大学である
・なにかが起こる予感がある。それは、いまのところ吉か凶かわからない――「トランプのメッセージ」持ってくるイバンカに常春斎晩餐など“首脳クラスの待遇”
キョウ きさらぎ58

Blog「みずき」:一昨日の朝、私は、「晩年、すなわち、右傾化した左翼の口車にうかうかと乗って「アベ政治を許さない」などという軽薄な文句を揮毫した時期の金子兜太は評価しない」と書いた。しかし、その兜太が2013年7月号の『俳句』誌のインタビューで「期待されている後進は?」と問われて大道寺将司の名を挙げている。インタビューは編集部によって「金子兜太九十三歳、ひと言もの申す」と題されている。兜太曰く。

『昨年の春頃、大道寺将司全句集(太田出版)に出会った。死を目の前に置いて、この定型詩に全身をぶち込んでいる、という読後感です。こんな作品がありました。〈棺一基四顧茫々と霞みけり〉、〈加害者となる被曝地の凍返る〉。(中略)五七五は短いから書ききれねえ、なんて寝言は並べるな。この詩型のいいところをしゃぶりとって書いてくれ。うんと欲を持って、スケールを大きく開いて、この詩を作り続けてくれ。俺は今、このことが一番言いたい。』

秩父事件の首謀者たちを「暴徒でなにが悪い」と擁護し、同事件と自由民権運動を短絡的に結びつけようとするいわゆる民主主義者たちの表層的な論の低俗性を喝破した金子兜太の眼は晩年も死んではいなかった。右傾化した左翼の口車にうかうかと乗って「アベ政治を許さない」などという軽薄な文句を揮毫した時期の金子兜太の眼の衰えが返す返すも無念である。

【山中人間話目次】
・金子兜太の晩年――「アベ政治を許さない」という軽薄な文句を揮毫した兜太と『俳句』編集部の「期待されている後進は?」と問われて大道寺将司の名を挙げた兜太の相克
・承前。山口正紀さん(ジャーナリスト、元読売新聞記者)の「こんな官僚的対応をしていて、朝日新聞は新聞社として取材活動ができるのか
・承前。米CBSがアサド軍によるサリン攻撃の映像を放送。日本では地下鉄サリン事件、松本サリン事件で有名になったあの狂気の神経ガスのサリンだ
・著名ウイグル人学者が突然自宅から消えた――中国共産党が新疆各地でウイグル人を強制収容所に収監している。ウイグル人の10人に1人は拘束されているとの説も
・シリア情勢が錯綜してきた。とまらない悲惨に、ユニセフはウェブサイトにて白紙で抗議した
キョウ きさらぎ54

Blog「みずき」:一昨日は小林多喜二の没後85年目の多喜二忌だったようだ。日本共産党副委員長の市田忠義が昨日付の自身のFBに「時代に向かう研ぎ上げた言葉を」と題された『民主文学』に所属する作家の浅尾大輔の小林多喜二を顕彰する一文を読んだ感想を書いている。

しかし、私は思う。

被害国の過半の国民が拒否し、いまは韓国の文在寅政権も廃棄を求めている「日韓合意」を「問題解決に向けての前進」(志位談話。しんぶん赤旗 2015年12月29日)と評価し(いまだに志位談話の過ちを認めていない)、天皇が玉座から国民代表の議員を見下ろして「おことば」を賜るという戦前の大日本帝国憲法下の国会開催の様式を遺す開会式の出席を決め、かつ、宮中の「歌会始」の選者を赤旗「歌壇」の選者に選定し、さらに「辺野古に新基地を造らせないとの思いにみじんも揺らぎはない」と口では言いながら、実際は辺野古埋立・新基地建設の促進に手を貸している翁長知事の二枚舌政治に加担し、支持するいまの共産党に小林多喜二を顕彰する資格などありはしない、と。

仮に多喜二がいま生きていたとして、いまの共産党の奈落のさまを見てなんと思うだろうか。自身を冒涜されたように思うに違いない。そして、「こんな党は共産党ではない」と断乎として言うだろう。いまの共産党に小林多喜二を顕彰する資格などありはしない、と。


【山中人間話目次】
・「辺野古に新基地を造らせない」と口では言いながら、実際は辺野古埋立に手を貸している翁長知事の二枚舌政治に加担し、支持するいまの共産党に小林多喜二を顕彰する資格などありはしない
・サンゴの特別採捕許可の撤回を求めて県との交渉――甘くみてはいけない。ここにいるのは承認取り消しの取り消しを擁護し、辺野古現場における翁長批判を分裂者呼ばわりした名うての翁長擁護者がほとんどだ
・昨日の記事から2本の関連応答を抽出する。ここにはいまこの時期に考えてみるべき大切な提言が含まれている、と私は思う。
・俳人の金子兜太が死去した。私は晩年の金子兜太を評価しないが、彼が郷里の秩父事件に深い関心を寄せ、同事件と自由民権運動を短絡的に結びつけようとする民主主義者たちの表層的な論の低俗性を喝破した時代の眼には深い敬意を持つ
・木村剛久さん(元共同通信編集記者、「海神日和」ブログ主宰者)が西部邁論(西部邁『ファシスタたらんとした者』を読む(1)~(6))をまとめた記事を書いています
・デジタル鹿砦社通信が「朝日新聞本社広報部・川野修一部長代理が鹿砦社に答えた一問一答の衝撃」という「リベラル」と世間的には認知されている現在の日本のメディアの虚妄と欺瞞を衝く記事を掲載しています
・承前。昨日19日、京都大学職員組合も「立て看板規制に対する声明」 を発表しました
キョウ きさらぎ50
2月19日午後2時35分、キャンプ・シュワブ沖でウミガメが浮かんでいるのを
カヌーの市民が見つけた(沖縄タイムス辺野古・高江取材班‏ )

Blog「みずき」:鬼原悟さん(「アリの一言」主宰) は次のように翁長知事と「オール沖縄」の「言行不一致」を弾劾する。日本共産党よ。オール沖縄よ。翁長県政与党よ。これでもまだ翁長知事を庇いだてするつもりか! その行為は、辺野古埋め立てにあくまで反対を表明する沖縄の「民意」に対するとうてい許しがたい背信行為といわなければならない! 

『(翁長知事の)公約違反は棚に上げて翁長氏をかばい続け、逆に批判する市民に矛先を向ける。これが「オール沖縄」の本音ですか? 

翁長氏は19日の記者会見で、「新基地建設反対の県民の民意は『現時点でも生きているのは当然だ』と強調」(20日付沖縄タイムス)しました。そう言いながら、自らは「中立」だとし、「知事権限行使」の公約は実行しない。これはいったい何を意味しているでしょうか。自分には「県民の民意」を体現し実行する意思も力もないという自己証明、「敗北宣言」ではないでしょうか。
そんな翁長氏には、「知事選再出馬」の資格はないと言わざるをえません。』

【山中人間話目次】
・鬼原悟さん(「アリの一言」主宰)の 翁長知事と「オール沖縄」の「言行不一致」批判――日本共産党よ。オール沖縄よ。翁長県政与党よ。これでもまだ翁長知事を庇いだてするつもりか!
・翁長知事は、右手で「新基地を造らせない」とこぶしを振り上げ、意思に反して左手で埋め立て工事の進行を後押しするような判断を下したことになる沖縄タイムスの翁長知事の「言行不一致」批判
・半澤健市さん(「リベラル21」常連執筆者)のもうひとつの「西部邁」論――西部は資本論を読まずに安保闘争を闘った。そして「エリート知識人の卵」だと思っていた全学連闘士が「マス」であることを知った
・田中利幸さん(「吹禅 Yuki Tanaka」ブログ主宰)の「15年戦争史概観」――1)張作霖暗殺、満州事変から満州国成立へ
・醍醐聰さん(元東大教員)たちが呼びかけた2月16日の「モリ・カケ追及国税庁包囲デモ」には母体となる組織はなかった。それでも国税庁前には1100人の市民が集まった
・マルクスはヘーゲルの「ミネルヴァの梟は夕暮れになって飛びたつ」という有名な比喩をひっくりかえして読んだ

キョウ きさらぎ47

Blog「みずき」:沖縄国際大学非常勤講師の山本章子が「OKIRON(「沖縄」を「論じる」の略。「沖論」)」に「『オール沖縄』と世代の断絶~沖縄県知事選へ向けて~」というタイトルで1972年の沖縄施政権返還前の復帰前世代と復帰後世代の断絶について書いている。今回の名護市長選では「物心つく前に沖縄復帰を迎えた50代以下と、戦争と占領の中で生き抜いた60代以上とで、投票先が見事な好対照をなした」。それが保守の渡具知武豊候補の勝利につながった。「2010年と14年の名護市長選で移設反対派が勝利したのは、特殊な政治的環境下での『レア・ケース』」でしかない。「『オール沖縄』がこれから知事選を迎える上で、大事なことは、沖縄が日本の民主主義の希望になることではなく、沖縄の民主主義を守るために、県内の若者に希望を持たせる経済政策を打ち出せるかどうかだろう」と言うのだ。しかし、私は、「2010年と14年の名護市長選での移設反対派の勝利はレア・ケース」という認識自体が誤っていると思う。2010年と14年の名護市長選で稲嶺氏が当選したのは民主党の鳩山政権の発足や公約に反して辺野古埋め立てを承認した仲井真知事への怒りなど特別な「追い風」が吹いたからではなく、沖縄だけに一点集中したあまりにも加重な米軍基地押し付け、不当な沖縄差別に対する県民と名護市民の鬱々とした怒りの思いが復帰前世代と復帰後世代の違いを超えて沖縄人がそれぞれの思いの中で郷土の沖縄を愛する気持ちと同じようにもともと広く共有されていたからにほかならないと私は思う。沖縄人の辺野古埋め立て反対の強い思いは決してレア・ケースではない。山本はその沖縄人の積年の怒りの累(かさなり)を十分に自分のものにしていない認識で今秋に迫った県知事選で「オール沖縄」が勝利するかどうかは「県内の若者に希望を持たせる経済政策を打ち出せるかどうかだろう」と言う。これは「オール沖縄」へのさらなる右傾化の勧めにほかならない。そして、それは戦う前からの敗北の勧めにしかならないだろう。山本は「OKIRON」のエディター・チームの一員でもあるらしい。「OKIRON」発足時にも書いたが、私は、沖縄の「いま」にとって同誌の果たそうとしている、現に果たしている決して小さくない負の役割を改めて思わざるをえない。

【山中人間話目次】
・沖縄国際大学非常勤講師の山本章子の「OKIRON」の論は「オール沖縄」へのさらなる右傾化の勧めにほかならない。そして、それは戦う前からの敗北の勧めにしかならないだろう
・三浦瑠麗のデマのソースは佐藤優だという金光翔さん(元岩波『世界』編集部)の指摘。また、三浦や佐藤の排外主義的デマの拡散に関して「左」のメディアの人物こそが大きな責任があるという金さんの指摘も重要です
・群馬の森にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑訴訟について鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)が同訴訟の背景説明を含めて記事にしています
・異例の「思想闘争」勃発!中国は再び毛沢東時代に戻るのか――文革派VS.改革派の知識人が激論(古畑 康雄・共同通信記者) 現代ビジネス 2018年2月15日
・日本でも同様のことが起きる可能性がある。いや、すでに『1984年』(ジョージ・オーウェル)的状況は日本でも進行している。闇は深い――数百人雇って偽投稿、月予算は1億円以上か ロシア疑惑
・日本でも同様のことが起きる可能性がある。いや、すでに『1984年』(ジョージ・オーウェル)的状況は日本でも進行している。闇は深い――ロシア疑惑 承前1。承前2
キョウ きさらぎ45

Blog「みずき」:以下、沖縄という極南(「極北」の意)の地から発する仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の怒りの聲。それは沖縄の「民主勢力」なるもの、すなわち、「保守」へ「保守」へと回帰する翁長知事をそれでも「支持」するオール沖縄なるものの闇の深さ(それは主に「沖縄県政」という既得権益を決して手放そうとしない翁長知事と共産党を含む一部勢力の野心に起因する)に戦(おのの)く慟哭の叫びともいえようか。人々よ。「オール沖縄」なるものの闇の深さを知らなければならない。

『2018年2月16日 翁長知事ついに特別採捕許可す

2016年12月26日承認取り消しの取り消しをした時の翁長知事は、原点に帰って知事権限を厳しく審査して辺野古新基地は造らせないとのたまった。知事権限の重要部分である特別採捕許可申請(初回)はかくて「厳しく」許可されてしまい、撤回理由の一つを失ってしまった。採捕許可無しの工事続行の違法性はこの許可により治癒されてしまう。採捕申請があと2件申請されておりこれも適法として許可することになるのであろう。これはすべて2016.12.26のクーデターによって埋め立て承認を復活させ、翁長知事が仲井真弘多前知事の承認の適法性を認めたことに淵源する。なんども、どこでも警告した通りである。

港の使用許可に続いて、翁長知事自ら撤回理由を放擲していくこの事態を黙認し、擁護し、翁長再選を目指す者たちよ、お前たちは「オール沖縄」を語るな!辺野古を去れ!』(仲宗根勇FB 2018年2月16日)

『私が昨日まで指摘していた18個の撤回理由の中の以下の10個目の撤回理由が今日2018年2月16日の特別採捕許可によってあえなく消滅することになった。

撤回理由10
《2017年7月に発見された絶滅危惧種オキナワハマサンゴ14群体中、同年9月までに13群体を死滅させたことが示すように、「特別採捕」の許可申請を適時にすべき義務を防衛局が懈怠し工事を直ちに中止しないことによる撤回》

埋め立て区域外に埋め立て区域内に生きているサンゴを移植するための県漁業調整規則に基づく知事の「特別採捕」の許可を受ける申請がこれまで3度にわたり場当たり的になされ、「特別採捕」の許可申請を適時にすべき義務を防衛局が懈怠したことは「承認書」の留意事項違反に当たる。工事の違法性は大なるものがある。』(同上)


【山中人間話目次】
・沖縄という極南(「極北」の意)の地から発する仲宗根勇さんの怒りの聲。それは沖縄の「民主勢力」なるもの、すなわち、「保守」へ「保守」へと回帰する翁長知事をそれでも「支持」するオール沖縄なるものの闇の深さに戦(おのの)く慟哭の叫びともいえようか
・名護市長選の稲嶺敗因を考える場合、立憲民主党が「稲嶺推薦」ではなく「稲嶺支持」にまわったことの決して小さくない負の意味も考えてみる必要もあるでしょう。その立憲民主を過度に評価したものは誰か、ということも
・加藤哲郎さんの「『アリラン』『イマジン』『大正生れ』でつむぐ平和!」――安倍の極右政治に追随する(いまや「論調」まで安倍政権のエピゴーネンそのものです)日本のメディアの愚かしさに対する加藤さんの指弾
・これ、嘘だよな。マイナンバー添付は絶対必要条件じゃないよな?国の正式機関の公式アカウントが、間違いを広報していて、いいのかよ――いまや安倍政権支配下の行政も平然とウソをいうご時世だということです
キョウ きさらぎ36  

Blog「みずき」:名護市長選結果のひとつの参考資料として「名護市長選 結果を予感させたのは?」というNHK NEWS WEBの特集記事(2018年2月14日付)にある表についてはいろいろな見方ができるでしょうが、私が注目したのは名護市長選で保守の渡具知候補に投票したのは社民党や沖縄社大党よりも共産党(党員・支持者)が多いというNHKの出口調査の結果でした。これはいまや共産党は社民党や沖縄社大党よりもさらに思想的に右派であることを示す事実の適示だと見てよいと私は思います。その共産党が翁長知事と手を組んでいま辺野古埋め立て承認撤回の先延ばしを「指導」しているのです。辺野古埋め立て反対運動にとってきわめて危うい状況はこういうところにも示されている、というのが私の見方です。

なお、昨年の東京都議選時の小池(東京都知事。都民ファースト代表(当時))支持に関する世論調査でも共産党の小池支持率は58・5%で、なんと同党の6割が元自民党超右派で日本会議国会議員懇談会副会長(国会議員時)の小池百合子を支持していたという結果も出ています(産経新聞 2017.6.26)。これも同党の右転落の凄まじさを如実に示す調査結果として記憶しておくべきでしょう。繰り返しますが、こういう政党が辺野古埋め立て反対運動とオール沖縄という翁長県政与党とその支持者を指導しているのです。まさに「危うさを言うも愚かなり」、というべき辺野古の危機というべきでしょう。私たちはオール沖縄という組織の実態を知る必要があります。

【山中人間話目次】
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)48 ――共産党の右傾化はここでも実証されている~名護市長選で保守の渡具知候補に投票したのは社民党や沖縄社会大衆党よりも共産党(党員・支持者)が多いという事実
・辺見庸の「石牟礼道子さんを悼む 〈累〉の悲哀 紡いだ文学」と石牟礼批判の〈累(かさなり)〉
・まさに驚きというほかない――フィンランドが世界一になったわけ(動画)
・荻上チキさんの「読書日記」、『週刊エコノミスト』(2018.2.13)の「読書日記」 ――『「慰安婦」問題と未来への責任』の声がまっとうに受けとめられ、拡がっている
・駒込武さん(京大教授、教育史)の科学研究費(カケン)の由来の考察――戦争バブルに色めき立つ大学
・小澤俊夫さん(小澤昔ばなし研究所所長)の「元号」反対論ですが、論の展開が説得的です
キョウ きさらぎ33

Blog「みずき」:名護市長選後に「辺野古埋め立て阻止」問題に関わって、いま、きわめて「危険な論調」が拡がろうとしている、と鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)が警鐘を鳴らしています。鬼原さんによればその状況は次のようです。

『問題なのは、この安倍政権に同調するような「論調」が広がろうとしていることです。

「『世論が変わった。もう民意だけでは通用しない』。知事を支える側近の一人は強い危機感を口にした」(9日付沖縄タイムス)「『ただただ「反対、反対」というスローガンだけでは県民はついてこない。新基地ができてしまうなら…県益を引き出せるような交渉も検討すべきではないか』。知事周辺の一人はこう漏らした」(9日付琉球新報) 「知事周辺の一人は『早期撤回(埋立承認の撤回―引用者)は国の思うつぼ。早期撤回でと知事を追い詰めすぎると「2期目は出ない」という選択肢が出てくる』と警戒する」(同琉球新報)

翁長氏が回避し続けている「承認撤回」をさらに遠ざけ、新基地建設を前提にした妥協交渉に入るべきだというのです。翁長氏は表向き「民意は生きている」(5日の記者会見)と言っていますが、こうした「側近」や「知事周辺」の声は翁長氏の本音を代弁していると言えるでしょう。

翁長氏の「側近」や「周辺」だけではありません。沖縄タイムスは2日続けた社説でこう述べています。「翁長知事による埋め立て承認撤回に不透明さが増し…翁長知事は今後、公約である新基地阻止をどのように実現していくのか。…新たな方針を打ち出す必要がある」(5日付)「翁長雄志知事にとって、地元民意の後ろ盾を失った痛手は大きい。戦略の練り直しは急務だ」(6日付)』

きわめて危険な状況だと言わなければなりません。いま、辺野古埋め立て承認撤回の先延ばしを正当化しようとする翁長県政とそれに同調する沖縄地元紙の「世論づくり」を間髪を入れず批判していくことが急務だと私は思います。辺野古埋め立て阻止にとってきわめて危険な状況です。


【山中人間話目次】
・名護市長選後に「辺野古埋め立て阻止」問題に関わって、いま、きわめて「危険な論調」が拡がろうとしている――鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)の指摘
・太田昌国(評論家)の吉田松陰評価と加藤周一の吉田松陰評価――現代の眼で歴史上の人物を単層的に評価してはいけない
・内閣官房機密費の公開を渋る菅官房長官――機密費公開請求弁護団・弁護士阪口徳雄の自由発言
・飯塚事件再審請求、元死刑囚弁護団が特別抗告――1審判決に関わった裁判官が再審請求即時抗告審の審理に関わったことは公平な裁判を受ける権利を定めた憲法に違反している
・承前(これでもメディア(ジャーナリズム)といえるのか! 満身の怒りを感じる。NHKは厳しく弾劾されなければならない!――NHKの偏見に満ちた嫌韓・嫌北報道 )
・承前。「ロヒンギャの惨劇 ミャンマー住民にどう焼かれ、強奪され、殺害されたか」 ニューズウィーク日本版
・シベリアで豪雪の中、たった独りで暮らす76歳の女性。牛がいなくなると、凍った湖の上を、お手製のスケート靴(?)で追いかける
・駅での別れは、出征だけに限らない。戦後も集団就職に伴う上京や恋人との別離など、しばしば別れが歌われた――原武史の松村洋著『日本鉄道歌謡史 1』書評
キョウ きさらぎ29

Blog「みずき」:天木直人(元外交官、評論家)が「オール沖縄は佐藤優で11月の沖縄知事選に臨んだらどうか」という笑止千万な寝言を言っています。「(佐藤優は)自分が沖縄知事になって本気で辺野古新基地を阻止したらどうか。彼なら出来る」「11月の沖縄知事選のオール沖縄候補は佐藤優で決まりだ。翁長知事のオール沖縄は本気でそう考えた方がいい。決断は早ければ早い方がいい」などと言うのです。私は天木直人は正気か?と思います。当然、正気ではないでしょう。 佐藤優とはどういう人物か。先ずは8年前、すなわち前々回の沖縄県知事選時の目取真俊さん(沖縄在住、作家)の佐藤優批判「『佐藤優のウチナー評論』を読む」を少し引用します(本文参照)。さらに金光翔さん(元岩波『世界』編集部)の 『<佐藤優現象>批判』という佐藤のエセ革新性を衝く徹底的な佐藤優批判があります。また、学者・市民有志による『<佐藤優現象>に対抗する共同声明』という佐藤批判もあります。佐藤優はそのほんとうの正体は「右翼」と言ってよいエセ革新でしかありません。

また、天木直人とはどういう人物か。天木直人という人物も革新的言辞を弄しながらその実右翼的心情を持つエセ革新でしかありません。天木がかつてみんなの党時代の渡辺喜美や自民党超右派の稲田朋美を礼賛していた事実はそのことをよく示しているでしょう。下記の弊記事をご参照ください(本文参照)。天木直人や佐藤優のエセ革新的言辞に欺かれてはならないでしょう。

【山中人間話目次】
・天木直人(元外交官、評論家)が「オール沖縄は佐藤優で11月の沖縄知事選に臨んだらどうか」という笑止千万な寝言を言っています
・三浦瑠麗という国際政治学者を自称する(東京大学政策ビジョン研究センター講師という肩書を持っている)2018年2月11日のフジテレビ『ワイドナショー』でのトンデモ発言が物議をかもしている
・「新自由主義社会」と名づけられたニセモノ社会に対する激しい嫌悪感と煮えたぎるような怒りは私も共有するものだ。ジョン・フェファー「貧しい国々を何十年もクソ溜めのように扱ってきた米国」という論
・「新自由主義経済社会」というものに対する嫌悪感については太田昌国さん(評論家)も次のように言います。日本という社会の根幹が日々腐っていっている。この煮えたぎるような憤り。
・これでもメディア(ジャーナリズム)といえるのか! 満身の怒りを感じる。NHKは厳しく弾劾されなければならない!――NHKの偏見に満ちた嫌韓・嫌北報道
・山から里に下りてきた山伏たちのゆくえ(「沖浦和光『旅芸人のいた風景』より メモ」姜信子)
キョウ きさらぎ26

Blog「みずき」:渡辺豪さん(元沖縄タイムス記者)の眼も目取真俊さんの眼も安倍自公政権を怒りの標的にしています。その標的の眼は本質的に外れているとはもちろん思いません。ただ、渡辺さんの眼にも目取真さんの眼にも一様に見えていない視点があると私は思います。安倍自公政権に問題を焦点化させるのは本質的に外れてはいない。しかし、沖縄県民の怒りを単純に安倍政権への怒りに集中させることによってそこから毀れ出てくるものはないか。翁長知事の辺野古埋め立て承認撤回先延ばし問題。そこから生じる辺野古埋め立ての即時的な危機。その内在する問題を結果として隠蔽してしまうということはないか。しかし、この沖縄の内在的な問題を解決することこそが沖縄の闘いにとって決定的に重要なことなのだ、と私は思います。渡辺さんの眼も目取真さんの眼もたしかにいまの沖縄の怒りを表出している。しかし、その怒りには見えていないものがある。私が彼らの視点をものたりなく思っているのはそういうことです。

この点について仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の見る目は次のようなものです。

『彼らには、仲宗根勇や乗松聡子や本田博利や平安名純代、その他多数のネット上での少数派による、翁長県政への一貫した批判・論説は読み解けないらしい。論点外しの通り一遍の言説をありがたがる読者の「肩書き」尊重・偏重主義にも困ったものだ。辺野古新基地問題はじめ現時の袋小路に入った沖縄的状況の諸悪の根源が安倍官邸と同様に翁長県政にあることを口にし得るかどうかが、沖縄において、自由な言論人であるか否かのリトマス試験紙である。』(東本高志FBコメント 2018年2月11日)

【山中人間話目次】
・目取真俊さんと渡辺豪さんの安倍自公政権批判――しかし、彼らの眼には見えていないものがある。それは沖縄の「運動」内部に固有に内在する負の問題性(所在)を見極める視点というべきものだ
・世界平和アピール七人委員会にも右傾化の波が押し寄せている――同委員会のオバマ評価や同委員会に島薗進(上智大教授、東大名誉教授)があらたに就任したことなど
・統一旗掲げての南北共同入場――やはり、感動的なシーンだ。対して、同じ民族同士が「統一」しようとする当然の意思を嘲笑する日本の一部にある「世論」なるものを私は深く軽蔑する
・石牟礼道子さんが死去したという。享年90歳。私は晩年の石牟礼道子を評価しない。したがって、見事な人生だったとも評価しえない
・石牟礼道子の歩んできた道を振り返る――朝日新聞の石牟礼道子特集ページ
・ミシェル・フーコーの『性の歴史』最終巻がフーコーの死後34年後に「ついに出版」されたという
キョウ きさらぎ23  

Blog「みずき」:ここにも翁長知事の辺野古埋め立て承認撤回引き延ばし批判論者がいます。この声も事実上の「翁長県政NO!」の声と言ってよいでしょう。どうしてこうしたまっとうな声が「オール沖縄」に届かないのか? 「オール沖縄」指導部(執行部)内に理非曲直に関わらずなんとしても翁長知事を擁護したい勢力、すなわち、決して県政執行権という既得権益を手放そうとしない権力欲に憑りつかれた権力亡者(政党)が巣くっているからとみなしていいでしょう。これは保守県政の時代を除いて1968年の琉球政府主席公選以来沖縄の独自の「革新共闘」が築き上げてきた沖縄の戦後の民主主義にとっての危機でもあろう、と私は思います。

【山中人間話目次】
・ここにも翁長知事の辺野古埋め立て承認撤回引き延ばし批判論者がいます。この声も事実上の「翁長県政NO!」の声と言ってよいでしょう――本田博利元愛媛大教授の「達眼」(沖縄タイムス)
・日弁連、次期会長決まる――「得票数は過去最多だったが、投票率は実質的に過去最低」ということの意味を考える
・阿部治平さん(中国在住歴11年。青海省青海師範大学講師など歴任)の「 『レーニン伝』を読む」(リベラル21  2018.02.09)。私は小林多喜二と田口タキのことを思い出した
・やはり、野蛮なこの光景(この写真は虐殺前の光景)に目を奪われる。このミャンマーのアウンサンスーチー(実質的な大統領)に授与したノーベル賞とはなにか?――ロヒンギャ住民虐殺
・非常階段に、すっかりちぢれて黒ずんだ小さな葉っぱが一枚、いじけたように落ちていた――辺見庸「日録」2014/07/01
キョウ きさらぎ19

Blog「みずき」:仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の乾坤一擲の提言。

『禍を転じて福となす
 稲嶺進知事をこの秋に誕生させよう。安倍一派に対するリベンジだ!
  口舌の徒・翁長氏では辺野古新基地が出来上がる
   2018年2月7日稲嶺市長退任の日
     仲宗根勇かく語りき』(仲宗根勇FB 2018年2月7日)

前提として翁長知事では辺野古埋め立ては止められない。翁長知事の偽言にこれ以上欺かれてはならない、という私たちの認識があります。産経新聞には7日付の以下のような記事もあります。この産経新聞の記事をフェイクと一蹴することはできないように思います。翁長知事のこの4年間の言動には産経からも指摘されるように矛盾が多すぎます。現に辺野古の護岸工事は翁長知事の辺野古埋め立て承認撤回の先延ばしの先延ばしによってすでに「K1」護岸(216米)から「K2」護岸(222米)にまで及び、今夏には「K3」(205メートル)、「K4」(1029メートル)にまで及ぶ事態になっています(沖縄タイムス 2018年1月25日)。この事態を辺野古埋め立て阻止などと言うことはできません。仲宗根さんの提言に耳を傾けるときだと思います。

『(翁長知事は)間もなく米陸軍那覇港湾施設(那覇軍港。那覇市、56ヘクタール)の移設をめぐり踏み絵を迫られることになる。逆に政府にとっては、日米安保体制の重要性に理解を示す一方、辺野古移設には反対する翁長氏の矛盾を突く「最強のカード」(政府高官)を突きつけるときが来た。(略)政府高官は「(翁長氏が)辺野古移設に反対するのであれば、那覇軍港の浦添移設にも反対するほうが主張としては一貫性がある」と指摘する。ところが、翁長氏は一昨年末、那覇軍港の浦添移設について容認する考えを表明している。保守政治家としてSACO合意を認める立場だからだという。』(産経新聞 2018年2月7日)


【山中人間話目次】
・仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の乾坤一擲の提言――口舌の徒・翁長氏では辺野古新基地が出来上がる。稲嶺進知事をこの秋に誕生させよう
・仲宗根勇さんの稲嶺市政2期8年間の観察と「名護市長選挙とオール沖縄の敗北」という感想――琉球新報「論壇」(2018年2月8日)
・金光翔さん(元岩波「世界」編集部)の佐藤優の買春接待疑惑すらも問題視しえない北原みのりというエセフェミニストを通した日本のフェミニズム批判とリベラル論壇批判
・木村剛久さん(元共同通信編集記者、「海神日和」ブログ主宰者)の西部邁『ファシスタたらんとした者』を読む(6)
・近代日本の共同性と日本的抒情というものをめぐって、私は、筑豊の地の底に潜り、北九州の海辺の海女を想い、八百比丘尼を追い、記紀を読んでいると言っていた森崎和江さんを思い起こす
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Blog「みずき」:名護市長選の結果に対する「稲嶺進氏が落選したのは、工事がじりじりと進んだことが大きい。市民は実際に止められるという希望が持てなかった」という阿部岳記者(沖縄タイムス)の認識は正鵠を射ていると私も思います。しかし、阿部記者のこの記事の問題点は辺野古埋め立ての危機の問題を「日本の民主主義」の劣化一般の問題にしてしまっていることでしょう。なぜ「工事がじりじりと進ん」でしまったのか。阿部記者のこの記事には「工事がじりじりと進ん」でしまった翁長知事、もしくは翁長県政批判の視点はまったくありません。沖縄の地元の問題を正視することもできずに「沖縄に辛うじて息づいていたこの国の民主主義」などとどうして言えるでしょう(しかし、本土の「リベラル・左派」がこの阿部記者の記事を拡散しています。そして、またもや愚劣な「小さな英雄」づくりをはじめています)? 「見えない眼」で「この国の民主主義と地方自治は、ついにへし折られた」などと「日本の民主主義」一般の問題を弾劾しても説得力などありはしないのです。阿部記者には「2016年12月26日に翁長知事が承認取消処分を自ら取り消した結果2017年2月6日から始まった本格工事が2018年2月4日の名護市長選挙の敗北を導いた」(仲宗根勇FB 2018年1月5日)と翁長知事の二枚舌政治(沖縄政治の固有の問題)を弾劾する仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の視点に学んでほしいものです。

【山中人間話目次】
・阿部岳沖縄タイムス記者の「記者の視点 名護市長選 陰の敗者は日本の民主主義」 はものの見えていない記者の視点だ。しかし、本土の「リベラル・左派」がこの阿部記者の記事を拡散している。
・最近の左翼・市民団体の右傾化スケッチ(小景編)47 ――いま、「リベラル・左派」界隈では「名護市長選の敗北は自公の不正選挙」という陰謀論が流行しているらしい
・この『現代思想』の特集の執筆陣自体が「現代における『保守』と『リベラル』のねじれ」を示しているように私には見える――日本の「リベラル」思想の闇は「暗澹たる」という言葉こそふさわしい
・やはり福岡高裁は再審を認めなかった。深い憤りを覚える――飯塚事件:死刑執行の元死刑囚、福岡高裁は再審認めず - 毎日新聞
・西部邁『ファシスタたらんとした者』を読む(5) 海神日和 2018-02-06
・辺見庸が久しぶりに「日録」を更新した。前回の「日録」には「エベレスト登頂失敗。ルートA、ルートBともだんねん」とあった。『月』を読んでみよう
キョウ きさらぎ13 

Blog「みずき」:詩壇の芥川賞とも呼ばれるH氏賞受賞(2003年)詩人の河津聖恵が今年から2年間の予定で「しんぶん赤旗」文化欄の「詩壇」を担当しているという。この1、2年彼女のブログ「詩空間」から遠ざかっていたので今朝、私はそのことをはじめて知った。河津は2年ほど前までは辺見庸の熱心な読者だった。その河津が辺見の熾烈な「赤旗」批判を知らないはずがない。が、その河津も「赤旗」の「有名人縋りつき作戦」に籠絡したかという思いが走る。河津は頻繁に辺見を引用していたが、実のところ辺見をちっとも読めていなっかったのだ。河津という浅薄な詩人の無残なさまを見る。内野光子さん(歌人、短歌評論家)の「短歌に限らず、最近の『赤旗』の「有名人縋りつき作戦」には、いささかゲンナリしている」という文章を再録しておく。

『来年に迫った生前退位を前に、様々な形での「平成回顧」報道は激しさを増すだろう。そして、天皇夫妻の短歌の登場の場も増えるだろう。いま、「生前退位」という日本近代史初の体験をするわけだが、平成晩年に至って、「右翼」ならずとも、保守は「尊王」を、リベラル派と言われる人たちも天皇期待論を、躊躇なく口にするようになった。これからは、天皇夫妻が、戦死者や遺族、被災者はじめ国民に寄り添い、平和を願い、祈り続けるメッセージを短歌に読み取り、思いを寄せ、期待する歌人や論者が続出するだろう。1月1日の『朝日新聞』は、朝日歌壇・俳壇の選者の新春詠を掲載した。馬場あき子、佐佐木幸綱、高野公彦、永田和宏の4人が2首づつ発表しているので、その1首目を記す。(短歌省略)また「歌会始の選者」を持ち出すとは、とクレームがつきそうだが、永田は、歌会始の選者だ。ほかの三人は、オファーはあったと思うが、踏みとどまっている歌人たちではないか、と私は推測している。(省略)1月1日の『赤旗』の「文化学問」欄は一面全部を使って、詩人・俳人・歌人・画家の作品が並んだ。歌人は、何と穂村弘の「ゆで卵」と題する5首で、そのうちの2首を記す。(短歌省略)穂村は1962年生まれだから、50代後半だろう。いまや「歌壇」をけん引する歌人でもある。ナンセンスにも近い印象が先に立ち、私は、短歌としての魅力を感じないのだが、エッセイやトークでの出番が多いらしい。三枝昂之とともに『日本経済新聞』の「歌壇」の選者も務める。穂村の起用で、『赤旗』が若い読者を増やせるとも思えない。短歌に限らず、最近の『赤旗』の「有名人縋りつき作戦」には、いささかゲンナリしている。』(内野光子のブログ 2018年1月3日)


【山中人間話目次】
・詩壇の芥川賞とも呼ばれるH氏賞受賞詩人の河津聖恵が今年から「しんぶん赤旗」文化欄の「詩壇」を担当しているという。河津も「赤旗」の「有名人縋りつき作戦」に籠絡したかという思いが走る
・内野光子さんの「ハンセン病対策に皇室がかかわったことによって差別が助長された」という天皇(制)批判と対比して読みたいのは、原武史のあまりに安易に皇室とハンセン病患者との関わりを肯定的に評価する書評の認識です
・大学の自治と学寮の自治を山極壽一京大総長以下の京大当局の「学内管理強化」という名の大学の自治破壊行為から守ろう!
・徐京植さん(ソ・ギョンシク。東京経済大学教授)のパブロ・ネルーダ論小景。そして、宋神道論小景
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)の包括的な「朝鮮半島核問題」解決に向けての問題提起
・西部邁『ファシスタたらんとした者』を読む(4) 海神日和 2018-02-04
キョウ きさらぎ12

Blog「みずき」:名護市長選挙は稲嶺市政の敗北というよりも翁長知事とオール沖縄体制なるものが敗れたのだと私は思う。稲嶺市長と稲嶺選対の本部長は開票速報を伝えるRBC琉球放送テレビのインタビューに応えて「まだ護岸工事の段階で本体工事が始まったわけではない。埋め立て工事は止められる」という認識を述べていたが、こうした護岸工事≠埋め立て工事などという切迫する辺野古埋め立ての危機を過少視するオール沖縄の甘い状況認識がその埋め立ての眼前の危機を憂える少なくない市民の危機意識とあまりに乖離していたという側面も大きいのだと私は思う。公明党組織票に負けた云々の問題は他家の財産を羨むたぐいの問題で自己分析のための本質的な問題とはいえないだろう。このままでは今秋の沖縄県知事選も敗北に終わるだろう。辺野古埋め立て承認撤回を先延ばし、先延ばしにする(すなわち、実質的な辺野古埋め立て容認)翁長県政に変わりうる県政をいま早急に模索しなければならない。あるいは構築する必要がある。辺野古埋め立て阻止の課題をモトノモクアミにしないためにはいまそのことこそが肝要である。

【山中人間話目次】
・名護市長選挙は稲嶺市政の敗北というよりも翁長知事とオール沖縄体制なるものが敗れたのだと私は思う。辺野古埋め立て阻止の課題をモトノモクアミにしないためにはいま翁長県政に変わりうる県政の模索が急務だろう
・名護市長選の結果について仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)もほぼ私と同様の見方をしているようです――名護市長選・オール沖縄の敗因は口先ばかりの撤回予定を公言し、矛盾した行為を平然と行ってきた翁長知事にある
・同憂の士はここにもいます。鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)の「名護市長選敗北の元凶は翁長知事。直ちに決別を!」(アリの一言 2018年02月05日)
・しかし、名護市民の圧倒的多数は辺野古移設に反対しているという現実は毫も変わらない――これが翁長再選に賛成しない最大の根拠だ
・本土理解困難」発言 いつまでも捨て石なのか。琉球新報の本土メディアと本土世論、安倍政権に対するまっとうな指弾だ