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きょう かんなづき70

Blog「みずき」:『「政党に対する」労組の影響力の低下と何気にマスコミが語ることに大きな違和感がある。
労組のナショナルセンターが「こっちの政党」と旗を振ったら、個々の組合員も「そっち」へ向かうのか? 
思想・信条の自由・自律は対権力との関係だけで問われるものではない。

そもそも労組のトップが政党の合従連衡の協議に立ち会い、仲介役を買って出るという状況が異常である。
未組織の非正規労働者などから、「勝手に労働者を代表するな」と抗議される現実こそ深刻である(それ以前に、深刻と受け止める自覚の有無が問題なのだが)。』(醍醐聰Twitter 2020年10月25日)

労組の問題といえば次のようなこともあるだろう。というよりも、労組運動としてはこちらの方がより根本的な問題である。

4年前の朝日新聞の「経済気象台」(コラム)に「もっと労組はモノ申せ」というタイトルの記事が載ったことがある。連合は労組としてはそのより根本的な問題を回避(不作為)し続けているという指摘である。 すなわち、連合はもはや労組とはいえないというもの。再録する。

『アベノミクス批判の定番の一つに、実質賃金の低下と企業の内部留保の増大の指摘がある。それは事実だが、問題なのはその原因である。機関投資家を中心に、株主側は「配当の充実や自社株買い」を要求する。問われているのは賃金の決め方だ。これは安倍政権の失政ではない。というよりも、安倍政権の最低賃金の引き上げをはじめとする賃上げへの誘導姿勢は、労使への過剰介入といってよい。当事者がきちんと対処していれば、このようなことにはならない。生産性の向上のみならず、円安効果を含め、企業の利益に対し、労組は賃上げにもっと熱心であってもよい。労組の経営への物わかりのよさは目に余るものがある。旧民主党(民進党)の支持団体としての連合は一体何を考えているのだろう。内部留保の増大と実質賃金の低下は、一義的に当事者としての労組の不作為に原因があるといえるだろう。野党も労組も安倍内閣を批判する資格はない。「同一労働・同一賃金」「1億総活躍社会」も、労組は基本的に働き方への政治の介入に対し、もっと腹を立てるのが、当然ではないか。「自分たちでやるから、ほっておいてくれ」と抗議すべきがスジである。勤労者に大切なのは「雇用の安定」である。労組が最優先するのは当然だ。それゆえ、企業経営の「安定」を優先するのは、わからなくはない。だが、労組が社会性を失い、「一企業の目線」に偏る危険性は、もっと指摘されてよい。労使が同じ意見ならば、政府の会議の「椅子」はどちらか一方が座ればよい。そもそも労使が別人格として参加するのはおかしいのではないか。(朝日新聞「経済気象台」 2016年10月15日)


【山中人閒話目次】
・政党に対する」労組の影響力の低下と何気にマスコミが語ることに大きな違和感がある 醍醐聰Twitterーー社説:連合の支援政党/見過ごせない影響力の低下 | 河北新報
・自民党政府が「(戦争による)唯一の被爆国」という理念をないがしろにして久しいーー核兵器禁止条約、年明け発効へ 批准50カ国、保有国に軍縮迫る 共同通信
・「2万回のウソが生んだ一体感」とはなにか、という読者への問いかけだろうーー(日曜に想う)2万回のウソが生んだ一体感 アメリカ総局長・沢村亙 朝日新聞
・都構想への賛否は反対が43・6%で、賛成の43・3%を上回ったーー大阪都構想 反対が賛成上回る 9月上旬の前回調査から賛否逆転 毎日新聞
・それは憤りの感情でさえない深い悲しみだーー「天皇制廃止を掲げる政党が消え」という醍醐さんのツイートのフレーズを見て慟哭した
きょう かんなづき66

Blog「みずき」:安倍長期自民政権が招いた結果である!!

こうした指標を主要メディアが伝えないのはなぜなのか?

うそ八百のアベノミクス讃歌ばかりを謳い続けてきたメディアの責任はあまりに重大すぎるのである!!

『2019年のOECD加盟国の平均賃金統計で日本は24位で最下位、16位の韓国よりも23位のスペインよりも下という衝撃的な結果になっている。先進国ではないという現実が日本人の「不機嫌」の原因になっている。安倍長期自民政権が招いた結果である。

OECDデータ
https://data.oecd.org/earnwage/average-wages.htm

こうした指標を主要メディアが伝えないのはなぜなのか?

G7で最下位です。(OECDは加盟国37カ国)

いま、これで、菅政権が竹中等をブレインにして勧めようとしているネオリベ政策で雇用の非正規化がさらに進み、日銀による財政ファイナンスによって株価だけが維持されていくと、とんでもない不平等社会になっていくと思いませんか?

貧富の差の著しい後進国への歴史的退行なのではないかな。

日本人はバブル期以降、政治を二代三代の世継ぎ政治家という特権階級に任せ、政治への関心などなくても平気だと過ごしてきました。政治改革にも失敗して、もっとも無能な人びとに権力が集中するような体制になり、民主主義が変質してしまいました。

基幹産業がどんどん時代遅れになって、東芝や日産のような代表的企業が経営危機に陥るようになってつぶれかけています。

そろそろ国を真剣に立て直すことを考えないとほんとうにまずいです。』(石田英敬Twitter 2020年10月24日)


【山中人閒話目次】
・安倍長期自民政権が招いた結果である!! 石田英敬Twitterーーこうした指標を主要メディアが伝えないのはなぜなのか?
・経済学的議論ゼロ。罵倒のオンパレードーー醍醐聰さん(元東大教員)の「今のリベラル政党やその支持者の大きな弱点」という警鐘
・立命館大教員の松宮孝明さんは今回の菅首相と同政権の行為は「犯罪」だと明確に言明ーー任命拒否の6人「条文の拡大解釈」 会見で菅首相を批判 朝日新聞
・これが広告として掲載できる時点で、かれらは歴史を改竄する自由を勝ち得ているーー「日本学術会議は廃止せよ」という「読売」「日経」「産経」に掲載された意見広告
・エマニュエル・トッドのようなトランプ擁護論を私は嫌悪するーー金子敦郎さんの「『米大統領選』正常に実施できるのか不安広がる 少数権力によるクーデターの様相 トランプ氏駆り立てる白人至上主義」
きょう かんなづき62

Blog「みずき」:社民党は事実上解体した。1970年代以後の日本社会の右傾化を特徴とする戦後史のひとつの節目ではある。

「社民、分裂へ 立憲合流で離党容認」と題された2020年10月22日付の時事通信の記事を置く。社会党の解体から24年目のことである。

『社民党が、同党残留組と立憲民主党に合流する勢力に分裂する見通しとなった。22日の常任幹事会で、立憲に合流するための離党を容認する議案を11月14日に東京都内で開く臨時党大会に諮ることを多数決で決めた。合流を推進する吉田忠智幹事長は記者会見で、議案は残留、合流いずれの選択も理解し合うとの内容で、過半数の賛成で採択されると説明。「皆さんの賛成を頂いて歴史的な臨時党大会になるようにしたい」と述べた。

議案が可決された場合、4人の党所属国会議員で残留を選択するのは福島瑞穂党首だけとみられる。社民党は昨年7月の参院選で2%以上得票しており、公職選挙法や政党助成法が定める政党要件は引き続き満たす。福島氏は「社民党が残るのは良かった。これから頑張っていく」と記者団に語った。』(時事通信 2020年10月22日)

【山中人閒話目次】
・社民党は事実上解体した。1970年代以後の日本社会の右傾化を特徴とする戦後史のひとつの節目ではあるーー社民、分裂へ 立憲合流で離党容認 時事通信
・ここにあるのは、ささやかな「私の世界」を守ることこそを最上の道理とするいまの「時代の精神」というべきものに対する違和感、抵抗感であるだろう 辺見庸「日録」
・「民主党左派」の立場から、民主党に〝自己変革〟を促すために」(エマニュエル・トッド)、か ーーそれでも“トランプ再選”が世界のためになるワケ | 文春オンライン
・沖縄戦や本土復帰どころか、95年もだんだん「歴史」の検証対象になっていくーー米政府が軍を説得し容疑者引き渡し実現 25年前の米兵による暴行事件 沖縄タイムス
・にもかかわらず共和党はバレット氏の米最高裁判事指名を強行する構えのようだーーバレット氏の米最高裁判事指名、上院司法委が承認 - WSJ
・この米民主党のボイコット戦術は支持したいーー米民主党、バレット氏承認の上院委採決ボイコットへ - WSJ
・たいへん面白い論攷ですーー「学術会議推薦6人任命拒否」関与したのは杉田官房副長官なのか 政権中枢占める警察官僚 ウォッチドッグ21
・1959年11月、筑摩書房の『近代思想史講座』に竹内は「近代の超克」と題する論考を寄せたーー木村剛久さんのわれらの時代「渡邊一民『武田泰淳と竹内好』を読む(4)」
・醍醐さんの指摘のとおりなのだが、残念ながらこの国の政府に醍醐さんの願いは届かないだろうーー残高119円、資金届かず「もう限界」朝日新聞
きょう かんなづき57

Blog「みずき」:西谷修(日本共産党員ないしは同党シンパサイザーと思われる)のこのシェア記事(西谷修FB 2020年10月18日)はなんだ? 左翼を自称し、また、他称されているようだが、天皇主義者=右翼にシンパシーを寄せる「左翼」など本来ありえないことだ。が、いまどきリベラル・左派はこうしたやからを「左翼」と自称し、他称している。私は承服しない。

西谷修リツイート(現在はシェア元が以下の一水会のツイッター記事を削除している)

『国費の支出を「妥当」と先日は書いたが、元首相で国に功労された人物を悼むの事はありだが、これはどんなに左派・リベラルな宰相であっても同じだ。だが、10月17日は神嘗祭。天皇陛下が勅使を差遣される伊勢神宮の最もおめでたい祭日に、弔旗の掲揚を求めるとは如何か。こんな事も分からん政府なのか。』(一水会Twitter 2020年10月15日)

https://twitter.com/issuikai_jp/status/1316540571972898816

【山中人閒話目次】
・西谷修のこのシェア記事はなんだ?ーー左翼を自称し、また、他称されているようだが、天皇主義者=右翼にシンパシーを寄せる「左翼」など本来ありえないことだ
・単なる数合わせにすぎない野党共闘とはそういうものなのです。落胆する方が筋違いというものですーー増子輝彦・参院議員が自民会派入りへ - 産経ニュース
・いわゆる「民主勢力」側には学術会議側批判がきわめて少ないーー醍醐聰さん(元東大教員)のマスメディア、学術会議側批判
・反原連運動の過ちとその似非脱原発理論性を自身の失敗体験を通じて明らかにしていますーー松岡利康さん(「鹿砦社」代表)の反原連批判
・しかし、大学には、こうした学長批判の声明を即座に発表しうる教職員たちがまだ多数存在しているーー筑波大学長に永田氏再任 任期制限撤廃で学内紛糾の末 朝日新聞
・1970年代頃までメディア側は少なくとも政治権力と正面から向き合っていたーー高田昌幸さんの「昔の内閣記者会は今よりはるかにマシだった~官邸権力との暗闘史」
・どこまでも下品な菅政権の性癖の現われと見ていいーー菅首相の著書、改訂版が発売 公文書管理の記述消える 朝日新聞
・日本人の世界経済観は1990年代の時点で止まっている」とはどういうことかーー阿部治平さんの「中国の実力はアメリカを凌駕しているかもしれない」リベラル21
・『風媒花』は、中国をめぐる未完成の曼荼羅図だったといえるかもしれないーー木村剛久さんのわれらの時代「渡邊一民『武田泰淳と竹内好』を読む(3)」
・鬼海弘雄は県庁を退職して法政大学の哲学科卒業後も就職せず、トラック運転手、職工などしながら写真に行きついたーー一昨日、写真家の鬼海弘雄さんが亡くなられた
きょう かんなづき52

今日の言葉(再掲) ――加藤周一が大岡昇平に「化けて出てくれ」といっている。あるいは大岡昇平が「死んだ敗戦の日本軍部隊の仲間たち」に「化けて出てくれ」といっている。

Blog「みずき」(1):加藤周一『夕陽妄語』1987年9月17日。加藤周一が大岡昇平に「化けて出てくれ」といっている。あるいは大岡昇平が「死んだ敗戦の日本軍部隊の仲間たち」に「化けて出てくれ」といっている。しかし、大岡や加藤がこの世に「化けて出て」きたとしてなにを思うか。おそらく呆れ果てて言葉も出ないだろう。しかし、大岡や加藤が「化けて出て」くるのであれば少しは希望は持てる。第二の大岡や加藤と手をつなぎたい、と私は思う。 

Blog「みずき」(2):立憲デモクラシーの会(2014年4月結成)や安全保障関連法に反対する学者の会(2015年6月結成)に参加する学者たちの「天皇に期待する論」その2――樋口陽一(東大・東北大名誉教授)の場合として鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の「樋口陽一氏の「天皇賛美」に異議あり」を援用します。この記事は2017年12月17日付記事(水島朝穂(早大教授・憲法学)の場合)の続編ということになります。いわゆる「リベラル」陣営のなし崩し的な(あるいは「壊滅的」とも言っていいでしょう)右傾化のさまを物語っています。ひとつ前の記事であげた加藤周一や大岡昇平との主張の差異は根本的と言ってよいほど明らかです。』(Blog「みずき」 2017年12月20日)

【山中人閒話目次】
・加藤周一や大岡昇平との主張の差異は根本的と言ってよいほど明らかです――この風景はいわゆる「リベラル」陣営のなし崩し的な右傾化のさまを物語っています
 ・安全保障関連法に反対する学者の会の学者たちの「天皇に期待する論」――樋口陽一(東大・東北大元教員)の場合
・この強権に対抗しうる市民力は形成しうるか?――なんど見ても凍りつくような風景です。すでにこの国は戦前に回帰しているといいでしょう。恐ろしい風景です
・西谷修のこのシェア記事はなんだ?――左翼を自称し、また、他称されているようだが、天皇主義者=右翼にシンパシーを寄せる「左翼」など本来ありえないことだ
・家の中でニュースを見て怒っていても、何も変わらない――高まる女性層の反トランプ感情、保守の牙城が激戦州に 朝日新聞
・トランプは選挙を遅らせるか、平和的な権力移行を拒絶できるか?――エイミー・コニー・バレットは回答を拒否 Democracy Now!
・ここには原質の原の叙情がある。私はそう思った――原武史の歴史のダイヤグラム「廃止前の西寒川駅を思う」
きょう かんなづき50

Blog「みずき」:菅原龍憲さん(浄土真宗本願寺派僧侶)の最高裁の全国各地の裁判所への「菅政権の弔意表明依頼」通知批判。
 
『忘れもしない中曽根の靖国公式参拝違憲訴訟で福岡高裁は継続すれば違憲と判断し、大阪高裁は違憲の疑いとの判決を言い渡しました。それが今度はその裁判所が弔意を表し顕彰するというのですから、なんとも皮肉なめぐりあわせになったものですね。そりゃそうとこの政府による国立大学や教育委員会、最高裁への要請もそうですが、また最高裁が全国各地の裁判所にこの依頼を通知したといいます。これってヤバくないですか? 中曽根の靖国公式参拝もそうでしたが、政治色も強く、違憲性は極めて高くありませんか? でも違憲訴訟を起こそうとしても、これどこに訴えたらいいのでしょうか。洒落にもならん。』(菅原龍憲FB 2020年10月18日)

【山中人閒話目次】
・菅原龍憲さん(僧侶)の最高裁の全国各地裁判所への故中曽根「弔意表明依頼」通知批判ーー弔意表明を最高裁に依頼、内閣府 中曽根元首相の合同葬 共同通信
・増えてないよ、多くないよ。日本人は今もみんなの苦しみに目を向けていないーー鬼原悟さん(「アリの一言」主宰)の日曜日記「朝鮮学校差別―日本人はどこを向く?」 
・寒々としたどこまでも寒々とした風景だーー中曽根氏の葬式の様子らしいですが、やり過ぎじゃないですかね 安藤順也FB
・それから間もなくして日本は敗戦を迎える。このとき、竹内も武田も堀田も中国にいるーー木村剛久さんのわれらの時代「渡邊一民『武田泰淳と竹内好』を読む(2)」
・私にもこういう名も知らない人との出会いは何度かあったーー⾒知らぬひとの⼈⽣の後ろ姿に生の奥行きを垣間⾒た気がして以来反芻している 石田英敬Twitter

【山中人閒話】
東本高志FB 2020年10月18日
きょう かんなづき46 

Blog「みずき」:この内閣は前代にもまして異常であり、無神経であり、どこまでも下品である。(辺見庸) 『中曽根康弘の合同葬にあわせて、政府は全国の国立大など教育現場に弔旗の掲揚や黙とうによる弔意の表明を求めている。弔意の強制である。内心の自由の領域に泥靴で入り込んでくる菅政権の暴力性と野蛮。

この内閣は前代にもまして異常であり、無神経であり、どこまでも下品である。吐き気をもよおす。』(辺見庸「日録」2020年10月16日)


【山中人閒話目次】
・内心の自由の領域に泥靴で入り込んでくる菅政権の暴力性と野蛮ーーこの内閣は前代にもまして異常であり、無神経であり、どこまでも下品である 辺見庸ブログ
・時代錯誤も甚だしいーー明日17日に内閣・自民党葬として故中曽根康弘(元首相)の合同葬儀が行われるという 毛ば部とる子Twitter
・これが現在の大学の状況である。私は到底承服しえないーー弔旗・半旗掲揚は国立大56校 中曽根氏合同葬、文科省通知受け 共同通信
・トランプは米国史上に燦然と名を残す負の大統領になるでしょうーートランプ氏は「最大の欠陥人間」 前大統領首席補佐官 CNN
・「異常であり、無神経で、どこまでも下品」な公安政権はここにもあるーー中核派拠点捜索 最高指導者の姿も テレ東NEWS
・極右のアジテーターたちのいうことは大半がウソ・デタラメーーファクトチェック 桜井よしこ氏「防衛大卒業生は、東大などが大学院受け入れを拒否」は誤り 毎日新聞
・共同通信として糾弾する姿勢にメディアのある種の決意のようなものを私は読み取るーー菅政権、行き着く先は陰湿な警察国家 学術会議「任命拒否」の衝撃 共同通信

【山中人閒話】
東本高志FB 2020年10月17日
きょう かんなづき42

Blog「みずき」:辺見庸 怒らないという選択肢はあるのか?

『アルバイトや非正規職員には賞与認めず。最高裁「格差、不合理とまで言えない」だと。これに怒らないという選択肢はありえない。生きる尊厳にかかわる「内なるなにか」がいま、司法にも行政にも立法にも否定されつつある。おまえたち下級国民は、文句を言わず、屈辱の曠野を黙してあるけというのだ。

あなたは、菅の内閣記者会インタビューを見たか? 内閣記者会すなわち「ひどく病んだ羊たち」による“インタビュー”を。日本学術会議問題で任命されなかった6人を改めて任命する考えのないことを菅が再確認。「ひどく病んだ羊たち」はこのあからさまな思想弾圧に怒るでもなく、ただ拝聴するだけ。そして、あの屈辱的オフレコ朝食会!

過日は、共同通信論説副委員長だった柿崎某が首相補佐官に就任。聞くだにじつに恥ずかしい。国家権力と緊張関係をもつべきが報道機関の者が、喜び勇んで権力の片棒どころか、権力中枢に入るとは何事だ?!「恥」の感覚はないのか? 国会議員を経ずに報道機関出身者が首相補佐官に就任するのははじめて。当たり前だ。かつてはかかる転身こそ「恥」とされたからだ。恥も恥、赤っ恥である。

生きる尊厳にかかわる「内なるなにか」とは、かつてなんだったか・・・。怒らないという選択肢はあるのか?』(辺見庸「日録」2020年10月15日)


【山中人閒話目次】
・「ひどく病んだ羊たち」はこのあからさまな思想弾圧に怒るでもなく、ただ拝聴するだけーー辺見庸 怒らないという選択肢はあるのか?
・「内心の自由を侵害」とは、とってつけた理由ですね。やはり不破哲三元議長の弔意談話の箍にはまっています 長谷川順一FBーー共産党の志位和夫委員長合同葬を欠席
・大学は弔旗ではなく、反旗を掲げよーー「踏み絵」危ぶむ声も…中曽根氏合同葬、国立大の対応分かれる 西日本新聞
・学術会議への人事介入の次は、大学の自治の侵害かよ。学問の自由の敵だな、この政権はーー中曽根元首相の合同葬で国立大に弔意表明求める 文科省、閣議了解で通知 毎日新聞
・この国の政治は確実に終焉の終焉に向かっているーー成長戦略会議に三浦瑠璃と竹中平蔵を起用 朝日新聞
・ドイツの良識と日本の「嫌韓論」的悪識との違い)の一端を理解することができましたーー「平和の少女像」守るドイツの良識と日本 - アリの一言 
・デマで政権を維持しようとする。堕ちゆく政権に共通する特徴だーー「学術会議がレジ袋有料化を提唱」ツイートは不正確 提言はプラごみ削減 毎日新聞
・入管でまた人が死にました 織田朝日Twitterーーこの国の政府は収容という名のこの「不当監禁」をいつまで続行するつもりか
・中国本土を含め、天安門広場に関するこれほど本格的な研究書が出たのは初めてだろうーー原武史の市川紘司著『天安門広場』書評
 
【山中人閒話】
東本高志FB 2020年10月15~16日
きょう かんなづき34  
Blog「みずき」:私もこの国の裁判なるものには絶望せざるをえません。「世間」とは裁判所も裁判官も含むものだ、という認識がこの人たちにはないのでしょう。そこには明白な差別意識=選良(エリート)意識があります。差別意識のある人たちに当然、差別は解消できやしないのです。私はそう思います。

『非正規社員に退職金・賞与がない実態を追認した最高裁判決 なんでもありの「とまではいえない」という常習の口上。 正社員には欠勤の販売員に代わって働く役目がある、複数の売店を統括する務めもある等々、個別の勤務状況の違いを言い募って、肝心の労働条件の平等を軽んじた歴史に残る不当判決』(醍醐聰Twitter 2020年10月14日)

『よくもまあ、こんな最低の判決を相次いで出せたものだ。何が最高裁だ。林恵一裁判長とか、宮崎裕子裁判長とか、こんな判事に非正規とか契約社員の現実なんか、生まれてからこの方、1秒たりとも理解なんかしたことがないのだろうな。下級裁判所の判断の方が千倍マシだった。日本の労働人口のうち2100万人余が正社員ではないという現実をご存じないか。だからこそこんな判決文しか書けない。まあ最高裁の建物には、いないんだろうよ、非正規とか、さ。ああ、そうだ非正規の裁判官とか契約の裁判所調査官とか取り入れたらどうですか。そうすれば。はじめて少しはわかるでしょう(わかんないか)。』(金平茂紀FB 2020年10月14日)

『調べてみたら、最高裁判事の月額給与(註;年収じゃないですよ)は、長官が201万円、その他の判事が146万6000円。これに加えて各種手当や<ボーナス>がきちんと支給されている。彼らの住んでいる官舎は都心の一等地にあり、一軒当たりの土地面積は平均1072平方メートル(324坪)、その月額使用料は平均わずか10万円だ。最高裁判事の退職金は、勤続年数などによって異なるが、単純計算でも1億前後と言われている。』(同上)

『★電通はトンネル会社で受注し斡旋中抜き放題で、政府闇のご用達(公然)でボロ儲け、一方、「雇用自由化」で時間給しかもらえない末端労働者は「自由」つまり勝手にしなさいで保護なし。格差拡大のカラクリそのものを日本の最高裁は適正判定! ★アメリカの最高裁判事の偏向指名だけでなく、日本の最高裁判事もアベ自民政権の下で(学術会議任命拒否と同じやり方で)皆入れ替えられた、その結果。』(西谷修FB 2020年10月14日)


【山中人閒話目次】
・よくもまあ、こんな最低の判決を相次いで出せたものだ。何が最高裁だーー「働き方改革に裁判所がブレーキ」原告落胆 最高裁「格差は不合理ではない」 朝日新聞 毎日新聞
・自民党政治家、右派メディアが、根拠のない情報を意図的に各種メディアで拡散させて世論を誤誘導ーー自民・甘利議員、学術会議の「千人計画」めぐるブログ書き換えを釈明 Buzzfeed
・この情報は誤りです。産経新聞などが引用し、誤情報が拡散していますーー日本学術会議幹部が「北大総長室に押しかけ研究を辞退させた 産経新聞
・衆人の知るところとなった出来事なのだから、音声データを消去するなどは大失態だーー東大総長選、大混乱の理由 議事録入手、覆った投票1位 朝日新聞
・ブログを「ひっそりと」修正した甘利氏の「姑息さ」も厳しく指摘していますーー【菅首相、「日本学術会議任命問題」で説明・答弁能力の欠如が露呈‼】郷原信郎
・国際的な市民の「抵抗」のひとつの成果といえよう。ーーもちろん、アウシュヴィッツの経験を持つ国の市民の素地ということもあっただろう。しかし、この国では・・・

【山中人閒話】
東本高志FB 2020年10月14日
きょう かんなづき31
杉田和博官房副長官
内閣人事局長 警察官僚

Blog「みずき」:この国の民主主義は加速度的に崩壊させられている。あってはならないことだ。菅にとどまらず自民党政権をぶっ潰すほかない。それにしても80年代以降の民主勢力(の中にも新自由主義者たちは多い。左翼を気取った新自由主義者たちの巣窟しばき隊を見よ)なるものの愚かさ、不甲斐なさよ。40年かかってこの国は新自由主義者を気取った右翼=極右勢力の者どもに潰されようとしている。

『日本学術会議が推薦した会員候補105人のうち6人が任命されなかった問題で、菅義偉首相がこの6人の名前と選考から漏れた事実を事前に把握していたことが分かりました。除外の判断に杉田和博官房副長官が関与していたことも判明しました。』(時事ドットコムTwitter 2020年10月12日) 『「杉田 和博(すぎた かずひろ )は、日本の警察官僚。内閣官房副長官兼内閣人事局長。神奈川県警察本部長や内閣情報調査室長、内閣情報官、内閣危機管理監なども歴任した。」(wikipedia)

内務官僚が選別し理由まで考案して起案したとなると、完全な「思想検閲」だ。』(石田英敬Twitter 2020年10月13日)

『この人は、黒川検事長定年延長問題でも、法務省に、黒川氏を検事総長にすることを強く求めたとされている人物。こういう「官邸官僚」を一掃しなければ、「安倍一強」時代の誤りを繰り返すことになる。』(郷原信郎Twitter 2020年10月12日)

『霞ヶ関の合同庁舎2号館20階(警察庁警備局警備企画課)を司令塔にして、日本版のシュタージ監視国家の様相を呈しつつある。昨年4月から定期購読を始めた『選択』2017年8月号に、「安倍官邸「裏権力」の執行人――謀略専門の黒幕「杉田・北村ライン」」という見開き1頁の記事があった。杉田和博内閣官房副長官と北村滋内閣情報官は警備公安警察一筋。これに、中村格警察庁総括審議官・警備局付が加わる。中村は、菅義偉官房長官秘書官時代、テレビ朝日「報道ステーション」での元経産官僚・古賀茂明の発言に激怒し、テレビ局に圧力をかけてコメンテーターを降ろさせたほか、準強姦容疑の山口敬之(姉が安倍昭恵の友だちという)に対する逮捕状執行を握りつぶした時の警視庁刑事部長だった。政治家・官僚の身辺を徹底して洗う「幅広情報収集」を行う担当組織は、警察庁警備局警備企画課にあり、これは「IS」と呼ばれる(『選択』8月号113頁)。杉田は内閣人事局長も兼任し、「IS」を使った人事管理を行う。こうした面々によって、安倍官邸は、党内と官僚機構に対する戦後最強の統制機能を確保し、陰湿な政権運営を続けている。メディア統制はここ2、3年で完了した。こうして、安倍政権は支持されているのではなく、維持されているのである。』(水島朝穂「直言」 2018年1月1日)


【山中人閒話目次】
・この国は戦前の「思想検閲」国家に逆戻りしようとしているーー杉田和博官房副長官が拒否の判断に関与 政府関係者明らかに 毎日新聞
・この国の民主主義は加速度的に崩壊させられている。あってはならないことだーー内閣官房参与に宮家邦彦氏、高橋洋一氏ら 6人を任命 朝日新聞
・今回の件と加藤陽子の著作を評価するかは別問題であり、加藤陽子の著作にはしかるべき批判が必要ですーー[寄稿]日本の“韓国蔑視”の根源 : hankyoreh japan
・ほぼ間違っているよ!大阪都構想 橋本維新に騙されるな 徳岡宏一朗のブログーー大阪都構想住民投票が告示 大阪市廃止を再び市民に問う 11月1日投開票 毎日新聞
・日本で冤罪が生まれ、雪冤が難しい最大の問題は裁判所だ Shoko Egawaーーこれが「刑事裁判」と言えるのか、“青梅談合事件控訴審逆転有罪判決” 郷原信郎が斬る
・右翼的反動的ネットワークに対しては市民社会も超国家的ネットワークで対応しなければならないーー独大学教授たちも「日本からの少女像撤去の圧力に対するドイツの態度に衝撃」 : hankyoreh japan
・魯迅はいう。彼等をして恨ましめよ、吾また一人も恕(ゆる)すまじーー木村剛久さんのわれらの時代「渡邊一民『武田泰淳と竹内好』を読む(1)」

【山中人閒話】
東本高志FB 2020年10月13日
きょう かんなづき29

Blog「みずき」:この記者は「記者は取材先に食い込んでネタを取るものと教わってきた」と言う。では、それ以前の問題として、「新聞は"政府の"ではなく、民主主義の番犬(ウオッチ・ドッグ)である」という有名な米ジャーナリスト、ウオルター・リップマンの言葉、あるいは「新聞はウオッチ・ドッグである」という言葉そのもの、は教わったことはないか? 大切なことだ。よく思い出してほしい。

以下は、「水や空」というタイトルのある長崎新聞の2015年10月17日付のコラム記事。

『米ジャーナリスト、ウオルター・リップマンは「新聞とは何か」という問いにこう答えた「新聞は"政府の"ではなく、民主主義の番犬(ウオッチ・ドッグ)である」。民主主義を守るために、すなわち国民を守るために、権力を監視する番犬としての使命を新聞は負う、との意味だ。

政府は、しばしば国民の利益に反する政策を取り、民主主義を踏みにじって暴走する。だから国民は権力監視の番犬を擁して、自らを守らなければならない。その番犬の役を新聞が果たそうという気概がリップマンの言葉にあふれる。その気概こそがジャーナリズムの神髄だ。だが、メディアはもろ刃の剣だ。民主主義を守るための不可欠の機能を有しながらも、一歩間違えば、権力に利用され、民主主義抑圧の道具に堕す危険性をはらむ。リップマンが「"政府の"ではなく」と言い添えたのも、その警告だ。

メディアに番犬としての自覚が求められる。番犬が仕えるべきは国民である。決して政府の番犬に成り下がってはならない。新聞週間(15~21日)の今、日本のメディアすべてが、あらためて自問すべきだろう。自分は番犬の使命を果たしているかと。ひたすら民主主義に忠実に、国民の知る権利にこたえるために走り続ける、疲れを知らぬ、誇り高き番犬でありたい。』(長崎新聞「水や空」 2015年10月17日)


【山中人閒話目次】
・この記者は「新聞は民主主義の番犬である」という言葉を聞いたことはないかーー物議醸す首相懇談会、欠席した理由 悩んだ記者の思いと葛藤 京都新聞
・どうして、少しは「主体的」に書けないの? 腰が引けた書き方だから、読者が離れていくのだよーー菅首相「名簿見ていない」発言の矛盾 6人除外いつ誰が:朝日新聞
・作家の役割とはネコをネコと呼ぶことだ。そうせずに、言葉の病気にかこつけて生業とする輩はじつに多い。(サルトル)ーー石田英敬Twitter
・改めて思う。菅に政権を担わせるわけにはいかない、とーー伊藤さん性暴力事件・山口敬之氏と菅首相の関係 アリの一言
・芦部ゆきとさんの「ベルリン・ミッテ区フォンダッセル区長の愚挙を批判する」ーー少女像の撤去、ベルリンの区が指示 韓国系の市民団体に:朝日新聞
・〈緊急〉ドイツの「平和の少女像」撤去問題~日本政府への抗議文とベルリン市ミッテ区への要請文、賛同者の募集 日本軍『慰安婦』問題解決全国行動
・韓国に続きドイツ現地の市民も撤去反対の請願運動を始めたーーベルリン「平和の少女像」撤去の危機にドイツ市民も請願運動 hankyoreh japan
・ドイツには戦争犯罪処罰にはより積極的に出なければならないという暗黙的認識があったーーベルリン「少女像撤去」…日本のステルスロビーがあった 中央日報
・恐ろしい。ファシズムの前兆そのものーーミシガン州政府転覆狙う 知事を拉致未遂 FBI、極右武装グループ13人を訴追 毎日新聞
・聴いてみておどろいた。息を飲むほどにすごい歌だーーちあきなおみ 朝日のあたる家 Naomi Chiaki - House of The Rising Sun [Live] 1989 youtube 
・なんといっても「対面」は人間関係の基本ですよねーー後期は対面が可能になり、広々とした大学図書館のブラウジングスペースを使ってゼミ 早尾貴紀FB

【山中人閒話】
東本高志FB 2020年10月11~12日
きょう かんなづき26

Blog「みずき」:学術会議問題について日本ペンクラブも声明を出した。この問題についての本質が簡明にほぼ言い尽くされているように思われる。

『国会審議も社会的議論もないまま進められたこれらの動きは、水面下での恣意的な法の解釈と人事によって政治をねじ曲げる手法そのものであり・・・発足したばかりの菅政権のほぼ最初の仕事がこのような陰険なものであることに、私たちは暗澹とする。』(日本ペンクラブ声明 2020年10月8日)


【山中人閒話目次】
・菅政権のほぼ最初の仕事がこのような陰険なものであることに私たちは暗澹とするーー学術会議問題について日本ペンクラブも声明を出した - 朝日新聞
・法的対応を含む郷原信郎さん(弁護士)の重要な指摘ですーー日本学術会議問題は「菅首相の任命決裁」、「甘利氏ブログ発言」で“重大局面”に 郷原信郎-Yahoo!ニュース
・いったいこの国の国民はどうなってしまったんだーースガ新政権、どう考えてもおかしくて危険だよ 澤藤統一郎の憲法日記
・政府や与党の責任者は事実に基づかない情報で世論を誤誘導することをすぐにやめるべきだ!ーー(社説)学術会議問題 論点すり替え 目に余る - 朝日新聞
・河野太郎が後から前言を翻した可能性が高いーー日本学術会議、行革対象に 予算・事務局の在り方―河野担当相:時事ドットコム
・ナチスのようなプロパガンダ、やめませんか?自民党と産経グループーー日本学術会議が「中国の軍事研究に参加」「千人計画に協力」は根拠不明 BuzzFeed News
・この平気でウソをいう上席解説委員。フジテレビは処分せよーー増幅する「学者への反発」 フジ解説委員や議員ら誤情報 [日本学術会議] - 朝日新聞
・各大学での学長選考問題と学術会議の任命拒否問題とがほぼ同時に表面化したのは偶然ではないーー筑波大学長選で学内紛糾 選考規則巡り教職員有志が質問状 - 毎日新聞
・東大総長の「メッセージ」なるものはいまの大学の惨状をよく示しえているーー五神総長メッセージ 東京大学
・トランプ政権の愚かさに沈黙を続けるのはもはや我慢の限界を超えた、ということでしょうーー「トランプ氏に投票しないで」米医学誌が異例の社説 - 朝日新聞
・60年安保のとき哲学者の久野収を中心として武蔵野線にちなんだ団体が結成されたーー原武史の歴史のダイヤグラム「福永武彦と二つの武蔵野線」

【目次本文】東本高志FB 2020年10月10日
きょう かんなづき23
インタビューに答える大西隆・日本学術会議元会長

Blog「みずき」:『学術会議元会長・大西隆氏ヘのインタビュー https://mainichi.jp/articles/20201007/k00/00m/010/255000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20201008&pid=14509
「16年12月、大西氏は官邸で官房副長官と面会し、17年10月の会員の半数改選について協議した。官房副長官は総会承認前の選考状況の説明と、改選数より多めに候補者を報告することを求め、大西氏は同意したという。」

大西氏「任命権者の首相が説明を求めているのに、それを断ることはできない。任命権者に選考過程を説明することはあってもよいと考えた。」 16年の補充人事でも「学術会議が推薦候補として事前報告した2ポストの差し替えを官邸が要求」したという。

政府が形式的任命権を盾に、学術会議の人事に介入するのは明らかに学問研究の自由、自治への侵害である。これに抗議すると同時に、以前から自治を侵害された当事者でありながら、その事実を公にせず、官邸に折れてきた学術会議のへたれを糾すことは何ら、「論点のすり替え」ではない。

時の政権が自らに不都合な真実に迫るメディアに介入するのは常である。その場合、市民は政権の介入に抗議すると同時に、メディアに対しても、権力から毅然と自立を保つよう求めるのは何ら「論点のすり替え」ではない。時の政権との緊張関係が不可避な学問研究についても、これと何ら変わらない。』(醍醐聰Twitter 2020年10月8日)


【山中人閒話目次】
・以前から自治を侵害された当事者でありながら、その事実を公にせず、官邸に折れてきた学術会議のへたれを糾すことは何ら、「論点のすり替え」ではない 醍醐聰Twitter
・菅義偉は思想も理念もない「ただの右翼」。だからなおさら恐ろしいーー盛田常夫さん(経済学者・在ハンガリー)の菅義偉批判
・今回の日本学術会議攻撃は日本が本格的な軍事国家に突き進んでいく象徴的事件ですーー日本学術会議への攻撃は軍事国家路線の一環 - アリの一言 
・「端緒に抵抗」するということーーソロスは「判決はもうおそすぎる」という ハンガリー大学改革は違法 EU裁「学問自由損なう」(共同通信) - Yahoo!ニュース
・日本メディアの報道からは知ることができない香港民主化運動の「主役たち」ーー芦部ゆきとさんの區龍宇著『香港雨傘運動 プロレタリア民主派の政治論評集』書評
・柳美里の『Tokyo Ueno Station』(『JR上野駅公園口』)が全米図書賞(翻訳部門)のファイナリストに選ばれたーー発表は11月18日だという
きょう かんなづき19
辞表を出した京大教授15人

Blog「みずき」:鄭玹汀さん(日本キリスト教史、木下尚江研究)の「日本学術会議」批判。

『学問の自由を剝奪しようとする菅首相の「恐怖政治」については、改めていうまでもないだろう。
ここでは角度を変えて、「日本学術会議」について考えていきたいと思う。
滝川事件(1933年に京都帝国大学で発生した思想弾圧事件)の時は、研究者たちが命がけの抵抗運動に身を投じた。要望書を提出するなど、微温的な対応は到底「抵抗」とは言えない。委員が全員辞任して悪政への抵抗がなければ、何も変わらないだろう。
日本学術会議は「わが国の科学者を代表する機関」と謳っている。「わが国」にこだわり、国家に貢献するのは学者の在り方というイメージを撒き散らしている。

とくに、日本学術会議が「産学連携」を推進していることに注目したい。金儲けに繋がらない人文系などの縮小に一段と拍車がかかるのは必至だ。いまは、政府に代わって企業が大学にお金を出すようになっている。

「日本学術会議活動報告」(平成 30 年 10 月~令和元年9月)を見ると、こう記されている。

「産業界との連携については、「科学と社会委員会政府・産業界連携分科会」(山極委員長)にて産業界の委員を含めた審議を行い、平成 30 年 11 月 28 日には提言
「産学共創の視点から見た大学のあり方-2025 年までに達成する知識集約型社会-」を公表した。

従来、学術会議の提言は、委員会や分科会の活動が終了する際に公表されることが多かったが「平成 31 年3月7日に、日本経済団体連合会(経団連)と共同で「Society 5.0 に向けた産学共創のあり方」をテーマに経団連会館で公開シンポジウムを開催し、さらに令和元年5月 22 日には「産学共創の視点から考える人材育成」をテーマに経団連との共同で学術フォーラムを開催、産学代表者たちが議論し、参加者からの質問に答えた。」
http://www.scj.go.jp/ja/scj/nenji_hyoka/souron2019.pdf より引用。

大学は、経団連など「一握りの権力者たちのため」にあるのではなく、われわれ市民のためのものだということを、大学関係者は認識を改めなければならないと思う。
「日本学術会議」はむしろ経団連の力に抗して、経済民主化の実現のために力を尽くすべきだ。』(鄭玹汀FB 2020年10月4日)

【山中人閒話目次】
・要望書を提出するなど、微温的な対応は到底「抵抗」とは言えない――鄭玹汀さん(日本キリスト教史、木下尚江研究)の「日本学術会議」批判
・「政治屋」が政治そのものをつまりは社会を破壊している。それが止められない――菅首相、任命除外への関与を示唆 「前例踏襲よいのか」(朝日新聞デジタル)
・日本学術会議、日本芸術院の成り立ち自体が一つの権威となって学術や芸術の世界を脅かしている――日本学術会議、日本芸術院、文化勲章は必要なのか 内野光子のブログ
・この問題の本質を見誤らせる岡田正則さん(早大教員)の軽薄な発言と認識――「首相は法律知らずインチキ」任命拒否の法学者がそう語る三つの理由 - 毎日新聞
・Science誌に出てしまった。日本の新首相の評判は科学界ではすでに芳しくない――Japan’s new prime minister picks fight with Science Council Science AAAS
・市民らの批判をあざ笑うかのように差別ツイートをそのまま「読みやすい」ホームページに転載したーーNHK広島・差別ツイートのHP転載がもつ意味 - アリの一言 
・20年前となんら変わらないメディアの堕落、退廃ーー官邸記者クラブで20年前に起きた「指南書事件」が問いかけるもの - 高田昌幸|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
・神功皇后伝説は私は同じ福岡出身の小説家五木寛之のエッセイで知ったのではなかったかーー原武史の歴史のダイヤグラム「2人の作家が描いた九州」 
・悲痛な声」が「悲痛な声」として届かないーー「2日に1食が当たり前」働く女性の悲痛な声 コロナで解雇や雇い止め 西日本新聞
きょう かんなづき16
日本学術会議第1回総会 1949年1月20日

Blog「みずき」:醍醐さんの意見は「学術会議とはなんぞ」というそもそも論の正論、だと私も思う。いまどきリベラル・左派内にそもそも論を忘れた「正義論」が幅を利かせる風潮が出てきた。こうして徒党はいつものように民主主義の闘いをアサッテの方向に導く。そして、こうして闘いを挫折させていく。戦後、ずっとそうではなかったか。

https://twitter.com/haratetchan/status/1311944559195160576
➀「そもそも学術会議とは何なのか・・・」
政府による学術会議会員の任命拒否問題をめぐる議論が沸騰する中、原武史さんの希少(?)意見に触発され、任命拒否云々よりも、もっと本質的な問題を考えたい。
もちろん、私も学界の運営に政府が介入することには大反対。

➁奇妙に思うのは、学術会議側が「6人を速やかに任命を」と政府に「要望」していること
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4093369.html
現行法の仕組み(後述)からいえば、そうなるのかと思うが、そもそも独立を謳う学術団体なら、透明な自主的基準のもと、自分たちで「勝手に」委員を選べばよいのではないか?

➂さらに、任命されなかった教員の一人はこうも言っている。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4093369.html
「内閣総理大臣も『ごめん、ちょっと名簿見誤っちゃったから直します』と、潔く訂正すればいいだけの話」(早稲田大学 岡田正則教授)
→ それだけの話?

④「日本学術会議法」はどうなっているか?
学術会議は内閣総理大臣が所轄する(第1条2)、学術会議に関する経費は国庫の負担とする(第1条3)だけでなく、学術会議の会員には、国から「別に定める手当」が支給されることになっている(第7条7)。

⑤国からの学問研究の自由、独立を唱えるなら、委員任命の問題より、はるか以前に、現行法にある国の庇護を、自らの意思で返上する気概があってしかるべきではないか?』(醍醐聰Twitter 2020年10月3日)


【山中人閒話目次】
・こうして徒党はいつものように民主主義の闘いをアサッテの方向に導くーー醍醐聰さんの意見は「学術会議とはなんぞ」というそもそも論の正論
・この辞令を受け取ることは自分も政府の違法行為に加担することになるのだーー今回任命された人は辞令を返上すべきであるー学術会議への人事介入問題:ペガサス・ブログ版
・スガの内務省型権力の正体見たりーー「杉田官房副長官、和泉補佐官に政権批判した学者を外せと言われた」学術会議問題を前川喜平氏語る AERA dot.
・高世仁さん(放送ジャーナリスト)の「リベラリスト・姜尚中」批判――人権に目を向けない「リベラル」ってあり?
・阿部岳さんの地べたの記者論(3)ーー9月20日のコラム「中立という幻想」 沖縄タイムス
・トランプ米大統領の専属医らは3日、トランプ氏の容体は「とても良好」だと発表したーーだがトランプ氏容体に「大きな懸念」と関係筋 公式発表と相違 AFPBB News
・沖縄でもこのメンバーの作品が一堂にかいするのは珍しいのではーー東京都写真美術館で開催中山田實、平敷兼七、比嘉豊光ら7人の「琉球弧の写真」展
・そのとき、私は、一生「徒党」というものにはなるまい、と思ったーー私が「徒党」という言葉を覚えたのは遠い昔、夏目漱石のエッセイであったか