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Blog「みずき」:醍醐聰さんはいう。沈黙の自由とは「人間の尊厳を捨てることである」、と。激しい言葉である。

ただし、醍醐さんは、「言論の自由が保証された時代の」、と自注を置いている。この自注は、その文章の前段にある「善の先頭に立ちたがる人は多いが、ちっぽけな地位も惜しんで、巨悪の前で口を閉ざす人はもっと多い」というおのれの体験からくるそういう者たちへの激しい嫌悪感からきているであろう。醍醐さんのその嫌悪感は私も共有できる。そう言えるのは、私も醍醐さんと同様の体験を経験しているからである。

『「悪が勝つのは、ひとえに善人が何もしないから。」 (ナワリヌイ氏)
私の体験から。
善の先頭に立ちたがる人は多いが、ちっぽけな地位も惜しんで、巨悪の前で口を閉ざす人はもっと多い。

(承前)
「言論の自由」は物を言う自由のことであり、物を言わない自由のことではない。
沈黙の自由は拷問が吹きあれた時代に、自分の思想を内心に留めて守る痛ましい最後の術だった。
言論の自由が保証された時代の沈黙は、なにがしかの主観的利益と引き換えに、人間の尊厳を捨てることである。』(醍醐聰X 2024年2月20日)


【山中人閒話目次】
・醍醐聰さんはいう。沈黙の自由とは「人間の尊厳を捨てることである」、と。激しい言葉である 醍醐聰X
・木村剛久さんの「高坂正堯の場合──大世紀末パレード(13)」 海神日和
・神谷貴行(紙屋高雪)さんの「ローズマリー・サリヴァン『スターリンの娘 「クレムリンの皇女」スヴェトラーナの生涯』」書評 紙屋研究所ブログ
・スターリンの大量虐殺の思考方法が日本で甦るワケ 松竹伸幸ブログ
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Blog「みずき」:「大山奈々子さんに対する党本部の「説得」は猖獗を極めた。」

党本部から過酷な圧迫を受けた大山奈々子さん(共産党神奈川県議)は山下副委員長に「山下さん、私が自殺しなくてよかったですね」と言い返したという。この反論は脅しでもハッタリでもむろん牽制でもない。追い詰められた末に大山さんの胸の底から溢れ出た怒りとも悲しみともつかない無念の言葉だっただろう。ひとりの共産党員に対する党本部の過酷な圧迫は大山さんが肝の据わっていた人だったから最悪の事態は避けられたが、そうでなければひとりの人間を死に追いやっていたかもしれないのである。しかし、共産党中央にはそうした反省は毛頭ないだろう。組織というものの非情さ、冷酷さがここにはある。この時点で同党のありさまはすでに無慙というほかない。

『大山奈々子氏に対する党本部の「説得」は猖獗を極めた。

大山氏は、山下芳生副委員長から党大会前に5時間、党大会後に3時間にわたる「説得」を受けた。発言封じは組織的になされた。

過酷な圧迫を受けた大山氏は山下副委員長にこう言い返した。

「山下さん、私が自殺しなくてよかったですね」』(さざなみ(日本共産党を考えるアカウント)X 2024年2月17日)

『8時間にわたる改悛工作
「あなたがたに言う。・・まことに、来て、罪を進んで悔い改める気持ちのあること、また、神の戒めを守るという神との聖約に進んで入ることを、神に示しなさい。」(アルマ書7より)
肝の座った大山さんには、神ならぬ俗人の工作は通じなかった。異論にもろい独善の共産党

引用: 
「まあまあ穏やかだったので、猖獗感は主観的にはなかったけれど、客観的には時間だけでもそれと言えるかもしれませんね。
正確には県委員会から2時間山下さんから3時間。大会後山下さんから3時間...発言封じではないとおっしゃっていました。(大山奈々子X 2月18日)』(醍醐聰X 2024年2月19日)

『大山問題で共産党幹部がメンツを張り続けると、党内に鬱積した不満が噴出して、党の自壊が加速する可能性がある。これは私から見れば理性の摂理である。社会変革の主体は共産党が独占するわけではない。閉鎖的政党内での人権と言論の閉塞状態から党員を解放すると言う意味では喜ばしいことである。』(同上 2024年2月19日)

『大山奈々子さんに対してこのようなメンションがなされている。追い詰められた被害者が「自殺を仄めかした」ことを理由に非難するという、典型的なセカンドハラスメントである。

引用:
「相手への牽制のつもりなのかあるいは単なる嫌味や捨て台詞なのかは存じませんが、いずれにしても県議団や県党を代表するような立場の方が自死を仄めかすような発言を平気でしてしまえるということにとても驚いていますし、やはりその見識や資質を疑ってしまいますね。 https://twitter.com/yuihash/status/1759483209522544656(ゆいぽよx 2024年2月19日)』(さざなみ(日本共産党を考えるアカウント)X 2024年2月19日)


【山中人閒話目次】
・大山奈々子さんに対する党本部の「説得」は猖獗を極めた――山下さん、私が自殺しなくてよかったですね」 さざなみ(日本共産党を考えるアカウント)X
・現在、佐多稲子さん、小田実さん、久野収さんのように「利用するときだけ利用」されるのを拒否する文化人がどれほどいるだろう? 醍醐聰X
・表紙は変わっても中身が変わらない〝志位体制〟の抜き差しならない矛盾、「政治路線も組織路線も間違っていない」の言明にもかかわらず、「長期にわたる党勢後退」を克服できないのはなぜか 広原盛明のつれづれ日記
・杉田水脈とはなんだったのか?――安倍晋三政権のプロパガンダ装置 小川洋 リベラル21
・若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘 朝日新聞
・太田昌国さんの「カタログ『AINU ART』から広がりゆく思い」 レイバーネット日本
・盛田常夫さん(在ブダペスト、経済学者)の「ハンガリーのノヴァク大統領が辞意表明」
・岡真理著「ガザとは何か」書評
・惨劇の真因を歴史的文脈で解く 三牧聖子 朝日新聞
・ナワリヌイは事実上は殺されたのだ――500回も逮捕拘禁されるということがどういうことか想像してみる 辺見庸「日録」
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Blog「みずき」:見逃された改革の機会――『さざ波通信』25周年に寄せて S・T(「さざ波通信」旧編集者)
https://ameblo.jp/b-graphics/entry-12840110867.html

『われわれが『さざ波通信』を立ち上げたのは、当時の共産党指導部(不破指導部)が、社会党の崩壊の結果として生じた一時的な議席増大に目がくらんで、安保問題の棚上げ(凍結)を条件として野党連合政権構想を打ち出したことに大きな危機感を覚えたからだった。われわれはそのような野党連合など成立する見込みなどないと正しく情勢判断していたが、野党連合政権に何としてでも入ろうとする不破指導部のこの姿勢が、かつての社会党の没落と同じ道を歩む徴候をはっきりと示すものであり、今ここで声を挙げなければ、共産党の変質がいっそう進むだろうと考えた。われわれの予想は正しかった。野党連合政権構想はあっという間に頓挫したが、安保凍結を前提にした野党連合政権構想はその後も、その後の共産党の路線に一つの明確な方向性を示すものとして、いわば生き続け、発展し続けたのである。野党連合政権に入るために必要な共産党側の譲歩はその後ますます拡大していった。たとえば、その後、もう一度野党連合政権の機運が高まったときに、志位委員長(当時)が、政権の一翼を担うかぎりでは安保や自衛隊も認める用意があると述べたことはその典型例である。

 1999年に『さざ波通信』を開始したわれわれは、共産党の綱領や規約が基本的に改良主義的なものに変えられた2004年をもって、『さざ波通信』の活動を停止した。しかし、5年間というこのわずかな期間に発表した多くの論稿は、今でも十分に政治的価値があると思っている。今から見ても、基本的な点で誤ったと言えるものは存在しないとわれわれは考えている。

 現在、『さざ波通信』は20年ぶりにコラムとして復活したが、状況はその時よりもいっそう深刻なものになっている。この25年間に容赦なく進んだ党員の高齢化と亡くなる党員の激増、国民の政治離れと新聞離れという不可避な状況は別にしても、以下の深刻な問題を指摘しないわけにはいかない。

 まず第1に、インターネットの大規模な発達は、Twitter(今はX)やFacebookという日常的な意見表明の巨大なプラットフォームをつくり出し、それは、ブログなどと比べてはるかに手ごろかつ自由に、党員や地方議員や支持者が自分の意見を表明する手段を与えた。それはもろ刃の剣である。一方ではそれは、共産党の党内統制を緩める方向に作用した。何十万人、何百万人もの人々が日常的に見るプラットフォームにおいて、個々の党員や地方議員の言動を統制することなど、ほとんど不可能だからである。しかし、この1、2年の動きは、このような状況をも何とかして統制しようとする党指導部の意志をはっきりと示すものとなっている。結局は失敗すると思うが、それでも党指導部は、SNSにおける個々の党員や地方議員の発言を統制しようとしている。支持者を含む膨大な人々が見ている前でのこのような行為は、共産党のイメージをいっそう毀損することになるだろう。

 他方では、SNSの発達は、国内世論のごく一部しか反映していない囲い込まれたネット世論の動向に党指導部が右往左往する事態を生み出している。「フォロワー」や「友達」というシステムを通じて囲い込まれ、「ブロック」や「ミュート」を通じて取捨選択された「世論」は、実際には、自分が見たい意見の集合体にすぎず、そこでの盛り上がりを世間での盛り上がりと勘違いしたり、あるいは、そこで発せられるごく一部の人々の強い意見からダイレクトに影響されたりしている。そうしたエコーチェンバーにおいては、往々にして、バランスの取れた意見よりも、極端な意見が目につきやすく、「いいね」を通じて流布されやすい。それは、世論全体の動向の真剣な社会的・政治的分析をなおざりにさせ、世論をしばしば見誤る結果をすでに生み出している。

 第2に、現在、党内の異論派および党から除名された人々の立場は、われわれ『さざ波通信』の立場とは違い、基本的に右からの改革論である。不破=志位路線をより純化させ、より徹底させて、野党連合政権の一翼を担うために、いっそうはっきりと安保・自衛隊政策を棚上げしよう、ないしより大胆に後退させようとするものである。そのような路線がかつての社会党の轍を踏むことになるのは明らかであろう。現在の改革派がこの政治的教訓を何ら学んでいないのは驚くべきことである。われわれはたとえ意見が異なっていても、これらの改革派の人々に対する弾圧や誹謗中傷、排除には断固反対する。われわれは、党内で、真摯に意見を戦わせることのできる政治的プラットフォームを作るべきであると考える。

 第3に、マルクス主義の古典(マルクス、エンゲルスからレーニンまで)を真剣に学び、厳しい労働運動や激しい学生運動を経験し、それなりに高い素養と広い視野を身に着けていた古い世代が高齢化し、どんどん鬼籍に入るか、あるいは共産党に愛想をつかしてやめていった(あるいは除籍された)。他方で、独習指定文献廃止後に党に入った若い世代は、そもそもマルクス主義の古典をほとんど学びさえしない。彼らは、最初から水で薄められた不破哲三や志位和夫の文献を読むだけで、「科学的社会主義」を学んだ気になっている(それらさえ読んでいない若い活動家も大勢いるだろう)。共産党のマルクス主義的性格がほとんど希釈化し、同党は単なる社会リベラル政党になりつつある。もちろん、旧来のマルクス主義に多くの問題点、偏狭さ、機械主義があったのは言うまでもない。それらは批判され、克服されるべきである。だがそのためにはそもそも必要な古典を学んでおく必要があるのだ。それさえそもそも学んでいない20代、30代の若い党員たちには、科学的社会主義の創造的発展など不可能だろう。彼らは、「差別反対」という単純な政治道徳と視野の狭い経験主義とを指針にするしかない。

 第4に、現指導部は、事態を政治的に打開する展望を何一つ持っておらず、すでに1980年代にさんざんやって失敗した機械的な組織拡大路線に回帰している。「空白の90年代」という言い方がなされているが、それは1980年代におけるあまりに過酷な拡大一辺倒の路線が破綻した結果なのであって、息をつく暇を与えた90年代があったからこそむしろ、共産党の組織は今でもなんとか保っているのである。しかし、指導部はこの歴史を意識的に隠ぺいし、また、そのような歴史的過去のいきさつさえ知らない現在の中堅・若手部分は歴史修正主義的な総括を機械的に受け入れている。高齢者がほとんどである現在の党にはこのような組織拡大が不可能であるだけでなく、機械的な組織拡大路線は、たとえ部分的に成功したとしても、ますますもって、科学的社会主義も共産党の歴史もほとんど知らない人々を党内に迎え入れて、党そのものをいっそう変質させ希釈させるだけだろう。

 以上見たように、状況は、われわれが『さざ波通信』をやっていたころよりもはるかに深刻である。この事態の深刻さは、ますますもって、共産党の改革の必要性を要請するものであるが、しかし、物事には何でもタイミングというものがある。党内改革の絶好のタイミングはまさに、われわれが『さざ波通信』を始めた25年前の1999年であった。その時、共産党は得票と議席を連続して伸ばし、上げ潮にあった。マルクス主義を真面目に学び、1960年代から70年代初頭の革新高揚期を知っている世代の党員がまだ大多数を占めていた。党の高齢化は始まりつつあったが、それでも、大多数は50代前半以下だった。最も分厚い世代であるいわゆる団塊世代の党員は、1999年段階で49~53歳でまだまだ働き盛りであった。

 この時こそが改革のチャンスだった。われわれは、仲間たちとともに『さざ波通信』を開始することで、われわれにできる最大限のことをやった。しかし、党内で決定的な力を持っていた団塊世代の党員、とりわけ高い名声を持っていた学者党員は誰一人動かなかった。彼らは党内での安定した地位を守ることに汲々とし、改革の絶好の機会をみすみす見過ごした。彼らの政治的臆病さと先見の明のなさこそが、25年経っても党改革がまるで進んでいない今日の事態をもたらした大きな原因の一つである。現在、第2の改革の機運が高まっているが(だからこそ、『さざ波通信』も復活したのだが)、それでもなおこの世代の党員は動こうとしない(ちなみに、現在、いちばんの渦中にある松竹伸幸氏は1955年生まれだから、団塊世代の次の世代である)。

 共産党は、先の党大会で、党史上初めて女性を委員長に据えたが、志位和夫はそのまま議長に横滑りし、党の実権をかけらも手放していないし、手放すつもりもない。宮本顕治が議長に退いて不破哲三が委員長になった時よりも、あるいは、不破哲三が議長に退いて志位和夫が委員長になった時よりも、はるかに志位議長の実権は強力である。なぜか? 不破や志位は委員長に就任する前から書記局長として指導的役割を担い続け、大会や党会議や委員長会議などの各種会議での報告をしばしば受け持ち、指導者としての訓練を積んだうえで委員長になったのに対し、田村智子はそのような前段階なしに、世間体のために、いきなり委員長に抜擢されたからである。彼女は、指導者としての訓練をほとんどないしまったく経ていない。田村智子は、志位やその他の指導者から与えられた文書を読むだけの委員長になるだろう。

 なぜこうなったのか? それは、宮本顕治が意識的に採用してきた指導者育成メソッド、指導者の継承方法を不破哲三も志位和夫も無視したからである。宮本は、書記局長に、若いが理論的能力のある優れた活動家であった人物(不破哲三)を大抜擢し、しだいに育てることで、時期世代の指導者に据えるという戦略を取っていた。宮本が議長に退き、書記局長だった不破を委員長にした後は、空白になった書記局長に若い志位和夫を大抜擢した。しかし、不破も志位もこの路線を踏襲せず、書記局長に、委員長である志位和夫と年齢がほとんど変わらない党官僚を登用し続けた。そうなってしまったのは、不破自身が、宮本と違って、若い理論幹部を育成するということをそもそもやっていなかったからである。若い理論幹部がそもそもいないので、書記局長に抜擢すべき人材がいないのだ。そのため、志位和夫が委員長を20年以上もずっと続けざるをえなくなった。これは志位が委員長職を独占したかったからというよりも、若い理論幹部を育てていないという不破=志位路線の必然的な帰結である。しかし、この数年で大きな批判が高まって、ついに委員長を形式上、志位以外の誰かに任せる必要が生じたとき、あまり年齢の変わらない小池晃(志位の6歳下)を抜擢するわけにもいかず、やむなく、女性であるということで新鮮に映るであろうと思われた田村智子に白羽の矢が立ったのである。

 しかし、自ら指導的役割を果たす技量のない彼女は、党官僚たちによって決められた大会結語を力みながら読み上げ、大会でささやかな異論を述べた発言者を厳しく糾弾する役回りを担わされた。これは、初の女性委員長として歓迎ムードになるべきところにいきなり冷水をぶっかけるものだった。こうして、出足からつまずいたこの新しい指導部は、前指導部よりもいっそう厳しい状況のもとで船出することになった。この新指導部のもとで何らかの積極的な改革が起こることはまずないだろうし、行き詰まりを打破するような新機軸が打ち出されることもないだろう。

 このように、状況は25年前よりはるかに厳しいが、絶望するべきではない。危機は同時にチャンスでもあるというのは、よく言われることだ。われわれはけっしてこのチャンスを大げさにとらえることはしないが、それでも改革の機運が一定高まっていることはチャンスでもある。われわれは少なくともこの機会に、党内において自由に異論を述べ、党員同士で意見を戦わせることのできるプラットフォームをつくるよう党指導部に求めるべきだろう。インターネットが発達した今日、党のサイトの一部にそのようなコーナーを設けることほど簡単なことはあるまい。「民主集中制の真価が発揮された」と本当に言いたいのであれば、せめてそれぐらいは認めるべきだろう。

――S・T(旧編集者)2024/2/10』(コラム「さざ波」 2023年2月10日)

【山中人閒話目次】
・「さざ波通信」旧編集者S・Tさんの「見逃された改革の機会――『さざ波通信』25周年に寄せて」 コラム「さざ波」
・共産党中央のタコツボ化した内部言語による党員攻撃について――鈴木元さんの論と道草クー太郎さんの論 元鈴木FB 道草クー太郎X
・共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言問題その後 さざなみ(日本共産党を考えるアカウント)X
・建築家・山本理顕が大学の学長を辞めさせられ、裁判に訴え、設計料を取り戻し、また復帰しようとするまで 関口威人 内海信彦FB
・山本章子さんの「Z世代に響かない既存の報道や運動 個人主義でメディア不信」 醍醐聰X
・ベルリオーズの「幻想交響曲」が好きだ。小澤征爾さんが北京に来たとき楽屋でインタビューした 辺見庸「日録」
・ 姜信子さんの「旗のない文学――朝鮮 / 「日本語」文学が生まれた場所」 読む書く歌う旅をする
・ 姜信子さんの「サハリンの日本語文学 李恢成 /「日本語」の文学が生まれた場所」 読む書く歌う旅をする
・私たちは儀礼にまみれた宗教的な存在としての天皇が存在せざるを得ないことの政治的意味をあまり深く考えてこなかった 菅原龍憲FB
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Blog「みずき」:高世仁さんの「小泉悠氏「ウクライナ戦争をめぐる『が』について」」

『政治的には「保守」に分類されるはずの小泉悠氏が、去年、岩波書店の雑誌『世界』に論考を載せたときにはさすがに驚いた。メディア関係者の間ではちょっとした話題になった。

 この「ウクライナ戦争をめぐる『が』について」(『世界』10月号)はウクライナ戦争をめぐる議論の核心をついているだけでなく、彼の人柄も出ていてとても興味深い。読んでいない人も多いと思うので、抜粋で紹介したい。

《この間、日本でも多くの論考が世に出たが、そのうちの少なからぬものが「ロシアの侵略は許されるものではないが」という枕詞で始まっていた。これがどうもひっかかる、というのが本稿の根柢にある問題意識である。

 この枕詞は、ロシアの行為が「侵略」であり「許されるものではない」という前提を置いている。したがって、ロシアがウクライナに攻め込んで破壊と殺戮の限りを尽くしていることを決して肯定するものではないだろう。》

《一方、この枕詞で始まる言説自体に改めて注目してみると、その多くは、戦争の背後にある「複雑さ」を見落としてはならないと指摘する点で共通するようだ。》と論考は始まる。

 私もウクライナ問題をいろいろな人と議論するなかで、この枕詞に何度も出会った。たいていは、「ロシアだけを批判してはならない」という結論に持っていくのだが、なかにはこの戦争はアメリカの軍事産業が主導しておりウクライナはそれに踊らされているに過ぎないとまで主張するむきもあった。ただ、ロシアの所業はあまりに酷すぎるので、まずは一応批判しておかないといけない。そういう「が」を枕詞にする議論を小泉氏はつぶしにかかる。

《大掴みに眺めてみると、ここでいう「複雑さ」は概ね次のように分類することができよう。

類型1 ウクライナという国家に関する「複雑さ」

 ウクライナは歴史的に現在のような形で存在したことがなく、それぞれに異なった文化・宗教・言語を包含しているという点がこの種の議論では強調される。また、ウクライナが汚職をはじめとする深刻なコンプライアンスの問題を抱えた国家であることもここでは指摘されることが多い。

類型2 冷戦後の歴史に関する「複雑さ」

 冷戦後、NATOがロシアの反対にもかかわらず拡大されてきたというのがここで強調される点である。したがって、ロシアが抱いてきた安全保障上の懸念に言及することなくしてこの戦争を語ることはできないというのがこの類型における重要な論点となる。

類型3 2014年以降のウクライナを取り巻く状況に関する「複雑さ」

 現在の事態は2014年のウクライナにおける政変(マイダン革命)の延長上にある。したがって、この戦争に関してはマイダン革命とこれに続いて2014-15年に発生した一連の軍事的事態の性質に関する評価を踏まえなければならないとするのがこの立場である。》

 こう三つの「複雑さ」を挙げた上で、小泉氏はこれらをいったん認める。

《結論から言えば、筆者は以上のいずれの主張に関しても原則的には反対ではない。複雑なものは複雑に語らねばならないのであって、これを捨象してしまえば「正義と悪の戦い」といった過度に単純化された理解でしか世界を見ることができなくなってしまう。(略)

 ただ、問題としたいのは、このような「複雑さ」を受け入れた上でも尚、「ロシアの侵略は許されるものではないが」という逆接辞を付す余地はあるのかどうかである。この「が」というたった一文字はなかなかに厄介なものであって、よほど慎重に用いるのでない限り、我々が生きる世界の秩序を容易に掘り崩しかねない危険性を孕んでいる。》

 そこでまず「類型1」を考えてみる。

《ウクライナが歴史的に現在のような形では存在してこなかったこと、多様なアイデンティティを抱える国家であること、多くのコンプライアンス問題を持つこと。これらは基本的に客観的な事実である。プーチン大統領が2021年7月に公表した論文「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」で強調したのも、まさにこの点であった。

 しかし、これらの「複雑さ」は逆説の「が」を導かない。この種の「複雑さ」に関する議論が主張できるのは「ウクライナは複雑である」ということまでであって、それ以上の何かに関する根拠とは一切ならない。

 なんとなれば、この程度のことが戦争の理由たり得るならば、この世の中は戦争を仕掛けられても仕方がない国だらけであることになってしまうからである。ウクライナを侵略した当のロシア自身、歴史的には今のような形をとるようになったのは近代になってからであり、多様なアイデンティティを持ち、汚職と経済的不平等と権威主義的抑圧で問題視されている国でもある。だが、それを理由にロシアへの侵略を正当化する声があるならば筆者は断固反対したい。

 もっと言えば、国家であるとか、その基礎となる国民という概念自体が近代になって生まれた虚構(フィクション)なわけである。(略)ただ、フィクションは解体されねばならないのだと主張するにしても、その手段は非暴力的なものでなければならない、という点は言えるのではないだろうか。》

 小泉氏、なかなかの論客、というかケンカ(論争)が強い。

 さらに、国連が明らかにした戦争の犠牲者の数を挙げつつ、これはあくまで確認できただけの数であるとして—

《ロシア軍占領地域においてどれだけの死者が出ているのかは全く明らかでない。実際には万の単位で無辜の一般市民が殺害され、あるいは障害にわたって回復不能な障害を負っているはずであるし、その中にはロシア軍兵士が行った住民殺害・虐待行為、治安機関による組織的な拷問・レイプ・処刑によるものも相当含まれていると考えられる。

 どのような「複雑さ」を考慮したとしても、これほどの破壊と殺戮をもたらす権利はどの国家にもあるはずがない。人々が平穏な生活を営む都市にクラスタ―爆弾やサーモバリック弾を打ち込んで吹き飛ばす権利が誰にあるというのか。》

 このあたり、熱のこもった踏み込みでまず類型1を「論破」している。

類型2冷戦後の歴史に関する「複雑さ」について。

 ここでは「安全保障屋」、「軍事屋」としての小泉悠氏の面目躍如といった感じで論が進んでいく。
《仮に筆者がロシア軍参謀本部に勤務する軍人であるなら、NATOの東方拡大は到底受け入れ難いと考えるだろう。ことにウクライナはロシアと長大な国境を接し、しかもモスクワまでの最短地点は450キロメートルほどでしかない。開戦当時、プーチン大統領はこのような地政学的観点から「ウクライナにアメリカの極超音速ミサイルが配備されればモスクワまで数分で届いてしまう」と訴えた。だが、それでも予防攻撃は許されないというのが現在の世界の秩序を基礎づけるルール、人類の叡智が産んだ秩序である。
 ならばアメリカのイラク戦争はどうだったのだ、という反論もあろうが、筆者はこのアメリカによる戦争にも明確に反対である。たとえイラクの大量破壊兵器開発計画が事実であったとしても許されないものであったと考えるし、そもそも大量破壊兵器自体が存在していなかった。またイランや北朝鮮はほぼ間違いなく大量破壊兵器の保有ないしその前段階にあるが、これに対して米国やイスラエルが予防攻撃を仕掛けることには反対である。ロシアとの原子力協定で核分裂物質の生産を増強している中国は、今後10年ほどで核弾頭の配備数を2倍(中国の自己申告)から3倍(アメリカの見積もり)に増やそうとしているが、これも先手を打って中国を叩くべしという論拠にはならない。
 もちろん、この種の軍事的な論理はわからないではない。というよりも、筆者は基本的に「そちら側」の人間ではあるのだが、実力行使に至るまでには何段階もの手段を講じうる。核兵器が問題であるというならば核軍備管理を模索できないのか。それもダメならば抑止の信憑性を高めるように自国の軍事態勢を改善したり同盟を強化したりすることはできないか。せめて危機事態において核使用を回避しうるホットラインを設けられないか。こうした手を尽くした上で自国が真に存亡の危機に立ったとき、初めて軍事力を用いるという選択肢が真剣に考慮されるべきである。ロシア自身も、イラク、イラン、北朝鮮等の大量破壊兵器開発問題に関しては対話による解決策を訴えてきた側であった。
 ところが、今回の戦争において、ロシアはこのような努力を払っていない。ウクライナ周辺に軍隊を集結させて圧力をかける一方、開戦前年の12月になって「NATOを旧ソ連諸国には拡大させない」との要求を米国に突きつけたが、拒絶にあったという経緯である。それからおよそわずか2カ月でロシアはウクライナへの侵略に及んだのであって、戦争回避のためにあらゆる努力を払ったとは到底言い難い。
 また、ウクライナが第二次ミンスク合意(ドンバス紛争解決のために2015年に結ばれた合意)を履行しようとしないことにロシアが不満を持っていたことも事実ではあるが、それではロシアが合意履行のための交渉に真摯に取り組んでいたかと言えばやはりそうでもない。開戦直前には、ウクライナのゼレンスキー政権が第二次ミンスク合意履行に向けた妥協姿勢をドイツのショルツ首相に伝達し、ロシアのラヴロフ外相も交渉継続の余地ありと主張したにもかかわらず、プーチンが一顧だにしなかったことからもこの点は明らかであろう。
 一人の安全保障屋として言わせていただくならば、ロシアは自国の安全を保障するための手を尽くさず、いきなり暴力を振るうという「手抜き」で今回の戦争に及んだというふうに見えるのである。》

 小泉氏の専門分野だけに、極力抑えた筆致で書いている。実力行使の前に対話などの手を尽くせという指摘は、日本の安全保障論議のときにも重要な点である。

 小泉悠氏が、雑誌『世界』23年10月号への寄稿の続き。なおこの論考執筆時は肩書が「東大先端科学技術センター講師」となっていたが、12月1日めでたく昇格して現在は准教授である。

類型3 2014年以降のウクライナを取り巻く状況に関する「複雑さ」

《マイダン革命において暴力的な事態が発生したこと、これがウクライナ東部ドンバス地方のロシア系住民に脅威感を与えたことなどについては、さまざまな立場から議論の対象とする余地がある。 

 しかし、この種の議論はしばしば「マイダン革命はアメリカが扇動した人為的なクーデターであった」、「マイダン革命の結果として成立したポロシェンコ政権や後任のゼレンスキー政権はネオナチ思想に毒されている」、「ゼレンスキー政権がドンバスのロシア系住民を虐殺している」といったロシア側のナラティブと容易に結びつく。これらは「ウクライナの非ナチ化」を戦争の大義として掲げたロシア側の言い分をほぼ無条件に肯定するものとなりがちであるが、そもそもこれらの主張はほぼ事実無根である。ゼレンスキー大統領やその閣僚たちにネオナチ思想の影響を見出すことは現実的に極めて困難であるし、ドンバスの紛争地域における民間人の死者数は開戦直前の2021年時点で25人と過去最低に過ぎなかった(国連人権高等弁務官事務所のデータに基づく)。しかも、このうち13人は地雷に関連する死である上、残る12人がなんらかの意図的な「虐殺」であるという客観的な証拠はない。マイダン革命でロシアの意にそわない政権が成立した結果、ロシアがドンバスに軍隊や武器を送り込んで戦闘が発生し、人々が巻き添えになっているというごくシンプルな事実が存在するだけである。

 公正を期すために述べると、2014-15年のドンバス紛争ではウクライナが極右勢力を取り込んで親露派武装勢力との戦いに投入し、その間に民間人や捕虜に対する残虐行為が行われたことは客観的事実である。ただ、残虐行為の報告件数は新露派武装勢力側のほうが多い。また、これらの事例は2014-15年に集中して発生しているものであり、2022年にロシアがウクライナに攻め込むことをなんら正当化するものではない。》

 ロシアはウクライナへの軍事侵攻の理由づけの一つに、ウクライナ在住のロシア系住民の保護を挙げており、この議論に関係する。

 ついで小泉氏は、類型2の議論で出ていた、侵攻の最大の理由づけである「NATOの東方拡大への懸念」も、「客観的事実としては大変に怪しい」と疑問を呈する。

《2008年にウクライナとジョージアのNATO加盟問題が持ち上がった際、ロシアが抱いたであろう懸念は理解できるものの、現実には欧州諸国はロシアの懸念を受け入れて加盟行動計画(MAP)の発出を思いとどまるよう当時のブッシュ政権を説得していたからである。その後、ジョージア・ウクライナのNATO加盟問題は事実上棚上げされたままであって、2021年に成立したバイデン米政権も頑なにウクライナにNATO加盟の言質を与えてこなかった。開戦前のウクライナにアメリカの極超音速ミサイルが配備されてモスクワを脅かすような状況が存在していなかったことは明らかである。

 また、ロシアのウクライナ侵略が始まると、それまで中立を貫いてきた北欧のフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟申請を行ったが、これに対してロシアはほとんど目立った対応を行っていない。1340キロメートルに及ぶフィンランドとロシアの陸上国境には北方艦隊軍管区の2個旅団が配備されているだけというガラ空き状態であり、フィンランド国境から弾道ミサイル搭載原潜(SSBN)の母港であるセヴェロモルスクからも、160キロメートルほどでしかない。そもそも実現の目処さえ立っていなかったウクライナのNATO加盟がロシアを侵略に駆り立てたというなら、今頃ロシアが北欧に侵攻していてもおかしくないということになろう。

 にもかかわらず、プーチン大統領は「二国がNATOに加盟してもアメリカの戦闘部隊が常駐しなければとよい」という極めて真っ当な対応で済ませているのだから、安全保障をめぐる「複雑さ」を受け入れるにしても、どうもチグハグの感が拭えない。
 北欧へのNATO拡大という事態に対してロシアが何もしていないわけではない。2022年12月、ロシアのショイグ国防相は、「ロシア北西部の軍事的安全保障を強化するため」として兵力を開戦前の1,5倍にあたる150万人に強化することを提案し、翌2023年3月にはプーチン大統領がベラルーシへの戦術核兵器配備の意向を表明した(今年7月には実際に核弾頭を搬入したとされている)。これはまさに前述した「抑止の信憑性を高めるように自国の軍事態勢を改善」する行いであり、ロシアに認められた正当な自衛権の範囲内と捉えられよう。別の言い方をすれば、ウクライナのNATO加盟をロシアが真に恐れていたのだとしても(実際、恐れていただろう)、許されるのはここまでである。》

 以上、類型3におけるロシアの「ナラティブ」も片付き、いよいよ結論に向かう。
』(高世仁のジャーナルな日々 2023年2月7~9日)

【山中人閒話目次】
・小泉氏、なかなかの論客、というかケンカ(論争)が強い――類型の論を次々と「論破」している 高世仁のジャーナルな日々
・芦原さんの訃報を受け、日本テレビと小学館の双方に第三者を入れた調査をするのか、記者会見をするのか、と問い合わせているが未だ回答なし 望月衣塑子X
・日本テレビ(放送メディア)、小学館(出版メディア)両企業のこれ以上の沈黙(事実の隠蔽)は許されない 望月衣塑子X
・姜信子さんの「「日本語」の文学が生まれた場所 をめぐって」
きょう

Blog「みずき」:志位体制はおのれに都合のよいように党規約を曲解し、踏みにじっていることは明らかではないか。この党の常幹(志位議長をはじめとする常任幹部会委員)はいまや世論はもちろん党内動向さえ見えていない。この党がわれわれの視界からも消え去ってしまうのはもはや時間の問題だろう。

『共産党、志位氏は院政ではなく党の代表
 共産党は先の党大会後の新しい人事体制を固めた。志位氏が議長になり田村氏が幹部会委員長となった。マスコミなどでは志位氏の院政体制か?と報道するものがあった。今回の党大会ではいつものように第一回中央委員総会は公開されなかった。前回28回党大会では浜野副委員長が「第一中央委員会において前党大会(27回)の常任幹部会(志位委員長)が次期28党大会の三役(委員長・志位和夫)を推薦し了承された」との報告がされたが、それもなかった。ところがその後第一回中央委員会総会で確認された人事内容が明らかになってきた。 ①驚くべきことに志位議長が党活動全般を代表し、田村幹部会委員長は国会において党を代表するということが確認された。つまり志位議長は院政ではなく、無文字通り党の代表なのである。規約上では「議長をおくことが出来る」程度のものである。ところが宮本氏が議長になった時「議長はCEO最高責任者・会長で委員長は社長のようなもの」と言ったが、まさにそうしたのである。これでは田村委員長は、引き続き志位氏の部下なのである。 ②市田副委員長は人事局長代理に就任。81歳の老人が代理とは、その上に91歳の浜野氏が人事局長。つまり共産党は91歳の浜野氏、その10歳年下の市田氏によって人事が握られているのである。これでどうして未来を開けるのだろうか。 ③その人事の最初の仕事の一つが神奈川県の委員長の中央への移動と機関紙局長・井上和好氏の神奈川県への派遣、次の県党大会で井上氏を委員長に据えるのだろう。大会では8回党大会以来初めて6名の保留者が出たが、その内4名が神奈川県であった。井上県委員長の最初の仕事は、この4名の人々への抑圧だろう。既にもう1人の保留者である茨城県の代議員は中央から派遣された人物によって連日「保留は間違いであった」と詰められている。 ④そして市田氏の意向もあってか立命館出身の大幡氏と堤氏の2名が新たに常任幹部会員になり25名の常任幹部会員の内5名が立命館出身者という異常な学閥体制が築かれた。なお説明がないが市田氏が引き上げた細野大海(立命2部出身)・組織局次長が中央委員の名前からも消えている。そして高橋千鶴子常任幹部会員・衆議院議員団団長が幹部会員に格下げになっている。』(元鈴木FB 2023年2月7日)

【山中人閒話目次】
・志位体制はおのれに都合のよいように党規約を曲解し、踏みにじっている――共産党、志位氏は院政ではなく党の代表 元鈴木FB
・市民派首長選挙における政党の立ち位置に共産は失敗した、2024年京都市長選から感じたこと 広原盛明のつれづれ日記
・大山さんの発言のすぐあと3人の代議員が大山発言に対する反論を連射した――しかし、前もって大山さんの発言内容を知っていなければ、即「反論」はできなかったはず 醍醐聰X
・天皇制の中には、社会主義をおさえるという目標が最初からある。だから日本の共産党が天皇制を認めるというのはおかしい 蟻塚亮二FB
・高世仁さんの「ウクライナで軍総司令官解任の可能性」 高世仁のジャーナルな日々
・木村剛久さんの「中曽根康弘だった──大世紀末パレード(11)」 海神日和
・市民グループが発表――5000万円でテレビ朝日の株主提案権を手に入れ、見城徹テレ朝放送番組審議委員長を外す! 佐藤章 一月万冊
・第13回死刑映画週間――喪失と悲しみ、そして赦すこと 太田昌国FB
きょう

Blog「みずき」:この国(日本)には「抵抗する文化がない」と喝破したのはロシア・ベラルーシのノーベル文学賞作家、スベトラーナ・アレクシエービッチだったか。福島原発事故の後、福島を訪問した帰りに立ち寄った東京外大の学生たちのひとりに福島の印象を問われたときの答えの一節としてだった。重く、深く突き刺さってくる問いの答えの一節だった。もちろん、この国にもあちこちに散発的な抵抗の傷痕、歴史がまったくなかったわけではない。しかし、わが国の民はその歴史を継承しなかった。アレクシエービッチはこの国には「抵抗する文化がない」と言ったのだ。

『宗教につきまとう思考パターンだ。過酷な苦しみに忍従することをおぼえても、その不当を問う思いは、胸の底に深く閉ざされる。罪深い言葉だ。

引用:(菅原龍憲FB 2023年2月4日
「鬼はわたし自身のことです」って、どうしてこうなっちゃうのかなぁ…宗教者にありがちな自己完結型。「排除」されていいわけねぇだろうが。」』(菅原龍憲FB 2024年2月5日)

【山中人閒話目次】
・宗教につきまとう思考パターンだ。過酷な苦しみに忍従することをおぼえても、その不当を問う思いは、胸の底に深く閉ざされる。罪深い言葉だ 菅原龍憲FB
・通称「人権派」弁護士にも人権より組織(合同事務所 or 所属政党)の利害を優先する人はいませんか? 共産党や法曹界は同調圧力と無縁ですか? 醍醐聰X
・内田樹はいつのまにか共産党の大シンパサイザーにも変貌し、共産党の側もそのことを大歓迎しているという忌まわしく、おぞましい事実も忘れてはならないだろう 東本高志FB
・内野光子さんの「久し振りに、「井上司朗」の名を目にした~彼のたどった道を振り返る」 内野光子のブログ
・ガザ北部では、破壊と損失の規模が驚異的です――何も残っていない 石田英敬X
きょう

Blog「みずき」:『イスラエル軍のガザ攻撃で「ジェノサイド(大量虐殺)」に加えて「ドミサイド(大規模住宅破壊)」が問題になっています。1月31日のイスラエル紙ハアレツはガザで取材を含む調査報道でイスラエル軍が住民がいなくなって無人になった住宅を意図的に焼き払うのが、一般的な現場対応になっていることを明らかにしました。戦争では戦闘での死者よりも、インフラが破壊されたことによる戦後の状況悪化で、病気の蔓延などによる死者数がはるかに多いのが実態です。イスラエル軍の意図的な住宅の焼き払いは、重大な問題なので、記事全文を共有します。

■イスラエル紙ハアレツ特報<2024年1月31日>■
イスラエル軍はガザの家屋を占領後、焼き払っているーーハアレツが入手した情報によると、イスラエル軍の司令官たちは兵士に対し、(裁判所の)法的承認を受けることなく無人となったガザの家屋を焼き払うよう命令を出している。すでに数百件が修復できない損傷を受けている。

ハアレツが入手した情報によると、イスラエル兵士らは最近の数週間、指揮官からの直接の命令に従い、(家屋破壊を認める裁判所からの)必要な法的許可を受けることなくガザ地区の住宅に火をつけた。

兵士らは、このような方法で過去一か月で数百の建物を焼き払った。建物は中に家財道具がある状態で火を付けられ、燃えるままに放置された。

イスラエル軍当局は取材に対して、建物の破壊は承認された手段でのみ行われ、様々に異なる方法で行われたとしてもどのような行動も(今後)調査するとした。

(家屋を焼き払う)新しい軍の行動について尋ねると、現場の軍司令官はハアレツに対し、情報に基づいて焼き払う建造物が選ばれているのだと語った。インタビューが行われた(ガザの)場所からそれほど遠くない場所にあった焼き払われた建物について質問すると、司令官は「家主について何らかの情報があったに違いない。あるいはそこで何かが見つかったに違いない。なぜその家が焼き払われたか正確には分からない」と答えた。

ガザの戦闘の前線に立つ3人の将校はハアレツに対し、家を焼き払うことが一般的な現場対応になっていることを認めた。ある大隊の指揮官は先週、ガザ地区での作戦を終えようとしていた部隊に「家から物を片付け、焼き払う準備をしろ」と命じたという。

ハーレツの調査報道で明らかになったところによると、もともとは特定の場合のみ(焼却の)対象となっていたが、戦争が進むにつれてこの行動ははますます一般的になったという。

最近、ガザに送られたイスラエル兵はSNSで、時には仲間の兵士の死への復讐として、あるいは10月7日の越境攻撃そのものへの復讐として、ガザの家屋の焼き討ちに参加していると明らかにしている。

「毎日、異なる部隊が地域の家を破壊するために出かけていく」と兵士の一人は書いた。「家を破壊し、占領する。あとは徹底的にソファの中、クローゼットの後ろなどを探す。武器、情報、トンネルの入り口、ロケットランチャーなどを見つけ、最後は、家財道具はすべてそのままで家を焼き払う」

別の事例では、建物を出ようとしていた兵士たちが、彼らの後から来る軍隊にメモを書き残した。「あなたたちのお楽しみに、家を燃やさないでおきます。出るときにはするべきことをしてください」というメモが、オンラインに投稿された兵士の1人の写真に写っていた。

建物を焼き払えば、元の住民が戻っても住むことができないことを意味する。ガザでの戦争が始まって以来、イスラエル軍は10月7日の攻撃に参加したハマスのメンバーや住民の住宅を破壊した。この措置は、ハマスが使用していた建物やトンネルの入り口の近くに建つ家にも適用された。

先月までは、陸軍工兵部隊は地雷や爆発物を主に使用したり、D9軍事ブルドーザーなどの重機を使って建物を破壊していた。しかし、単に懲罰のために非戦闘員の民間人の家を焼き払うことは、国際法で禁止されている。

米国は最近イスラエルに対し、ガザ地区の学校や診療所などの公共建物の破壊をやめるようイスラエル軍に要求し、これを継続すれば戦後、元の家に戻ろうとするガザの人々の生活に害を及ぼすと主張した。

イスラエル軍と政権幹部は米国の要求を受け入れ、建物の内側から(の攻撃で)軍が危険にさらされた場合を除き、家屋破壊を大幅に減った。さらに、ガザで活動する軍隊は、爆発物や重機を使った家屋の破壊は、兵士を危険にさらす可能性があり、時間と資源を浪費することにも気づいたという。

ガザ戦争は、世界でこの数年起こった血なまぐさい紛争と比較しても、計り知れない民間の建物の破壊を引き起こしている。

BBC が公開した衛星画像の分析によると、戦争開始以来、ガザ地区では14万4,000棟から17万棟の住宅ビルが破壊された。先月公開され、ハーレツで引用されたワシントン・ポストの調査では、(ガザ北部)ベイト・ハヌーン、ジャバリヤ、ガザ市アル・カラマ地区などガザ市全域にわたって(街区が)消え去った場所があることが判明した。

報告書はまた、12月下旬の時点で350の学校と約170のモスクと教会が損傷または破壊されたとも指摘した。

大規模な破壊により、イスラエルは「ドミサイド(大規模住宅破壊)」 の罪で起訴できるかどうかが学界で議論が巻き起こっている。これは、ガザの住宅と基本的なインフラを意図的かつ組織的に破壊し、環境を居住不能にした行為に対するものだ。

イスラエルでは、このような議論が国際社会で活発となり、(イスラエルへの)懲罰的措置が講じられるのではないかという懸念が出ている。イスラエル軍は、この新たな軍事行動が、米国の要求と、すでに(ジェノサイドで)イスラエルの行為に対する暫定判決を言い渡している国際司法裁判所(ICJ)で(新たな)訴訟が起きることで、イスラエルの法制度に難題を突き付ける可能性があることを理解している。

ICJでイスラエルに対して起こされたジェノサイド(大量虐殺)容疑と同じように、家屋を焼き払うこともイスラエルの政治家の発言と結びついている。今月初めに ICJ 審理前に、リクードの国会議員のニッシム・ヴァトゥーリ氏は「ガザを燃やせ」という呼びかけを繰り返した。国会副議長の1人であるヴァトゥーリ氏はラジオのインタビューで、「兵士が負傷するより、建物を焼き払ったり、倒したりしたほうが良い」と語った。彼は続けて、「今、そこ(住民がいなくなった地域)にまともな人間がいるはずがない」と語った。

イスラエル軍の広報担当は「建物の爆発と破壊は承認された適切な手段によって行われている。戦争中にさまざまな方法で行われた(軍の)行動は将来調査されるだろう」と述べた。タ。』(川上泰徳X 2024年2月3日)


【山中人閒話目次】
・イスラエル軍のガザ攻撃で「ジェノサイド(大量虐殺)」に加えて「ドミサイド(大規模住宅破壊)」が問題になっている 川上泰徳X
・大山奈々子さんを「主体性がない」と面罵した田村智子さんへ 醍醐聰X
・文句を言っても変わらない、言えば莫大な不利益やコストがかかる——文句を言わせぬ構造を押し付けて「あいつは文句を言わなかったのに」と責めるやり方 紙屋高雪X
・だからこそNHKを一刻も早く背広を着た糞バエたちの手から取り戻さなければならない——ETV特集「ニ風谷に生きて アイヌ家族100年の物語」 金平茂紀FB
・こんな輩が議員をしている美しい国ニッポン――「韓服嘲弄」、朝鮮人追悼碑撤去に「本当に良かった」 鄭剛憲FB
・木村剛久さんの「ハーヴェイ『経済的理性の狂気』を読む(2)」 海神日和
きょう

Blog「みずき」:これは志位和夫及び志位和夫が実権を握っていた方がおのれにとっても都合のよい老害幹部党員たちのおのれの保身のための上からの党内クーデターの結果と見るべきであろう。この共産党の身の底からの腐れをただすにはもはや外側からの力として選挙戦で同党を徹底的に敗北させる以外ないであろう。私はそこからなにかが始まることを期待する。私のいう同党の積極的解体論の最終手段である。

『田村智子委員長は激しく動揺している。内心ではまずいことだと理解しているらしい。

しかし、党本部は市田忠義副委員長兼人事局長代理が全権を掌握し、ますます保守化した党執行部の命令に従わざるを得ないのだ。

*引用:こんな連中な弘です@全こ連&共産党正常化連 2024年2月2日
「本日(2月2日)の田村委員長記者会見

結語を述べる際に
感情的にならないように、
抑制的に述べ、
冷静な批判を行った
つもり

だそうです。」
動画:
https://twitter.com/hiroakasei.../status/1753369616163000328』(さざなみ(日本共産党を考えるアカウント)X 2024年2月2日)

『党外に幅広い人脈をもつ穀田恵二が議員を引退した理由のひとつは、市田忠義を道連れに引退させるため。浜野忠夫も不破哲三の引退を受けて、側近として退くはずであった。
しかし2人とも残留し、人事を完全掌握した。』(同上 2024年2月3日)

『民主集中制は分派を禁止している。だが党上層部が私的グループを構成するのは許される。』(同上)

『自らを保身する老害を排することができなければ、組織はやがて自滅する。彼らの延命のために、革新の大義を装う同調意識を培養する組織原則。今の共産党はカルト集団になりつつある。あるいはすでにカルト集団なのかも知れません。』(ヒロヨシ@肉球新党X 2024年2月2日)

『組織に従順な党員とは、黙って従う党員であり、色々な意味で組織を腐敗させる一員(Blog「みずき」注:一因?)でもある。
そして、異論を発信し除籍な除名をされてもまだ世の中にある矛盾を解消しようと探求する姿勢があるのか。そうしたものは絶えず問われてくる事を理解できる党員であるか。それも問われます。』(長谷川明信(こんな連中とか言われてます。)X 2024年2月2日)


【山中人閒話目次】
・この共産党の身の底の腐れをただすにはもはや外側からの力として選挙戦で同党を徹底的に敗北させる以外ないだろう 東本高志FB
・この磯前順一の文章の引用はなにを意味するか? 「声を封じられ、はじき出され、こぼれ落ちた」者の声、そのメタファーとして読むべきものだろう 紙屋高雪X
・阿部治平さんの「共産党の党員除名に対する批判と反批判をめぐって――共産党は日本の他の政党とは比べものにならないほど強い「慣性の法則」に支配されている政党である」 リベラル21
・〝政治とカネ〟問題が2024年京都市長選挙を直撃している、京都の「オール与党体制」が崩壊する可能性が出てきた、京都政界にみる政治構図の変化 広原盛明のつれづれ日記
・王室と軍部と司法機関の三位一体により、システムにとって不都合な政治勢力を解体し排除してきたタイの政治的病弊が、またも発露しようとしている 高林敏之FB
きょう

Blog「みずき」:加藤哲郎さんの「30年前を他山の石として、SNS時代の政治改革を!」
http://netizen.html.xdomain.jp/home.html?fbclid=IwAR0_l-q1Rv08RKDiJ5fmAUEyzofCej6VFLbIWLg_Drb47c0cmsMDu6CFtXc

『(前略)自民党に対抗する野党の一つである日本共産党も、どうやら賞味期限切れのようです。30年前の政治改革の時期には、土井たか子委員長率いる日本社会党が、自民党に対する対抗軸として生きていて、一時は「山が動いた」とまで呼ばれた躍進を遂げました。1994年村山首相の自社さ連立政権までは存続しましたが、阪神・淡路大地震対策を含む安保・自衛隊政策での政策変更で失策・失速し、社会民主党などへと分解・解体しました。もっとも、その日本社会党解体が、15年後に民主党政権を可能にしたといえなくもありませんが。

1990年代に東欧革命・ソ連崩壊で存亡の危機だった共産党は、解体した日本社会党支持票の一部の受け皿となることで、西欧諸国共産党が崩壊していく中でも、なんとか生き残りました。しかし、東アジアに生き残った中国共産党・朝鮮労働党とのつながりを否定しても党名から有権者は離反するばかりで、党勢の歴史的衰退は、宮地健一さんや広原守明さんが分析する党員の高齢化、党員数・機関紙の半減として進行し、30年後の新たな政治改革の時代に直面して、日本社会党と似たような道を辿ろうとしています。ちょうど30年前が、インターネット元年とか、ボランティア元年とか呼ばれた時期で、政党にとっての情報環境も、社会運動の編成主体も、大きく変わっています。この21世紀的環境に、どのように積極的に対応できるかが、かつての保守にとっても革新にとっても、延命の鍵となるでしょう。

共産党は、新聞やテレビの報道では1月第29回党大会での田村智子女性委員長誕生によるイメージ刷新・巻き返しも報じられていますが、SNSを中心としたウェブ上での情報や you tube 映像を眺めてみると、志位議長の「院政」をはじめ、旧態依然です。1年前から二人の有力党員が党首公選制を求めるなど、同党の異論を排除するコミンテルン以来の「民主集中制」の問題点が吹き出し、二人は除名されても、それを支援し論じる多くのサイトが生まれました。党大会前には7人の党員・元党員の覆面記者会見、党大会では中央の措置に異議を唱えた神奈川県の代議員への集中砲火で、社会的常識からするとパワハラとしか見えない弾劾・糾弾、そして前大会以来の党勢衰退も目標未達成も「反共攻撃」のせいにして、無責任な旧主的組織保存と自己推薦老醜人事、せっかく新たな政治改革の時代のきっかけを「しんぶん赤旗」が作ったはずなのに、積極的解体か、自然死かの、選択を迫られています。』(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2024年2月1日)


【山中人閒話目次】
・いま、共産党は、積極的解体か、自然死かの、選択を迫られている 加藤哲郎のネチズン・カレッジ
・超高齢化した党組織は2050年で〝自然死状態に直面するかもしれない、若者世代を迎えて党勢を立て直すには「開かれた組織」になるしかない 広原盛明のつれづれ日記
・井上和好中央機関紙活動局次長は大山県議の党大会発言、並びに大会決議に対して4名の保留者を出した神奈川県党組織の引き締めのために神奈川県委員会送り込まれる さざなみ(日本共産党を考えるアカウント)X
・イスラエル側からの一方的な「疑惑」情報だけでUNRWAへの資金拠出を一時停止するなどイスラエルの虐殺およびガザ無人化の企てに対する共犯となるも同然である 高林敏之FB
・木村剛久さんの「ポール・ジョンソン『現代史』をめぐって(3)──大世紀末パレード(10)」 海神日和
・陸上自衛隊の幹部らが集団で靖国参拝したことに対し、私たち戦没者遺族は防衛省、陸上自衛隊に対し満腔の怒りをもって抗議する 真宗遺族会 菅原龍憲FB
きょう

Blog「みずき」:私たちが知りえるのはメディア経由の警察情報しかない、という状況の中で、以下の読売新聞の記事は桐島聡とされる人物の人となりをわずかに伝えるものとなっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f88ff41224c25f1274d20643baccb65e5b63ede7?page=1&fbclid=IwAR3I5cHLdWHKeuNTXp7nCiJLH5LgaJdAGIlnXYAFzWi92_JawYAYTb-IeFI

『衝撃の告白から4日。1970年代の連続企業爆破事件で指名手配中の「東アジア反日武装戦線」メンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日、入院先で死亡した。男は偽名で社会に溶け込んでおり、一連の事件の遺族は「発見が遅すぎた」と無念さをにじませた。

白髪交じり

 「店内に流れるロック音楽に体を揺らしていた」。神奈川県藤沢市のJR藤沢駅近くでバーを経営する60歳代男性は、「内田洋(うちだひろし)」という白髪交じりの男をよく記憶している。数年前まで月に1回ほど訪れていた。

 立ち寄るようになったのは約20年前。銭湯帰りにカウンターでビールをあおると、バンド演奏に合わせ、上機嫌に体を揺らした。常連客からは「ウッチー」の愛称で呼ばれていた。

 仕事は「建築土木関係」と明かしたが、多くを語ろうとせず「自分は人を幸せにできるタイプじゃない」とも話した。男性は男の自宅を訪ね、音楽ビデオを譲り受けたこともあるといい、「本当に桐島容疑者だとすれば驚きだ」と語った。

 男は数十年前から藤沢市の土木工事会社に住み込みで働いていたが、末期の胃がんを患い、今月、同県鎌倉市の病院に入院した。

 近隣でも「内田さん」で知られ、会社に出入りする際には、住民らと日常的にあいさつを交わしていた。

 <正体を知られてはならない。極端な秘密主義に陥らぬこと。最低限、隣人とのあいさつは不可欠>

 「東アジア反日武装戦線」の教本「腹腹時計」には、メンバーの行動を律する記述がある。ある捜査員は「本当に桐島容疑者だとすれば、『普通の人』を演じていたのだろう」と話した。

「普通の生徒」

 桐島容疑者は広島県出身。尾道市内の高校を卒業後、明治学院大在学中の75年4月に東京・銀座の韓国産業経済研究所で手製爆弾を爆発させたとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配された。

 高校の同級生によると、小柄で目立たない性格だったが、体育祭などではクラスメートと一緒に汗を流す普通の生徒だったという。

 同級生の一人で福山市の自営業男性(70)は、「重大な事件に関与するとは思わなかった。死亡した男が桐島なら、今までどこで何をしていたのか知りたかった」と語った。』(読売新聞 2024年1月29日)

ところでこの「桐島聡の50年間の逃亡の末の死亡」事件に関する私のスタンスは、以下の米山隆一さんと高林敏之さんのスタンスとほぼ同じものです。

『彼のやった事を肯定する趣旨では全くありませんが、50年近く逃走・潜伏を続けた人物でも、死の間際には自分と自分の人生を社会に知ってほしくなるのであり、それはきっと人間の可成り根幹的な欲求なんだろうなという感慨を覚えます。事実を伝え安らかな最後をと思います。』(米山隆一X 2024年1月28日)

『私が小学生で「東アジア反日武装戦線」も何も全く知らなかった時から、この人の指名手配ポスターはずっと目にしていたから、写真も名前も否応なく刻み込まれていた。とは言っても長らく気に留めることもなかったのだが。

 数年前から朝の登校見守りで交番付近に立つようになったのだが、このところ不思議に桐島聡の写真が気になっていた。だから突然に彼(を名乗る人物)が姿を現し、この世を去ったことに、正直驚いている。

 いろいろな記事を読みながら思うことはただ一つ。この人は50年もの間、どんな想いを抱えながら生きてきたのだろうか、ということだ。世間の片隅で息を潜めて黙々と働き、老いていきながら、自分が青春を賭けた「闘争」とか「革命」をどんな風に振り返っていたのだろう?この50年間に日本や世界が歩んできた歴史を、どんな想いで見つめていたのだろう?そして、自分をどのように省みていたのだろう?今となっては誰も知るすべはないだろうけど、桐島聡の心の内をとても知りたい。
 (時事)https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012900196&g=soc
 (同上)https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012800347&g=soc
 (東京新聞)https://www.tokyo-np.co.jp/article/305832
 (読売)https://www.yomiuri.co.jp/national/20240128-OYT1T50017/』(高林敏之FB 2024年1月29日)

が、「50年間の逃亡生活」ということで、私は、明治時代の秩父事件の首謀者のひとりの井上伝蔵の逃避行のことを想い出しましたので以下追記しておこうと思います。

『私よりふたまわり以上も先輩の故松岡隆夫さんは秩父事件に深い関心を寄せていました。松岡さんの口癖は秩父事件は「暴動」であり、秩父事件の首謀者たちは「暴徒」である。そのどこが悪い、というものでした。松岡さんは秩父事件の欠席裁判で死刑の判決を受けた後、北海道野付牛まで「逃げに逃げ」、そこで生涯を終えた秩父事件当時、会計長を努めた井上伝蔵が好きでした。伝蔵は逃げた先の野付牛で妻をめとり、子供も設けましたが、生涯を変名で通したようです。臨終の間際に妻と子供に向かって「俺は井上伝蔵だ」とはじめて告げて死んだそうです。松岡さんは井上伝蔵の無念は自分の無念だと思っていたのでしょう。太平洋戦争末期、四国の山中を逃げ回り、徴兵を回避した人でしたから。戦死者への慙愧の念も狂い死にしそうになるほど強かった人です。私は彼の慟哭の涙をこの目で見ていますから断言できます。その人が言っていたのです。「『暴徒』のどこが悪いんだ」、と。秩父事件を自由民権運動と称揚する人たち(その中には色川大吉も含まれます)への懐疑を聞いたのも松岡さんからでした。30年ほど前のことだったでしょうか。「暴徒」も「暴動」も哲学的な言葉です。世の運動家たちはその言葉の意味を昇華しきれない自分が愚かだということにどうして気づかないのでしょう。』(東本高志FB 2016年10月3日)


【山中人閒話目次】
・井上伝蔵と桐島聡の逃避行について――暴徒を暴徒として弔ってなにが悪い。暴徒あらずんば自由民権運動もあらず、ではなかったか 東本高志FB
・群馬の森朝鮮人労働者追悼碑の強制撤去に断固反対する。 車家ブログ
・群馬の森朝鮮人労働者追悼碑の強制撤去について――本記事では、現場に足を運び書かれ、報じられた主要なニュース5つを引用してみる 内海信彦FB
・他国の人々の尊厳を蹂躙した自国の加害の歴史を記憶し、未来に伝えることを「反日」と呼号するのは他虐を自虐と逆立ちさせる「独善的ナショナリズム」に他ならない 醍醐聰X
・サンダースさん渾身の反戦記事 米国はガザ惨事を終わらせるために行動しなければならない 石田英敬X
きょう

Blog「みずき」:姜信子さんの「小説「初陣」について 『「日本語」の文学が生まれた場所』黒川創」
https://yomukakuutau.hatenadiary.com/entry/2024/01/29/004821

『1935年、プロレタリア文学系の文芸誌「文学評論」に、李兆鳴という朝鮮人の日本語による「初陣」という小説が発表される。

それは、朝鮮窒素を舞台に、そこで働く朝鮮人労働者の厳しい労働の状況と弾圧とその中での連帯の光景を描いたもので、

そのもとになった朝鮮語による「窒素肥料工場」は、1932年に植民地の朝鮮日報で連載が始まったものの、検閲によって削除され、連載は途中で中止になった作品だという。

日本語小説「初陣」の李兆鳴は、実は、朝鮮プロレタリア芸術同盟(KAPF)所属の左翼系作家 李北鳴。

彼は実際に朝鮮窒素で働いた経験があるという。

そこで、黒川創の問い。

作者は、この作品を自分で日本語に訳したのだろうか?

そこ(朝鮮窒素の企業城下町となった興南)で営まれる日本語の大共同体は、一人の朝鮮人プロレタリア作家の言語能力まで、飛躍的に高めるに至っていたのだろうか?

李北鳴が、もしかしたら日本語で小説を書いた頃というのは、

漱石が書きながら自然な日常の言葉による「語り口」を作ってゆき、

漱石の影響を受けた李光洙のような朝鮮人の作家が、やはり新たにハングルによる自然な語り口を書きながら探していく、そんな試みの積み重ねを経た時期でもある。

植民宗主国の言葉である近代日本語の生成変容と共に、植民地の近代朝鮮語の生成変容もあるということ。

この生成変容により、「語りうるもの、語られうるものごとが、世界に膨らみを加えていく」と黒川創は言う。

「植民地支配下での日本語教育の推進も、こうした言語の躍動を、必ずしも阻害するものではなかった。強いられた言語でさえ、話者は、なおそれを使いこなして生きていく」と語る。

生き物としての言語、支配者の思惑をはみでる言語という領域にまで眼差しは伸びてゆく。

そこには、はみでてゆくものとしての「文学」という、文学に寄せる思いもあるのかもしれない。

ひきつづき、読んでいく。

(近代文学の話法が生成されていくと同時に、おのずと消されていったであろう「語り」「声」のことが気になる。)』(読む書く歌う旅をする 2024年1月29日)


【山中人閒話目次】
・姜信子さんの「小説「初陣」について 『「日本語」の文学が生まれた場所』黒川創」 読む書く歌う旅をする
・木村剛久さんの「ハーヴェイ『経済的理性の狂気』を読む(1)」 海神日和
・田畑光永さんの「習近平論 (6)――習一強体制の苦境(6) ―反腐・恐怖・居座り・勲章・?」 リベラル21
・まだフィールドワークが始まってもいないのに群馬県警がプレッシャーをかけている。「強制連行」のひと言でここまで権力が牙をむくことに恐怖を覚える 麦とろX
・ハマスによるテロに国連スタッフ関与疑惑 9カ国が資金拠出停止  毎日新聞
・ウクライナを西と東で決定的に異なる地域かのように紹介する「東西分裂論」は、ロシア政権が2014年の侵攻の際に好んで用い続けた典型的な偽情報 国末憲人X
・ロシアのプロパガンダを発信してしまう日本の「専門家」たち――ウクライナは「東西分裂国家」か? 平野高志 JBpress
きょう

Blog「みずき」:もちろん、天皇を玉座に仰いで国会議員全員が直立不動の姿勢で頭を伏す光景は異例ではない。しかし、異常だ。

ひとりの人間でしかない者がなぜ他の人間に超越した存在でありえるのか。とても民主主義国家の光景とは思えない。ファシズムはすでにここに附帯している。

通常国会召集 「政治とカネ」などで論戦へ 招集日に首相の施政方針演説が行われない“異例”の開幕 FNNプライムオンライン

『第213通常国会が26日、召集された。会期は6月23日までの150日間。

午前の参院本会議、昼の衆院本会議では、野党側の要求を踏まえて辞任した自民党安倍派所属の委員長の後任を選出する異例の開幕となった。

続いて天皇陛下をお迎えし、開会式が行われた。額賀福志郎衆院議長が式辞を述べた後、陛下がお言葉を述べられた。

通常は召集日に行われる首相の施政方針演説など政府4演説は、29日に衆参予算委員会で政治資金問題の集中審議が開かれた後、30日に行われる。通常国会の召集日に施政方針演説が行われないのは異例。

野党は、自民党の派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて、「政治とカネ」問題を厳しく追及する構えで、激しい論戦が予想される。さらに、能登半島地震への対応や経済政策なども論点となる。

岸田首相は26日、党の会合で、「政治とカネの問題を通じて、政治資金の透明化など、各党・各会派と議論して進めるべきものを進めていく。強い覚悟を持って、この国会に臨みたい」と述べた。

一方、立憲民主党の泉代表は党の会合で、「岸田政権には危機管理能力がない。危機意識もない。国民生活に目を向けていないことは明白だ」と述べ、対決姿勢を強調した。』(FNNプライムオンライン 2024年1月26日)

【山中人閒話目次】
・もちろん、天皇を玉座に仰いで国会議員全員が直立不動の姿勢で頭を伏す光景は異例ではない。しかし、異常だ 東本高志FB
・いまやこの党から聞こえてくるのは悪罵だけだ――品性の堕落、退嬰、惰弱はこの党の終わりを告げている 東本高志FB
・党員が自分の意思をより的確に伝えるために、自分がまとめた文章を公表することさえ禁じる政党は民主主義に敵対する組織である 醍醐聰X
・『日本共産党の百年』が語らない〝長期にわたる党勢後退〟の原因、数の拡大を至上目的とする拡大運動が多数の離党者を生み出し、硬直的な組織体質が若者を遠ざけて党組織の高齢化を引き起こした、共産党はいま存亡の岐路に立っている(その16)」 広原盛明のつれづれ日記
・木村剛久さんの「ポール・ジョンソン『現代史』をめぐって(2)──大世紀末パレード(9)」 海神日和
・安田純平さん旅券拒否、国敗訴 東京地裁「裁量権逸脱か乱用」 共同通信 & 【ノーカット】安田純平さん 記者会見 ANN/テレ朝
・国際司法裁判所、イスラエルにガザでの大量虐殺行為を防ぐため「自国の力の及ぶ範囲内であらゆる手段を講じる」よう命じる BBC
・ユダヤの苦難の歴史が生んだ言葉 「ジェノサイド」で批判される衝撃 イスラエルホロコースト生存者センター議長、コレット・アビタルさんに聞く 朝日新聞 
・『群衆と権力』の著者カネッティの説く穏やかな多様性と共存への希望 宮田律FB
きょう

Blog「みずき」:高世仁さんの「ウクライナ情勢を左右するトランプの動向」
https://takase.hatenablog.jp/entry/20240125

『ロシアによるミサイル攻撃が強まっているウクライナでは、23日未明に首都キーウや東部ハルキウなどにロシア軍によるミサイル攻撃があり、7人が死亡し、子どもを含む70人以上がけがをした。

 イギリスの研究機関は今月2日、12月末にハルキウに着弾したミサイルの残骸を調べたところ、部品にハングルが記載されていたことなどから「ミサイルは北朝鮮製」との分析結果を公表している。ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長も北朝鮮がロシアの最大の武器供給国との認識を示し、「北朝鮮の助けがなければロシア軍の状況は壊滅的になっていただろう」としている。(ANNニュース)

 北朝鮮とロシアの軍事的連携はますます強まり、抜き差しならない関係になりつつある。

・・・・・

  23日、ニューハンプシャー州の米共和党予備選挙でトランプ前大統領(77)が、初戦のアイオワ州に次いで勝利し、共和党の大統領候補となるのが確実となった。今の時点での世論調査ではバイデンとの大統領選になった場合、トランプに投票するという人の方が多いというから、再選の可能性は十分にある。

 トランプのむちゃくちゃさ加減は、前回の任期中いやというほど見せられたが、再選すれば「独裁者になる」と本人が言っているとおり、すさまじいだろう。

 トランプは任期中、プーチンとつるんでウクライナへの軍事援助は停止する一方、イスラエルのネタニヤフと親密で米国大使館をテルアビブからエルサレムに移し、さらにパレスチナを置いてきぼりにイスラエルがアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンと国交を結ぶのを仲介した。トランプが米大統領に再選されれば、ウクライナ支援は打ち切られ、逆にイスラエル支援が一段と強まるだろう。結果、ロシアがウクライナに軍事的に勝利し、イスラエルのパレスチナ攻撃と戦闘の周辺諸国への拡大に歯止めがかからなくなる可能性が高い。

 23日の予備戦の結果を受けて、世界各国とくに米国の同盟国は戦々恐々で、トランプ再選を見越した対策に乗り出す国も現れた。隣国カナダでは、トルドー首相が閣僚2人が率いる「対策チーム」を立ち上げ、トランプ大統領になったらどう関与していくか検討すると発表した。

 カナダは前回のトランプ大統領の任期中、カナダ製品に一方的に関税をかけられ、貿易協定の見直しを迫られたり、トルドー首相が「弱腰」「不誠実」などと罵倒されたりした。トルドー首相は会見で「我々は4年間にわたって、トランプ前政権の難題を乗り越えてきた」という表現で、トランプ再選を国家安全保障の観点から見ていることをうかがわせた。

 藤原帰一氏(千葉大特任教授)は、トランプ再選の「見込み」だけで情勢が大きく変わると指摘する。

「次期大統領はトランプになるという見込みだけで戦争のゆくえが変わってしまう。プーチン政権はトランプ政権再来まで持ちこたえることができればウクライナでの勝利が期待できるのだから、停戦する必要はない。ネタニヤフ政権はトランプが大統領になれば現在以上の支援を期待できるのだから、バイデン政権の要求、例えばイスラエル・パレスチナにおける2国家の相互承認などに耳を貸す必要はない。トランプ再来への期待だけで戦争が長期化するのである。

 民主主義はよい統治を保証しない。プーチンもネタニヤフも選挙によって選ばれながら法の支配を顧みない統治と無法な軍事力行使を続けてきた。それらの武力行使を容認することによって、トランプの再来は法に制御されることのない力の支配をさらに広げてしまうだろう。」

 トランプが巻き起こす嵐は、すでにウクライナにも達している。』(高世仁のジャーナルな日々 2024年1月25日)


【山中人閒話目次】
・ウクライナ情勢を左右するトランプの動向 高世仁のジャーナルな日々
・田畑光永さんの「習一強体制の苦境(4)――カネが渦巻く社会の出現」 リベラル21
・木俣正剛さんの論には説得力がある――誰もが言っているが松本人志敗北はもう目に見えている ダイヤモンド・オンライン
・狂者は、仮面をつけた真理の役を演じる者として、武装解除され赦免されて舞台に上げられていた 辺見庸「日録」
きょう

Blog「みずき」:なんという時代だ。

人生の終わりの歳になって、精一杯生きてきたつもりではある、が、このような述懐をしなければならない時代に生きてしまったことに私も深い悲しみを持つ。

『かなしきは
飽なき利己の一念を
持てあましたる男にありけり
(石川啄木『一握の砂』)
私が生きた戦後は、結局、悪貨が良貨を駆逐した時代だった。それは政治の世界に限ったことではなかった。』(醍醐聰X 2024年1月24日)

これでこの件に関するメディアの共産党批判はほぼ出揃った。これまでメディアとしてこれほど一致して共産党批判が相次いだ例はあっただろうか? 共産党は反感を強めるだろうがますます負のスパイラルに陥るだけだろう。共産党側に理はないからである。

https:// jiji.com/jc/article?k=2024012200870&g=pol 「田村氏に『パワハラ』指摘相次ぐ 共産党大会で出席者を指弾」
「党所属の地方議員らからX(旧ツイッター)で『この糾弾はハラスメントだ。謝罪と撤回が必要』などの投稿が相次いだ。」
これもSNSが「民主なき中央集権制」に穴をあける動きなのかもしれない。』(醍醐聰X 2024年1月23日)


【山中人閒話目次】
・私が生きた戦後は、結局、悪貨が良貨を駆逐した時代だった――人生の終わりの歳になってこのような述懐をしなければならない時代に生きてしまったことに私も深い悲しみを持つ 醍醐聰X
・これでこの件に関するメディアの共産党批判はほぼ出揃った。これまでメディアとしてこれほど一致して共産党批判が相次いだ例はあっただろうか? 醍醐聰X
・ヨーロッパはファシズムに向かっている。これは単なる恐れではなく、現実だ 石田英敬X
・北朝鮮の権力中枢が、過去にない戦略の転換を行い、戦争の危機が現実化している 高世仁のジャーナルな日々
・フーシ派が日本を攻撃する? ―「日本はガザを支援していない」 宮田律FB
・ドイツはなぜイスラエル支持を続けるのか しょく罪以外の理由は レアンドロス・フィッシャー 毎日新聞
・レーニンの死(1924年1月21日)から百年目――ヴォルコゴーノフの『レーニンの秘密』と石井信介『奪われた革命――ミハイル・ブルガーコフ『犬の心』とレーニン最後の闘争』の再読を続ける 太田昌国FB
・姑息なことをする。絶対に見逃してはならない――陸自幹部の靖国参拝、前年も同様の実施計画 先例踏襲か 菅原龍憲FB
・憲法問題、ジャーナリズム論、自己責任論と様々な課題を孕む処分取り消し訴訟の一審判決は今月25日――安田純平さん帰国5年、続く出国禁止 危険地取材を阻む自己責任論  石川智也X
・親友の胡桃沢Dr.が、満蒙開拓団と御祖父様の自殺について語る――満州に送った移民が集団死 村長自責 蟻塚亮二FB
きょう

Blog「みずき」:『厚労省が示したパワハラの6類型の一つに「精神的な攻撃」=「同僚の面前で叱責される」「必要以上に長時間、繰り返し執拗に叱る」が挙げられている。https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000189292.pdf?fbclid=IwAR2BeWZD_kQXqbuj3woViFBf7Ha6YFWGdL142z7k9ufPgg-ROp9lnR5tWW8 共産党大会で田村・志位両氏と3名の代議員が行った大山奈々子さんへの公開みせしめ発言は、まさにこの類型に当てはまる。

私は大山さんを待ち受ける、宮地夫妻を追いつめたのと同じ「ムラ社会」の精神的重圧を想像し、ささやかでも、その防波堤になればと思い、こうしてポストしている。 「1970年代の終わりに、私は予想もしない出来事で、多くの友人を一挙に失った。友人の党員達は誠実で善良な人々だったが

「夫が除名されると党中央の言い分を鵜呑みにして、私に事情を尋ねることもなく、瞬時に背を向けて離れて行った。同じ志をもつ多くの友人とは一挙に断絶し、みんな『縁なき衆生』となり、人間と人間の関係はいかにもろく、はかないものかを思い知らされた。」(以上、宮地幸子「友人」より)』(醍醐聰X 2024年1月22日)

【山中人閒話目次】
・友人の党員達は夫が除名されると党中央の言い分を鵜呑みにして、私に事情を尋ねることもなく、瞬時に背を向けて離れて行った 醍醐聰X
・メディアも今回の共産党のパワハラ党大会には関心を寄せているようだ 共産・田村氏、出席者の発言糾弾 党大会、パワハラ指摘相次ぐ 共同通信
・報道 共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言に関して 1 東京新聞
・報道 共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言に関して 2 沖縄タイムズ
・報道 共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言に関して 3 琉球新報
・報道 共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言に関して 4 信濃毎日新聞
・報道 共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言に関して 5 京都新聞
・報道 共産党大会における大山奈々子代議員(神奈川県議)発言に関して 6 神奈川新聞
・実のところ自民党はすでに終わっているのだが――自民支持25% 政権復帰以来“最低”  NNN・読売新聞世論調査
・ロシア市民の本音は ウクライナ侵攻「反対」候補の事務所にできた列 朝日新聞 内海信彦FB
・もちろん、日本のテレビ・メディアも例外ではない――極右のメディアがテレビ局・新聞・雑誌を買い占めているフランス 石田英敬X